ハード・ターゲット

　ジョン・ウー、ツイ・ハーク、リンゴ・ラムと、香港３大監督のいずれもが米国進出の際にぶち当たった壁。それがヴァンダムです。こいつを何とか出来ればまあ合格、というところでしょうか。
　３人の監督の中で一番成功したのはジョン・ウー。それは、一番思想がなくてスタイルだけだったからかも知れません。ツイ・ハークは台湾出身でいつも「失われた祖国」を意識しており、どうしても映画にそのニュアンスが出てしまいます。リンゴ・ラムは香港映画の職人ですが、香港らしい職人の技量がハリウッドではジャマになります。ツイ・ハークはもう「ロングコート」「スローモーションと鳩」「床を滑りながら銃を撃ち合う男」と、記号で書けるくらいにスタイルだけなので、ハリウッドにもすんなりと移植出来ます。
　しかしスタイル重視なだけにマンネリ化するのも早いかも知れません。これはハリウッド進出第一弾なので、ハリウッド映画で見るジョン・ウー・スタイルが極めて新鮮で、ヴァンダム映画なので中身はありませんがカッコイイ出来でそれなりに楽しめます。
　私の評価では�@ツイ・ハーク�Aリンゴ・ラム�Bジョン・ウーの順番なのですが、ハリウッドで成功した度合いは見事にこの逆になっているのが面白いです。ヴァンダム作品にしても、「ノック・オフ」が一番面白く、次に（微妙な差ではありますが）「マキシマム・リスク」で、「ハード・ターゲット」は３番目のような気がしますが、普通に見る人にとっては、ヴァンダム映画はどれも同じで、出来不出来などあんまり関係ないでしょう。
　

　１９８０年代後半、チョウ・ユンファとの一連の香港ノワールでオレをメロメロに酔わせてくれたジョン・ウーがハリウッドに渡って撮った記念すべき第１作。もう１４年も前の作品になるんですね。
　主演は当時ブイブイいわしていた（よな？）ジャン・クロード・ヴァン・ダム。なのですが、彼はマーシャルアーツ系のアクションスターだからか、香港で主にガンアクションで名を馳せたジョン・ウーにとってはちょっと扱いにくかったのかな。特に前半、ヴァン・ダムの体技を見せる場面ではやたらとスローモーション＆リピートを使っていてそれが何ともかったるい。けれど、中盤あたり彼が銃を手にするやいなや途端にキレが戻り、俄然面白くなります。ただ、ヴァン・ダム、二丁拳銃も披露しますがあんまりサマになっていません。
　ストーリーは、ある港町でひょんなことから一人の女の父親捜しを手伝うことになったヴァン・ダム演じる主人公が、密かに行われている金持ちによる“人狩り”の斡旋グループに狙われる羽目になる、という至極単純なものなのですが、この悪役を演じているのがランス・ヘンリクセン＆アーノルド・ボスルー。本作が何だかんだとけっこう面白いのは、彼らのホンマに憎々しい存在感によるところも大きいと思います。『ハムナプトラ』のイム・ホテップというほうが今や通りのいいアーノルド・ボスルーも本作ではちゃんと髪の毛を生やしていて、憎まれ役を嬉々として演じています。ついでに言うと微妙にケビン・スペイシーに似てたりします。
　ともあれ、ジョン・ウーがオレにとってまだ神サマだった頃の本作、単純明快勧善懲悪、なかなかイケると思いますよ。

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面白い。完璧なるジョン・ウー映画で、これでもかといわんばかりのジョン・ウー独特の演出が満載。当然のように鳩が飛び随所にスローモーションが使用されています。確かこの映画でジョン・ウーはハリウッドに進出しただっけ！一番最初にこの映画でジョン・ウーの演出を見たらきっと今とはもっと違う意味で痺れていたと思います。この映画ではちょっとスローモーションシーンが多すぎる感じも受けますが、激しいアクションシーンの凄さをスローモーションで上手く演出しています。ちなみに主役のジャン＝クロード・ヴァン・ダムには絶対に銃弾が当たらない。全く当たらない。終盤の銃撃戦では惚れ惚れするくらい悪役をやっつけてくれるのでラストシーンでは「おおおおぉぉぉ〜、やったぜぇ〜」と叫びたくなるくらいすがすがしく映画を見終えることが出来ました。特に拳銃を逆さに持って人差し指で引き金を引くシーンには痺れました。映画のメインストーリーに設定されている「殺しゲーム」はそんなのありかよという設定ではあるけど映画としては楽しめる面白い設定だと思います。ジョン・ウー、ジャン＝クロード・ヴァン・ダムのファンはもちろん、そうじゃない人でも非常に楽しめるアクション映画です。

ヴァンダムは、渋くて筋肉ピッチピチやし、
ヒロインは、美人さん、
悪役も、ちゃんと存在感あって……

古き良きアクション映画って感じでした♪

金持ち相手に、人を狩るビジネスをする悪党、
そんな悪党相手に、
飛んで、回って（笑）、撃ちまくるヴァンダム！！
この撃ちまくるってのが、イイ感じ♪
敵１人に一発、華麗に決めるのではなく、
とことん、何発も撃ちまくる！！
ドロ臭いような戦いぶりが、ステキです♪

脂ののった絶好調のヴァンダムさん♪
楽しめました♪♪

いきなり矢が飛び出した時は釘付けなりましたそれに古い型のオープンのカマロも登場し最後のシーンの壮絶な戦いは見ごたえありました弓矢あり廻し蹴りあり、仕掛けありチョット笑える場面ありヘビを捕まえ拳で殴るところ何か愛嬌ありでヴァン・ダム
がタフな動きを見せてくれるハード・ターゲットDVDプレーヤ買って良かったです。