ザ・ハリケーン

ザ・ハリケーンの画像・ジャケット写真

ザ・ハリケーン / デンゼル・ワシントン

全体の平均評価点:(5点満点)

75

全体の平均評価点:

DVD

映画賞受賞作品

ジャンル :

「ザ・ハリケーン」 の解説・あらすじ・ストーリー

DVD

映画賞受賞作品

解説・ストーリー

デンゼル・ワシントンが実在のボクサーに扮した人間ドラマ。無実の罪によって30年間も投獄された黒人ボクサー、ハリケーン。彼がその疑いを晴らすまでの波乱に満ちた半生を、事件経過を織り交ぜながら描いてゆく。ハリケーンに扮したデンゼルの熱演が秀逸。ボクサーとしての絶頂期に、いわれのない殺人罪で投獄されたルービン・“ハリケーン”・カーター。ある時、彼が獄中で執筆した自伝を読んだ少年レズラは、その背後に人種偏見がある事を知り、彼の釈放運動に立ち上がる。

「ザ・ハリケーン」 の作品情報

作品情報

製作年: 1999年
製作国: アメリカ
原題: THE HURRICANE
受賞記録: 2000年 ベルリン国際映画祭 銀熊賞(男優賞)
1999年 ゴールデン・グローブ 男優賞(ドラマ)

「ザ・ハリケーン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

関連作品

関連作品

グレイズ・アナトミー シーズン2

One Tree Hill/ワン・トゥリー・ヒル <セカンド・シーズン>

レジェンド・オブ・ウォーリアー 反逆の勇者

サーティーン あの頃欲しかった愛のこと

ユーザーレビュー:75件

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

1〜 5件 / 全75件

裁かれるべきなのは ネタバレ

投稿日:2010/07/08 レビュアー:蒼生

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する


また『冤罪』『人種差別』そして『実話』
そういう作品を選んでるわけでもないんですけど。
これらに関した作品自体が多いということもあるのだろうと思いました。
それは、問題意識を持っている人の多さを示しているのだろうと。
そして、こうして映画などの作品になっているのは、
全体のほんの一部なのだろうとも思いました。

まず、どうしても言いたい。
どう見てもハリケーンが優勢だったのに判定負けした試合を
実況していたアナウンサー。
あなたは素晴らしい!

ルービンの「私が釈放される時は権力のある人間が裁かれる時だ」という言葉に
再審請求が命がけの行為であることを教えられました。
刑務所所長のルービンへの“警告”は、脅迫にしか聞こえない。
再審活動をするカナダ人たちに刑事が
「首をつっこむな。カナダに帰れ」と言う。
それって冤罪だと認めてるのと同じことでは?
そういうの『語るに落ちる』って言うんですよね。
正当な捜査と正当な裁判が行われたのなら、
誰にどう調べられても構わないはず。

調べていくうちにただの冤罪じゃないことが次第にわかってきて
愕然としました。
警察が証拠まで捏造して、意図的に犯人に仕立て上げられていたなんて。
『うっかり間違えた』としてもあってはならないことなのに
こうなると、計画的犯罪とさえ言えるじゃないですか。

判事や弁護士や検事が出世したから再審請求が通らないって
そういう職業は正義を守ることを志す人が就くものだと思ってましたが。
もちろん、そういう人のほうが圧倒的に多いと信じたいです。
でも、中にはそうでない人もいるんですね。
職業倫理のある法律家や警察官の存在までも汚す行為です。

勝ったからこそ映画になったんだろうと思っていても、
勝訴の瞬間には泣いてしまいました。


このレビューは気に入りましたか? 11人の会員が気に入ったと投稿しています

見入ってしまった!

