プライベート・ソルジャー

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　レビュー欄をぶらぶらしていて見つけた作品。テレビ映画とは思えないほど大作で、凄惨な戦闘シーンも盛り沢山です。アメリカってすごいなあ。
　この攻防戦について知識ゼロですし、どうも地形や位置関係があまり明確でない演出なので、途中少し混乱しました。戦争映画の戦場の場面は、誰もが一定の目的をもって行動しているはずです。敵の陣地を攻略するとか、攻撃から守るとか。それが分かりにくいと、個々の動きの意味が不明になってしまうので、いつもならマイナスに感じるのですが、本作の場合は最前線で互いに斥候を出し合って、前進したり後退したり、敵味方が混乱しながら入り乱れている感じが、かえってよく出ていたような気がします。
　なんとなくテイストが第二次大戦ものというより、傭兵ものやベトナム戦争ものを思い起こさせるのは、監督ジョン・アーヴィンの持ち味なのでしょうか。武功を挙げることなく、死者が増える中でただ生き残っているからといって、逃げ帰るたびに昇進してしまう主人公、という物語は魅力的です。映画が進むにつれ作戦上の目的は戦場から喪失してしまい、ただ殺しあうことと生き残ろうとすることだけが際立って描かれていきます。
　人物造形と演出にもう一歩メリハリがあれば、ほんとうに傑作になったのではないかと思います。６０点。

いやー最高！面白かった！
24,000人の死者を出したという「ヒュルトゲンの戦い」を描いています。人間ちぎれまくってます。まさに戦争。印象的なファーストシーン。そしてあのラストシーン。たまりません。（見てのお楽しみということで…）
画面がＴＶサイズなのが残念なのと、邦題がダサすぎで損してます。このタイトルを見て興味は湧かないでしょう。「プライベート・ライアン」のパクりのＢ級みたいやないですか。
後日談ですが、第28歩兵師団はその後また悲惨な戦闘に遭遇し、大打撃を受けたそうです。悲惨ですね。

下手な邦題のおかげで損をしているが、見応えのある本格的な
戦争映画。
第二次大戦下、有名なバルジ大作戦の前哨戦と言われるヒュルトゲンの森（ドイツ・ベルギー国境）での独軍ＶＳ米軍の戦い。
ヒュルトゲンの森は「死の工場」とも呼ばれた程だが、その壮絶な戦闘は、歴史上あまり取り上げられない。

鬱そうとした森の中に潜む目に見えぬ敵への恐怖。
暗く湿った森の描写が素晴らしい。

主役のロン・エルダードの澄んだ悲しい瞳も印象的。
往年の名作「西部戦線異状なし」を彷彿とさせる秀作。

これは、これが戦争映画だったんだと実感しました。いろいろ観たはずなのに初めて戦争映画を観た、と思いました。震撼しました。
ラストのあの終わり方、『そのとおりです......』と頷いてしまった短いテロップ、そして、エンディングロール、流れてきた音楽に唖然。
最後の最後まで今作は「戦争映画」でした。

戦場の一断片を切り取った感じなので、物語に起伏が無くサラッと見れてしまう。地味で印象も薄いが、一応ちゃんと作られている作品。
出来としては「ハンバーガー・ヒル」の方が上かな。