王妃マルゴ / イザベル・アジャーニ
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(47)
王妃マルゴ
/パトリス・シェロー
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「王妃マルゴ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
宗教革命に揺れる動乱の16世紀フランスの宮廷を舞台に、「アデルの恋の物語」のアジャーニが、愛に生きた女−−王妃マルゴを演じた一大ラブ・ロマンス。原作はA・デュマの同名小説。
「王妃マルゴ」 の作品情報
「王妃マルゴ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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王妃マルゴ 無修正版の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
144分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/サラウンド/フランス語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PIBR1424 |
2002年12月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
0人
|
1人
|
王妃マルゴ 無修正版の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
144分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/サラウンド/フランス語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PIBR1424 |
2002年12月02日
|
在庫枚数 |
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ユーザーレビュー:47件
要 予備知識
投稿日:2004/12/12
レビュアー:iuiu
見終えるだけでも大変な努力を要した。
まず画面が暗すぎて、日本で一般的な蛍光灯が煌々と輝く居間ではほとんどなにも見えない。だからといって暗くすると眠くなるんだこれが。1時間を残してDVDの読み込み不良が頻発し、収録時間を大幅に超過してようやく見終えた。ふう。
カトリーヌ・ド・メディチはかの有名なノストラダムスと親交があったことでも名高い。藤本ひとみ氏の「預言者ノストラダムス」に描かれていた彼女と本作の母后を重ね合わせて見るとなかなか面白かった。デュマの原作を読むのがいちばんではあるが、この一作だけでも、新教旧教がどう対立していたかかなり理解できるし、なにより読みやすいので、本作を見る上での参考図書に挙げておきたい。歴史的に有名な題材を取り上げるとき、制作側はある程度の知識が観客にすでにあるものという前提に立って物語を作るため、予備知識があったほうが楽しめる。というか本作の場合、予備知識がないとあっという間にわけがわからなくなる。例えば、ナヴァール公アンリとの結婚式であれほど嫌そうだったマルゴが、なぜアンリと同盟的友情関係を持つに至ったのか、その心理的変化などは映画ではまったく描かれていないのでまことに唐突に見える。
イザベル・アジャーニは収録時40歳近かったことになるが、とてもそうは見えない。いくら顔が若くても年齢は首のあたりに現れるものだが、実にぬかりがない。お見事。
大聖堂に鳴り響くハレルヤは宗教物にはやはり欠かせないし、清潔感のかけらもないキャラたちのいでたちもリアリティがあってよかった。
特典はとくになし。日本語吹替え音声もありません。
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15人の会員が気に入ったと投稿しています
名作です。
投稿日:2005/09/22
レビュアー:chobi
デュマの作品はたくさん映画化されています。
三銃士や仮面の男はいうまでもなく、華麗な宮廷絵巻に酔いしれた方も多いでしょう。
この王妃マルゴは、一般受けする作品ではない。
素敵な宮廷恋愛映画では決してありません。
それは間違いありませんが、史上まれに見るホロコーストの記録として残すべき名作だと思います。
満たされぬ奔放な王女マルゴの悲恋を描いた恋愛もの。一見そのように見えます。
だから恋愛映画としてみればこれほどつまらないものはない。
血まみれシーンの多い感情移入のしにくい恋愛映画はつまらない。
しかし、この作品が描いたのは宗教戦争の名を借りた権力闘争、その果ての聖バルトロミーの大虐殺。
人間の尽きることなき罪を描き、欲望の醜さを、むなしさを、生のはかなさを、教会の無力と罪を、信仰の不確かさを、政治に翻弄される理想を描き、愛の不滅と友情と尊敬を語る。
