ラスト・ショー / ジェフ・ブリッジズ
ラスト・ショー
/ピーター・ボグダノビッチ
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(19)
解説・ストーリー
テキサスの小さな町アナリーンに、若者の社交場となっている映画館があった。そこに集まってくる若者、ソニーとデュアンはある日、恋人のことが原因で喧嘩別れしてしまう。そして数年後、朝鮮戦争に出征するために故郷に戻ったデュアンは、ソニーとの友情を取り戻し、かつての遊び場だった映画館へ赴くが……。「殺人者はライフルを持っている!」で正式にデビューしたP・ボグダノヴィッチの監督第2作。
テキサスの小さな町アナリーンに、若者の社交場となっている映画館があった。そこに集まってくる若者、ソニーとデュアンはある日、恋人のことが原因で喧嘩別れしてしまう。そして数年後、朝鮮戦争に出征するために故郷に戻ったデュアンは、ソニーとの友情を取り戻し、かつての遊び場だった映画館へ赴くが……。「殺人者はライフルを持っている!」で正式にデビューしたP・ボグダノヴィッチの監督第2作。
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「ラスト・ショー」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
テキサスの小さな町アナリーンに、若者の社交場となっている映画館があった。そこに集まってくる若者、ソニーとデュアンはある日、恋人のことが原因で喧嘩別れしてしまう。そして数年後、朝鮮戦争に出征するために故郷に戻ったデュアンは、ソニーとの友情を取り戻し、かつての遊び場だった映画館へ赴くが……。「殺人者はライフルを持っている!」で正式にデビューしたP・ボグダノヴィッチの監督第2作。
「ラスト・ショー」 の作品情報
「ラスト・ショー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ラスト・ショーの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
126分 |
日本語・英語 |
英:モノラル |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD12977 |
2003年05月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
|
0人
|
0人
|
ラスト・ショーの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
126分 |
日本語・英語 |
英:モノラル |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD12977 |
2003年05月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:19件
10年後、20年後、時を隔ててもう一度見てみたい、深みのある名作
投稿日:2004/11/30
レビュアー:ケチケチ
「アメリカン・グラフィティ」も「ニュー・シネマ・パラダイス」も、原点はこの映画じゃないかと思わせるほどの映画です。
舞台は50年代初頭のアメリカ。主人公は寂れたテキサスの田舎町に住む高校生。将来に大きな夢があるわけでもなく、どこにでもいる等身大の高校生たちです。娯楽といえばビリヤード場と映画館。さしたる娯楽もない寂れた町に住む、この年頃の子供たちの興味の対象は異性、というよりもSEXそのもの。教室の窓から見える犬の交尾が気になるほどです。
こんなふうに書くと、「なんだSEXいっぱいの青春映画か」と思われそうですが、とんでもない。この映画の魅力は、主人公を取り巻く人間たちの厚みです。特に主人公に投影される大人たちの描写は圧巻です。脚本が素晴らしいことは言うまでもなく、少ない登場シーンでありながら、人間の深みを感じさせる演技はまさに絶品としか言いようがないです。
大人たちが歩んできたそれぞれの人生。価値観や人生観。愛とは、人生とは。
寂れた田舎町の情景の何とも言えない寂しさと共に、やがて廃館となる映画館。決して立ち止まることの出来ない人生を考えさせてくれる映画です。
と褒めちぎりましたが、今回DVDで見るまで、映画をむさぼるように見ていた20才の頃に、この映画を見ていたことすら忘れていました。当時それほど感銘を受けなかったんですね。その当時はこの映画に登場する金持ちの娘さえ、「美人を鼻に掛けて男をもてあそぶ嫌な女」としてしか映らなかったのです。今、40を過ぎてこの映画を見てみると、この女の子の気持ちは微笑ましくさえ感じます。(娘はこうなって欲しくないけど(汗))
