沈黙の断崖

　この映画は久しぶりに観たんですが、この作品のセガールはいいです。無茶苦茶カッコいい。１０年くらい前の作品ですが、今と違って（失礼か？）セガールは痩せてます。最初の方は、そんなにアクションは無いけど、キレキレです。全体の映画の時間に対して、セガールの格闘シーンは少ないですが、キレすぎてあっという間に終わってしまいます。

　いつも書いていますが、セガールの作品は安心して観れます。水戸黄門とか、銭形平次みたいなもんです。この作品もそうです。絶対的な安心感、そして勧善懲悪、観てて楽しいです。最後の方は都合のいい展開になりますが、そんなのは気になりません。悪をバッタバッタとなぎ倒してハッピーエンド、そんな終わり方をする彼の作品は、この不景気な世の中で一服の清涼剤になるのではないでしょうか。

　この映画のヒロインのマルグ・ヘルゲンバーガー、彼女がかわいいです。そんなに綺麗じゃないけど魅力があります。少々お年を召されてるようですが、私のようなおっさんには、とても魅力的に映りました。そして、本作に出ている脇役の人たちもとても良かったです。

　決して名作ではないですが、とても良い、楽しめる作品だと思います。

廃棄物はきちんと処分しましょう！緑を大切にしましょう〜
空気や水を綺麗にしましょう〜

この映画ではカーチェイスが見ものでした。
セガールのちっこい赤い車を大きなトラクター(これも赤い色)が、
断崖絶壁の狭い道を追いかけ、体当たりして来る。
凄いスリルだった！
最近見た中でも、一番のカーチェイス！！
セガールは50歳そこそこで(1997年の作品)まだ痩せている。
顔もシャープでセクシー。
女の人との恋愛も自然です。
話しはケンタッキー州の炭鉱の廃坑に有害物質を不法投棄している
悪い輩がいて、環境保安官のセガールが、やっつける・・・という
ストーリー。
セガールはむちゃくちゃ強いのが一番。
見終わって、スカッとしました。
爆発シーン派手だった！！炎上シーンも派手。
アクション映画はこうでなくちゃ！！

第18回ゴールデン・ラズベリー賞（ラジー賞）で、おそらくセガール史上最多４部門にノミネートされながら、１部門も受賞出来なかった作品が、コレ。まことにもって不名誉きわまりない。(笑)

・最低作品賞：『沈黙の断崖』
・最低男優賞：スティーブン・セガール
・最低スクリーンカップル賞：スティーブン・セガールと彼のギター
・最低主題歌賞：『沈黙の断崖』

個人的には、だからこそ愛おしい。(笑)

小中学生の頃、クラスに必ず１人はいるけど、思い出せないヤツみたいだ。
間違ってもトップの成績は取れないし、ビリっけつにもなれない。頭がいいワケでもないし、運動神経がいいワケでもない。さりとて、絵がウマいとかピアノが上手とか料理が得意とか、自信を持っているものもない。家がお金持ちで誰もが羨む切手のコレクションを持っているとか、ひと部屋丸ごとジオラマにしてＮゲージを走らせているとか、盛大に自慢できるものもない。ごくごく平均的な生活をしていて平均的な性格の人物だが、何故かいつも名前を忘れられてしまうタイプ……。本作品は、そんなヤツみたいだ。
私は、本作品がラジー賞を受賞できなかったのは、選考の時に忘れられていたからだ、と思っている。(笑)　そうでなければ、説明がつかない。

何しろ、キャストが贅沢だ。
主人公を演じるのは勿論、スティーブン・セガール。
主人公と恋仲になる田舎娘役に、マージ・ヘルゲンバーガー。『CSI:科学捜査班』で長いことキャサリン役を演じていたから海外ドラマファンにはお馴染みの女優さんだ。
渋いところでは、ハリー・ディーン・スタントン。人間嫌いで独りで山の中に住んでいる偏屈ジジイ役。実は良識のある寂しがり屋という役柄を似合いすぎるオーバーオール姿で演じていた。衣装に見えなかった。
山の中に産業廃棄物を違法投棄する企業の代表者役に、クリス・クリストファーソン。
変態アニキにスティーブン・ラング。『アバター』や『テラノヴァ』と較べると別人のように華奢だ。

ラジー賞のノミネートには、共演者の名前が見当たらない。
Ｍ．ヘルゲンバーガーやＳ．ラングは、まだ駆け出しで相手にされていなかったからだろう。お芝居としては、十分にラジー賞を受賞する資格はある。
Ｈ．Ｄ．スタントンは、似合い過ぎていて誰も出ていることに気づかなかったからに違いない。
Ｃ．クリストファーソンは、出演したことを否定したに違いない。「オレは、そんな作品に出てねぇ！」と。(笑)
だから、ノミネートに名前が見当たらないのだ。

Ｓ．セガールもまだ若いけど、だいぶタイコ腹が目立つようになった頃の作品。ビミョーな時期だな。(笑)

産業廃棄物を不法に投棄している企業の陰謀を暴くアクション映画。――とはいえ、トレーラーが崖から落ちる場面が最大の見せ場だから、作品としては少々ショボい。セガール・アクションも控え目。
もう少し情景描写に凝ってくれていたら、違う印象になっていたのに、この中途半端さ、ＴＶドラマのような平均的な出来映えが、本作品最大の欠点だろう。

セガールがギターを弾いたりして頑張っていますので、ちょっとだけオススメにしておきましょう！（でも、ちょっとイタい）

スティーブン・セガールの「沈黙シリーズ」は、どれを観ても同じような展開で、あとで振り返ってみても結局すべてがうろ覚えです。
それでも、テレビでやっていると何とはなしに最後まで観てしまうのは、ストーリーの分かりやすさと、いい人と悪い人の区別がハッキリしていること、スティーブン・セガールのアクション、鑑賞後に気持ちがスカッとする点などが挙げられます。
本作でスティーブン・セガールが扮するのは、アメリカの環境保護調査官ジャック・タガートです。
ケンタッキー州の東部のある町で、調査に入っていた同僚が事故で死亡します。
しかし、それは事故死を装った殺人であり、その町の閉鎖された鉱山に有害な産業廃棄物を密かに埋めていることを隠すためでした。
ジャックは協会に身を寄せ、町で大工仕事を請け負いながら潜入捜査に入ります。
スティーブン・セガールといえば、体も大きいし強いので安心して見ていられるのですが、一環境保護調査官としては尋常ではない強さです。
まあそれも、織田裕二扮する外交官黒田康作が、まるでＳＰみたいな活躍をするのと同じようなものでしょう。（笑）
ジャックが調査を進めるうちに、違法でずさんな廃棄の事実が明らかになり、その背後には鉱業界の大物の存在も浮かんできます。
環境汚染や人体への被害などの影響があると分かっても、目先の利益に目を奪われて誤った選択をしてしまったり、今日の生活のために未来を犠牲にしてしまったり・・・
「臭いものには蓋」という言葉がありますが、不要になったものの始末に困ったら、何でもかんでも埋めてしまえ、目に付かなければ無いのと同じという考えは、あまりにも浅はかで愚かなことだと、現在、日本や世界が抱える問題と重ねて考えてしまいました。