モロッコ / ゲーリー・クーパー
モロッコ
/ジョセフ・フォン・スタンバーグ
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全体の平均評価点: (5点満点)
(13)
解説・ストーリー
外人部隊の名うての色事師トム・ブラウンは、モロッコで酒場の歌手アミー・ジョリーと恋に落ちる。彼には副官夫人の情人があったが、彼女は嫉妬し、トムの命を狙わせて失敗。この騒ぎでトムは営倉入りとなるが、夫人の名誉のため真実は洩らさなかった。感謝した副官の好意で軍法会議は免れたものの、サハラの前線に送られるトム。アミーは孤独に、船で一緒だったフランスの富豪ベシス氏の求婚を一旦は承諾するが、宴席にトム重傷の報が届くとたまらず彼のもとへ駆けつける……。
外人部隊の名うての色事師トム・ブラウンは、モロッコで酒場の歌手アミー・ジョリーと恋に落ちる。彼には副官夫人の情人があったが、彼女は嫉妬し、トムの命を狙わせて失敗。この騒ぎでトムは営倉入りとなるが、夫人の名誉のため真実は洩らさなかった。感謝した副官の好意で軍法会議は免れたものの、サハラの前線に送られるトム。アミーは孤独に、船で一緒だったフランスの富豪ベシス氏の求婚を一旦は承諾するが、宴席にトム重傷の報が届くとたまらず彼のもとへ駆けつける……。
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「モロッコ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
外人部隊の名うての色事師トム・ブラウンは、モロッコで酒場の歌手アミー・ジョリーと恋に落ちる。彼には副官夫人の情人があったが、彼女は嫉妬し、トムの命を狙わせて失敗。この騒ぎでトムは営倉入りとなるが、夫人の名誉のため真実は洩らさなかった。感謝した副官の好意で軍法会議は免れたものの、サハラの前線に送られるトム。アミーは孤独に、船で一緒だったフランスの富豪ベシス氏の求婚を一旦は承諾するが、宴席にトム重傷の報が届くとたまらず彼のもとへ駆けつける……。
「モロッコ」 の作品情報
「モロッコ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
世界名作映画全集 4 モロッコの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
95分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DMIP6077 |
2005年03月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
|
1人
|
1人
|
世界名作映画全集 4 モロッコの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
95分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DMIP6077 |
2005年03月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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1人
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ユーザーレビュー:13件
15年の間に4回
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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高校生の時
映画館でリバイバルを観た
それまでクールでかっこよかったディートリヒ演じる歌姫が
砂漠に駆け出すその瞬間
好きな人を想う気持ちの一途さに
そうでなければと爽快に思った
大学生の時
ビデオをレンタルして観た
それまでクールでかっこよかったディートリヒ演じる歌姫が
ちょっぴりカワイイ愛嬌のある女性に見えた
砂漠に駆け出すその瞬間
好きな人をなりふり構わず追う姿に
愛って盲目 ただただそう酔いしれた余韻
社会人になって
BS放送で観た
クールでかっこよかったディートリヒ演じる歌姫が
女一人 たくましく生きる 働く女性に見えて気持ちよかった
砂漠に駆け出すその瞬間
その選択の後先について
頼まれもしないのに考えて迷った
愛だけで暮らしていけるのか・・・
30代になって
また再び観るDVDの中のディートリヒ
クールでかっこいい 女の見せ方を知った潔い女性
その姿がとても自由に見えた
砂漠に駆け出すその瞬間
彼女の中に優しさと強さを垣間見て
人を好きになることがもう幸せなんだと感じた
このレビューは気に入りましたか?
