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「阿波おどり 鳴門の海賊」の観世光太による原作・脚本をもとに「一本刀土俵入」のマキノ雅弘が監督した。中村錦之助と美空ひばりの黄金コンビが、お互いの気持ちを正直に打ち明けられず口喧嘩ばかりしているカップルを演じている。<BR> 江戸時代。とある藩の藩主が急逝したため世継ぎ問題が発生。国家老の黒木兵部は次男三之丞を推し、次席家老の松坂善兵衛は家出中の長男弦二郎を擁立、弦二郎の捜索を本格化させる。当の弦二郎は源太と名を変えて江戸で左官屋になっていた。矢場の看板娘である小蝶とはお互いに好き合っているにも関わらず、素直になれず会えば喧嘩の毎日。藩主の急死と黒木兵部の暗躍を知った源太は国元へ戻ることにし、小蝶もその後を追う。兵部の放った刺客を撃退した二人は、揃って城に突入するのだった。
「阿波おどり 鳴門の海賊」の観世光太による原作・脚本をもとに「一本刀土俵入」のマキノ雅弘が監督した。中村錦之助と美空ひばりの黄金コンビが、お互いの気持ちを正直に打ち明けられず口喧嘩ばかりしているカップルを演じている。<BR> 江戸時代。とある藩の藩主が急逝したため世継ぎ問題が発生。国家老の黒木兵部は次男三之丞を推し、次席家老の松坂善兵衛は家出中の長男弦二郎を擁立、弦二郎の捜索を本格化させる。当の弦二郎は源太と名を変えて江戸で左官屋になっていた。矢場の看板娘である小蝶とはお互いに好き合っているにも関わらず、素直になれず会えば喧嘩の毎日。藩主の急死と黒木兵部の暗躍を知った源太は国元へ戻ることにし、小蝶もその後を追う。兵部の放った刺客を撃退した二人は、揃って城に突入するのだった。
製作年: |
1958年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
86分 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 |
|
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DRTD02427 | 2005年06月10日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
2枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
86分
字幕:
音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
レイティング:
記番:
DRTD02427
レンタル開始日:
2005年06月10日
在庫枚数
2枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
86分 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 |
|
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DRTD02427 | 2005年06月10日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
2枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
86分
字幕:
音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
レイティング:
記番:
DRTD02427
レンタル開始日:
2005年06月10日
在庫枚数
2枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
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惚れあっているのに好きだと素直にいえない男女が、紆余曲折をへて告白する、やっとこさ結ばれる、よこならびのおしどり駕籠におさまる、そんな物語ですが、ふたりの遣り取りがなんとももどかしく隔靴掻痒、かつみごとにダイナミックというところが、まさしく純正マキノ雅弘作品(原作の観世光太とはマキノのペンネーム)といえるでしょう。