たぶん、20才の頃に見た時には、この映画に描かれている大人たちの行動や人生観などはまったく理解できなかったのだと思います。
10年後、20年後、どのように感じるか、時をおいてもう一度見てみたい映画です。
徹夜をしてまで何度も見てしまうほどツボにはまってしまった映画で、満点を付けたい映画なんですが、クライマックスとラストシーンには、少々監督の力みを感じてしまいます。1度しか映画を見ないとしたら、これらのシーンは果たして理解できるだろうかと考えると疑問符を付けざるを得ません。さじ加減が難しいけど、もうちょっと噛み砕いても良かったんじゃないかと思えます。この点だけをマイナスして、5段階評価は4。
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ライオンの鼓動が続く
投稿日:2012/08/28
レビュアー:まみもぉ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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1971年の作品。
2012年の今、観ることができてよかったと思いました。
二つの世代,
ティモシー・ボトムズ、ジェフ・ブリッジス、シビル・シェパードらの世代と
ベン・ジョンソン、エレン・バースティン、クロリス・リーチマンたちの世代。
両方いっしょに感無量できました。
失って取り返しのつかないものを知っている世代と、
それをまだ持っていてその価値のわからない世代。
透明感のないざらざらっとしたモノクロ画面(『白いリボン』のモノクロと真逆)。
雪が積もってるわけでなく登場人物が防寒具をしこたま着込んでいるわけでもないのに、
寒さが空気の冷たさが伝わってきました。
暴発寸前の塊りをいくつもかかえているようなデュエ-ン演じるジェフ・ブリッジスが、今のジェフ・ブリッジスの息子のようでした。
男を振り回す女性達がとても生々しく、体型にかかわりなく肉感的。
コーチの奥さん役のクロリス・リーチマンもよかったのですが、
何と言っても、レストランをしきるアイリーン・ブレナンの野太い存在感は魅力的でした。
1950年代のアメリカの片田舎。広大なアメリカの中の小さな空間。
伸びやかな自由な開放感はなく、閉じ込められているわけではないけれどそこから出て行き難い鬱屈した焦燥感が、
サムの世代からは重く、ソニーの世代からは息苦しく伝わってきました。
ひとつの繁栄の明かりが消え、次の光がまだ見えないそんな中で生きる若い世代と熟年世代。
そのふたつの世代を代表するサムとビリーの死とともに、ひとつの時代が死んでいく虚しさで気持ちもざらっとモノクロになりました。
でも、ラストはこれから始まる、たぶん鳴り続いていただろう鼓動が感じられました。
この町で唯一の映画館、ロイヤル劇場。
冒頭『花嫁の父』で始まり、ラスト・ショーは『赤い河』。
栄光に華やいでいたテキサス、雄たけびをあげ出発するカウボーイ達の中に、ライオンのサムの姿が見えてくるようでした。
出征するデュエ-ンを町で見送ったソニー。
そのままそこで、たぶんソニーは生き続け、
生き続けていつか、サムの事やその頃のそれからの彼自身の話しを誰かにしている姿が想像できました。
誰か…戻ってくる誰か、連れて来られた誰か、ふらっとやってくる誰か、
その誰かをレストランには雌ライオンのようなジェヌヴィーヴが迎えている…
閉塞した焦燥感といっしょに生地の鼓動の響く作品でした。
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12人の会員が気に入ったと投稿しています
少年時代の終わり
投稿日:2006/10/12
レビュアー:しんぺい
50年代、朝鮮戦争が始まった直後のテキサスの小さな町
高校生を描いた映画ですが、青春らしい明朗さはみじんもないニャ
町で唯一の娯楽場だった映画館が閉鎖され、最後の上映(ラスト・ショー)が、ハワード・ホークスの「赤い河」
アメリカの開拓時代の理想を謳いあげた傑作ともいえる作品
シビル・シェパードの裸は美しくも
老カウボーイは死に
頭の弱い少年もトラックに轢かれてしまう
朝鮮に行った若者は戦死
少年時代の終わりと、アメリカの夢の崩壊
おれのラスト・ショーは何なのか・・・・・ふっと、考えた
もっとも好きな映画の1つなので、お薦めだニャ!!
