ブルワース

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なんだか、とってもシニカルな映画。
ラップでめちゃくちゃな演説しちゃうのは笑える。
でも、あんまり明るい笑いじゃないですね。
ま、ブラック・コメディだから仕方ないかな。

ニナ役の女の子が強烈なオーラを放ってるなぁ、
と思ったらハル・ベリーでした。

ラストも何ともやるせない感じ。
これがアメリカ的なのか・・・
これじゃ政治への希望が持てないんじゃないかな？

つまらないわけじゃないけれど、淡々と観てしまった
映画でしたね。

作品自体は、どっち付かずの中途半端な内容。
コメディ？　サスペンス？　政治物？　ラブストーリー？　どれとも言える。　強いて言えば政治色の強い作品です。

人間がしかも上院議員が壊れていく根拠が薄弱すぎて、いらいら感が募った。　コメディならそれでもいいのですが、この内容であれば表現不足であると思います。

金権政治、見せ掛けの民主主義に対する皮肉、そして一石を投じたい方向性は分かるのですが、これではあまりにも陳腐な気がしました。

作品はともかくとして、ウォーレン・ビーティには拍手を送りたい。　この作品が１９９８年作であるとするなら、彼は当時６１歳だったことになる。　おじいのくせに、よく頑張ったと誉めてあげたい。　１年〜２年分の体力を消耗したのではないかと、心配せずにはいられない。
シャーリー・マクレーンとウォーレンの姉弟には、映画界への功績を考えると本当に頭が下がる思いです。

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ちょいオススメです。
再選挙目前のベテラン上院議員ブルワースが主人公。
もう何もかもが嫌になってしまった様子で、
選挙活動そっちのけで、TVのチャンネルをポチポチやってるだけ。
食事も睡眠もとらず、完全に無気力状態。もう生きる気も無し。
じゃ〜、娘を受取人にして自分に多額の保険をかけ、
自分で自分の暗殺を指示して、死んじまお〜ってことに。
こうして死ぬ気で失うものが何もなくなったブルワースは、
選挙キャンペーンで大暴走を開始。
長年言いたくても言えなかったことを歯に衣着せぬどころか、
なんとラップ調で語り出したから、さあ大変、って流れです。
基本的にコメディーなんですが政治のあり方に対する批判がとにかく辛辣。
ラップ調で面白おかしくとはいえ、真正面からバカ正直に攻撃してます。
特攻野郎の矛先は映画界やメディアの世界にも及び、
最後はどうやってまとめるつもりなんだろ〜、って心配になるほどです。
自己矛盾に陥らないためには、このオチしかないかってオチになるんですが、
攻撃の手を緩めなかった代償なんで、ある意味仕方ありません。
謎の男を巡る脇筋が全然面白くないのが難点です。
ハル・ベリーのキャラもあまりよく描けているとはいえません。
クリント・イーストウッドやジョージ・ハミルトンに似てる
ブルワースの大活躍はなかなかイケてます。
とくに後半の出で立ちが様になっててよかったです。
でも似たような作品では「デーヴ」の方が好きです。

ウォーレンのエミネムを意識したヤバイRapperぶりがかなり爆笑物。彼はガタイがいいため意外と、「こんな人いるよね」って感じ。かなりイタイ感じなんだけどそれがまた笑える。
基本的にRapとはメッセージがあるものなので、政治をRapに乗せるのは正しいつかいかたですよね。
ハル・ベリーがGettoな感じでまたよろしい。
面白かったです。

作品のアイデアやＷ・ビューティーのはじっけっぷりはいいのだが、作品自体がどっちつかずの中途半端。もったいない！