スピーシーズ　２

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本作の元ネタは同じMGM製作の「スペースバンパイア」だと断言したいが、前作はSFとエロとドラマのバランスが中々だった事も有り予想に反してヒットした。始めから続編含みの終わり方だった事も有り本作も期待されたが、それは大きく裏切られたと言っていい。前作のテーマであった「種の保存」をアッサリ捨てて、只のSFアクションに成ってしまった。これは脚本の点で「エイリアン2」を。視覚効果の点で「ターミネーター」を焼き直したに過ぎない点が惜しまれる。オリジナルのNatasha Henstridgeも出演はしているが、流石に二度目とも成ると新鮮味は薄い。予算が増した部分を視覚効果に奪われ、肝心の物語の展開を支える俳優陣がしょぼくなった点が失敗の最大の理由だと思う。設定がユニークだっただけに惜しい。

この後ニセモノが多数輩出されたが、まさか「3」が出るとは・・・。

前作「スピーシーズ〜種の起源」からの完全なる続編として制作された作品である。登場人物も前作から引き続き、分子生物学者のローラと何でも屋？のプレストンが登場する。前作に比べてエロさもグロさも格段にアップしているので前作で気分の悪くなられた方は見ない方がいい（笑）。また、小さなお子さんと見ないように注意が必要である（＾＾ゞ。

今回はなんと人類で初めて火星に着陸した宇宙飛行士の採取した土から乗組員がエイリアンに感染してしまうという意外な展開から始まる（笑）。そして前作から何年が経過しているのかわからないが研究所ではローラが責任者となってエイリアンの研究というか、対エイリアン用兵器開発を研究していた。そしてそこには美しい女性イヴがいた。彼女は前作で殺されてしまった“シル”のクローンなのである。つまり女形エイリアンなのである。ただ、現在はそのエイリアン遺伝子を眠らせており、人間としての能力の方が強い状態になっている。ところが、火星から戻ってきた宇宙飛行士パトリックはエイリアンと化し子供をバンバン作っていく（笑）。プレストンと宇宙飛行士の一人ギャンブルはパトリックを拘束するが、イヴとパトリックが出会ってしまう。この為、イブは研究所を脱走してしまうのだが・・・。

前作でこのエイリアンがどんな特性を持っているのかがわかっているので、最初からエログロさが目立った作品となっている。特に男形エイリアンと人間女性の交尾後の女性の描写は結構えげつない（＾＾ゞ。お腹がパックリ裂けてしまうのである。これにはお口あんぐり状態になってしまったほど衝撃シーンだった。そしてあっという間に子供が出来る。しかも３歳児ぐらいになっている（笑）。前作以上にスピーディーだ（笑）。そしてこれまたあっという間に子供たちが増えていく（笑）。結局は人間とエイリアンのハーフ同士が交尾しより血の濃い子孫を残したいエイリアンとそれを阻止する自分勝手な人間たちを描いている。前作より時間は短いが内容は濃い（笑）。

前作のレビューで書き忘れたが、この作品のエイリアンデザインは映画「エイリアン」で有名なＨ．Ｒ．ギガーである。私は彼の画集を持っているが、その画集の中にこの作品に出てくるエイリアンに似た絵がある（笑）。なので一発で彼のデザインとわかった。彼の描く作品はとてもエロくてグロいものが多いが、それがまた彼の魅力でもある。

ストーリー的な新しさから言っても、１の方がちょっと良いかも？

前回の「シル」の細胞からクローンをつくり「イヴ」と名づけられ、研究所で隔離され研究されてます。

それとは別に、初の火星着陸に成功したクルーが、地球外生物のＤＮＡに身体を支配され地球に帰還します。

ここからまた、エイリアンが、地球を支配する為に子作りに！

今度は次々と「生殖」するのが男ということで、前よりもタチが悪い。だって多くの女性に「タネ」を撒き散ら事が出来るんだもの。
また、はらまされた女性の出産シーンがちょっとグロテスク。

１の方が、ちょっといいな！

「スピーシーズ/種の起源」の続編ですが、前作を上回るできばえと思います。美人女優のＮ・ヘンストリッジが演じているためか、怖さも倍増。似たようなタイトルに「エイリアン」シリーズがありますが、おぞましさでは負けていません。ストーリーのテンポも良いので退屈しません。

前作品以上にエロさもグロさもアップしています。

さて、質問。パトリックの血液から再生したヤツはいったいどこに。

今回、ギーガーさんはオスも作成してますが、イブはいいとしても
パトリックの最後の方はお笑いです。

さて、このあと３があるわけですが、はやくＤＶＤ化してほしいです。

おすすめ度：中の上　（エロさパワーアップのＳＦが見たい方にオススメ）