投稿日:2006/09/25 レビュアー:飛べない魔女

145分と長めだけど、時間を全く感じさせず、のめりこんで見入ってしまった。
見てよかったと心から思える映画です。
友人でもない、親戚でもない、ましてや親兄弟でもない人々が、損得抜きで、ルービンを救ったってことがすごいと思う。
これがフィクションなら、えーそこまで何で?。。って納得いかないかもしれないけど、実話だから仕方ないですよね。
カナダ人たちが、何故レズラに教育の機会を与え、ルービンのために全力で戦っていくのか、その辺の心情をもっと判らせてくれてたら星5つだったけどな。。。そこんとこがちょっと惜しい!
デンゼルは完璧!文句のない熱演でした。

このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています

差別と冤罪

投稿日:2019/05/29 レビュアー:kazupon

監督:ノーマン・ジュイソン(1999年・米・145分)

1966年6月17日にアメリカ・ニュージャージー州で起きた殺人事件「ルービン・カーター事件」を題材に描かれた伝記映画です。
事件の概要は次の通りです。
その夜、一軒のバーで白人3人が射殺される事件が起きました。
それを目撃したという男の証言により、犯人は黒人の二人組で白い車で逃走したとして検問が敷かれます。
それに掛かったのが、ボクシング・ウェルター級チャンピオンのルービン・カーター(デンゼル・ワシントン)と、運転していた友人でした。
カーターは法廷で無実を訴えますが、陪審員は全員白人という不利なもので、当時はまだ黒人差別が激しく終身刑を宣告されてしまいます。(「アラバマ物語」に似てる。)
カーターは獄中で「The Sixteenth Round」という自伝を出版し、それがキング牧師やモハメド・アリなどの目にとまり「ハリケーン解放」の市民デモが起きました。
劇中、この事件を要約したような歌詞の歌が流れ、その歌であらすじが分かりやすくなりました。
あとで知ったのですが、それはボブ・ディランが作った「ハリケーン」という曲だったようです。
「ハリケーン」というのは、カーターのリングネームです。

一人の黒人少年が、古本の中から手に取ったのが前出の「The Sixteenth Round」でした。
その少年はレズラ・マーティンといい、レズラはその本を読んで感動し、獄中のカーターに手紙を出します。
このレズラ少年と彼のカナダ人の保護者3人(リサ、サム、テリー)が、後にカーターの救世主となります。
冤罪を訴え続けるカーターにとっては、心強い支援者を得たのですが、白人を信用してはいけないという疑心暗鬼もあり、これまでの人生で彼が如何に裏切り続けられて来たかが想像できます。
レズラやリサたち4人が、べスカ刑事による捏造や証拠隠し、カーターにとっての有利な証拠を見つけてくれます。
そして、州の裁判ではなく、一足飛びに連邦最高裁判所で闘う決断をするシーンがクライマックスです。

事件から50年以上が経過した現在も「人種差別」の状況は変わらず存在しています。
「正義」とは一体何なのか?
誰にとっても、正義は一様に正義ではないのか?
考えさせられることばかりでした。

このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています

「私は常にハリケーンだ この美しい空のように」

投稿日:2020/10/18 レビュアー:hinakksk

 てっきりこの映画を自然の脅威を描いたパニック映画だとばかり思って借りた私は、とんでもない愚か者です。けれど、そのおかげで、このように素晴らしい作品に出会えたことを感謝したい気持ちでいっぱいです。「ショーシャンクの空」のように、今後きっと幾度となく観る映画になることと思います。

 ハリケーンはレズラに、ふたりが出会えたのは偶然とは思えないと言いますが、「ホテル・ムンバイ」を観た直後にこの映画に出会ったことは、やはり偶然ではないような気がします。両作ともに、憎しみや偏見による理不尽な憎悪犯罪を描いている。前者は、宗教に基く暴力的で冷酷なテロ行為であり、今作は、個人的憎悪とレイシズムに基く、執拗に繰り返される公権力による暴虐だ。

 この映画は、ただ単に冤罪とその救済を描いているのではない。嫉妬と憎悪と人種偏見による冤罪の被害者となったルービン・ハリケーン・カーターその人と彼の壮絶な人生の物語であると同時に、ひたすら正義を求め続ける彼の真摯な姿に影響を受け、彼のために行動した有名無名の人々を描いている。その意味が分かると、ボブ・ディランの「ハリケーン」というへんてこりんな歌が、すごく愛しく思えてくる。

 終身刑で収監されたハリケーンは、外には何も期待せず、普通の囚人が欲しがる物はすべて遠ざけ、内なる精神の自由を求めて本を読み、ひたすら勉学に励む。自らの行動を自省し、正気を保ち冤罪と闘うべく「第16ラウンド」という自伝さえ執筆し、それは出版される。自分の裁判記録を自ら丹念に分析研究して、憲法違反と人種偏見があったと担当弁護士に訴えて再審請求するが、請求は2度も却下される。「明日もなく、自由もなく、正義もない。最後にはこの刑務所も消え、ルービンも消え、カーターも、残るのはハリケーンの名。そのあとには永遠の空白だけ。」不撓不屈のハリケーンでさえも、さすがに打ちのめされる。