16人の会員が気に入ったと投稿しています
愛のかたち
監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ(1930年・米・95分・モノクロ)
原作:『Amy Jolly』(ベノ・ヴィグニーの舞台劇)
私にとって初めてのスタンバーグであり、マレーネ・ディートリッヒでした。
ディートリッヒは、本作『モロッコ』でハリウッド・デビューしたのですね。
歌手のアミ―・ジョリー(マレーネ・ディートリッヒ)を巡る外人部隊のトム・ブラウン(ゲーリー・クーパー)と、富豪のベシエール(アドルフ・マンジュー)の“恋の鞘当て”の物語でした。
本作公開時、マレーネ・ディートリッヒとゲーリー・クーパーは同じ1901年生まれの29歳、マンジューは年上で40歳。
富豪ベシエールの愛はアミ―を包み込むような大人の愛に感じました。
若い二人の恋は、見ていてもどかしい。
トムはもう直ぐ次の戦地に行ってしまう身。
アミ―を愛しているけれど、自分よりもベシエールといる方が、彼女は幸せなのではないか?と考えます。
「気が変わった。グッド・ラック」と鏡にルージュで伝言を残してトムは去ります。
劇中のアミ―とトムのセリフ。「あなたを好きになりそう。」「10年早く会いたかった。」と、ルージュの伝言のシーンは、本作が最初でしょうか?
だとしたら、当時の若い女性たちは、お洒落で切ないシーンに“キュン!”となったでしょうね。
トムが去った後、ベシエールとの結婚を受け入れるアミ―。
しかし、ベシエールは彼女がまだトムを忘れられないでいることも知っていて、何度も彼女の気持ちを確かめます。
そして、いよいよ客を招いて二人の結婚のお披露目の日、軍隊の行進の太鼓の音が聞こえて来ます。
居ても立っても居られないアミ―と、それを見つめるベシエール。
意を決して外に飛び出すアミ―。その時、彼女の首の真珠のネックレスが椅子に引っかかり、バラバラと真珠が飛び散ってしまいます。
ベシエールも客たちも、目を見張りながらもじっとアミ―が戻るのを待つんですね。
アミ―は戻るなり、トムが怪我をしたらしいから彼の元へ行くと言い出します。
ベシエールは慌てず「荷造りと車の用意を」と指示を出して、招待客には「私は彼女を愛しているので、彼女のためなら何だってやりますよ」と落ち着いたものです。
トムの怪我は軽傷で、激戦地に送られることになります。
外人部隊の出発を見送るアミ―でしたが、後続隊と言われる女たちを見て、自分も一緒に行く決心をします。
行進の音楽は遠ざかり、女たちのスカートの裾が砂漠の強い風に翻り、ハイヒールを脱ぎ捨てたアミ―が女たちに追い付きます。
そして、砂漠を吹き抜ける強い風の音だけを残して終わります。
男女の恋愛において、「自分が愛する人を選ぶのが幸せか」「自分を愛してくれる人を選ぶのが幸せか」は、永遠のテーマのような気がします。
本作のラストも、アミ―の決心が伝わってくる名シーンでした。
でも(せっかくの感動に水を差すようですが)
「卒業(1967年)」のラストで感じたのと同じことを考えました。
****** ******
マレーネ・ディートリッヒの「100万ドルの脚線美」と「退廃的な美貌」を確認しました。
退廃的な美貌については、実感として分かりませんでした。
私が彼女を形容するなら「気怠いけれど強い眼差し」
トム役のゲーリー・クーパーが素敵でした。
細身で長身(190pあったとか)の彼は、西部劇で活躍する渋いイメージだったので新鮮でした。
ベシエール役のアドルフ・マンジュー。やはり大人です。
若い時ならいざ知らず、今の私ならきっとベシエールを選びます。
映画のラストのその後、もしもアミ―が傷ついて戻って来たとしても、彼はきっと優しく迎えてくれる気がします。
そんな彼の愛に甘えてもいいのだろうか?勝手すぎはしないだろうか?と考える暇もないくらい、彼はサッサと連れ去ってくれそうです。(笑)
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
