ガスパール〜君と過ごした季節(とき)

ガスパール〜君と過ごした季節(とき)の画像・ジャケット写真

ガスパール〜君と過ごした季節(とき) / ジェラール・ダルモン

全体の平均評価点:(5点満点)

15

全体の平均評価点:

DVD

ジャンル :

「ガスパール〜君と過ごした季節(とき)」 の解説・あらすじ・ストーリー

DVD

解説・ストーリー

 社会からはみ出してしまった不器用な人間たちを描いた、ハートフルな物語。南仏プロヴァンス、少年のような友情で結ばれている二人の男。ガスパールは妻が家出して以来、家族の絆にはうんざりしていた。一方のロバンソンは、幼い頃に母親に捨てられたことから、哀れな人々を放っておけない性分。失業中の二人の夢は、浜辺の廃屋を修理して軽食堂を開くことだった。そんなある日、ロバンソンは置き去りにされいた老婆を連れて来て……。

「ガスパール〜君と過ごした季節(とき)」 の作品情報

作品情報

製作年: 1990年
製作国: フランス
原題: GASPARD ET ROBINSON

「ガスパール〜君と過ごした季節(とき)」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

関連作品

関連作品

大列車作戦

怒れ!憤れ!ステファン・エセルの遺言

パリ、嘘つきな恋

チャーリーとパパの飛行機

ユーザーレビュー:15件

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

1〜 5件 / 全15件

不器用なやさしさに癒される

投稿日:2008/10/29 レビュアー:JUCE

 バカみたいに困った人を放っておけない男ロバンソンとロバンソンを呆れながらもこれまたロバンソンの好きにさせてしまうガスパールの物語。ロバンソンのそんなところを「子どもみたいでバカだ」と評するガスパールだが、実はそんなロバンソンを自由にさせているのはガスパール。何のことは無いガスパール自身が弱いものを放っておけないのだ。そんな彼だから実は女にも持てるし、だれからも好かれるのでしょう。その優しさの表現が少しだけ不器用なだけ。ロバンソンの優しさがストレートなら、ガスパールのそれはナックルボール。

 この映画で私が一番気に入ったのは彼ら二人が決して聖人君子としては描かれていないところ。もしかすると多くの人は逆にこの部分で違和感を感じたり、これをこの映画の欠点として上げるかも知れません。
 二人はそれは優しい人間ですが、生きるために盗みもします。それどころか盗むことを愉しんでさえいます。「金持ちから盗む」それは言い訳です。やはり盗みは盗みです。
 そんな人間でも限りない優しさを持っている。実に人間て複雑な生き物ですね。二人が弱点も持つ人間だからこそ、その優しさが観る人にストレートに伝わってくるのではないでしょうか。そうでなければ二人の天使の物語になってしまって人間的なお話では無い単なる御伽噺になってしまっていたことでしょう。

 私の中では自己中心的な印象があるフランス人ですが、案外ガスパールのような人が多いのでしょうか。ラスト一本の道路を歩いて行くガスパールの背中は限りなく優しいのです。

このレビューは気に入りましたか? 17人の会員が気に入ったと投稿しています

 ほのぼの感で癒されたい方 是非! ネタバレ

投稿日:2008/09/07 レビュアー:ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

「ロマ」と呼ばれるフランスのジプシーの血を引くトニー・ガドリフ監督ならではの、ロマ文化が反映されているのが、特徴です。

南仏の静かな浜辺を舞台とした優しい物語です。
リストラされた男二人が、廃屋を改造してレストランを開こうと、店の調度品を揃えているうちに、娘夫婦に捨てられた老婆や、夫を亡くして、家も失ってしまった母子がそこに集まって来るという話。

描かれる背景は、皆捨てられた人たちを扱い、本当は重たいのに、タッチは軽く、微笑ましい。
家族より深い絆を創出していく話に、観る者に、どうぞ深読みして下さい!といわんばかりに投げ出してしまっています。

12歳から母に捨てられ、宿無しになったロバンソン。
困っている人を見ると、手を差し伸べずにはいられない。傷が痛いほど分かってしまうから・・・
それは、もちろん困っている人を助けるためでもあるのだけれども、ロバンソン自身のためでもあるんでしょうね。

ガスパールは、ロバンソンの底抜けの優しさに、次第にほだされてしまいました。車を売ったお金を置いて、自分が家を出て行ってしまった心の温かさ!
ガスパールの心粋さにため息です。
ガスパールの方が、やっぱり酸いも甘いも知ってるってことですかね?