だれがみたって相惚れとわかる。ふたりもそう承知している。でも面とむかうとついつい喧嘩してしまう。左官屋の錦之助と矢場の女主人ひばりは、そんな終わりないじつに幸福な時間をすごしている。ところが錦之助はほんとうは侍で、なんと一国の城主の正嫡であって、窮屈きわまりない身分を投げだして町人ライフを楽しんでいるんですが、故国に世継ぎ問題が勃発して江戸をさらなければならなくなる。道中、反対派による剣難があるも必定です。けっきょく好きだといえずにゆく錦之助を、たまりにたまった借金取り立てを理由に、ひばりは矢場の女たちひきつれて道中稼業しながら追っかけることになり、この設定が問答無用に楽しいわけですが、さてどう告白がおこなわれるのか、どう世継ぎ問題が落着するのか、錦之助がどんな身の振り方をみせるのか、と興味はしぼられてきます。むろん期待が裏切られないのが、この時代の時代劇の王道なんです。
若き頃の中村錦之助はどの作品も魅力的で、歯切れのいいセリフ廻しと生きのいい身のこなしがすばらしく、とくに町人や旅人姿がいい。わたしにとっての一番の見せ場は、待ち伏せする数十人の侍をたったひとり、股旅装束であいわたる場面で、錦之助は道理をとき、詠嘆し、歌い、ひばりへの想いを吐露する。これを緩急みごとな殺陣を演じながらそうする。ほれぼれとする素晴らしさです。桑畑で椿な三十いや四十郎の大殺戮場面よりも数段難易度はたかい。そうしてその最後の絶叫を、助太刀にと矢場のおもちゃの矢をもってかけつけたひばりが……という趣向なわけですが、周囲は殺戮後の死体だらけ、血のりたっぷりリアルにこれをやったら成立しないクライマックスでしょう。
ここで錦之助が多彩な円運動をしつつ相手を次々に斬ってすてるように、マキノは円運動のダイナミズムにとりつかれた作家といえます。たとえばひばりが錦之助御一行の行列をおもちゃの弓矢で急襲する場面、驀進するひばりと同調して直進するカメラワークのつぎに、ひばりがみせる前や後を威嚇してくるり、くるりと廻る、なんかがそうです。爆走するひとと直線運動のカメラワークといえばおなじく東映時代劇の若き雄沢島忠ですが、かれに致命的に欠けているのがこの変化球です。マキノは本質的に狭い、つまり枠づけられた映画空間を、現実的にもセットだろうがロケだろうが撮影には限界があるわけですが、これをどうダイナミックにみせるかに映画を賭けた。沢島のミュージカル作品のような説話的なファンタジーにもたよらない。ただ表層の運動として、それは身ぶりを基調とした多彩な円運動、あるいはジグザグ運動でみせようとしたといえます。これにカメラワーク、マルチ撮影を組みあわせれば変化自在なんだと(この意味で、マキノはヒッチコックです)。
円運動を体現したマキノ映画といえば、錦之助主演の『若き日の次郎長 東海の顔役』、ラストの殴り込みの気勢の円陣だけでなく、映画じたいが土俵という円形の、愛の格闘技にすっぽりとおさまる仕掛けとなっています。またおなじく錦之助主演『弥太郎笠』も笠という円形の、表が裏へ裏が表へとくるりと廻るおはなしです。ここでも錦之助がみごとな円を描きつつ、口上をのべてあいてを威嚇する殺陣で魅了させてくれます。
さて本作、悪役月形龍之介の回心を引き出すべく、闇から出現する錦之助のフレームインなんかもじつにマキノ的魅惑をもっているんですが、長くなるのでやめましょう。この映画の一番の円運動にふれなくては。
旅のさなかの物語中盤、再会したひばりと錦之助が惚れてるという一言をめぐって、ああだこうだとぐずぐず、がくがくとやる場面、ふたりはけして見つめあうことなく、前をむいたら後をむき、後をむいたら前をむく、一本の大木の周囲をぐるぐると、円の舞踏をやる。もう惚れあってるとあきらかなのに、マキノはそうでないことにしてえんえんとゆるやかな未練な円運動をやらせる。ここを退屈だというひとがいても不思議ではないですが、これは舞踏であり、ダンスとは反復が命なんであり、こんな愛の舞踏はたとえば『殺陣師段平』、そのリメイク『人生とんぼ返り』で二度、山田五十鈴を反復して輝かせたものでした。マキノは一度で終わる愛の告白ではなくて、終わりない愛の輪舞を愛した。緩急自在な終わりない円運動を愛したのです。
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ユーザーレビュー:1件
投稿日
2009/04/07
レビュアー
kobarou※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