あとに続く女...砂漠に消えていく
投稿日:2020/07/13
レビュアー:趣味は洋画
モロッコ(1930年・アメリカ、モノクロ、95分)
マレーネ・ディートリヒ(1901.12.27〜1992.05.06/独・ベルリン生)を語るとき、本作と「嘆きの天使」は外せない。
彼女の代名詞ともいえる「退廃的な美貌」が余すところなく発揮されたのが、この「モロッコ」である。
北アフリカ・北西部に位置するモロッコ。ここの外人部隊に所属するトム・ブラウン(ゲイリー・クーパー)は、上官セザール(ウルリッヒ・ハウプト)の妻(イヴ・サザーン)と通じていたが、ある日、クラブで歌うエイミー・ジョリー(マレーネ・ディートリヒ)と知り合った。エイミーに言い寄る男は多く、なかでも金持ちの画家ベシェール(アドルフ・マンジュー)は彼女に求婚を迫るほどだった。トムもエイミーも特定の相手を持たない主義だったが、それが逆に互いに興味を惹くこととなった。2人はエイミーのアパートで逢引きしたが、トムはエイミーの虜となることを恐れ、彼女のもとを去って街へ出た。
だが、セザールの妻が待ち構えていたうえ、エイミーもトムのあとを追ってきた。トムが別の女と逢っていることを知ったエイミーは、嫉妬を感じる...。
このストーリーの ‘入り’ だけでは、よくある縺れた恋愛ドラマと受け止められてしまう。
実際にそうかもしれないが、演じているのがマレーネ・ディートリヒであることに意味がある。
なんと表現していいやら、世紀末的な退廃美は彼女独特のものである。
妖艶なキャバレーの歌姫として登場する彼女は、山高帽に黒のドレス、煙草をくゆらせながらステージを歩く姿(その脚線美)に、観客はくぎ付けなのだ。
エイミーのアパートでの、トムとの会話。
エイミー「もう帰って。あなたを好きになりそう」
トム「たくさんの女と出会ってきたが、このセリフは一度も言っていない。‘10年早く会いたかった’」
翌日、トムはサハラへ遠征することになる。
21歳で映画デビューしたマレーネは、本作監督のジョセフ・フォン・スタンバーグとコンビを組み、一時代を築く。本作は、パラマウントに招かれてアメリカに渡り、ハリウッド・デビューした記念すべき作品だが、いきなりアカデミー賞・主演女優賞にノミネートされた。
強烈なセックス・アピールを発散しながらの迫真の演技だったが、当時のアカデミー協会は風紀に厳しかった側面がある。彼女のキャラクターは、いわば ‘ふしだらな女’ の代名詞のように位置づけられた。
多くの傑作に主演しながら、結局、マレーネは二度とアカデミー賞にノミネートされることはなかった。
振り返れば、マレーネ・ディートリヒの作品は観ているようで、まだ10本である。
「嘆きの天使」、「間諜X27」、「上海特急」、「舞台恐怖症」、「無頼の谷」、「80日間世界一周」、「情婦」、「黒い罠」、「ニュールンベルグ裁判」、そして本作「モロッコ」である。
37年「天使」、41年「大雷雨」、48年「異国の出来事」は機会があればぜひ観たい3本。
本作のラストシーンは、砂漠である。
音もなく、無言のシーン。
しかし、日本で初めて「日本語字幕」が付けられた作品でもある。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
マレーネ・ディートリヒの魅力
1930年 アメリカ映画
原作:「AMY JOLLY」
ベノ・ヴィグニーの舞台劇をジョセフ・フォン・スタンバーグ監督し、主演女優はマレーネ・ディートリヒで映画化された。この二人はアカデミー賞監督賞と、主演女優賞をそれぞれノミネートされた。
とある酒場で歌っていた歌手アミー・ジョリー(マレーネ・ディートリヒ)とトム・ブラウン(ゲイリー・クーパー)、そこに裕福な紳士ベシエール(アドルフ・マンジュー)が絡んでくる。ストーリーそのものはよくある“思い思われ恋焦がれ”パターンなのに、主演のマレーネ・ディートリヒが映るとひとたび雰囲気が変わるから不思議です。私は「情婦」で虜になりました。上手く表現が出来ませんが、妖艶とでもいうのだろうか、でもそれだけではない。歌声が低めでそれが更に自身の魅力を引き出している気がします。