 ブルックリンのスラム街に育った黒人の少年レズラは、バイト先で、カナダ人(サム、テリー、リサ)に見出され、劣悪な環境を離れて教育を受けるため、カナダの彼らの家に移り住む。初めて自分の本を買おうと訪れた古本市で、ハリケーンの「第16ラウンド」を手にして夢中になり、彼の無罪を確信、ハリケーンに手紙を書く。彼が収監されてすでに16年が経過していた。彼らが面会に訪れ会ったハリケーンは、殺人犯どころか、まるで学者か哲学者か求道者のようだ。レズラとカナダ人3人は、命の危険を感じながらも、担当弁護士とも協力し、ハリケーンの3度目にして最後の再審請求のために奔走するようになる。

 「書くことは魔法みたいだ。本を書き始めて、書くことが持つ力に気がついた。書くことは武器だ、拳なんかよりずっと強い。書くたびに私は刑務所の塀を越えて、ニュージャージー州の先まで見渡せたんだ。」

 「いいかレズラ、人はだれでも一緒にいる相手を愛している。そのやさしさの輝きを再び奇跡的に見た。君が来た時、その輝きで私の世界にも光が。薄暗い私の世界に、とつぜん何の前触れもなく光が射し込み、すべてを明るく照らしたんだ。」

 言葉が、大いなる力を持って、輝いている映画でもある。ハリケーンの苦難を語り、彼を讃えるエンディングの曲や歌詞にも、あらためてこの映画の深いメッセージを感じ取ることができる。 

このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

 “ハリケーン” この歌知ってるー!!

投稿日:2009/10/24 レビュアー:(` ♭゜ ´)y⌒・

 ボブ・ディランのヘンチクリンな歌!
 と思ったら本当の話だったのね。。。

 久々にいい映画だった。黒人の少年が古本屋で1冊の本を見つけるんだよ。その本が無実の罪で投獄された黒人の男の本。無実を訴えた本。たぶん獄中で書いたんだと思う。それが古本屋のゴミ箱のような売り場の箱の中に……。古ぼけた表紙からは月日の流れが感じられる。忘れ去られた本が少年の目に留まる。
 彼の本を読み心を打たれた少年は手紙を書く。外の世界が怖い。そしてお前も怖いと言う獄中の男。忘れ去られた男。少年と獄中の男との手紙のやり取り、ジンジンきます。嬉しくも悲しくも、これが事実なんて凄い! あの古本と10ドル札がなかったら……。悪い奴はどこまでも足を引っ張るものだ……。あの裁判長の顔怖い……どっちどっち?判決 早く言え! あ〜怖い映画だった。いやいや、いい映画だった。

このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

1〜 5件 / 全75件

ザ・ハリケーン

ユーザーレビュー

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

ユーザーレビュー:75件

裁かれるべきなのは

投稿日

2010/07/08

レビュアー

蒼生

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する


また『冤罪』『人種差別』そして『実話』
そういう作品を選んでるわけでもないんですけど。
これらに関した作品自体が多いということもあるのだろうと思いました。
それは、問題意識を持っている人の多さを示しているのだろうと。
そして、こうして映画などの作品になっているのは、
全体のほんの一部なのだろうとも思いました。

まず、どうしても言いたい。
どう見てもハリケーンが優勢だったのに判定負けした試合を
実況していたアナウンサー。
あなたは素晴らしい!

