カーマ・スートラ　愛の教科書

副題「愛の教科書」そして「カーマ・スートラ」と聞いて、
ごっつ期待し見た。淫らな期待は見事に裏切られた。
ヘアヌードは数カットあるが、嫌らしさは微塵もない
ラブストーリー。インドの王朝絵巻。
エスニックな雰囲気を堪能出来るし、
何よりもインドの女性の綺麗さには驚きました。

美しい映像、音楽、俳優たちと、雰囲気は抜群なのですが・・・残念ながらストーリーが単調で、途中で眠くなりました。
性愛の奥義というからのは、何というか、もう少し深みのある内容にしてほしかったです。

インドの映画ははじめてでしたが、なんて美しいんだろうとうっとりしました。もちろん性愛の奥義なる部分もありましたが、身分の差をめぐる物語がとても深く残酷で見終わった後はしばらく話ができませんでした。

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トロント映画祭の招待作品だったんですね。
１６世紀のインドの封建制の中で、カーマ・スートラの奥義の『深い性愛の技の果てに生まれる信頼で生きること』ができなかった「女２人と男３人のねじれた愛」を描いた意外に深く、美しい作品。日本でも姫君に教科書で「性愛」を事前に伝授したらしいけど、そういう時代の女の幸福って何だったのか．．．
マヤ：
幼少期からタラと仲良し踊りも上手で「最高の愛妾」を予感させる召使い。虐げられた腹いせに藩王ラジャの誘惑に成功。「花婿は私のお下がり」とタラに囁くが密告を機に自分の力で生きる決意で、ジャイとの仲直りを待たずに愛妾の座へ。
最後の方でタラと仲直り。王に「愛してない」と言い、密会を続けたジャイを死刑に追い込むが、自分は生き残り、さ迷う。
王女タラ：
お決まりの政略結婚相手が意外にイケメン王子で、嫁入り前の必修科目「カーマ・スートラ」で頑張ろうしたけど、名ばかりの王妃で愛される妻になれず、欲求不満から精神を病みかけてリストカット。マヤにより美しい王妃に。でも時遅く、王はアヘン中毒でボロボロ。実の兄の王子が攻めて来たけど、救われるの？
タラの兄の王子：
結構老けていて、体が少し不自由で、身分相応なキレイな王女が嫁に来てくれそうもなく、嫌らしい目でマヤを見つめる。密告したり、スパイしたり、そういう暗さが嫌！
王ラジャ：
先代王妃を母に持つ血筋ながら、アヘンと性欲に溺れ、国を滅ぼす。婚礼に来て、マヤの誘惑に簡単に乗り、タラとの初夜のベッドで「お前は所有物。「マヤ」と呼んで悪いか」と言い、「アヘン中毒で早く死んでくれ」と思わせる嫌なヤツ。
お抱え彫刻師ジャイ：
踊りを教える先代王の愛妾の息子で、追放されたマヤを救い、お決まりのように愛に燃えるが、「仕事に邪魔」と一度は突き放すものの、後宮で密会を重ね、義兄弟の王に見つかり処刑される。突き放さなくても王に「蓮の女マヤ」が見つかり取られるのは時間の問題で、同じ結末だった？

主演の女優さんも映像もきれい。
がはじめは何も考えずに見終わったが、よーく考えてみるとストーリー展開に納得できず・・。
本当にそれでよかった訳？カーマスートラの先生が以外にさらっと描かれてるけど、こうなったのも先生のせいじゃないの？なんて思っちゃったりして。
結末つらすぎるよなぁ。
美しいダンスがあったりと、インド情緒を楽しめたのは良かった。