私が印象に残っているシーンを3か所に絞るとしたら、
1.べシエールはアミ―に求婚し、その結婚式の日にアミ―がトムを案じ飛び出してしまい、それを想うべシェールの面持ち
2.アミ―がトムと再会し、トムが去った後にテーブルに彫ってあった自分の名前「アミ―」を見つけた時のアミ―(ディートリヒ)の表情。
3.そしてラスト・・・
もちろんアミ―役のマレーネ・ディートリヒとトム役のゲイリー・クーパーは最高にお似合いですが、べシエール役のアドルフ・マンジュ―が包容力があり、それが何とも辛いです。恋愛感情というシロモノはいつの世も理性でコントロールできるものではないのかもしれません。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
永遠のテーマ
自分より金持ちさんとの結婚が幸せのはず、自ら身を引く兵隊さん。
愛するがゆえに、踊り子さんの全てを許し見守る金持ちさん。
愛と現実の狭間で揺れる、踊り子さん。
全てが本物の大人の愛、、、、
いつの時代も名作は色あせない。
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ユーザーレビュー
15年の間に4回
投稿日
2006/07/22
レビュアー
sautet
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高校生の時
映画館でリバイバルを観た
それまでクールでかっこよかったディートリヒ演じる歌姫が
砂漠に駆け出すその瞬間
好きな人を想う気持ちの一途さに
そうでなければと爽快に思った
大学生の時
ビデオをレンタルして観た
それまでクールでかっこよかったディートリヒ演じる歌姫が
ちょっぴりカワイイ愛嬌のある女性に見えた
砂漠に駆け出すその瞬間
好きな人をなりふり構わず追う姿に
愛って盲目 ただただそう酔いしれた余韻
社会人になって
BS放送で観た
クールでかっこよかったディートリヒ演じる歌姫が
女一人 たくましく生きる 働く女性に見えて気持ちよかった
砂漠に駆け出すその瞬間
その選択の後先について
頼まれもしないのに考えて迷った
愛だけで暮らしていけるのか・・・
30代になって
また再び観るDVDの中のディートリヒ
クールでかっこいい 女の見せ方を知った潔い女性
その姿がとても自由に見えた
砂漠に駆け出すその瞬間
彼女の中に優しさと強さを垣間見て
人を好きになることがもう幸せなんだと感じた
愛のかたち
投稿日
2020/07/20
レビュアー
kazupon
監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ(1930年・米・95分・モノクロ)
原作:『Amy Jolly』(ベノ・ヴィグニーの舞台劇)
私にとって初めてのスタンバーグであり、マレーネ・ディートリッヒでした。
ディートリッヒは、本作『モロッコ』でハリウッド・デビューしたのですね。
歌手のアミ―・ジョリー(マレーネ・ディートリッヒ)を巡る外人部隊のトム・ブラウン(ゲーリー・クーパー)と、富豪のベシエール(アドルフ・マンジュー)の“恋の鞘当て”の物語でした。
本作公開時、マレーネ・ディートリッヒとゲーリー・クーパーは同じ1901年生まれの29歳、マンジューは年上で40歳。
富豪ベシエールの愛はアミ―を包み込むような大人の愛に感じました。
若い二人の恋は、見ていてもどかしい。
トムはもう直ぐ次の戦地に行ってしまう身。
アミ―を愛しているけれど、自分よりもベシエールといる方が、彼女は幸せなのではないか?と考えます。
「気が変わった。グッド・ラック」と鏡にルージュで伝言を残してトムは去ります。
劇中のアミ―とトムのセリフ。「あなたを好きになりそう。」「10年早く会いたかった。」と、ルージュの伝言のシーンは、本作が最初でしょうか?
