ファミリービジネス

パンチ不足だった印象でしたね。本作も試写会で観ました。
マシュー・ブロデリックは、プリティ顔で初々しいですね。

破天荒な泥棒Ｓ・コネリーじいちゃんと足を洗った息子のＤ・ホフマン。そして孫のマシュー。
頭脳明晰で一流大学生の息子マシュー。自慢の息子に期待していた父・ホフマンでしたが、
泥棒遺伝子は、親子三代に渡ってしっかりと受け継がれていた・・・（笑
祖父の生き様に憧れる息子が強奪計画を提案し、慌てる父親。計画を阻止するはずが、結局しぶしぶ仲間に。
でも、三人それぞれ性格がバラバラだから手段もバラバラ。
単純に押し込み派の祖父、慎重派の父、ハイテク駆使派の息子。早くも計画に暗雲が・・・（笑
家族で強盗（ファミリービジネス）の顛末は如何に・・・

シナリオは完全にコメディーです。これだけいい俳優が出演してるのに何か足りない。
やはり自分がコメディ好きではないからかな？　作品自体も地味な扱いだった記憶があります。
もっとブラックな笑いに徹底するか、サスペンスタッチな演出を優先するか、はっきりすれば良かったかも。
全体的に中途半端な作品になってしまいました。勿体無いですね。

　＊物語は、ニューヨークの都会的な町並みからスラム街が映し出される所から始まる。盗みを美とするいつまでも少年の心を持つ父ジェシー（S.コネリー）に育てられたヴィトー（D.ホフマン）、その反動で？厳格ながらも甘い父親ヴィトーに育てられたアダム（M.プロデリック）…。その３世代が物語の核である。エリートコースをたどっていた息子アダムは、大学をやめてしまい、１００万ドルの新製品強奪計画を、自由人の祖父ジェシーにもちかける。やがて息子を守るため父ジェシーも加わり、家族３世代の強奪計画がスタートする。（堅気の仕事を持つヴィトーの生き生きとした姿は、息子を守るためだけではない気もするが…）果たして、強奪計画は成功するのか否か…！？祖父にあこがれ父を煙たがるアダムは…？堅気になった息子と、スリルを求める孫に対してジェシーは…？自由人の父と反抗する息子を守ろうとするヴィトーは…？
　＊感想は、物語のオープニングで映し出されたビルの屋上の壁のシミ？模様？が気になっていたのが、エンヂィングで解明されたのがすっきりした。…というのが映画を見終わった後の感想である。あと、登場人物（親子３世代）それぞれの性格が非常によく出ているのに感心した。（忘れてはいけないヴィトーの妻、つまりアダムの母親の性格もよく出ている。）欲をいえば、ジェシーがこれだけはしてはいけない事（ヴィトーにとっては今しなければいけない事）を、ヴィトーがしてしまった後の、ジェシーとヴィトー親子の対話、もしくは心の動きをもう少し描いてほしかった。
　＊アクション映画が好きな人にはダルい映画かもしれないが、ヒューマン系がお好きな人には見れると思う。

昔、映画館で観たことがあったので懐かしくて借りました。
親子３世代の最後はちょっぴりしんみりするファミリームービーです。

それぞれ（祖父、父、息子）の立場もよく描かれていて、とても良い映画だと思います。

キャスティングも豪華ですがその割りに知名度は低いみたいですね。でもお勧めです！

ファミリー・ビジネス（１９８９年・アメリカ、カラー、１１０分）

数々の名作を手掛けてきた名匠シドニー・ルメット監督にしては、やや精彩を欠いた作品でしょうか。
親子三世代が繰り広げる泥棒稼業の顛末を描いた、コメディタッチのドラマですが、焦点ボケの印象は否めません。

ニューヨーク・ブロンクス。泥棒稼業一筋のジェシー（ショーン・コネリー）は刑務所に入っている。彼の保釈金を捻出するため、孫のアダム（マシュー・ブロデリック）は、父親のヴィトー（ダスティン・ホフマン）に金を借り、祖父を迎えに行った。アダムは父親よりも祖父に親しみを抱いているのだ。そんなアダムは、祖父ジェシーに新たな強奪計画を持ち掛ける。研究開発中の酸素細胞とそのデータ・ブックを盗み出すというもので、１００万ドルの価値があるという。ジェシーは賛同するが、計画を果たす為には絶対に裏切らない人間がもう一人必要だと云う。計画に大反対したヴィトーだったが、息子を守るという口実で結局メンバーに加わる。計画はまんまと成功したかにみえたが．．．。

この映画に出演時の年齢は、ショーン・コネリー５９歳、ダスティン・ホフマン５２歳、マシュー・ブロデリック２７歳です。
マシューはともかく、年齢が７歳しか離れていないＳ・コネリーとＤ・ホフマンが親子の関係。
これはどうみてもムリが感じられました。大柄なコネリーの貫禄や物言いと、小柄なホフマンの彼独特の表情で取り繕ってはいましたが、私はやっぱり違和感を感じました。
でも、三者三葉にそれぞれの役柄になりきり、血の気の多い三世代に迫っていたようにも思えます。

冒頭、軽快な音楽とともに、カメラは高層ビル群を映し出し、徐々に降下していきます。そしてＹｅｌｌｏｗ　Ｃａｂを捉え、道路に大きく記されたＦＩＲＥ　ＬＡＮＥの文字。
舞台がニューヨークであることを告げる心憎い演出です。
（カメラは多くの娯楽映画に関わったアンジェイ・バートコウィアク）

派手なアクションがあるわけでもなく、サスペンス性も薄いのですが、父親と息子の葛藤、親子関係という絆、そういった部分は上手く描かれていると思います。

何より、劇中に流れる名曲「ダニー・ボーイ」は効果的でした。

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この映画が好きな方・ごめんなさい！！
私は面白いと思えませんでした。

折角の俳優人の魅力を見事に殺してしまったとしか思えません。
特に、公開当時・コメディーの様な売りでCMをしていてそれを期待して観ただけに最後は非常に重たかったです。

ダスティンもマシューもコメディーを上手に演じる俳優さんなだけにどうしてこんな悲しいエンディングにしてしまったのか、理解に苦しみます。描きたいテーマがしぼれていなかったのでしょうか・・？本当に残念です。