悲しいのは、虐殺者であるカトリーヌ・ド・メディシスもまたわが子を愛する母であったということ。
俳優陣は名演で冴えています。フランス語ですので伝わりにくいかも知れませんが。
女優陣も個性強く印象に残り、特にイザベル・アジャーニは素晴らしく美しいです。当時40歳ぐらいだったと思うのですがほんとにすばらしかった。
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政治と宗教の間で翻弄された王女の物語
投稿日:2007/02/18
レビュアー:はぴちゃ
16世紀フランス、宗教戦争や政治的な陰謀に翻弄される王女マルゴの物語です。(原作は、「三銃士」や「岩窟王(モンテ・クリスト伯)」を書いたアレクサンドル・デュマ)
美貌名高いこの王女が自国の宗教カトリックが、最大敵勢力としているプロテスタントの国ナヴァール国との友好のため、好みでもないその国の王と政略結婚させられる訳ですが、その王に夫としての魅力は感じないけど、人間的には評価し同盟関係を結びます。
自分たちの身内には全く信用されない他国の王である夫に、影ながら助言を与えつつ、自分は町で出会った男と恋に落ち、末はその男と一緒生きる道を作るために奔放します。
どろどろですね。
そして、宗教が絡んだ大虐殺は映像として見ていても生々しく、殺し合いはしちゃいけないな。と改めて思わされます。
マルゴは、実の権力者である母カトリーヌと兄たち、そして敵対する宗教の首領である夫との間で翻弄されながらも、心から愛した男との愛も貫こうとします。冒頭では、結構わがままで身勝手な印象を受けますが、途中からはそれなりにちゃんとした人じゃない、と思えて丸く収まるといいなあなどと思ってみてました。
マルゴとは政略結婚で夫となったアンリは、敵中、夫という立場から上手く立ち回らなければならない中、マルゴに対しても同盟という約束に対する筋を通し、その当時の気弱なフランス王シャルル九世の信頼を得、その信頼を裏切らない誠実な面を見せるなど、地味ながら好人物ぶりを見せてくれます。
きらびやかだけではない当時の王宮の様子を上手く表現し、ストーリー立てていると思いまが、やっぱり時代背景がある程度わかっていないと、ついていけずそのまま終わってしまう部分もあるかもしれませんね。
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サン・バルテルミの虐殺
投稿日:2008/08/21
レビュアー:港のマリー
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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奔放な愛に生きた美貌の王妃の物語というより、1572年8月
に起きたカトリック派によるプロテスタント派の大殺戮(パリで4000人、地方では2万人とも)、サン・バルテルミの虐殺前後のフランス王朝(ヴァロワ朝)の内実を描いた重厚な歴史劇。宗教対立に絡んで封建領主や貴族間の熾烈な権力争いがあり、さらにそこに王家の骨肉の争いが加わる。近親相姦まで示唆する愛憎の濃さは凄い。いくつも対立が強く太い線で描かれ暗く厚く塗り込められたゴシック絵画のような趣があった。印象的なのは血の色だ。虐殺シーンはもとより映画全篇まさに血まみれ。しかも臭ってくるようなリアルさ。マルゴの美しい純白のドレスが兄シャルル9世の血に染まるところなど、何だろうこの血に対する執着は、といぶかってしまうほどだった。同じころ、日本では織田信長による一向宗の信徒に対する虐殺が行われたが、これをリアルに映画化するなんてないでしょう、たぶん。
しかしこの映画の描く血まみれの野蛮さは過去のものでは全くない。現在に至るまで、しかも規模を大きくしてくり返されてきた現実だ。街路に累々と虐殺死体の重なる様子、どこか既視感があると思ったら「ホテル・ルワンダ」のシーンと同じ。死体を無造作に荷車に積み上げ、穴に放り込むのは「シンドラーのリスト」か。太平洋戦争のニュースフィルムなども思い起こした。人間は同種間で殺し合うのが宿命なのかという思考停止の罠に思わず陥りそうになる。しかも「殺すな」との戒律を持つ宗教内部で殺し合ったのだから。
救いがあるとしたら愛の本能に生きるマルゴよりも、政略結婚をさせられ王宮で命の危機にさらされながら生き延びて、ついには王位につく夫のアンリの生き方の方だろう。彼は生きるためにカトリックに改宗をし、状況が好転するやプロテスタントに再改宗する柔軟さを持つ。シャルル9世と友情を育む人間的な誠実さも持ち合わせている。アンリ4世として即位後、「ナントの勅令」を発して信仰の自由を認め、国内の宗教戦争を終結させた。狂信とも剥き出しの権力欲とも無縁なこの人物、最後のナレーションは「フランスで最も愛された王」と伝えていた。暗く重く血生臭いこの映画の真のメッセージはここかと思っている。