ルービンの「私が釈放される時は権力のある人間が裁かれる時だ」という言葉に
再審請求が命がけの行為であることを教えられました。
刑務所所長のルービンへの“警告”は、脅迫にしか聞こえない。
再審活動をするカナダ人たちに刑事が
「首をつっこむな。カナダに帰れ」と言う。
それって冤罪だと認めてるのと同じことでは?
そういうの『語るに落ちる』って言うんですよね。
正当な捜査と正当な裁判が行われたのなら、
誰にどう調べられても構わないはず。

調べていくうちにただの冤罪じゃないことが次第にわかってきて
愕然としました。
警察が証拠まで捏造して、意図的に犯人に仕立て上げられていたなんて。
『うっかり間違えた』としてもあってはならないことなのに
こうなると、計画的犯罪とさえ言えるじゃないですか。

判事や弁護士や検事が出世したから再審請求が通らないって
そういう職業は正義を守ることを志す人が就くものだと思ってましたが。
もちろん、そういう人のほうが圧倒的に多いと信じたいです。
でも、中にはそうでない人もいるんですね。
職業倫理のある法律家や警察官の存在までも汚す行為です。

勝ったからこそ映画になったんだろうと思っていても、
勝訴の瞬間には泣いてしまいました。


見入ってしまった!

投稿日

2006/09/25

レビュアー

飛べない魔女

145分と長めだけど、時間を全く感じさせず、のめりこんで見入ってしまった。
見てよかったと心から思える映画です。
友人でもない、親戚でもない、ましてや親兄弟でもない人々が、損得抜きで、ルービンを救ったってことがすごいと思う。
これがフィクションなら、えーそこまで何で?。。って納得いかないかもしれないけど、実話だから仕方ないですよね。
カナダ人たちが、何故レズラに教育の機会を与え、ルービンのために全力で戦っていくのか、その辺の心情をもっと判らせてくれてたら星5つだったけどな。。。そこんとこがちょっと惜しい!
デンゼルは完璧!文句のない熱演でした。

差別と冤罪

投稿日

2019/05/29

レビュアー

kazupon

監督:ノーマン・ジュイソン(1999年・米・145分)

1966年6月17日にアメリカ・ニュージャージー州で起きた殺人事件「ルービン・カーター事件」を題材に描かれた伝記映画です。
事件の概要は次の通りです。
その夜、一軒のバーで白人3人が射殺される事件が起きました。
それを目撃したという男の証言により、犯人は黒人の二人組で白い車で逃走したとして検問が敷かれます。
それに掛かったのが、ボクシング・ウェルター級チャンピオンのルービン・カーター(デンゼル・ワシントン)と、運転していた友人でした。
カーターは法廷で無実を訴えますが、陪審員は全員白人という不利なもので、当時はまだ黒人差別が激しく終身刑を宣告されてしまいます。(「アラバマ物語」に似てる。)
カーターは獄中で「The Sixteenth Round」という自伝を出版し、それがキング牧師やモハメド・アリなどの目にとまり「ハリケーン解放」の市民デモが起きました。
劇中、この事件を要約したような歌詞の歌が流れ、その歌であらすじが分かりやすくなりました。
あとで知ったのですが、それはボブ・ディランが作った「ハリケーン」という曲だったようです。
「ハリケーン」というのは、カーターのリングネームです。

一人の黒人少年が、古本の中から手に取ったのが前出の「The Sixteenth Round」でした。
その少年はレズラ・マーティンといい、レズラはその本を読んで感動し、獄中のカーターに手紙を出します。
このレズラ少年と彼のカナダ人の保護者3人(リサ、サム、テリー)が、後にカーターの救世主となります。
冤罪を訴え続けるカーターにとっては、心強い支援者を得たのですが、白人を信用してはいけないという疑心暗鬼もあり、これまでの人生で彼が如何に裏切り続けられて来たかが想像できます。
レズラやリサたち4人が、べスカ刑事による捏造や証拠隠し、カーターにとっての有利な証拠を見つけてくれます。
そして、州の裁判ではなく、一足飛びに連邦最高裁判所で闘う決断をするシーンがクライマックスです。

事件から50年以上が経過した現在も「人種差別」の状況は変わらず存在しています。
「正義」とは一体何なのか?
誰にとっても、正義は一様に正義ではないのか?
考えさせられることばかりでした。

「私は常にハリケーンだ この美しい空のように」

投稿日

2020/10/18

レビュアー

hinakksk

 てっきりこの映画を自然の脅威を描いたパニック映画だとばかり思って借りた私は、とんでもない愚か者です。けれど、そのおかげで、このように素晴らしい作品に出会えたことを感謝したい気持ちでいっぱいです。「ショーシャンクの空」のように、今後きっと幾度となく観る映画になることと思います。

