こちらの作品もおすすめ
こちらの作品もおすすめ
奇才テリー・ギリアムが描く、ファンタスティック・コメディ。過激なトークで時代の寵児として君臨したスーパーDJのジャック・ルーカスは、放送中に発した不用意な言動がもとで忌まわしい事件を誘発し、奈落の底へ転落する。また、教授だったというヘンリーはヽ年前のある悲劇的事件に見舞われてから人が変わり、過去を捨ててホームレスとなった。共に精神に深い痛手を負った男達は、ニューヨークの底辺で出会い、奇妙な友情で結ばれる……。
製作年: |
1991年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
THE FISHER KING |
受賞記録: |
1991年 アカデミー賞 助演女優賞
1991年 ヴェネチア国際映画祭 銀獅子賞 1991年 ゴールデン・グローブ 男優賞(コメディ/ミュージカル) 1991年 LA批評家協会賞 女優賞 |
監督: |
テリー・ギリアム |
---|---|
製作: |
デブラ・ヒル 、 デブラ・ヒル 、 リンダ・オブスト |
出演: |
ロビン・ウィリアムズ 、 ジェフ・ブリッジズ 、 アマンダ・プラマー 、 マーセデス・ルール 、 キャシー・ナジミー |
脚本: |
テリー・ギリアム 、 リチャード・ラグラヴェネーズ |
---|---|
撮影: |
ロジャー・プラット |
音楽: |
ジョージ・フェントン 、 ジョージ・フェントン |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
137分 | 日本語・英語 | 1:ドルビーデジタル/サラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
RDD12490 | 2003年12月19日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
15枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
137分
字幕:
日本語・英語
音声:
1:ドルビーデジタル/サラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語
レイティング:
記番:
RDD12490
レンタル開始日:
2003年12月19日
在庫枚数
15枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
137分 | 日本語・英語 | 1:ドルビーデジタル/サラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
RDD12490 | 2003年12月19日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
15枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
137分
字幕:
日本語・英語
音声:
1:ドルビーデジタル/サラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語
レイティング:
記番:
RDD12490
レンタル開始日:
2003年12月19日
在庫枚数
15枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
約5,400
タイトル以上
約9,200
タイトル以上
約210,000
タイトル以上
約250,000
タイトル以上
※2022年2月 現在のタイトル数
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ある程度研究が進み、解決への手立てが整ってきた一方で、一般人の無理解から絶望的なイメージが定着し、患者の社会復帰を阻んできたいくつかの精神疾患があります。解離性障害はそのひとつで、本作が撮られた頃、これは精神分裂病と呼ばれていました。より正確に症状を表現し、広く理解をすすめるため、他のいくつかの病(やまい)とともに、改名されたのです。
Wikipediaには、この障害の典型的な一例として、こう書き込まれていました。『解離性遁走:突然放浪し、過去の出来事に関する想起は不能になる。自分が自分であることに混乱する(自己同一性の混乱)、または新たな自己同一性を装う。』