ハリウッド映画のような感銘ものではないのですが、胸の奥の何かが刺激されてしまいます。







このレビューは気に入りましたか? 13人の会員が気に入ったと投稿しています

視線がなんともやさしくて、なんてこと無いけどなーんとなくええ感じ

投稿日:2010/01/04 レビュアー:KASPAR

さぁ!たまには、ちょっとマニアックな映画といきましょー!ん?たまにやないって?え?マニアックでもない?

店長さんに教えてもらった『ガスパール 君と過ごした季節(とき)』っす♪トニー・ガトリフ監督は結構有名なんで知ってる人もいてるかな?自分は、トニー・ガトリフ監督初体験っす!

□■□■□■□■□

困ってる人をみると助けずにはあれないロバンソンと、なんやかんやいーながらもロバンソンのことはなんでもゆるしてしまうガスパール・・・ええヤツやねー♪

自分たちもまずしーのに、おばーちゃんを助けて、子供を助けて、女の人を助けて・・・社会からはじかれこぼれ落ちてしまった人々(←望まずにね)に対する、トニー・ガトリフ監督の暖かなやさしー眼差しが心地良くて、なんともやさしー気持ちにさせてくれるっすー♪

ただ、ちょっと不満なのは、2人がドロボーで生計を立ててて、それを楽しんでいるっていう描写がねー・・・そこは罪悪感を感じてる描写が欲しいかなー・・・

それがちょっと減点す(´・ω・`)

□■□■□■□■□

まー、オススメっすけど、絶対観てなーってほどでもないかなー

でも、"なんとなくふらっと借りて観たらけっこう良かった♪"っつーぐらいがこの映画にはさいこーの褒め言葉かも♪

個人的満足度 77点!

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

それぞれと家族

投稿日:2008/01/06 レビュアー:sautet

ビデオが出た頃に1度目の観賞
2度目がこんなに違う印象になるとは

まず発見がいくつか
今思えばトニ−・ガトリフの作品だったのかぁと
そこはかとなく異国情緒を感じたのも納得
そしてエリック・ロメールの「パリのランデブー」
ピカソの母と子の章に出ていた女優
ベネディクト・ロワイヤン発見!
透けるような白さ透明感がなるほど適役

ビデオが出た時
「ガスパールとロバンソン」という原題をよく観た気がする
フランス映画は特に
主人公の名前をそのままタイトルにすることが多いようで
ソーテ監督の「夕なぎ」は「セザールとロザリー」
トリュフォー監督の「突然炎のごとく」も「ジュールとジム」
ルコント監督の「フェリックスとローラ」などなど
私小説ではないのだけれど
やはり人に焦点を当てて個から発信している何かを常に感じる

主人公は元錠前屋の二人 ガスパールとロバンソン
ガスパールは家族の煩わしさから逃げ
ロバンソンは母親に捨てられ家族に憧れている
共に一人
二人は浜辺で椅子を修理しその日暮らし
ロバンソンは困った人を見ると放っておけない性格
ガスパールは人と関わることが煩わしく厄介だと考えている

ある日ロバンソンが
道に置いてけぼりにされた老女を連れ帰ってくる
理由は一つ
「一人ぼっちでかわいそうだったから」
ガスパールは激怒
面倒を見れやしない 病気になったらどうする? 
食事は?お金は?住む家は?
冷静になれとたしなめる

それでも三人となり 浜辺での共同生活が始まる
罪のない 誰にも束縛されない 
どこにも属さない 家族になった三人
ある日ロバンソンは街で見かけた薄幸の女性に一目ぼれ
彼女は幼い娘を連れ物乞いをしている
家を追われ 食べ物もなく よりどころをなくし途方に暮れている
また一人 そして一人 家族が増えていく

家族は血ではない
共に暮らし共に分かち合う存在としてそこにいる
家族は用意された器ではない
そこに集う人によって現れた形なんだと
何者にも 何処にも属さない人たちの様子が物語っている

