アビス＜完全版＞

この作品は劇場公開作品に２８分のシーンを追加し、エンドクレジットが３分延長され、合計３１分も長くなり、１７１分の作品となっている。追加されたシーンのお陰でより深海で繰り広げられる人間ドラマに説得力が増しより強い感動を得られるようになった。追加されたシーンは多岐に渡る。以下に追加されたシーンが含まれるチャプターナンバーを列挙する（ただし、アビス完全版プレミアムエディションとレンタル版のチャプターナンバーが同じという前提で）。

１，３，４，７，８，１０，１１，１３，１４，１５，１７，１８，２０，２１，２２，２３，２４，２７，２９，３０，３３，４２，４３，４６，４７，４８，５０，５１，５３，５４

監督は「ターミネーター」「タイタニック」でお馴染みのジェームズ・キャメロン。彼の作品の中でターミネーターに次ぎ好きな作品だ。彼の作品の根底には必ず「愛」というテーマが存在する。どの作品にもだ。ターミネーターでは主人公達の愛、母子愛が描かれていたし、タイタニックでは言わずもがなだ。エイリアン２ではこれまた母子愛が描かれていた。この様に彼の作品には必ず何らかの愛が描かれているのだ。この作品では色々な出来事が発生する中で離婚危機状態の夫婦が再びその愛情を取り戻していく様がキッチリと描かれているのでとても好きなのだ。特に心肺停止状態のリンジー（Ｍ・Ｅ・マストラントニオ）をバッド（エド・ハリス）が諦めずに蘇生するシーンやバッドが海底に落ちていった核弾頭を解除しに行き通信が途絶えてから復活するまでのシーンは何度見ても涙が出る。

彼の凄い所はそれだけではない。新しいＶＦＸにも挑戦する姿勢があると言うのも彼の魅力の一つになっている。今作では異星人が操る海水で出来たヘビのような水の固まりの映像が代表的だろう。先端でリンジーの顔になったりバッドの顔になったりするそのＣＧはこの作品以前のものにはない映像のはずだ。この技術はこの作品の後に製作された「ターミネーター２」に活かされている。あの新型ターミネーターＴ−１０００の映像がそれだ。あの液体金属を描いたＣＧにこの技術が応用されたのだ。こういう所も僕がこの監督を好きな理由の一つとなっている。

異星人が登場しファンタジックな面も見せるがしっかりとした人間ドラマが展開されるこの作品はお気に入りの一本となっている。

海への賛歌を描いた映画なら、「グラン・ブルー」より本作ではないかし思います。

深海は現在の潜水技術を駆使しても、まだまだ未知のゾーン。ロマンがあります。
未知の生物の描写も秀逸ですね。怖いというよりカワイイ♪さすがキャメロン監督。
エド・ハリスにマイケル・ビーン・・・「ザ・ロック」で撃ち合った二人だぁ！！！

壊れかれた夫婦愛の行方　、未知生物との交流、パニックアクションなど見所がいっぱいのＳＦ映画。傑作ですね。

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ジェームズキャメロンと言えば、「タイタニック」「ターミネーター」「エイリアン２」って感
じですけど、少なくとも「タイタニック」よりは遥かにいいですね。海洋パニックというジ
ャンルにはめられそうだけどコンセプトはそこにないように思う。

完全版ということでとにかく長い。これだけ長いとなかなか観る勇気もなく（笑）かなり
後回しになっていたのだがやっと鑑賞できた。結論からいうと名作のひとつとしてあげ
てもいいような作品。ただし、これはあくまでも客観的な話で私的にはきっと完全版で
はないほうがもっといいのでは？という思いが抜け切れない状態。そもそもこれを観た
流れはマイケルビーンなのだが、彼自身はややサイコ的な役でこれには非常に満足。
またもやSEALsの役なんだけど、今回は別にSEALsらしさは全然なく海洋だから必然
的にSEALsだったという程度。見応えのあるのはエド・ハリス（こっちがよっぽどSEALs
の隊長っぽいんだけどね（笑））。上にたつ人間のカリスマ性と自らやるという男っぽさ
があふれてて非常に芯のしっかりした話にできあがってる。結局は、エイリアンが人
間に与えた警告でだったわけだけど全体的な構成からいくと潜水艦の沈没と津波の
部分だけスケールが大きすぎてやや違和感が残ったのも事実。

ところでエドハリスがエイリアンに助けれて海底都市に連れていかれた辺りだけど、
崖の上のポニョに似てませんか？この作品参考になってるんでしょうか。

　　本作には原作もノヴェライズもない。刊行されたのは映画と同時に執筆された小説である・・・　ってそれ、ノヴェライズちゃうのという声が聞こえてきそうですが。
　　これって「2001年・・・」と同様のスタイルですな。小説家と映画監督とのコラボレーション、これを宣伝文句にしている映画もありますが、実際には予算やスケジュールの関係でうまくいくケースはあまり聞きません。

　　「アビス」の場合はうまくいったんですな。ってか結論から先に言うと、小説のほうがよくできすぎてしまった(^^ゞ。っでアチキはその小説のほうを映画公開より前に読んでしまった(-.-)。
　　いや、だってね、「エイリアン2」のキャメロンだもの、予想を上回る映像イメージを見せてくれるでしょ、と期待しすぎたのが甘かった。ま、今にして思えば小説家オーソン・スコット・カードがすばらしすぎたことを知らなかったアチキが悪いが。

　　残念ながら小説「アビス」は現在では入手困難ですが、映画を物足りなく感じた方、図書館、古書店などで見かけたらぜひ一読をお勧めします。

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　浸水の進む小型潜水艇の中、潜水服は1着だけ。自分が溺れ死ぬから、あなたが潜水服を着て私を連れて脱出して。そして、その後私を蘇生させてと夫の前で溺れ死ぬ妻（Ｍ．Ｅ．マストラントニオ）。
　海溝の奥底（まさにアビス）に沈んだ核弾頭を処理するために、片道切符を覚悟で液体酸素を吸入して、ひとり深海へ潜っていき、その処理が終わった後、（会話が出来ないので）ディスプレイに「Ｌｏｖｅ　ｙｏｕ，Ｗｉｆｅ・・・」と打ち込む夫（エド・ハリス）。
　この究極の夫婦愛だけで十分。
　エイリアンなんて必要ないくらいなんですが、ストーリーの発端は“はじめにエイリアンありき”なんで、しかたないかと。
　ジェームズ・キャメロン監督作の中では、一番好きな映画です。
　キャメロン組の常連、マイケル・ビーンもいい仕事してます。

　蛇足ですが、本作で使われた技術が次のＴ２の液体金属ターミネーターへ継承されたのは有名な話です。