グローリー・デイズ　旅立ちの日

（ややネタバレです）


卒業を間近に控えた大学生たちの、青春の終わりの日々なんだけど。
大学ったってガリガリ勉強して入った一流校じゃなくて、
趣味の延長みたいな美術系のカレッジで。
そこで出会った仲間たちと一軒家で暮らしているジャック（ベン・アフレック）。
とりあえず「学生」という身分があって好き勝手に生活してきたけど、
そんな気ままな日々ももうすぐ終わってしまう。
就職も決まっていないし、この先どうなってしまうんだろうっていう
漠然とした不安。

ある日、元カノが知らない男とイチャついてるのを見て、急に焦り出す。
失ったものほど、大切だったものに思えてしまう。
仲間たちも、この共同生活も、このまま失くしてしまってよいのか？
よし、あと１年、この家に居よう。仲間たちと過ごそう。
ジャックは他の仲間たちに声をかける。みんな出て行くなよ、と。
そーだ、そーだと全員の意見が一致したとき、いつものお遊びで投げたダーツの矢が
時計の文字盤にささって秒針を止めてしまう。このシーン好き。
そうして、またパーティをやったり、バンドを再結成してみたり、
最後の悪あがきのように浮かれて騒いで飲んで・・・。

でも、卒業の日はやってくる。
時間は撒き戻せない。
別れた彼女も取り戻せないし、「大人」になっていかなきゃいけないのは分かっているのだ。
時は、確実に、前に進んでいる。
時計の針がまた動き始める。
今こそ決別のとき。
思い出のつまったこの家にサヨナラを言うのだ。
アメリカの男の子って、こういうハチャメチャをやらないと区切りが付けられないんだろうかね。
バチェラーパーティとか。
大人の階段上る、その踊り場ごとで暴れないと気がすまないのかね（苦笑）。
でも、なんだか微笑ましくて、ニヤリとしてしまう。

けっこうお気に入りの映画「ファンダンゴ」（85）を思い出させるテイスト。
出来はさほど良くないと思うのだけど、なんとなく嫌いになれない作品です。
今や立派な映画監督サンになっちゃったベン・アフレックが、
アホ面全開、カリフォルニアの青いバカ（ｂｙみうらじゅん）って感じなのが、
なにやら癒される（笑）。
若くてなかなかカッコ良いサム・ロックウェルも見モノですな。

何やるにしても一直線に突き進むんじゃなくて、
途中で休憩したり、
脇道にそれたり、
グズグズして前に進めね〜
ってタイプの人はちょっとキュンとくるかも。
自分はそうであります。人生、踊り場だらけ（笑）。

ありがちと言えばありがちだけれど、アメリカの大学〜卒業付近の不安や期待、その他もろもろの感情を描いた佳作。今では大人気のベン・アフレックだが、この作品の彼は、中途半端に子供っぽくて好きです。セントエルモスファイアーとか、ブレックファストクラブとかが好きな人なら、十分に楽しめるんじゃないかと思います。

サム・ロックウェルが出てるから借りたのですが、ほとんど早送りしました。ちゃんと最後まで見ようって気になれなかったです、悲しい〜。

ベン・アフレックの格好も今からは想像ができないし（役作りの為かもしれないけど）。

なんで、こんなの借りちゃったんだろうと思いました。



　

「若いときは色々楽しんだらえぇねん。」という話です。いや、本当、それだけの話。今、円熟期に入っている俳優たちの若い姿を楽しめるのでそういう楽しみ方はいいけど、それ以外は特に面白いところはないです。

社会に出る前にバカやって友情や愛情で悩むということは大事なんだよ、って最後、ベン・アフレックが言うんだけど、確かにその通りだな、と思いました。この時期しか出来ないしね。それは確かにそう。でもまぁ、それをしみじみと思える映画かというとそうでもないなぁ。ベン・アフレックたちの髪型がシーンシーンによってバラバラなのが凄く気になりましたが・・・あえてなんだろうけど・・・あんまりこれをやった意味はないな・・・

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出演者に、マットデイモンとあるので、マット好きの私は、楽しみにしていたら・・・あれれーワンシーンしか出てないです！
びっくり！！しかも、内容もどーなのよって感じです。