マンハッタン殺人ミステリー

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NYマンハッタンのマンションで暮らすリプトン夫妻、ラリー（ウディ・アレン）とキャロル（ダイアン・キートン）が、隣人の不可解な死に疑問を持ち真相を暴くという物語です。
リプトン夫妻は隣室に住むハウス夫妻にお茶を誘われ楽しく過ごす。しかし翌朝、ハウス夫人が心臓発作で急死したのです。キャロルは、元気だった夫人の死に不審を抱く。そして、まるで探偵気取りでハウス氏の部屋や身辺などを調べ始める。
キャロルの野次馬根性に引きづられるようにブツブツ言いながらついて行くラリー。文句を言いながらもキャロルに従う姿が何とも言えず面白い。２人の掛け合いが漫才を見てるようです。
なにせ素人だからヒヤヒヤする場面続出です。又、ヒッチコックの映画のように、ハウス氏のミステリアスな行動がとても興味深く描かれて行くので惹き込まれます。
キャロルはラリーだけでなく男友達のテッドも巻き込み、後半からは作家のマーシャも顔を出し、真相究明に乗り出します。そして、4人はあるトラップを仕掛けるのです。
とても面白かったです。お薦めの１本です。

　ウディ・アレンの映画は楽屋落ちが多いのですが、これは全編楽屋落ちみたいな作品。アレンのファンには楽しいでしょうが、アレンの私生活を知らないと分からない部分も結構あると思います。
　まあ分からなくてもゆるめのコメディは楽しいです。いつもながら、ニューヨークの住人たちを、戯画化しながらもリアルに描いていますし、ダイアン・キートンに対するアレンの男女の愛情を超えた友情みたいな愛情も感じられて私は良かったです。
　ただしミステリー映画ではありません。あくまでもアレンのコメディ。「マンハッタン」はちゃんと描かれておりますが、「殺人」や「ミステリー」にあまり期待してはいけません。
　ミア・ファローとダイアン・キートン、時にはヘミングウェイなんかにも手を出しながら、女優に合わせた映画を作っていくアレンはとっても楽しそう。フィルモグラフィーがちゃんと自分の私生活の変遷に重なっています。いろいろあったけど、やっぱりキートンとは落ち着くよな、とか、そんな感じをアレンと一緒に楽しむ作品でしょう。

ウディアレンの得意とするところですかね
コミカルに描きながらミステリーとスリルがあり、話が進むにつれて複雑化していきますが、最後に上手くまとめてしまう

監督自身が主人公として登場する場合やたらと喋るのが気に入らない人もいるでしょうけど、個人的には彼のセリフはユーモアがあって好きですね
一部のシーンでこれは完全にアドリブだろうと思えるところがありました
妻役の役者さんが演技ではなく笑っているように見えましたから

ウディ・アレン作品って台詞が多くて眠くなるんですよね〜
でもって、案の定、この作品も台詞だらけで途中寝てしまいました。
これははっきし言ってミステリーというよりもドタバタコメディーといった方がいいのかもね。
よくやってる火曜サスペンスみたいな感じで、主婦が探偵ごっこしちゃいましたよ。って話です。

ウディ・アレンさんの映画を見るのは初めてでした。あまりにコミカルなので、失敗だったかしらとも思いましたが、いいえ！良かったです。観客の逆手逆手逆手をとり、あきさせない作品です。最後にはひもが解けていくように、事件の全貌が判明します。こういうミステリーって良いです！