だとしたら、当時の若い女性たちは、お洒落で切ないシーンに“キュン!”となったでしょうね。
トムが去った後、ベシエールとの結婚を受け入れるアミ―。
しかし、ベシエールは彼女がまだトムを忘れられないでいることも知っていて、何度も彼女の気持ちを確かめます。
そして、いよいよ客を招いて二人の結婚のお披露目の日、軍隊の行進の太鼓の音が聞こえて来ます。
居ても立っても居られないアミ―と、それを見つめるベシエール。
意を決して外に飛び出すアミ―。その時、彼女の首の真珠のネックレスが椅子に引っかかり、バラバラと真珠が飛び散ってしまいます。
ベシエールも客たちも、目を見張りながらもじっとアミ―が戻るのを待つんですね。
アミ―は戻るなり、トムが怪我をしたらしいから彼の元へ行くと言い出します。
ベシエールは慌てず「荷造りと車の用意を」と指示を出して、招待客には「私は彼女を愛しているので、彼女のためなら何だってやりますよ」と落ち着いたものです。
トムの怪我は軽傷で、激戦地に送られることになります。
外人部隊の出発を見送るアミ―でしたが、後続隊と言われる女たちを見て、自分も一緒に行く決心をします。
行進の音楽は遠ざかり、女たちのスカートの裾が砂漠の強い風に翻り、ハイヒールを脱ぎ捨てたアミ―が女たちに追い付きます。
そして、砂漠を吹き抜ける強い風の音だけを残して終わります。
男女の恋愛において、「自分が愛する人を選ぶのが幸せか」「自分を愛してくれる人を選ぶのが幸せか」は、永遠のテーマのような気がします。
本作のラストも、アミ―の決心が伝わってくる名シーンでした。
でも(せっかくの感動に水を差すようですが)
「卒業(1967年)」のラストで感じたのと同じことを考えました。
****** ******
マレーネ・ディートリッヒの「100万ドルの脚線美」と「退廃的な美貌」を確認しました。
退廃的な美貌については、実感として分かりませんでした。
私が彼女を形容するなら「気怠いけれど強い眼差し」
トム役のゲーリー・クーパーが素敵でした。
細身で長身(190pあったとか)の彼は、西部劇で活躍する渋いイメージだったので新鮮でした。
ベシエール役のアドルフ・マンジュー。やはり大人です。
若い時ならいざ知らず、今の私ならきっとベシエールを選びます。
映画のラストのその後、もしもアミ―が傷ついて戻って来たとしても、彼はきっと優しく迎えてくれる気がします。
そんな彼の愛に甘えてもいいのだろうか?勝手すぎはしないだろうか?と考える暇もないくらい、彼はサッサと連れ去ってくれそうです。(笑)
あとに続く女...砂漠に消えていく
投稿日
2020/07/13
レビュアー
趣味は洋画
モロッコ(1930年・アメリカ、モノクロ、95分)
マレーネ・ディートリヒ(1901.12.27〜1992.05.06/独・ベルリン生)を語るとき、本作と「嘆きの天使」は外せない。
彼女の代名詞ともいえる「退廃的な美貌」が余すところなく発揮されたのが、この「モロッコ」である。
北アフリカ・北西部に位置するモロッコ。ここの外人部隊に所属するトム・ブラウン(ゲイリー・クーパー)は、上官セザール(ウルリッヒ・ハウプト)の妻(イヴ・サザーン)と通じていたが、ある日、クラブで歌うエイミー・ジョリー(マレーネ・ディートリヒ)と知り合った。エイミーに言い寄る男は多く、なかでも金持ちの画家ベシェール(アドルフ・マンジュー)は彼女に求婚を迫るほどだった。トムもエイミーも特定の相手を持たない主義だったが、それが逆に互いに興味を惹くこととなった。2人はエイミーのアパートで逢引きしたが、トムはエイミーの虜となることを恐れ、彼女のもとを去って街へ出た。
だが、セザールの妻が待ち構えていたうえ、エイミーもトムのあとを追ってきた。トムが別の女と逢っていることを知ったエイミーは、嫉妬を感じる...。
このストーリーの ‘入り’ だけでは、よくある縺れた恋愛ドラマと受け止められてしまう。
