草の上の月

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　冒険小説家ロバートはシュワルツェネッガー主演の映画『コナン・ザ・グレート』の原作者なんですね。腕っ節の強い蛮人コナンは魔物や怪物と戦いますが、ロバートが真に戦っていた相手は母親だったように思います。病弱な母親の愛情にからめとられ、あの病んだ家庭からかりそめにも脱出する方法はコナンになることだったのでしょう。唯一の希望の光である息子が自分から離れていかないように包み込もうとする母親。それに抵抗する気持ちがありながらも、自分の作家としての能力を信じてくれている母親のそばから離れられない息子。そして、二人から置き去りにされている父親。

　このような状況に風穴を開ける可能性があったノーベリンですが、深いところではお互いを尊敬し愛し合いながらも、この家庭を世間から孤立させている壁はあまりに厚かった。

　ノーベリンが「お母さんと私とどっちが大事なの？」という対決姿勢を出さず、未来の見えない二人の関係性に見切り発車で飛び込まなかったのは、冷静さなのか、生まれ持った危険回避能力なのか、その辺り彼女の側の感情描写が少ないのが残念です。優秀な先生として４４年間教壇に立っただろうことは想像できますが。

　もしノーベリンがテキサスから離れず、もしロバートが自殺しなかったら、もし「普通」のことを書きたい彼女と「コナン」な彼とが結婚したとしたら、どんな生活を送ったのだろう。

　私が感情移入したのは、レニーちゃん演じるノーベリンではなく、妻と息子をほぼ同時に失ったお父さんでした。

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レニーゼルウィガーの主演なので観てみました。ストーリーはささやかな日常の二人の会話の積み重ねという感じで進みますが、最後に胸が締め付けられる思いになりました。（あのとき彼の元を離れなかったらどうなっていたんだろう？・・）とか、いろいろな思いが残りました。現実にあった話だけに悲しみが残りました。地味ですがとても胸に残る映画でした。（女性向けだと思います。）

レニー・ゼルウィガーの作品で見落としてたので見ましたが、彼女の演技力がよくわかる、丁寧に描かれた作品でした。

これ、実話なんですね。
ノーベリンの愛がじわじわと伝わってきて切ないです。

見ていてもどかしく、歯がゆいけど、彼女の忍耐強さと愛に心打たれます。
ああいう終わり方をしたら、一生引きずってしまうでしょうね。
あの時、側にいて彼を包み込んであげていたら・・と。

しかし、レニー・ゼルウィガーって好きな女優さんだけど、キュートではあっても美人だと思えないんだよなあ。
だいぶ前だけど、ジム・キャリーとのカップルお似合いで好きでした。

レニー好きなら必見の映画だと思います。

急いで観ないといけない、という方にはお薦めしません。
最初はなかなか感情移入できにくいかも。

これは実話で　本当に二人が交わした会話なのだと
思って観て下さい。じんわりと心に響きます。

お互いを好きならそれだけに相手を慮って、
自分の性格の欠けた部分を痛いほど感じながら
遠慮がちに会話をするのかもしれない。
性格のきついボブは　自分の欠点をよく知っているし
あとあと思い返して自己嫌悪の炎で自分を焼く。
作家とはそういうものでしょう。

ノーベリンはそういうボブをちゃんと知っている。

愛してるだの　恋だの口にせず、お互いはお互いの
存在を愛していた。
それが　実話であり、本当の真実であり、淡々と語られるから
観る者の心を打ちます。

なんだかなー、筋はいまいちかも。音楽ももうひとつかも。
1930年代のアメリカの田舎町の雰囲気や、男女の付き合い方など少しわかるかなー。

アメリカ人がこの映画を観るのと、日本人の私が感じるのと、相当差があるような気がする映画です。まぁー、レニーちゃんの愛らしい顔を拝みたい方にはおすすめです。

ところで、もうそろそろ、レネー・ゼルウィガーと呼んであげませんか。今朝のテレビでのインタビューでは、レネーになっていましたよ。私も以前から気になってました。