淋しさが集まって
喜びに変わっていく
それは小さくってささやかで 
普通の人には当たり前すぎて見つけられないくらい
他愛のない喜びかもしれないけれど
家族の喜びってこういうものなんじゃないかな と思う
そこにいる幸せ 笑顔が生まれる幸せ 心が寄り添う幸せ
寄せ集めの家族かもしれないけれど 
確かにそれは家族そのもの

最後にとったガスパールの行動もまたしかり
彼は家族を持つことができない性分
つまり浜辺のそこはもう 一つの家族 になった証拠
彼がそう感じたように 私にもそう感じられた

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

ふたりはなかよし ネタバレ

投稿日:2009/02/16 レビュアー:ひろぼう

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

これは癒されます。内容は姥捨て山やストリート・チルドレンなのですが、描写がポエジーで絵本のような暖かさです。そう言えば『リサとガスパール』なんて絵本がありますね。

ガスパールとロバンソンは勤め先の錠前屋が潰れたため、廃墟を勝手に修理して住みついている。ガスパールは失業を理由に妻子に逃げられロバンソンは捨て子という、家族という繋がりに飢えた過去に傷を持つ男達。ただ少しちがうのは、失った絆に恐れと悔恨を滲ませ新しい関係をつくることに臆病なガスパールと、手にしたことがないがために失う恐れを知らず自分が与えられなかった喜びを他人に与えようとするロバンソンの、人生の立ち位置なんでしょう。
ロバンソンは捨てられた老婆をひろい生活に困った母娘を助けようとし、ガスパールはそれに悪態を吐きつつもいざとなれば自ら進んで助けを与えます。廃屋から頂戴した椅子を修理し、海の家のようなレストランを営み細々と生計を立てようと計画する2人に、家族は1人また1人と増え続けることになります。
定職を持たず日々の糧に困窮する2人は、錠前屋の経験を生かしかつての知人の家に盗みを働きます。しかし金品は奪わず冷蔵庫から食べ残しや保存食をかすめるのです。そしてなんてバカなんだ俺達はとでも言うように互いを嘲笑するのです。悪童の悪戯であるかのように。

そして海の家のレストランは定員を揃えます。

ロバンソンは自分の場所を見つけます。

ガスパールはそこに居心地の悪さを認めてしまい、自らの立ち位置を求めるための放浪に出向くのでしょう。

失くしたものと与えられなかったもの、2人が求めたものは同じだったのですが、似ているようで異なる喪失という体験が2人を分かつことにもなるのでしょう。


ロマの血の叫びという荒々しさ、それは時折画面に垣間見えるかの抑制で遮られ、色も目を刺す原色ではなくパステルのおもむきで、ペパーミント・グリーンのルノーのトラックに代表される優しさに示されます。
潮の花吹き荒れる一本道を過ぎ、荒野を目指すガスパール。彼の優しさまたは寂しさが呼び寄せるのか、また良き相棒を得てガスパールは、さすらいの自らが望む道に踏み出すのでしょう。
音楽もすごく好いですね、★4.3個。

このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています

1〜 5件 / 全15件

ガスパール〜君と過ごした季節(とき)

ユーザーレビュー

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

ユーザーレビュー:15件

不器用なやさしさに癒される

投稿日

2008/10/29

レビュアー

JUCE

 バカみたいに困った人を放っておけない男ロバンソンとロバンソンを呆れながらもこれまたロバンソンの好きにさせてしまうガスパールの物語。ロバンソンのそんなところを「子どもみたいでバカだ」と評するガスパールだが、実はそんなロバンソンを自由にさせているのはガスパール。何のことは無いガスパール自身が弱いものを放っておけないのだ。そんな彼だから実は女にも持てるし、だれからも好かれるのでしょう。その優しさの表現が少しだけ不器用なだけ。ロバンソンの優しさがストレートなら、ガスパールのそれはナックルボール。

 この映画で私が一番気に入ったのは彼ら二人が決して聖人君子としては描かれていないところ。もしかすると多くの人は逆にこの部分で違和感を感じたり、これをこの映画の欠点として上げるかも知れません。
 二人はそれは優しい人間ですが、生きるために盗みもします。それどころか盗むことを愉しんでさえいます。「金持ちから盗む」それは言い訳です。やはり盗みは盗みです。
 そんな人間でも限りない優しさを持っている。実に人間て複雑な生き物ですね。二人が弱点も持つ人間だからこそ、その優しさが観る人にストレートに伝わってくるのではないでしょうか。そうでなければ二人の天使の物語になってしまって人間的なお話では無い単なる御伽噺になってしまっていたことでしょう。

 私の中では自己中心的な印象があるフランス人ですが、案外ガスパールのような人が多いのでしょうか。ラスト一本の道路を歩いて行くガスパールの背中は限りなく優しいのです。

 ほのぼの感で癒されたい方 是非!