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ドロドロ宮廷
澁澤龍彦先生の著書「世界悪女物語」に、マルゴの母カトリーヌ・ド・メディチについて詳しく書かれております。フィレンツェの名門メディチ家から輿入れしたカトリーヌが怪しげな決闘、毒殺の風習、罰を受けない殺人等をフランス宮廷に導入した。ルネッサンス期の男女は動物的な激しさ持ち、心の配慮が肉体を制することが出来ない。良きカソリック信者でありながら外出には剣を腰に帯び・・
まさしく本作は、ちゃんと時代考証をして制作されたと思います。豪華絢爛な結婚式といい、芸術家を保護して華やかなフランス文化を発展させた張本人なのに、一方では、慈悲のかけらもない殺戮、暗殺、魔術に傾倒してしまった母カトリーヌ。
娘のマルゴは美しい容姿だったそうですが、三人の兄弟達は、みな病弱で陰惨で倒錯者だったみたいですね。バルテルミーの虐殺の首謀者は、諸説がありはっきりしてないようですが、宗派が違うだけであんな酷いことをするなんて・・・やはり私はキリスト教は好きになれないです。
西洋史の知識がないと少し退屈してしまうと思います。もっとマルゴの生涯にスポットを当てて描けば良かったかと。
イザベル・アジャーニは薄幸の役がぴったり合いますね。童顔で相変わらず年齢不詳的な美しさです。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
要 予備知識
投稿日
2004/12/12
レビュアー
iuiu
見終えるだけでも大変な努力を要した。
まず画面が暗すぎて、日本で一般的な蛍光灯が煌々と輝く居間ではほとんどなにも見えない。だからといって暗くすると眠くなるんだこれが。1時間を残してDVDの読み込み不良が頻発し、収録時間を大幅に超過してようやく見終えた。ふう。
カトリーヌ・ド・メディチはかの有名なノストラダムスと親交があったことでも名高い。藤本ひとみ氏の「預言者ノストラダムス」に描かれていた彼女と本作の母后を重ね合わせて見るとなかなか面白かった。デュマの原作を読むのがいちばんではあるが、この一作だけでも、新教旧教がどう対立していたかかなり理解できるし、なにより読みやすいので、本作を見る上での参考図書に挙げておきたい。歴史的に有名な題材を取り上げるとき、制作側はある程度の知識が観客にすでにあるものという前提に立って物語を作るため、予備知識があったほうが楽しめる。というか本作の場合、予備知識がないとあっという間にわけがわからなくなる。例えば、ナヴァール公アンリとの結婚式であれほど嫌そうだったマルゴが、なぜアンリと同盟的友情関係を持つに至ったのか、その心理的変化などは映画ではまったく描かれていないのでまことに唐突に見える。
イザベル・アジャーニは収録時40歳近かったことになるが、とてもそうは見えない。いくら顔が若くても年齢は首のあたりに現れるものだが、実にぬかりがない。お見事。
大聖堂に鳴り響くハレルヤは宗教物にはやはり欠かせないし、清潔感のかけらもないキャラたちのいでたちもリアリティがあってよかった。
特典はとくになし。日本語吹替え音声もありません。
名作です。
投稿日
2005/09/22
レビュアー
chobi
デュマの作品はたくさん映画化されています。
三銃士や仮面の男はいうまでもなく、華麗な宮廷絵巻に酔いしれた方も多いでしょう。
この王妃マルゴは、一般受けする作品ではない。
素敵な宮廷恋愛映画では決してありません。
それは間違いありませんが、史上まれに見るホロコーストの記録として残すべき名作だと思います。
満たされぬ奔放な王女マルゴの悲恋を描いた恋愛もの。一見そのように見えます。
だから恋愛映画としてみればこれほどつまらないものはない。
血まみれシーンの多い感情移入のしにくい恋愛映画はつまらない。
しかし、この作品が描いたのは宗教戦争の名を借りた権力闘争、その果ての聖バルトロミーの大虐殺。
人間の尽きることなき罪を描き、欲望の醜さを、むなしさを、生のはかなさを、教会の無力と罪を、信仰の不確かさを、政治に翻弄される理想を描き、愛の不滅と友情と尊敬を語る。
悲しいのは、虐殺者であるカトリーヌ・ド・メディシスもまたわが子を愛する母であったということ。
俳優陣は名演で冴えています。フランス語ですので伝わりにくいかも知れませんが。
女優陣も個性強く印象に残り、特にイザベル・アジャーニは素晴らしく美しいです。当時40歳ぐらいだったと思うのですがほんとにすばらしかった。
政治と宗教の間で翻弄された王女の物語
投稿日
2007/02/18
レビュアー
はぴちゃ
16世紀フランス、宗教戦争や政治的な陰謀に翻弄される王女マルゴの物語です。(原作は、「三銃士」や「岩窟王(モンテ・クリスト伯)」を書いたアレクサンドル・デュマ)
美貌名高いこの王女が自国の宗教カトリックが、最大敵勢力としているプロテスタントの国ナヴァール国との友好のため、好みでもないその国の王と政略結婚させられる訳ですが、その王に夫としての魅力は感じないけど、人間的には評価し同盟関係を結びます。