実際にそうかもしれないが、演じているのがマレーネ・ディートリヒであることに意味がある。
なんと表現していいやら、世紀末的な退廃美は彼女独特のものである。
妖艶なキャバレーの歌姫として登場する彼女は、山高帽に黒のドレス、煙草をくゆらせながらステージを歩く姿(その脚線美)に、観客はくぎ付けなのだ。
エイミーのアパートでの、トムとの会話。
エイミー「もう帰って。あなたを好きになりそう」
トム「たくさんの女と出会ってきたが、このセリフは一度も言っていない。‘10年早く会いたかった’」
翌日、トムはサハラへ遠征することになる。
21歳で映画デビューしたマレーネは、本作監督のジョセフ・フォン・スタンバーグとコンビを組み、一時代を築く。本作は、パラマウントに招かれてアメリカに渡り、ハリウッド・デビューした記念すべき作品だが、いきなりアカデミー賞・主演女優賞にノミネートされた。
強烈なセックス・アピールを発散しながらの迫真の演技だったが、当時のアカデミー協会は風紀に厳しかった側面がある。彼女のキャラクターは、いわば ‘ふしだらな女’ の代名詞のように位置づけられた。
多くの傑作に主演しながら、結局、マレーネは二度とアカデミー賞にノミネートされることはなかった。
振り返れば、マレーネ・ディートリヒの作品は観ているようで、まだ10本である。
「嘆きの天使」、「間諜X27」、「上海特急」、「舞台恐怖症」、「無頼の谷」、「80日間世界一周」、「情婦」、「黒い罠」、「ニュールンベルグ裁判」、そして本作「モロッコ」である。
37年「天使」、41年「大雷雨」、48年「異国の出来事」は機会があればぜひ観たい3本。
本作のラストシーンは、砂漠である。
音もなく、無言のシーン。
しかし、日本で初めて「日本語字幕」が付けられた作品でもある。
マレーネ・ディートリヒの魅力
投稿日
2020/07/29
レビュアー
かつ
1930年 アメリカ映画
原作:「AMY JOLLY」
ベノ・ヴィグニーの舞台劇をジョセフ・フォン・スタンバーグ監督し、主演女優はマレーネ・ディートリヒで映画化された。この二人はアカデミー賞監督賞と、主演女優賞をそれぞれノミネートされた。
とある酒場で歌っていた歌手アミー・ジョリー(マレーネ・ディートリヒ)とトム・ブラウン(ゲイリー・クーパー)、そこに裕福な紳士ベシエール(アドルフ・マンジュー)が絡んでくる。ストーリーそのものはよくある“思い思われ恋焦がれ”パターンなのに、主演のマレーネ・ディートリヒが映るとひとたび雰囲気が変わるから不思議です。私は「情婦」で虜になりました。上手く表現が出来ませんが、妖艶とでもいうのだろうか、でもそれだけではない。歌声が低めでそれが更に自身の魅力を引き出している気がします。
私が印象に残っているシーンを3か所に絞るとしたら、
1.べシエールはアミ―に求婚し、その結婚式の日にアミ―がトムを案じ飛び出してしまい、それを想うべシェールの面持ち
2.アミ―がトムと再会し、トムが去った後にテーブルに彫ってあった自分の名前「アミ―」を見つけた時のアミ―(ディートリヒ)の表情。
3.そしてラスト・・・
もちろんアミ―役のマレーネ・ディートリヒとトム役のゲイリー・クーパーは最高にお似合いですが、べシエール役のアドルフ・マンジュ―が包容力があり、それが何とも辛いです。恋愛感情というシロモノはいつの世も理性でコントロールできるものではないのかもしれません。
永遠のテーマ
投稿日
2013/06/20
レビュアー
カン
自分より金持ちさんとの結婚が幸せのはず、自ら身を引く兵隊さん。
愛するがゆえに、踊り子さんの全てを許し見守る金持ちさん。
愛と現実の狭間で揺れる、踊り子さん。
全てが本物の大人の愛、、、、
いつの時代も名作は色あせない。
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