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こんなに寂寥感ただようアメリカ映画もめずらしい
ロキュの69日連続レビューU その30
いろはレビューの「ら」
(,ネタばれあり)
テキサスの風吹きすさぶ寂れた田舎町。 どこかパッとしない若者たちは、愛とセックスを求めてもがき、あがくのだけど、生々しさやこっけいさ、はあまりなくて喪失感ただようトーンで描かれます。
青春の葛藤が物語の中心だけど、彼らをとりまく中年世代の寂しさが際立ちます。
夢の喪失、イノセンスの喪失を描いた名画ですが、強くない、弱い普通の人間たちを描き、こんなに寂寥感ただようアメリカ映画もめずらしいと思います。
原作・脚本は『 愛と追憶の日々 』『 ブロークバッグ・マウンテン』などのラリー・マクマートリー
監督はピーター・ボグダノヴィッチ。 映画評論でジョン・フォードやオーソン・ウェルズの著作が有名。
本作と『ペーパー・ムーン』と2本ホームラン級の作品を監督しましたが、その後は作品がヒットせず、近年は「グルメ探偵ネロ・ウルフ」とかテレビの仕事が多いですね。
シビル・シェパートとこの作品が縁でつきあいはじめ、たしか映画のキャンペーンのためにいっしょに来日していたと思います。
主演はティモシー・ボトムズ。 『 ジョニーは戦場に行った 』「 ペーパー・チェイス 」などで知られ70年代を代表する青年俳優の一人でしたが、ナイーブな青年像というのが80年代以降はあまりうけなくなって、その後はテレビに主に出演。
風吹きすさぶ道を吐く少年(イノセンスの象徴ですね ) ビリー役のサム・ボトムズは実弟。
『 地獄の黙示録 』でサーファーの兵士役で出ていましたね。
ジェフ・ブリッジスは本作で22歳にしてアカデミー賞にノミネート。 しかしその後はノミネートされるもずっと受賞できず、「実力が正当に評価されていないスターNO.1」とかいわれましたが、やっと60歳にして『クレージー・ハート』でアカデミー賞主演男優賞受賞。 その後も『トゥルー・グリッド』主演など現在も第一線で活躍。
シビル・シェパードはモデル出身で、ピーター・ボグダノヴィッチにくどかれて本作で女優デビュー、
『タクシー・ドライバー』とかに出てました。
「こちらブルー・ムーン探偵社」では彼女がメインの企画で、そのパートナー役をオーディションで獲得した新人俳優がブルース・ウィルスなのでした。
エレン・バーンスティン、アイリーン・ブレナン、ランディ・クウェイドらもさすがに名演なのですが、
壮年男性の諦念と、父性の象徴とも言うべきサム役のベン・ジョンソンは本作でアカデミー賞助演男優賞・受賞。 彼の起用はピーター・ボグダノヴィッチのジョン・フォード一へのオマージュを感じますが、シブくてよかったですね。
本作でアカデミー賞助演女優賞のクロリス・リーチマン。 このあとメル・ブルックス作品で本作とがらっと違うコメディエンヌぶりを見せていますが、『 天空の城ラピュタ 』の英語吹替えでドーラ役をやっているのですね。 観てみたいものです。
孤独な中年女の寂しさ、痛み、怒り、あきらめ。 彼女の演技を観るだけでもこの作品は値打ちがあります。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
この映画で終わるのは青春だけではないところがAGと大きく違う。
1971年の映画ですがモノクロです。青春の終わりを描いているという点では「アメリカン・グラフィティ(1973)」を先取りしたと言えるかも知れないが、この映画で終わるのは青春だけではないところが大きく違う。
もっとも重要なキャラクタはかなりの大人二人である。サム・ザ・ライオン(ベン・ジョンスン53歳)とバスケット・コーチの奥さんルース・ポッパー(クロリス・リーチマン45歳)。場所はテキサスなんだが、テキサスといっても広うございまして、何も無いところには本当に何も無い。カウボーイが作って石油が出たというところがテキサスだ。「ジャイアンツ(1956)」を観ておくとテキサスのことは総て分かる。
その、何にも無い、デパートも無けりゃ電車も走ってない、あるのは映画館とプールバーと学校だけの町。だから週末になると高校生は何をしたらいいか分からない。メキシコまでドライブに行くか、女の子としけこむか、そんな世界が描かれる。そこにこの重要な二人が意味を持ってくる。サムの昔ならしたカウボーイの話はただの自慢ではなく、女性への敬愛が含まれていて味がある。こんなおじさんの話は毎日でも聞いてみたい。しかしそのあとすぐに亡くなってしまう。町では大ニュースだ。カウボーイハットをみんながかぶっているが、本物のカウボーイはサムで終わりだ。