厳密には、ぎりぎりのところで安寧を見出しているパリーの現状を、治療対象である解離性障害として扱うかは、難しいところです。しかしロビンは、この症例を恐ろしいほど的確に演じていきます。過敏な若い男の背景を知らず考えず、顔も見ぬまま煽りたて、スタジオの中から“事件”の引き金を引いたDJジャック。ロビン演じる浮浪者は、“事件”の記憶を封印した“巡礼者=放浪者”のまま、新聞の顔写真で知ったのであろうジャックを見出し、狂喜乱舞します。『君こそ“彼”だ!啓示された“彼”だ!よかった、私は見張られていて動けないんだ。君の助けが必要なんだ。“聖杯”を、神の御許に取り戻すために!』
ジャックが過去に深入りしてくると、その都度、パリーの心を襲う火炎の騎士。そこはかとなく鈍さを漂わせる絵が、彼の不安定さと快癒の可能性を想像させます。深層で防衛本能が働いているのでしょう、別の何かに夢中になっていたはずのパリーは、いつでもジャックの接近を知っています。確固と組まれた人格は細かい部分まで統一性が保たれ、元大学教授だという知性を伺わせます。
自暴自棄になっているジャック同様、見ている我々にはパリーという存在が理解できません。そのいらだたしさを増幅させるため、カメラは斜めから斜めへ、酔っ払いの視界のように動き、常に一定の距離を、観客と登場人物との間に保ちます。人間が持つ精神的な防衛空間(パーソナルスペース)が意図的に利用されて、観劇者は、腐ったような酔っ払い・ジャックと、汚らしい“キチガイ”・パリーの、双方へ嫌悪感を抱くところから、この作品を出発しなければなりません。
ロビン・ウィリアムズの出演作は、どれもとてもあたたかで、吟味されています。どの作品も、素晴らしい。ただ、その中でも個人的な好き嫌いはあり、「フィッシャー・キング」は、私が特に好きな作品のひとつです。
ロビンの爆発的なエネルギーを、この作品はギラギラするほど特異な画面構成で受け止め、ジェフ・ブリッジスの口元を使って咀嚼しています。嫌悪から始まったこの世界への理解は、じれったいほど鈍いジャックの感受性を通して、深まっていきます。次第に治まる画面の揺れから開放されて周りを見渡してみると、ただ知らなかったというだけで、どれほど無理解に苦しんでいる人にあふれていることか。
彼らは特別な場所、例えば救護院にだけ、いるわけではないのです。少しだけ心を開いて見てみれば、行き交う路上にも、そして、空気のように扱ってきた、自分のすぐ隣にも...。
「ダヴィンチ・コード」でも触れられていたように、“聖杯”は、母性・癒しの象徴です。難しいキリスト教的な背景など、何もないのです。漁夫王の物語も教義とはとても言えず、アーサー王伝説の付随的な部分です。日本の初期の仏教伝説に仏さまによる破魔や救魂が語られているようなものです。そして、その具体的な内容は、ロビン自身の口から、豊かに、丁寧に説明されています。
人間とはなんだろうか。そんなことを考えはじめたころ、この作品に出会いました。特殊な例であり、一方で誰もがかかりうる精神疾患というモチーフを用いながら、あえてその解決を求めない。ジャックが、パリーの苦痛への共感と贖罪を、ネジが飛んだような行動で示す、一見、馬鹿げた展開。
ただ少しだけ考える努力をすれば、きっと冒頭のパリーの言葉に暗喩が浮かんでいることに気がつけるはずです。それこそが鍵で、そこに気がつけたなら、この作品を読み解く作業は他のロビン・ウィリアムズ出演作品と同様、とてもハートフルな体験になるだろうと、思うのです。
このレビューは気に入りましたか? 12人の会員が気に入ったと投稿しています
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:49件
投稿日
2007/09/09
レビュアー
干し草※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ある程度研究が進み、解決への手立てが整ってきた一方で、一般人の無理解から絶望的なイメージが定着し、患者の社会復帰を阻んできたいくつかの精神疾患があります。解離性障害はそのひとつで、本作が撮られた頃、これは精神分裂病と呼ばれていました。より正確に症状を表現し、広く理解をすすめるため、他のいくつかの病(やまい)とともに、改名されたのです。
Wikipediaには、この障害の典型的な一例として、こう書き込まれていました。『解離性遁走:突然放浪し、過去の出来事に関する想起は不能になる。自分が自分であることに混乱する(自己同一性の混乱)、または新たな自己同一性を装う。』
