ソナチネ

ソナチネの画像・ジャケット写真
ソナチネ / ビートたけし
全体の平均評価点:
(5点満点)

39

  • DVD
ジャンル:

「ソナチネ」 の解説・あらすじ・ストーリー

北野武の『あの夏、いちばん静かな海』に続く四本目の監督作品。沖縄を舞台に、二つの組の間で繰り広げられている抗争の助っ人として送られたヤクザ幹部の男の結末を描く。 組長からの命令により、沖縄にある中松組の抗争の助っ人として舎弟たちと共に沖縄へと出向いた村川。しかし、抗争は収まるどころかますます悪化。事務所を爆破された村川たちは、海岸沿いの空き家へと身を隠すことになる。

「ソナチネ」 の作品情報

製作年: 1993年
製作国: 日本

「ソナチネ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

ソナチネの詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
93分 1:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
BCDR1423 2006年03月24日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
31枚 9人 8人

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ユーザーレビュー:39件

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北野作品の最高傑作であると共に戦後日本映画の記念碑的な作品だネタバレ

投稿日:2006/03/25 レビュアー:parole

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北野武の『ソナチネ』がようやっとレンタル許諾された。この作品は彼の最高傑作であるばかりではなく、この作品を作ったことだけで北野武の名を日本映画史に深く刻むことになった作品なので、映画好きを自認する人なら四の五の言わずにとにかく観るべし。

初期の北野作品はその暴力性に言及されることが多いし、事実この作品においても暴力的と感じられるような要素が少なからずあるんだけど、でも作品自体はバイオレンスやアクションものなんぞではなく、切なくも美しいリリシズムを湛えた抒情作品なのだ。もちろん北野作品だから赤裸様な湿り気を感じさせるような抒情ではないけれど、海辺の一軒家で忍び寄る死の恐怖に怯えながら、でもそんな感情やせっぱ詰まった様を表面に出すことなく淡々と日々を過ごす、ともすればコミカルと感じさせもする男達の姿など凛々しい抒情以外のなにものでもない。

本当は『その男、凶暴につき』にしても『3−4×10月』にしても、暴力的である以上に抒情的だと思うのだけれど、血なまぐさいシーンが少なからずあるので哀愁よりも暴力を感じるのは仕方ないかもしれない。でも『ソナチネ』は前二作に比べ暴力的な描写が少なくなっているし、より突出した抒情的なシーンが少なからずあるから、まずはこの作品を観て北野流の抒情に慣れた方がいいだろう。そうすれば、作風が変わったと評され広く一般に受け入れられるきっかけとなった『あの夏、いちばん静かな海。』と『ソナチネ』以前の作品とが、実は本質においては同じものであることが理解できると思う。

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これ、劇場で観たいです・・・ネタバレ

投稿日:2008/04/18 レビュアー:こんちゃん

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 北野武の代表作とも言える映画で、イギリスのBBC選定の「21世紀に残したい映画100本」にも選ばれたそうです。ちなみに同選考にラインナップされた日本映画は5本で、本作の他に「東京物語」(小津安二郎、1953年)「西鶴一代女」(溝口健二、1952年)、「椿三十郎」(黒澤明、1962年)、「乱」(黒澤明、1985年)だそうです。

 私はどうも北野作品とは相性が良くないらしく、今まで未見でした。この作品は、夜寝るときに自室のパソコンで観ていたのですが、見終わるのに10日以上かかりました。ぶつ切りで10日以上かけて観た後に、あらためて通してみたのですが、これは寝るときに観る物じゃなかったというのを実感しました。
 なんせ、セリフが少ないのです。布団に入り、ヘッドフォンを付けていると、画面を注視している時間が限られます。へたな作りの映画ですと、画面を見なくても、効果音とセリフだけ聞いていれば、展開はわかってしまうのですが、これはだめです。目をつぶってしまうと一体何が起こっているのか全くわからなくなるのです。そういう意味で、極めて映画というメディアの映像を重要視した作品であると言えるでしょう。かといって、それだけではなく、その映像とバイオレンス、そして時折挿入される笑いのバランスが絶妙です。