ルース・ポッパーは、夫との関係が冷え込み、夫があてがった高校生ソニー(ティモシー・ボトムズ)とセックスしてしまう。ここは説明してしまうのは野暮というものだが、人間は愛とセックスとは別々にしかも同様に必要なものなのだ。子供は本能的にそれを知っている。大人に近づくとそれが一つのもののように思い込み始める。そして更に大人になると、それはまた別々のもので良いんだと分かってくる(人もいる)。ここで出てくるセックスは45歳の人妻と18歳の高校生のセックスである。当人たちどちらも、これは愛の無いセックスだと承知しているが、ソニーはガールフレンドとセックスが出来なくなる。男の子はルースが好きになったのだ。それは愛とは違う。
最後には映画館も無くなり、高校の卒業式が映され、カウボーイは死に、無垢に町を愛していた少年も死ぬ。ルースがソニーと最後の別れを決心するシーンでは「あなたは何も心配し無くてもいいのよ」と繰り返す。
名作だ。終わりの美学に溢れている。大人役の二人はアカデミー賞を受賞した。
シビル・シェパードはこれがデビュー作なんだが、この映画の監督とできてしまって、凡作に主演し続け、キャリアを築けなかった。「タクシードライバー(1976)」のベッツィ役の大根ぶりを覚えている人もいるだろう。その後ボグダノヴィッチ監督と別れてからはゴールデングローブ賞を三回も受賞する良い役者になった。不思議なものだ。なお、知らないと思うが1990年にほとんど同じメンバーで続編「テキサスヴィル」が作られている。観ないほうが良いと思う。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
10年後、20年後、時を隔ててもう一度見てみたい、深みのある名作
投稿日
2004/11/30
レビュアー
ケチケチ
「アメリカン・グラフィティ」も「ニュー・シネマ・パラダイス」も、原点はこの映画じゃないかと思わせるほどの映画です。
舞台は50年代初頭のアメリカ。主人公は寂れたテキサスの田舎町に住む高校生。将来に大きな夢があるわけでもなく、どこにでもいる等身大の高校生たちです。娯楽といえばビリヤード場と映画館。さしたる娯楽もない寂れた町に住む、この年頃の子供たちの興味の対象は異性、というよりもSEXそのもの。教室の窓から見える犬の交尾が気になるほどです。
こんなふうに書くと、「なんだSEXいっぱいの青春映画か」と思われそうですが、とんでもない。この映画の魅力は、主人公を取り巻く人間たちの厚みです。特に主人公に投影される大人たちの描写は圧巻です。脚本が素晴らしいことは言うまでもなく、少ない登場シーンでありながら、人間の深みを感じさせる演技はまさに絶品としか言いようがないです。
大人たちが歩んできたそれぞれの人生。価値観や人生観。愛とは、人生とは。
寂れた田舎町の情景の何とも言えない寂しさと共に、やがて廃館となる映画館。決して立ち止まることの出来ない人生を考えさせてくれる映画です。
と褒めちぎりましたが、今回DVDで見るまで、映画をむさぼるように見ていた20才の頃に、この映画を見ていたことすら忘れていました。当時それほど感銘を受けなかったんですね。その当時はこの映画に登場する金持ちの娘さえ、「美人を鼻に掛けて男をもてあそぶ嫌な女」としてしか映らなかったのです。今、40を過ぎてこの映画を見てみると、この女の子の気持ちは微笑ましくさえ感じます。(娘はこうなって欲しくないけど(汗))
たぶん、20才の頃に見た時には、この映画に描かれている大人たちの行動や人生観などはまったく理解できなかったのだと思います。
10年後、20年後、どのように感じるか、時をおいてもう一度見てみたい映画です。
徹夜をしてまで何度も見てしまうほどツボにはまってしまった映画で、満点を付けたい映画なんですが、クライマックスとラストシーンには、少々監督の力みを感じてしまいます。1度しか映画を見ないとしたら、これらのシーンは果たして理解できるだろうかと考えると疑問符を付けざるを得ません。さじ加減が難しいけど、もうちょっと噛み砕いても良かったんじゃないかと思えます。この点だけをマイナスして、5段階評価は4。
ライオンの鼓動が続く
投稿日
2012/08/28
レビュアー
まみもぉ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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1971年の作品。
2012年の今、観ることができてよかったと思いました。