自分たちの身内には全く信用されない他国の王である夫に、影ながら助言を与えつつ、自分は町で出会った男と恋に落ち、末はその男と一緒生きる道を作るために奔放します。
どろどろですね。
そして、宗教が絡んだ大虐殺は映像として見ていても生々しく、殺し合いはしちゃいけないな。と改めて思わされます。
マルゴは、実の権力者である母カトリーヌと兄たち、そして敵対する宗教の首領である夫との間で翻弄されながらも、心から愛した男との愛も貫こうとします。冒頭では、結構わがままで身勝手な印象を受けますが、途中からはそれなりにちゃんとした人じゃない、と思えて丸く収まるといいなあなどと思ってみてました。
マルゴとは政略結婚で夫となったアンリは、敵中、夫という立場から上手く立ち回らなければならない中、マルゴに対しても同盟という約束に対する筋を通し、その当時の気弱なフランス王シャルル九世の信頼を得、その信頼を裏切らない誠実な面を見せるなど、地味ながら好人物ぶりを見せてくれます。
きらびやかだけではない当時の王宮の様子を上手く表現し、ストーリー立てていると思いまが、やっぱり時代背景がある程度わかっていないと、ついていけずそのまま終わってしまう部分もあるかもしれませんね。
サン・バルテルミの虐殺
投稿日
2008/08/21
レビュアー
港のマリー
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奔放な愛に生きた美貌の王妃の物語というより、1572年8月
に起きたカトリック派によるプロテスタント派の大殺戮(パリで4000人、地方では2万人とも)、サン・バルテルミの虐殺前後のフランス王朝(ヴァロワ朝)の内実を描いた重厚な歴史劇。宗教対立に絡んで封建領主や貴族間の熾烈な権力争いがあり、さらにそこに王家の骨肉の争いが加わる。近親相姦まで示唆する愛憎の濃さは凄い。いくつも対立が強く太い線で描かれ暗く厚く塗り込められたゴシック絵画のような趣があった。印象的なのは血の色だ。虐殺シーンはもとより映画全篇まさに血まみれ。しかも臭ってくるようなリアルさ。マルゴの美しい純白のドレスが兄シャルル9世の血に染まるところなど、何だろうこの血に対する執着は、といぶかってしまうほどだった。同じころ、日本では織田信長による一向宗の信徒に対する虐殺が行われたが、これをリアルに映画化するなんてないでしょう、たぶん。
しかしこの映画の描く血まみれの野蛮さは過去のものでは全くない。現在に至るまで、しかも規模を大きくしてくり返されてきた現実だ。街路に累々と虐殺死体の重なる様子、どこか既視感があると思ったら「ホテル・ルワンダ」のシーンと同じ。死体を無造作に荷車に積み上げ、穴に放り込むのは「シンドラーのリスト」か。太平洋戦争のニュースフィルムなども思い起こした。人間は同種間で殺し合うのが宿命なのかという思考停止の罠に思わず陥りそうになる。しかも「殺すな」との戒律を持つ宗教内部で殺し合ったのだから。
救いがあるとしたら愛の本能に生きるマルゴよりも、政略結婚をさせられ王宮で命の危機にさらされながら生き延びて、ついには王位につく夫のアンリの生き方の方だろう。彼は生きるためにカトリックに改宗をし、状況が好転するやプロテスタントに再改宗する柔軟さを持つ。シャルル9世と友情を育む人間的な誠実さも持ち合わせている。アンリ4世として即位後、「ナントの勅令」を発して信仰の自由を認め、国内の宗教戦争を終結させた。狂信とも剥き出しの権力欲とも無縁なこの人物、最後のナレーションは「フランスで最も愛された王」と伝えていた。暗く重く血生臭いこの映画の真のメッセージはここかと思っている。
ドロドロ宮廷
投稿日
2010/02/06
レビュアー
エコエコアザラク
澁澤龍彦先生の著書「世界悪女物語」に、マルゴの母カトリーヌ・ド・メディチについて詳しく書かれております。フィレンツェの名門メディチ家から輿入れしたカトリーヌが怪しげな決闘、毒殺の風習、罰を受けない殺人等をフランス宮廷に導入した。ルネッサンス期の男女は動物的な激しさ持ち、心の配慮が肉体を制することが出来ない。良きカソリック信者でありながら外出には剣を腰に帯び・・
まさしく本作は、ちゃんと時代考証をして制作されたと思います。豪華絢爛な結婚式といい、芸術家を保護して華やかなフランス文化を発展させた張本人なのに、一方では、慈悲のかけらもない殺戮、暗殺、魔術に傾倒してしまった母カトリーヌ。
娘のマルゴは美しい容姿だったそうですが、三人の兄弟達は、みな病弱で陰惨で倒錯者だったみたいですね。バルテルミーの虐殺の首謀者は、諸説がありはっきりしてないようですが、宗派が違うだけであんな酷いことをするなんて・・・やはり私はキリスト教は好きになれないです。
西洋史の知識がないと少し退屈してしまうと思います。もっとマルゴの生涯にスポットを当てて描けば良かったかと。
イザベル・アジャーニは薄幸の役がぴったり合いますね。童顔で相変わらず年齢不詳的な美しさです。
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