 1980年代から90年代にかけての日本映画界は惨憺たる状況で、どんな映画も客が入らないと言う時代でした。これはまあ、映画界が目先の現金・興行収入欲しさにタイアップだの何だのと、酷い映画を作り続けたせいもあり、自業自得なのですが・・・。
 事実、役者を目指し、暇があれば舞台や映画館に足を運んでいた私も、その時期、ほとんど映画を観なくなりました(まあ、役者の道を家の都合で断念したこともあるんですけど)
 で、映画会社や配給会社は何をしたのかというと、良い映画を作ろうとしたのでなく、集客力を目当てにミュージシャンや作家を監督に仕立て上げ、素人監督にとんでもないシロモノを作らせました。作品の出来不出来に関係なく、そこそこの集客は出来ましたけどね。
 その中の一つと思っていたので、北野作品にも私は興味はなかったのです。
 多くの映画ファン(本当の映画ファンはそうでなかったと思いますが)とマスコミは
「しょせん、素人監督」
と話題にはしても、北野作品を高く評価はしていなかったと記憶しています。
 それが海外で高く評価されるようになると、手のひらを返したように「世界のキタノ」と持ち上げ始めました(特にマスコミの扱い方の変貌はムカムカするほどでしたね)それが逆に、私が北野作品を観る機会を遅らせたとも言えるのです(人のせいにすんなよな・・・)
 その異様な変貌ぶりを一番感じていたのは、北野武本人だったのでしょう。

 paroleさんがおっしゃるように、「あの夏、一番静かな海」で、一般からも評価されたことに対して、
「俺は何にも変わっちゃいねえよ」
とでも言うように作られた作品なのでしょう。(「あの夏〜」は「稲村ジェーン」を酷評したら、桑田佳祐が猛烈に怒ったことに対するアンサーみたいな物で、イレギュラーとも言えますけど)

 数少ない私の観た北野映画の特徴は、「ノーモーション」だと思うのです。意外性とも言えます。意外な一面を見せるという演出や構成は昔からありますけど、通常は前置きや伏線があるのに、北野作品はノーモーションなのです。やくざが砂浜で相撲を取ったり、紙相撲だなんて意外なのだけれども、何の伏線も理由もなく唐突なのです。
 ガンアクションにしても、相手を撃つ前に余計な会話も、表情もなくいきなりです。
 一般的にVシネマ等で観られるやくざは、強面で肩を怒らせ高圧的です。それに対して、武の描くそれは、ひょうひょうとしていて、おちゃらけたりしながら表情も変えずに人を撃つのです。そのステレオタイプではないやくざ描写が、なおさらその凶暴性を際だたせるような気がします。
 その集大成が、この作品であり監督・北野武は完成されたのでしょう。
 

 

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★★★★★ 死に向かう美しい舞踏ネタバレ

投稿日:2007/08/15 レビュアー:ガラリーナ

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およそ映画作家であるならば、物語の起伏や役者の演技に頼らず、「映像の力」だけで、とめどないイメージの喚起を呼び起こせる、映画にしかなし得ない力強くも美しい瞬間を創りたいと誰しも願うはず。「ソナチネ」における浜辺での相撲シーンはまさにそれでしょう。私は、このシーンを見るというだけでも、この作品をお薦めできます。浜辺に打ち上げた藻で土俵を作り、シコを踏む男たち。一糸乱れぬ相撲の所作は様式的な美しさを見せますし、これから死にゆく男たちの儀式のようにも見えます。映像が醸し出すイメージに胸を打たれるということほど、映画鑑賞における至高の体験はありません。北野武は、4作目にしてその至高の瞬間を作ってしまったのです。

間違いなく俺たちは死ぬ。その確信を目の前にして繰り広げられる男たちのお遊び。それは、時におかしく、時に切なく、時に美しい。私は、この作品を見てなぜだか一遍の舞踏を見たような感慨に見舞われました。人間は誰でも死ぬのだとするなら、この作品は全ての人に訪れる死の前のダンス。無音の舞台の上でしなやかな体の男が静かに粛々と踊り続け、そしてまた静かに舞台の上で死んでいく。そんな映像を思い描いてしまいました。

北野武は決して「そのもの」を描きません。銃声が響き、血しぶきが湧いている場面でも、画面に映し出されるのはそれを傍観している男たちの顔です。殴り込みに出かけすさまじい殺し合いが起きても、そこに映っているのは明滅する弾丸の火花です。それらの静かな映像は常に「死」と隣り合わせであるからこそ、切なくリリカルに映るのです。