二つの世代,
ティモシー・ボトムズ、ジェフ・ブリッジス、シビル・シェパードらの世代と
ベン・ジョンソン、エレン・バースティン、クロリス・リーチマンたちの世代。
両方いっしょに感無量できました。
失って取り返しのつかないものを知っている世代と、
それをまだ持っていてその価値のわからない世代。
透明感のないざらざらっとしたモノクロ画面(『白いリボン』のモノクロと真逆)。
雪が積もってるわけでなく登場人物が防寒具をしこたま着込んでいるわけでもないのに、
寒さが空気の冷たさが伝わってきました。
暴発寸前の塊りをいくつもかかえているようなデュエ-ン演じるジェフ・ブリッジスが、今のジェフ・ブリッジスの息子のようでした。
男を振り回す女性達がとても生々しく、体型にかかわりなく肉感的。
コーチの奥さん役のクロリス・リーチマンもよかったのですが、
何と言っても、レストランをしきるアイリーン・ブレナンの野太い存在感は魅力的でした。
1950年代のアメリカの片田舎。広大なアメリカの中の小さな空間。
伸びやかな自由な開放感はなく、閉じ込められているわけではないけれどそこから出て行き難い鬱屈した焦燥感が、
サムの世代からは重く、ソニーの世代からは息苦しく伝わってきました。
ひとつの繁栄の明かりが消え、次の光がまだ見えないそんな中で生きる若い世代と熟年世代。
そのふたつの世代を代表するサムとビリーの死とともに、ひとつの時代が死んでいく虚しさで気持ちもざらっとモノクロになりました。
でも、ラストはこれから始まる、たぶん鳴り続いていただろう鼓動が感じられました。
この町で唯一の映画館、ロイヤル劇場。
冒頭『花嫁の父』で始まり、ラスト・ショーは『赤い河』。
栄光に華やいでいたテキサス、雄たけびをあげ出発するカウボーイ達の中に、ライオンのサムの姿が見えてくるようでした。
出征するデュエ-ンを町で見送ったソニー。
そのままそこで、たぶんソニーは生き続け、
生き続けていつか、サムの事やその頃のそれからの彼自身の話しを誰かにしている姿が想像できました。
誰か…戻ってくる誰か、連れて来られた誰か、ふらっとやってくる誰か、
その誰かをレストランには雌ライオンのようなジェヌヴィーヴが迎えている…
閉塞した焦燥感といっしょに生地の鼓動の響く作品でした。
少年時代の終わり
投稿日
2006/10/12
レビュアー
しんぺい
50年代、朝鮮戦争が始まった直後のテキサスの小さな町
高校生を描いた映画ですが、青春らしい明朗さはみじんもないニャ
町で唯一の娯楽場だった映画館が閉鎖され、最後の上映(ラスト・ショー)が、ハワード・ホークスの「赤い河」
アメリカの開拓時代の理想を謳いあげた傑作ともいえる作品
シビル・シェパードの裸は美しくも
老カウボーイは死に
頭の弱い少年もトラックに轢かれてしまう
朝鮮に行った若者は戦死
少年時代の終わりと、アメリカの夢の崩壊
おれのラスト・ショーは何なのか・・・・・ふっと、考えた
もっとも好きな映画の1つなので、お薦めだニャ!!
こんなに寂寥感ただようアメリカ映画もめずらしい
投稿日
2012/07/08
レビュアー
ロキュータス
ロキュの69日連続レビューU その30
いろはレビューの「ら」
(,ネタばれあり)
テキサスの風吹きすさぶ寂れた田舎町。 どこかパッとしない若者たちは、愛とセックスを求めてもがき、あがくのだけど、生々しさやこっけいさ、はあまりなくて喪失感ただようトーンで描かれます。
青春の葛藤が物語の中心だけど、彼らをとりまく中年世代の寂しさが際立ちます。
夢の喪失、イノセンスの喪失を描いた名画ですが、強くない、弱い普通の人間たちを描き、こんなに寂寥感ただようアメリカ映画もめずらしいと思います。
原作・脚本は『 愛と追憶の日々 』『 ブロークバッグ・マウンテン』などのラリー・マクマートリー
監督はピーター・ボグダノヴィッチ。 映画評論でジョン・フォードやオーソン・ウェルズの著作が有名。
本作と『ペーパー・ムーン』と2本ホームラン級の作品を監督しましたが、その後は作品がヒットせず、近年は「グルメ探偵ネロ・ウルフ」とかテレビの仕事が多いですね。
シビル・シェパートとこの作品が縁でつきあいはじめ、たしか映画のキャンペーンのためにいっしょに来日していたと思います。
主演はティモシー・ボトムズ。 『 ジョニーは戦場に行った 』「 ペーパー・チェイス 」などで知られ70年代を代表する青年俳優の一人でしたが、ナイーブな青年像というのが80年代以降はあまりうけなくなって、その後はテレビに主に出演。
風吹きすさぶ道を吐く少年(イノセンスの象徴ですね ) ビリー役のサム・ボトムズは実弟。
『 地獄の黙示録 』でサーファーの兵士役で出ていましたね。