投稿日

2008/09/07

レビュアー

ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

「ロマ」と呼ばれるフランスのジプシーの血を引くトニー・ガドリフ監督ならではの、ロマ文化が反映されているのが、特徴です。

南仏の静かな浜辺を舞台とした優しい物語です。
リストラされた男二人が、廃屋を改造してレストランを開こうと、店の調度品を揃えているうちに、娘夫婦に捨てられた老婆や、夫を亡くして、家も失ってしまった母子がそこに集まって来るという話。

描かれる背景は、皆捨てられた人たちを扱い、本当は重たいのに、タッチは軽く、微笑ましい。
家族より深い絆を創出していく話に、観る者に、どうぞ深読みして下さい!といわんばかりに投げ出してしまっています。

12歳から母に捨てられ、宿無しになったロバンソン。
困っている人を見ると、手を差し伸べずにはいられない。傷が痛いほど分かってしまうから・・・
それは、もちろん困っている人を助けるためでもあるのだけれども、ロバンソン自身のためでもあるんでしょうね。

ガスパールは、ロバンソンの底抜けの優しさに、次第にほだされてしまいました。車を売ったお金を置いて、自分が家を出て行ってしまった心の温かさ!
ガスパールの心粋さにため息です。
ガスパールの方が、やっぱり酸いも甘いも知ってるってことですかね?

ハリウッド映画のような感銘ものではないのですが、胸の奥の何かが刺激されてしまいます。







視線がなんともやさしくて、なんてこと無いけどなーんとなくええ感じ

投稿日

2010/01/04

レビュアー

KASPAR

さぁ!たまには、ちょっとマニアックな映画といきましょー!ん?たまにやないって?え?マニアックでもない?

店長さんに教えてもらった『ガスパール 君と過ごした季節(とき)』っす♪トニー・ガトリフ監督は結構有名なんで知ってる人もいてるかな?自分は、トニー・ガトリフ監督初体験っす!

□■□■□■□■□

困ってる人をみると助けずにはあれないロバンソンと、なんやかんやいーながらもロバンソンのことはなんでもゆるしてしまうガスパール・・・ええヤツやねー♪

自分たちもまずしーのに、おばーちゃんを助けて、子供を助けて、女の人を助けて・・・社会からはじかれこぼれ落ちてしまった人々(←望まずにね)に対する、トニー・ガトリフ監督の暖かなやさしー眼差しが心地良くて、なんともやさしー気持ちにさせてくれるっすー♪

ただ、ちょっと不満なのは、2人がドロボーで生計を立ててて、それを楽しんでいるっていう描写がねー・・・そこは罪悪感を感じてる描写が欲しいかなー・・・

それがちょっと減点す(´・ω・`)

□■□■□■□■□

まー、オススメっすけど、絶対観てなーってほどでもないかなー

でも、"なんとなくふらっと借りて観たらけっこう良かった♪"っつーぐらいがこの映画にはさいこーの褒め言葉かも♪

個人的満足度 77点!

それぞれと家族

投稿日

2008/01/06

レビュアー

sautet

ビデオが出た頃に1度目の観賞
2度目がこんなに違う印象になるとは

まず発見がいくつか
今思えばトニ−・ガトリフの作品だったのかぁと
そこはかとなく異国情緒を感じたのも納得
そしてエリック・ロメールの「パリのランデブー」
ピカソの母と子の章に出ていた女優
ベネディクト・ロワイヤン発見!
透けるような白さ透明感がなるほど適役

ビデオが出た時
「ガスパールとロバンソン」という原題をよく観た気がする
フランス映画は特に
主人公の名前をそのままタイトルにすることが多いようで
ソーテ監督の「夕なぎ」は「セザールとロザリー」
トリュフォー監督の「突然炎のごとく」も「ジュールとジム」
ルコント監督の「フェリックスとローラ」などなど
私小説ではないのだけれど
やはり人に焦点を当てて個から発信している何かを常に感じる

