エビータ

何て言うのかな。ミュージカルとも違うし・・・。
２時間超えで歌がずーっと続くのはさすがに辛いです。
まぁ、マドンナは歌い手だからそれなりに聞き応えはあったケド・・・。

エビータという人について、もっと詳しく知りたかったなぁ。

マドンナ好きなので、この映画の存在は知ってたし
「Don't Cry For Me Argentina」のシングルは持ってたし・・・
なんだけど、映画本編はなぜか観るの後回しになってて
今更思い出して鑑賞。


アルゼンチン大統領夫人エバベロンの物語。
観る前は「エバベロン」という人がどんな女性だったのか
知識を持ち合わせていなかったため、
「ファーストレディをマドンナが演じる」というのが
ミスキャストじゃないか？なんて思ってたんですが・・・・

このエバベロンという女性。
田舎町からブエノスアイレスに出てきて
バーで踊り、カメラマンに気に入られ・・・・
そこから男を次々ととっかえひっかえ（笑
男を利用して成り上がっていくのです。
ついには大統領候補にまで見初められるのです。

このエバの生き方が（？）
マドンナのキャラ？生き様？とピッタリなんですな〜
だからマドンナキャスティングされたのかな〜なんて思ったり。
むしろ、そうでしょう！？きっと！

あと、ミュージカル映画と知ってたけれど、
セリフがほとんど無い（全然ない？）
ほぼ全編ミュージックで構成されてるのは知らなかった！
しかも、クラシカルな曲が多いのかと思ったら
意外にポップな（？）曲があったり、
かなりドギツイ歌詞（震災後の日本では放送できないような歌詞）があったり。

とにかく観る前のイメージとは全然違って
ストーリー的にはベタな成り上がり物語なんだけど、
けっこう楽しめちゃいました。

バルコニーから民衆に向って歌うエバ。
このシーンＰＶにもなってたし、超有名なシーンだけど
通しで見たのは今回初めて。

通しで観るとこのシーンが一層盛り上がり、
すごくよく見える！

そして歌手マドンナ、このシーンが一番生き生きしているね、やっぱり。
さすがです。

実は楽しめるかどうか半信半疑だったんですが、
観てよかったです♪

多分、マドンナ登場前には、
みんな、マドンナよりも
歌が上手くて、
スタイルが良くて、
ダンスもできて、
演技も上手い、
エンターティナーを知っていたと思う。

例えば、シンディー・ローパーとか。

でも、
みんな、マドンナは好きだ。
（あえて、マドンナ"が"好きではなく）

映像自体には、相当無理がある。

この映画は、エビータという実在の人物の映画として
観てしまうと、大変評価が分かれると思う。

しかし、
エビータを通じて、マドンナの半生を描いているとしたらどうだろう。

もちろん、エビータは既に死んでおり、
マドンナは未だ健在中であるから、
実際のマドンナの半生をそのまま描いているという説明は、かなりの飛躍になる。

でも、マドンナの半生に未だエンディングが訪れていないからこそ、
エンディングが荒いのでは？
そう考えると、躍動感たっぷりの中盤までと、エンディングの退屈さと、それぞれマドンナの演技に説明ができるのではないだろうか。

じゃぁ、この作品は駄作？

いいや、この作品は
「マドンナ」を描いているという点で
傑作といえよう。

え？！
じゃぁ
「エビータ」としてはって？

この作品は、
「エビータ」
ではなく、
「マドンナ」
として鑑賞しましょう。

だって、
もっと上手い俳優を私たちは知っているのだから。

これ、むかぁし、ひとりで映画館へ行ってみたんですよねー
終ったら夜中だったっけ。
もう１０年くらい前・・？？
あの時も長い〜と思ったけど、マドンナに見とれてて
その魅力でもってたような感じだったかな。
年月がたって今、懐かしさ半分で休み休みみたんだけど
長い(笑)

むかしもそう思ってたんだけど
１０代後半時代のエバをやるのはチョット年齢的に無理がないかい？(^^;
黒髪とワンピースもあまり似合わないけど、無理やり若く見せようとしてるんだけど若く見えない

大統領夫人になってからは
さすがマドンナ！の貫禄で綺麗だったけどね。
歌はさすがです♪

悪くはないんだけど・・歌のせいで間が長く
ゆっくり時間がすすむし繰り返されるので長く感じます。
でも私には
正直なところ
エビータというよりも野心に燃えるマドンナのサクセスストーリーにしか見えなかったかなー。

後の話ですが・・
３３歳で子宮癌で亡くなったエビータの遺体は死後しばらくミイラとして展示されていたんだそう。うーん
ミイラでは本人は嫌だったろうなぁ(^^;
ペロンさんは亡命後３人目の奥様と結婚されたんだとか。

マドンナ（エビータ）に比べて、ペロンさん役をやった役者さんが
かなり地味だなーと思いつつ、調べていて
現在の写真を見て
「んん！このおじさん観た事がある！」
と気がついた。

パイレーツオブカリビアンで
エリザベスのお父さんとして
白い長いヅラをかぶって出てくる人だーーー（そのヅラが何度もおっこちてヅラに執着する役）
今でも良いお仕事をされてるのねー
っと、何故か知り合いにあったよな気持ちになりました(笑)

あっ・・・

長い長いとかきましたが
ミュージカルの芝居としてみると
良いものだと思います♪

アルゼンチン国民からマドンナはエバ・ペロンに合わないと
抗議をくらった作品。エバ・ペロンを知らない私にとって
どうでもよく、率直な感想はとてもマドンナに合っていると
思う。すごく良い作品でした。
一番驚いたのは、台詞はほとんどなく全編、歌のみで
エバペロンの生涯を２時間１０分見せきった事であった。
しかし、疲れました。