厳密には、ぎりぎりのところで安寧を見出しているパリーの現状を、治療対象である解離性障害として扱うかは、難しいところです。しかしロビンは、この症例を恐ろしいほど的確に演じていきます。過敏な若い男の背景を知らず考えず、顔も見ぬまま煽りたて、スタジオの中から“事件”の引き金を引いたDJジャック。ロビン演じる浮浪者は、“事件”の記憶を封印した“巡礼者=放浪者”のまま、新聞の顔写真で知ったのであろうジャックを見出し、狂喜乱舞します。『君こそ“彼”だ!啓示された“彼”だ!よかった、私は見張られていて動けないんだ。君の助けが必要なんだ。“聖杯”を、神の御許に取り戻すために!』
ジャックが過去に深入りしてくると、その都度、パリーの心を襲う火炎の騎士。そこはかとなく鈍さを漂わせる絵が、彼の不安定さと快癒の可能性を想像させます。深層で防衛本能が働いているのでしょう、別の何かに夢中になっていたはずのパリーは、いつでもジャックの接近を知っています。確固と組まれた人格は細かい部分まで統一性が保たれ、元大学教授だという知性を伺わせます。
自暴自棄になっているジャック同様、見ている我々にはパリーという存在が理解できません。そのいらだたしさを増幅させるため、カメラは斜めから斜めへ、酔っ払いの視界のように動き、常に一定の距離を、観客と登場人物との間に保ちます。人間が持つ精神的な防衛空間(パーソナルスペース)が意図的に利用されて、観劇者は、腐ったような酔っ払い・ジャックと、汚らしい“キチガイ”・パリーの、双方へ嫌悪感を抱くところから、この作品を出発しなければなりません。
ロビン・ウィリアムズの出演作は、どれもとてもあたたかで、吟味されています。どの作品も、素晴らしい。ただ、その中でも個人的な好き嫌いはあり、「フィッシャー・キング」は、私が特に好きな作品のひとつです。
ロビンの爆発的なエネルギーを、この作品はギラギラするほど特異な画面構成で受け止め、ジェフ・ブリッジスの口元を使って咀嚼しています。嫌悪から始まったこの世界への理解は、じれったいほど鈍いジャックの感受性を通して、深まっていきます。次第に治まる画面の揺れから開放されて周りを見渡してみると、ただ知らなかったというだけで、どれほど無理解に苦しんでいる人にあふれていることか。
彼らは特別な場所、例えば救護院にだけ、いるわけではないのです。少しだけ心を開いて見てみれば、行き交う路上にも、そして、空気のように扱ってきた、自分のすぐ隣にも...。
「ダヴィンチ・コード」でも触れられていたように、“聖杯”は、母性・癒しの象徴です。難しいキリスト教的な背景など、何もないのです。漁夫王の物語も教義とはとても言えず、アーサー王伝説の付随的な部分です。日本の初期の仏教伝説に仏さまによる破魔や救魂が語られているようなものです。そして、その具体的な内容は、ロビン自身の口から、豊かに、丁寧に説明されています。
人間とはなんだろうか。そんなことを考えはじめたころ、この作品に出会いました。特殊な例であり、一方で誰もがかかりうる精神疾患というモチーフを用いながら、あえてその解決を求めない。ジャックが、パリーの苦痛への共感と贖罪を、ネジが飛んだような行動で示す、一見、馬鹿げた展開。
ただ少しだけ考える努力をすれば、きっと冒頭のパリーの言葉に暗喩が浮かんでいることに気がつけるはずです。それこそが鍵で、そこに気がつけたなら、この作品を読み解く作業は他のロビン・ウィリアムズ出演作品と同様、とてもハートフルな体験になるだろうと、思うのです。
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
商品をポストに投函すればOK!
もちろん無料お試し期間中に退会することも可能です。 また、その場合は料金は一切かかりません。
無料お試し中も、都度レンタルは、有料でご利用いただくことができます。
また、無料お試し中に解約され、何らかの理由でレンタル商品を期日までにご返却いただけなかった場合に、追加料金が発生する場合がございます。
定額プランは1つの封筒に2枚入り、お届けいたします。
届いた往復封筒でポストへご投函いただき、当社配送センターにてご返却を確認できましたら次の封筒を発送致します。繰り返しでご登録のプラン枚数までご利用いただけます。
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
※2 借り放題はDVD「旧作」、CD「新作・準新作・旧作」が対象です。
フィッシャー・キング