キングピン　ストライクへの道

『メリーに首ったけ』のファレリー兄弟が『メリー』以前に発表したコメディです。お下劣なギャグも、身体障害をギャグにするのも、この後の作品ほどに弾けてはいません。
　脚本も適当ですが、二時間近く、クスクス笑いながら観てしまいました。結構キワドイことをやりながら、不思議と嫌味なくホンワカしているのは、この兄弟の持ち味。この作品でもそれは変わらず、脚本のつじつまだの映像だの、普段は気になることが、なんかもうどうでもよくなってしまうのはなぜでしょうか。
　でも俳優陣はみないいです。特に、近頃はウェス・アンダーソン作品や「ロスト・イン・トランスレーション」の抑えた演技が評価されがちなビル・マーレイのハジけたプロボウラーがステキです。真面目な方ははなから観ないでしょうから、関心をもたれた方はぜひ。６５点。

うん、やっぱり、ファレリー兄弟♪
おバカな下ネタ満載の青春ボーリングコメディ♪

その下ネタ自身は、今と変わらずお下品で、そこまでやる！？な感じですが
表現自体が結構遠まわしというか、端折ってる部分が多いので
ウブな人が見ると？？？になりかねない
まだ完成形に至っていない“初期”って感じ
まぁ、全部見せると薄くなるし
見せなさ過ぎると分かりにくいし
下ネタもいろんな変性を経て今に至っているのですね〜
なんて、一人で夜中に納得ｗ

ウディ・ハレルソンはバーコード頭！
ビル・マーレーは海原はるか師匠顔負けの横分け！！
で、目、血走ってボーリングしてるから面白い♪

ボーリングから話がそれまくりーので
もう誰が優勝してもいいかー・・・って
なんとも言えない脱力を味わいながら
それでもズリズリ観てしまうのも
全体に漂うご愛嬌があってのことなのでしょうね〜☆

内容は古臭いけど、ファレリーエッセンスはたっぷりかかってましたョ♪

映画を今まで見てきたが、ボウリングが題材の
作品は初めてである。妙な作品である。
何処が妙かは見てもらいたいのですが、
まず、主人公とその悪いプロ（ビル・マーレー）が
ハゲなのである。そのハゲ具合が、よくおじさんでいる
後ろとか、横の毛をグーと持ってきて
隠しているんだけど風が吹くと長ーい後髪とか
横髪がダラーンとなるようなハゲで、
とにかく格好悪いのである。
なんか、面白くない作品の様であるが、
これが面白いんですよ、なかなか。
特定シーン毎に流れるＢＧＭが笑う。
最初は気づかなかったのであるが、
そのシーンに合った音楽を充てている。
アーミッシュの男も妙であるし、
途中で加わる姉ちゃんも面白い。
ビル・マーレーも強烈に妙です。◎

ランディ・クエイド演じるアーミッシュの青年が、実に人なつっこくてチャーミングで、物語をとても豊かなものにしていましたね。
ファレリー兄弟らしい、ブラックなギャグはちょこちょこ小出しにされていて、物語のアクセントとなっているし、エンディングも気持ち良かったです。
ビル・マーレーの卑劣っぷりも、そんなに嫌みにならずどこかコミカル。
主人公ウデヒ・ハレルソンと、クェイド、それに妖艶なヴァネッサ・エンジェルの三人旅も、楽しかったです。三人のキャラのバランスがとても良いんですわ。
ある意味、笑いと軽いスリル、それにペーソスで彩られたロードムービーとも言える映画かな〜。

ファレリー兄弟の作品は避け続けてきたのですが、体調が悪かったのか手をだしてしまったのがこの作品。今日迄の嫌ファレリーな自分とはさよならです。首ったけです。うそでしょ？な冒頭に驚かされ、こんな設定で大丈夫？いったいどこに着地させるつもり？と心配しましたが、見終わった後の爽やかさに我ながらビックリ！ファレリー兄弟ゴイス〜！見くびっていた自分が恥ずがじぃ〜（土下座）（バネッサエンジェルが凄く可愛く感じられたのですが体調が悪かったからでしょうか・・・）