また本作では武ならではのブラックユーモアも非常に冴えています。殺し合いに行くのに遠足バスのように見せたり、スコールの中シャンプーをしていたら雨が突然止んでしまったり。これらの「笑い」は何かの対比として描かれているのではなく、もしろ「死」そのものが「笑い」を内包しているから描かれている。つまり、人は誰でも死ぬ、そして死にゆくことは滑稽なことである、という武独特のニヒリズムが横たわっているように思います。繰り返しますが、浜辺での一連のシークエンスは本当にすばらしい。誰にも描けない才能でしょう。

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A−  空しさと悲しみが濾過された空気が流れ行く

投稿日:2011/01/07 レビュアー:かづしげ

 全部観た訳じゃないが北野映画初期は良い感じだ。初作「その男〜」は好きだし、第四作に当たる本作はしっくりと馴染んで来る。畳み込むような展開が好きな人には向かないが、独特の空気感を大切にする人、スローなものを受け入れられる人なら良さが分るだろう。
 全然違う映画の筈だが「かもめ食堂」を連想した。癒されて自分を取り戻す話と破滅に向かう話。対極に位置しそうなのに共通する何かがある。
 北野武は本作で話の基点となる銃撃シーンを徹底的に記号化して見せた。一見するとおかしいが、凝縮されたシーンチェンジは新鮮味があるし悪くない。本当に見せたいものは、村川とその取り巻きたちのヤクザ稼業に対する虚無感だったか。血生臭い世界を淡々と描写する技法は、娯楽映画というより上質な文学に近い。結果、観る人を選ぶのは止むを得ない。つまり好き嫌いの分かれる作品だ。
 BGMの無いシーンが多いし、あっても必要最小限。この音楽演出は素晴らしい。沖縄のロケーションを生かした遊びのシーンに好い音が融合してとても印象的だ。
 どの役者も捨て難いが、私的に最も嫌いなタイプの勝村が初めて好いと思えた。うざい役者がうざい役をやってるのにうざくない 笑。主役たけしの非情な顔つきと笑顔の対比が素敵だ。国舞亜矢の表情とボディラインが好い。それぞれのセリフはあざとさも無駄もなく好感度高し。


※レーティングは、A+,A,A->B+,B,B->C+,C,C- の9段階。

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娯楽という名の暴力、暴力という名の芸術、芸術という名の娯楽

投稿日:2010/06/12 レビュアー:KASPAR

『アウトレイジ』を観る前に北野作品の『ソナチネ』を再鑑賞しました♪

う〜ん・・・やっぱ面白いんよな〜!!!なんでこんなに面白いんやろ???全くもって何が面白いかわからへんのよな〜この作品(´・ω・`)

面白くない映画になる要素がいっぱいやまもりてんこもりに詰まっとるのに、むちゃくちゃ面白いのは何でなんやろねー(・〜・)

ぐちゃぐちゃもごっちゃごちゃで、セオリーも何もあったもんや無くて、まったくわけのわからん説明のでけへんバッラバラにとっ散らかった作品やのに・・・

観終わってから作品を振り返ってみると、あんだけバラバラに散らかっとったハズがギュッと一つの塊になっとるやん(((((((ノ・д・)ノなんじゃ!?こりゃ!?

ほんで、なんやキチンと一つの塊になっとるやん!っつーって、近づいて理解しようと覗き込むと、中はやっぱバッラバラにとっ散らかってて爆発してしまうっつー感じ(((; °д°)))ガクガク・・・理解でけん・・・なんでこんなに面白いんや!!!!

そんな作品です・・・(」°□°)」<どんなやねん!

□■□■□

えっと、個人的にこの作品で感じたことを、ここから・・・やっとかよ!

まぁ人は常に死と寄り添いながら生きとりまして、すぐ傍にあるんやけれども普段は全く意識しないものなんすけど、一度意識するとそれはべったりと纏わりついてきて"生"を侵食してきよるんすよねー・・・

でまぁ侵食し始めたらなかなか離れなくて、その意識を生の活力に転換して生をより煌びやかなものにしていくか・・・もしくは・・・

あぁ・・・暗くなるんでやーめた(((((((ノ・д・)ノ♪

□■□■□

レビュータイトルは、なんであろうがオモロイもんはオモロイっつー感じで、特にたいした意味は無いです煤i・д・ノ)ノ

個人的満足度 84点!!! オススメ度 80点!!!

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