主人公は元錠前屋の二人 ガスパールとロバンソン
ガスパールは家族の煩わしさから逃げ
ロバンソンは母親に捨てられ家族に憧れている
共に一人
二人は浜辺で椅子を修理しその日暮らし
ロバンソンは困った人を見ると放っておけない性格
ガスパールは人と関わることが煩わしく厄介だと考えている

ある日ロバンソンが
道に置いてけぼりにされた老女を連れ帰ってくる
理由は一つ
「一人ぼっちでかわいそうだったから」
ガスパールは激怒
面倒を見れやしない 病気になったらどうする? 
食事は?お金は?住む家は?
冷静になれとたしなめる

それでも三人となり 浜辺での共同生活が始まる
罪のない 誰にも束縛されない 
どこにも属さない 家族になった三人
ある日ロバンソンは街で見かけた薄幸の女性に一目ぼれ
彼女は幼い娘を連れ物乞いをしている
家を追われ 食べ物もなく よりどころをなくし途方に暮れている
また一人 そして一人 家族が増えていく

家族は血ではない
共に暮らし共に分かち合う存在としてそこにいる
家族は用意された器ではない
そこに集う人によって現れた形なんだと
何者にも 何処にも属さない人たちの様子が物語っている

淋しさが集まって
喜びに変わっていく
それは小さくってささやかで 
普通の人には当たり前すぎて見つけられないくらい
他愛のない喜びかもしれないけれど
家族の喜びってこういうものなんじゃないかな と思う
そこにいる幸せ 笑顔が生まれる幸せ 心が寄り添う幸せ
寄せ集めの家族かもしれないけれど 
確かにそれは家族そのもの

最後にとったガスパールの行動もまたしかり
彼は家族を持つことができない性分
つまり浜辺のそこはもう 一つの家族 になった証拠
彼がそう感じたように 私にもそう感じられた

ふたりはなかよし

投稿日

2009/02/16

レビュアー

ひろぼう

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

これは癒されます。内容は姥捨て山やストリート・チルドレンなのですが、描写がポエジーで絵本のような暖かさです。そう言えば『リサとガスパール』なんて絵本がありますね。

ガスパールとロバンソンは勤め先の錠前屋が潰れたため、廃墟を勝手に修理して住みついている。ガスパールは失業を理由に妻子に逃げられロバンソンは捨て子という、家族という繋がりに飢えた過去に傷を持つ男達。ただ少しちがうのは、失った絆に恐れと悔恨を滲ませ新しい関係をつくることに臆病なガスパールと、手にしたことがないがために失う恐れを知らず自分が与えられなかった喜びを他人に与えようとするロバンソンの、人生の立ち位置なんでしょう。
ロバンソンは捨てられた老婆をひろい生活に困った母娘を助けようとし、ガスパールはそれに悪態を吐きつつもいざとなれば自ら進んで助けを与えます。廃屋から頂戴した椅子を修理し、海の家のようなレストランを営み細々と生計を立てようと計画する2人に、家族は1人また1人と増え続けることになります。
定職を持たず日々の糧に困窮する2人は、錠前屋の経験を生かしかつての知人の家に盗みを働きます。しかし金品は奪わず冷蔵庫から食べ残しや保存食をかすめるのです。そしてなんてバカなんだ俺達はとでも言うように互いを嘲笑するのです。悪童の悪戯であるかのように。

そして海の家のレストランは定員を揃えます。

ロバンソンは自分の場所を見つけます。

ガスパールはそこに居心地の悪さを認めてしまい、自らの立ち位置を求めるための放浪に出向くのでしょう。

失くしたものと与えられなかったもの、2人が求めたものは同じだったのですが、似ているようで異なる喪失という体験が2人を分かつことにもなるのでしょう。


ロマの血の叫びという荒々しさ、それは時折画面に垣間見えるかの抑制で遮られ、色も目を刺す原色ではなくパステルのおもむきで、ペパーミント・グリーンのルノーのトラックに代表される優しさに示されます。
潮の花吹き荒れる一本道を過ぎ、荒野を目指すガスパール。彼の優しさまたは寂しさが呼び寄せるのか、また良き相棒を得てガスパールは、さすらいの自らが望む道に踏み出すのでしょう。
音楽もすごく好いですね、★4.3個。

1〜 5件 / 全15件