 ハリケーンはレズラに、ふたりが出会えたのは偶然とは思えないと言いますが、「ホテル・ムンバイ」を観た直後にこの映画に出会ったことは、やはり偶然ではないような気がします。両作ともに、憎しみや偏見による理不尽な憎悪犯罪を描いている。前者は、宗教に基く暴力的で冷酷なテロ行為であり、今作は、個人的憎悪とレイシズムに基く、執拗に繰り返される公権力による暴虐だ。

 この映画は、ただ単に冤罪とその救済を描いているのではない。嫉妬と憎悪と人種偏見による冤罪の被害者となったルービン・ハリケーン・カーターその人と彼の壮絶な人生の物語であると同時に、ひたすら正義を求め続ける彼の真摯な姿に影響を受け、彼のために行動した有名無名の人々を描いている。その意味が分かると、ボブ・ディランの「ハリケーン」というへんてこりんな歌が、すごく愛しく思えてくる。

 終身刑で収監されたハリケーンは、外には何も期待せず、普通の囚人が欲しがる物はすべて遠ざけ、内なる精神の自由を求めて本を読み、ひたすら勉学に励む。自らの行動を自省し、正気を保ち冤罪と闘うべく「第16ラウンド」という自伝さえ執筆し、それは出版される。自分の裁判記録を自ら丹念に分析研究して、憲法違反と人種偏見があったと担当弁護士に訴えて再審請求するが、請求は2度も却下される。「明日もなく、自由もなく、正義もない。最後にはこの刑務所も消え、ルービンも消え、カーターも、残るのはハリケーンの名。そのあとには永遠の空白だけ。」不撓不屈のハリケーンでさえも、さすがに打ちのめされる。

 ブルックリンのスラム街に育った黒人の少年レズラは、バイト先で、カナダ人(サム、テリー、リサ)に見出され、劣悪な環境を離れて教育を受けるため、カナダの彼らの家に移り住む。初めて自分の本を買おうと訪れた古本市で、ハリケーンの「第16ラウンド」を手にして夢中になり、彼の無罪を確信、ハリケーンに手紙を書く。彼が収監されてすでに16年が経過していた。彼らが面会に訪れ会ったハリケーンは、殺人犯どころか、まるで学者か哲学者か求道者のようだ。レズラとカナダ人3人は、命の危険を感じながらも、担当弁護士とも協力し、ハリケーンの3度目にして最後の再審請求のために奔走するようになる。

 「書くことは魔法みたいだ。本を書き始めて、書くことが持つ力に気がついた。書くことは武器だ、拳なんかよりずっと強い。書くたびに私は刑務所の塀を越えて、ニュージャージー州の先まで見渡せたんだ。」

 「いいかレズラ、人はだれでも一緒にいる相手を愛している。そのやさしさの輝きを再び奇跡的に見た。君が来た時、その輝きで私の世界にも光が。薄暗い私の世界に、とつぜん何の前触れもなく光が射し込み、すべてを明るく照らしたんだ。」

 言葉が、大いなる力を持って、輝いている映画でもある。ハリケーンの苦難を語り、彼を讃えるエンディングの曲や歌詞にも、あらためてこの映画の深いメッセージを感じ取ることができる。 

 “ハリケーン” この歌知ってるー!!

投稿日

2009/10/24

レビュアー

(` ♭゜ ´)y⌒・

 ボブ・ディランのヘンチクリンな歌!
 と思ったら本当の話だったのね。。。

 久々にいい映画だった。黒人の少年が古本屋で1冊の本を見つけるんだよ。その本が無実の罪で投獄された黒人の男の本。無実を訴えた本。たぶん獄中で書いたんだと思う。それが古本屋のゴミ箱のような売り場の箱の中に……。古ぼけた表紙からは月日の流れが感じられる。忘れ去られた本が少年の目に留まる。
 彼の本を読み心を打たれた少年は手紙を書く。外の世界が怖い。そしてお前も怖いと言う獄中の男。忘れ去られた男。少年と獄中の男との手紙のやり取り、ジンジンきます。嬉しくも悲しくも、これが事実なんて凄い! あの古本と10ドル札がなかったら……。悪い奴はどこまでも足を引っ張るものだ……。あの裁判長の顔怖い……どっちどっち?判決 早く言え! あ〜怖い映画だった。いやいや、いい映画だった。

1〜 5件 / 全75件