モスキート

とにかく、大きな蚊が、ぶんぶん飛び回ります。映像的にもすごいですが、音もぶーんという嫌な音が聞こえてきます。一度は見てもいいですが、何回もは見たくないですね。怖いもの見たさにどうぞ。

映像的には２０年位あるいはもっと前の技術レベルです。クリーチャー造詣はよく出来ているとは思いますが、特筆すべきものでもありません。合成シーンに至ってはわざとなのかもしれませんが、映画創世記のフィルムを切り貼りしたような感じでショボさ全開です。製作から干支が一回りしているとはいえ、いくらなんでも古臭すぎます。
しかし、何ででしょう、、、どうしたものか、捨てて置けない魅力を感じます。ストーリーが面白いという訳でもないのですが、妙に心に残ります。
う〜ん。おそらく、その秘密は監督の情熱にあるのではないか、、、と。’お金はないけど、映画に対する愛情なら誰にも負けないぜ！’という気迫が画面から伝わってくるような気がします。だから、クリーチャーは昔ながらの製法だけど、ばか丁寧に作ってあるし、物語も秀でてはいないけど、手抜きは感じられないのではないかと。違うかな？気のせいかな？
いつか、この監督はスマッシュヒットを飛ばすのではないかと勝手に期待しています。そう、ＰＪのように。

そんな訳で、万々が一私の予言が的中しゲーリー・ジョーンズ氏が有名になったときに真っ先に’俺、この監督の無名時代の作品観たことあるぜ！’って自慢するためにチェックしておくってのはいかがでございましょう。ただし、時間のある人だけね。

ストーリーも陳腐。大群で飛んでくるときのＣＧ（アニメーション）はものすごく低レベル。出演者も３流。節々での会話や行動が無理やりで”普通はこんな行動はとらない”といった場面が多い。はっきりいって最低だがダメ過ぎて笑えるところもあるので２つ星。

すごくグロテスクな巨大蚊の映像や残骸もあれば、「何これ??」っといったＢ級映画ならではの映像や人間の死体もありました。
結末が読めてしまうぐらい簡単なストーリーでしたが、やはり味があり一度は見てみる価値アリかもしれません。
でも、虫の嫌いな方にはあまりおすすめできないかも。。。。
蚊のアップの目ってすごいですね。。。。

巨大蚊が人間を襲うという単純なSFホラーで、古典的ストーリーとともに1994年作品とも思われぬローテクSFXがかえってユニーク。画質は解像度甘く、色もややくすむ。音質はまずまずだが、サラウンド感はほとんど感じられない。
おまぬけ強盗一味の冷血ボスEarl役のGunnar HansenはThe Texas Chain Saw Massacre　(悪魔のいけにえ '74）にLeatherface役で出演しており、この映画でもチェンソーをもって活躍する。