惚れあっているのに好きだと素直にいえない男女が、紆余曲折をへて告白する、やっとこさ結ばれる、よこならびのおしどり駕籠におさまる、そんな物語ですが、ふたりの遣り取りがなんとももどかしく隔靴掻痒、かつみごとにダイナミックというところが、まさしく純正マキノ雅弘作品(原作の観世光太とはマキノのペンネーム)といえるでしょう。
だれがみたって相惚れとわかる。ふたりもそう承知している。でも面とむかうとついつい喧嘩してしまう。左官屋の錦之助と矢場の女主人ひばりは、そんな終わりないじつに幸福な時間をすごしている。ところが錦之助はほんとうは侍で、なんと一国の城主の正嫡であって、窮屈きわまりない身分を投げだして町人ライフを楽しんでいるんですが、故国に世継ぎ問題が勃発して江戸をさらなければならなくなる。道中、反対派による剣難があるも必定です。けっきょく好きだといえずにゆく錦之助を、たまりにたまった借金取り立てを理由に、ひばりは矢場の女たちひきつれて道中稼業しながら追っかけることになり、この設定が問答無用に楽しいわけですが、さてどう告白がおこなわれるのか、どう世継ぎ問題が落着するのか、錦之助がどんな身の振り方をみせるのか、と興味はしぼられてきます。むろん期待が裏切られないのが、この時代の時代劇の王道なんです。
若き頃の中村錦之助はどの作品も魅力的で、歯切れのいいセリフ廻しと生きのいい身のこなしがすばらしく、とくに町人や旅人姿がいい。わたしにとっての一番の見せ場は、待ち伏せする数十人の侍をたったひとり、股旅装束であいわたる場面で、錦之助は道理をとき、詠嘆し、歌い、ひばりへの想いを吐露する。これを緩急みごとな殺陣を演じながらそうする。ほれぼれとする素晴らしさです。桑畑で椿な三十いや四十郎の大殺戮場面よりも数段難易度はたかい。そうしてその最後の絶叫を、助太刀にと矢場のおもちゃの矢をもってかけつけたひばりが……という趣向なわけですが、周囲は殺戮後の死体だらけ、血のりたっぷりリアルにこれをやったら成立しないクライマックスでしょう。
ここで錦之助が多彩な円運動をしつつ相手を次々に斬ってすてるように、マキノは円運動のダイナミズムにとりつかれた作家といえます。たとえばひばりが錦之助御一行の行列をおもちゃの弓矢で急襲する場面、驀進するひばりと同調して直進するカメラワークのつぎに、ひばりがみせる前や後を威嚇してくるり、くるりと廻る、なんかがそうです。爆走するひとと直線運動のカメラワークといえばおなじく東映時代劇の若き雄沢島忠ですが、かれに致命的に欠けているのがこの変化球です。マキノは本質的に狭い、つまり枠づけられた映画空間を、現実的にもセットだろうがロケだろうが撮影には限界があるわけですが、これをどうダイナミックにみせるかに映画を賭けた。沢島のミュージカル作品のような説話的なファンタジーにもたよらない。ただ表層の運動として、それは身ぶりを基調とした多彩な円運動、あるいはジグザグ運動でみせようとしたといえます。これにカメラワーク、マルチ撮影を組みあわせれば変化自在なんだと(この意味で、マキノはヒッチコックです)。
円運動を体現したマキノ映画といえば、錦之助主演の『若き日の次郎長 東海の顔役』、ラストの殴り込みの気勢の円陣だけでなく、映画じたいが土俵という円形の、愛の格闘技にすっぽりとおさまる仕掛けとなっています。またおなじく錦之助主演『弥太郎笠』も笠という円形の、表が裏へ裏が表へとくるりと廻るおはなしです。ここでも錦之助がみごとな円を描きつつ、口上をのべてあいてを威嚇する殺陣で魅了させてくれます。
さて本作、悪役月形龍之介の回心を引き出すべく、闇から出現する錦之助のフレームインなんかもじつにマキノ的魅惑をもっているんですが、長くなるのでやめましょう。この映画の一番の円運動にふれなくては。
旅のさなかの物語中盤、再会したひばりと錦之助が惚れてるという一言をめぐって、ああだこうだとぐずぐず、がくがくとやる場面、ふたりはけして見つめあうことなく、前をむいたら後をむき、後をむいたら前をむく、一本の大木の周囲をぐるぐると、円の舞踏をやる。もう惚れあってるとあきらかなのに、マキノはそうでないことにしてえんえんとゆるやかな未練な円運動をやらせる。ここを退屈だというひとがいても不思議ではないですが、これは舞踏であり、ダンスとは反復が命なんであり、こんな愛の舞踏はたとえば『殺陣師段平』、そのリメイク『人生とんぼ返り』で二度、山田五十鈴を反復して輝かせたものでした。マキノは一度で終わる愛の告白ではなくて、終わりない愛の輪舞を愛した。緩急自在な終わりない円運動を愛したのです。
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