キンダガートン・コップ

まず、場所はボストンではなくオレゴンのアストリア。そういう田舎町が舞台であることにこの映画の意味がある。

妹が以前から「私が面白いと思うのはこういう映画」と言っていたが、シュワちゃんが主役というのが引っ掛かってほっておいたら、今日とうとうビデオを持ってきた。それじゃということで観ました。

これは・・・コメディじゃない。
感動した。妹は「面白い」と言ってるが、これは面白いというより、感動して涙が何度も出る映画だ。

シュワちゃんが幼稚園の先生になる。
その突飛さが売りなんだろうと思っていたら、そうじゃない。

初日に、どの子が麻薬犯の子供か見つけようとして「パパについて」ひとりひとりスピーチさせる。
これがいきなり涙なくして観られないシーンだ。両親が離婚して傷ついている子供たち、パパに会ったことのない子たち。五歳の子供があまり回らない英語でスピーチする。捜査のためにスピーチを利用しようとしたが、まったく違うものが出てきてしまった。もう、泣いたね。

「何故幼稚園の先生なんかに？」と同僚になった女性に聞かれてこう言う。
「高校で教師をしていたが、何か物足りなさを感じた。彼らはもう出来上がった人間だ。」
「幼稚園で教える事のほうが人間を育てる喜びがあると思った」
この年齢の子供を持った人にしか分からないと思うが、五〜六歳の子供って、一生で一番可愛いと思う。コントロールがきかないために「手がかかる」とか言う親がいるが、この時は一番親の影響をうけて人間が成長する大事な時期だ。二度とないこの時間を大切にしてやって欲しい。

園児が「この本を読んで」とA.A.ミルン【クマのプーさんの作者】の「When We Were Very Young」を持ってくる。シュワちゃんは、それが自分の息子に読んでやった本だということを思い出して子供たちに打ち明ける。

そして、読む。
タイトル「Spring Morning」
鳥になったら　空に飛び立ち
吹いてくる風に身を任そう
そして風に　こう言おう
君と一緒に僕も行く
どこへでも連れてって
どこへ行こうと構わない
花の咲き乱れる　あの森へ？
どこへでも　どこへでも
ついて行こう

シュワルツネッガーのこの内面描写は素晴らしい。子供を手放した父親の感情が横溢している。

この子供たちが本当に可愛い。一番コントロールの効かない年頃なのにどうやって演技させたのかと感心する。リンカーンの「ゲチスバーグの演説」なんかを暗謡させている。そのシーンも泣けた。
自分の子供が幼稚園に通っていた頃の姿を何度も思い出した。シュワルツネッガーを見直す傑作だった。

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　もしもゴツい強面のシュワちゃんが保育園の先生だったら？　な話。

　シュワちゃんと保育園児たちの交流はさすがはアイバン・ライトマン監督なのか
ほのぼのしていて、最初は言うこと聞かなかった園児たちがシュワちゃんと過ごすことによって心を開いていく姿が微笑ましかったです。シュワちゃんも子どもが家庭内暴力を受けているとしると、その父親を殴りかかったりして教育者として成長していく姿がよかったです。シュワちゃんの教育が簡単に受け入れられるとかは気になってしまいましたあが、テンポ重視の展開でした。

　ただ微妙にアクションシーンもクライマックスにあったりして、息子を取り戻そうとするカタキ役がしょぼすぎて撃ちあいも少ないしで、あまりカタルシスが得られにくいクライマックスでした。主人公の相棒である女性も微妙に長いこと描かれていて、彼女の婚約者とか必要なのか謎でした。それよりも園児たちや保護者や先生たちの交流にもっと時間をかけてほしかったです。

　ほっこりする映画でよかったです。

シュワちゃん扮する幼稚園のキンブル先生は、本当は刑事なのです。
訳ありの潜入捜査なのですが、キンブルには隠れた才能があったようで・・・
それは、教育というよりは軍隊式の訓練なのですが、学級崩壊の見本のようなクラスが、規律を身につけ生き生きと変わっていきます。
キンブルの相棒の女性警官が言うように、変化はキンブルの方にもありました。
シュワちゃんと、家庭の事情を話す子供たちのやり取りが面白いです。
子供と一緒に楽しめる作品です。

夏休みの家族そろって娯楽作品。楽しいです。

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この作品、大好きです。
発売と同時にビデオ購入！
何回見ても、楽しいです。

シュワちゃんと幼稚園児の心温まる交流・・・なーーーーんてね。出てくる子供はほとんどが『クソガキ』です。
思わずぶん殴っちゃいたくなるほどの可愛らしさです（笑）

もう２０年くらい前の作品なので、シュワちゃんも若い！
もともとボディビルダー出身のはずなのに、とっても小さく見える。今よりもふた周りくらい小さいんじゃ・・・？
なんでだろ？？？
それほどムキムキに見えない。
「ちょっと筋肉質でカッコイイ」
感じだ。
それでも周りを幼稚園児に囲まれてるとデカイけど。
あとあの顔つきでなで肩なのがアンバランスで笑える。
筋肉鍛えてる人は仕方ないんだけどね。
「肩掛けカバン、持ちにくいだろうな〜」と要らん心配をしてしまった。

ストーリー的にはベースは刑事モノなので、アクションシーンもあるし、撃ち合いなんかもあるけど、幼稚園に潜入捜査を開始してからは、出てくるのは子供ばっかりだし、幼稚園児とのドタバタコメディな部分が多くなるし、ちょっとだけロマンスもあったりするので、楽しく見られます。
憎たらしい口の減らない子供達がだんだん『キンブル先生』に懐いて行く様子は、ちょっと見応えアリ。
遊びながら教えて学習させていく・・・ってワンコ・ニャンコの躾みたい。
ラスト、本当に幼稚園の先生になっちゃうしね。

だけど、アメリカって、資格無くても先生になれるものなの？？？
日本なんか、資格持ってても採用試験に受からないと先生になれないじゃん？代用教員でもなかなかなれないのにさ〜。
・・・と教員目指した事もある私は思ってしまいました。

けど、こういうドラマ見てると、思うわ〜。
頭が良くていい学校出て資格持ってるからいい先生になれるとは限らないのね。作り話って言っちゃえばそれまでなんだけどさ。
ドラマや映画に出てくるような先生ばっかりだったら学校も楽しいだろうな〜。
『キンブル先生』の学校の校長先生も話の分かるユニークな先生で、いい味出してるし。

大人も子供も安心して見られる作品。
元気の無いときに見るとちょっと元気がもらえます。
これからも何度でも見たい作品。
大好きです。