ジェフ・ブリッジスは本作で22歳にしてアカデミー賞にノミネート。 しかしその後はノミネートされるもずっと受賞できず、「実力が正当に評価されていないスターNO.1」とかいわれましたが、やっと60歳にして『クレージー・ハート』でアカデミー賞主演男優賞受賞。 その後も『トゥルー・グリッド』主演など現在も第一線で活躍。
シビル・シェパードはモデル出身で、ピーター・ボグダノヴィッチにくどかれて本作で女優デビュー、
『タクシー・ドライバー』とかに出てました。
「こちらブルー・ムーン探偵社」では彼女がメインの企画で、そのパートナー役をオーディションで獲得した新人俳優がブルース・ウィルスなのでした。
エレン・バーンスティン、アイリーン・ブレナン、ランディ・クウェイドらもさすがに名演なのですが、
壮年男性の諦念と、父性の象徴とも言うべきサム役のベン・ジョンソンは本作でアカデミー賞助演男優賞・受賞。 彼の起用はピーター・ボグダノヴィッチのジョン・フォード一へのオマージュを感じますが、シブくてよかったですね。
本作でアカデミー賞助演女優賞のクロリス・リーチマン。 このあとメル・ブルックス作品で本作とがらっと違うコメディエンヌぶりを見せていますが、『 天空の城ラピュタ 』の英語吹替えでドーラ役をやっているのですね。 観てみたいものです。
孤独な中年女の寂しさ、痛み、怒り、あきらめ。 彼女の演技を観るだけでもこの作品は値打ちがあります。
この映画で終わるのは青春だけではないところがAGと大きく違う。
投稿日
2008/09/03
レビュアー
bokensdorf
1971年の映画ですがモノクロです。青春の終わりを描いているという点では「アメリカン・グラフィティ(1973)」を先取りしたと言えるかも知れないが、この映画で終わるのは青春だけではないところが大きく違う。
もっとも重要なキャラクタはかなりの大人二人である。サム・ザ・ライオン(ベン・ジョンスン53歳)とバスケット・コーチの奥さんルース・ポッパー(クロリス・リーチマン45歳)。場所はテキサスなんだが、テキサスといっても広うございまして、何も無いところには本当に何も無い。カウボーイが作って石油が出たというところがテキサスだ。「ジャイアンツ(1956)」を観ておくとテキサスのことは総て分かる。
その、何にも無い、デパートも無けりゃ電車も走ってない、あるのは映画館とプールバーと学校だけの町。だから週末になると高校生は何をしたらいいか分からない。メキシコまでドライブに行くか、女の子としけこむか、そんな世界が描かれる。そこにこの重要な二人が意味を持ってくる。サムの昔ならしたカウボーイの話はただの自慢ではなく、女性への敬愛が含まれていて味がある。こんなおじさんの話は毎日でも聞いてみたい。しかしそのあとすぐに亡くなってしまう。町では大ニュースだ。カウボーイハットをみんながかぶっているが、本物のカウボーイはサムで終わりだ。
ルース・ポッパーは、夫との関係が冷え込み、夫があてがった高校生ソニー(ティモシー・ボトムズ)とセックスしてしまう。ここは説明してしまうのは野暮というものだが、人間は愛とセックスとは別々にしかも同様に必要なものなのだ。子供は本能的にそれを知っている。大人に近づくとそれが一つのもののように思い込み始める。そして更に大人になると、それはまた別々のもので良いんだと分かってくる(人もいる)。ここで出てくるセックスは45歳の人妻と18歳の高校生のセックスである。当人たちどちらも、これは愛の無いセックスだと承知しているが、ソニーはガールフレンドとセックスが出来なくなる。男の子はルースが好きになったのだ。それは愛とは違う。
最後には映画館も無くなり、高校の卒業式が映され、カウボーイは死に、無垢に町を愛していた少年も死ぬ。ルースがソニーと最後の別れを決心するシーンでは「あなたは何も心配し無くてもいいのよ」と繰り返す。
名作だ。終わりの美学に溢れている。大人役の二人はアカデミー賞を受賞した。
シビル・シェパードはこれがデビュー作なんだが、この映画の監督とできてしまって、凡作に主演し続け、キャリアを築けなかった。「タクシードライバー(1976)」のベッツィ役の大根ぶりを覚えている人もいるだろう。その後ボグダノヴィッチ監督と別れてからはゴールデングローブ賞を三回も受賞する良い役者になった。不思議なものだ。なお、知らないと思うが1990年にほとんど同じメンバーで続編「テキサスヴィル」が作られている。観ないほうが良いと思う。
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ラスト・ショー