クリッター　４

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もしかしたら『ジェイソンＸ』は、本作品から着想を得て作られたのかも知れない。それくらい構成が似ている。同じニューラインシネマだし。(笑)

勿論、ツッコミどころ満載の出来映えで期待を裏切らない。オープニングは、前作のエンドロールの映像から始まる。そこまでは、いい。けれど、あのカプセルは、どうやって大気圏を離脱したんだ？（安っぽい合成が泣かせる） 見たところ何の推進装置も付いていないカプセルが、どうやって地球を飛び立ったのか、不思議でならない。そして、『エイリアン２』のように宇宙を漂流すること50年、チャーリーはリプリーのように目覚めてクリッターと闘うことになる。45口径の拳銃一丁を持って。なかなかシブい設定だ。

そう、本作品はなかなかシブく出来ている。（裏を返せば退屈） ＢＧＭに『ブレードランナー』のようなシンセサイザーを使っているせいかも知れない。但し、勿論チープ、ひたすらチープ。何とか流行りのＳＦ映画らしく見せようとする努力の痕が随所に見られ、涙ぐましい。当時はホラーと同様にＳＦ映画全盛の時代でもあったのだ。Ｂ級Ｃ級の映画製作者には辛い時代だったろう。

クリッターとチャーリーが登場するのは、物語りも後半に入ってからである。それまでは宇宙船の乗組員の生活とカプセルの回収、ステーションへの“お届け”する様子などが描かれる。そう、これって『エイリアン４(97)』にも良く似ている。製作年からすると、『エイリアン４』が、『クリッター４』に似ているってことになるな。ある意味、面白い。

このシリーズは、様々な作品の要素をパクリながら、様々な作品に影響を与えたようだ。Ｂ級ＳＦホラー映画史に欠かすことの出来ない逸品である。

この際だから新作を作ってほしいな、『クリッターＶＳジェイソンＸ』とかね。どうですか、ニューラインシネマさん?! オススメ！

昔のニューラインシネマはなんて特殊撮影が下手くそなんだろう。
「グーニーズ」の海岸シーンもそうだが今作の脱出カプセルのＳＦＸも酷い。東映を見習え。

そして脚本も酷い。
廃棄された宇宙ステーションでクリッターに襲われるという設定はまだ良い。
だが、前作からいきなり５０年も時代が飛ぶなど理解に苦しむ。その設定が生かされていないし。
なんで地球人のチャーリーが生きているんだよ。しかもクリッターたちと同衾しながら。

加えて自分勝手な宇宙船の乗組員達。
人物描写や人間関係の説明がいい加減だから彼らが何がしたいのか良くわからない、彼らの行動が理解できない。
不要な会話や意味のないセリフ、シーンが多すぎる。サービスカットのシャワーシーンとかいらないから。
喋り方もカット割りもスローで見ていてイライラする。
人の話を聞け、質問に答えろ。アグの目的もわからずじまい。説明しろよ。フラストレーションが溜まる。
知能の低すぎる役に立たないコンピューターにもイライラ。

せっかく進化したクリッターたちも全く活躍せず、グダグダな人間ドラマが展開する。
描き方が超下手。
駄作に落ちた。見る価値はない。

バカなコンピューターに反対の事言ったら認識されるとか
なんか陳腐すぎ(笑)

クリッターは怖いんだけど、かわいくてなんか好き。
丸まって転がるシーンは毛むくじゃらなんだけど
だんごむしを思い出す。

単独で見ても楽しいが、登場人物たちがどんな関係だったか
前の作品も見たくなってしまった。

はげたクリッターが印象的。
少々物足りない感じもするのが惜しい。