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ウエスタン / ヘンリー・フォンダ

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「ウエスタン」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のセルジオ・レオーネ監督が手掛けたマカロニウエスタンの傑作。鉄道会社の陰謀に巻き込まれて死んだ農場主の妻に頼まれ、復讐を代行するガンマンの活躍を描く。

「ウエスタン」 の作品情報

作品情報

製作年:

1968年

製作国:

イタリア/アメリカ

原題:

C’ERA UNA VOLTA IL WEST/ONCE UPON A TIME

「ウエスタン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全26件

男達への鎮魂歌と、未来への讃歌が交錯する名編。

投稿日:2011/08/29 レビュアー:ぴよさん


 セルジオ・レオーネの詩情とケレン味。凄まじいクローズアップと、悠然たる時間と空間
の“間”。レオーネは、この“間”の使い方について、小津の手法も意識したという。
 
 典型の様でありながら、他に類を見ない叙情性に満ちている(それはモリコーネのスコア
によるものでもあるのだが。)同時に、全編にみなぎる緊張感も只事ではない。様々な西部劇
の名編をオマージュしながら、どこかそれらを崩そうという意志を感じさせ続ける。
 
 ハーモニカ(ブロンソン)フランク(フォンダ)シャイアン(ロバーズ)のド西部三人男の
三つ巴となるが、それぞれの思惑が明確にされず、善と悪が混然となったまま話は進む。
 ハーモニカの思惑が分かるのは、もう映画が終わろうかという頃だ。全てが明らかになる
瞬間の、その鮮烈な見せ方!

 原案プロットを、まだ若かりし頃のベルナルド・ベルトリッチとダリオ・アルジェントが担って
いる(そういや回想シーンがどことなくアルジェントチック?)話を読み解くヒントが断片的
に提示され、そのピースを繋ぎながら観るうち、先が見えてくる仕掛けだ。

『8 1/2』 『山猫』のクラウディア・カルディナーレがヒロイン。彼女が絡む場面で流れる
『 ジルのテーマ 』の旋律が、美しすぎる。彼女は「三人の男の間で揺れ動く女性」ではない。
毅然とした、未来をきりっと見据える存在だ。
 未来の象徴であるジルや、鉄路を敷く労働者達の姿と、死にゆくガンマン達を対比させ、
「馬と銃の時代」への鎮魂歌を奏でている。モリコーネ自身の、西部劇への決別の思いでも
あるのだろう。


 …こういう映画がじんわり胸に染みこむようになってきてるってのは、自分の年齢とか、
哀れな老後とか、そういうものが実感できるようになってきてるからかなぁ。

 一度でいいから、愛する女に「またいつかな」と言って去ってみたいものよ(←阿呆)




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音楽劇

投稿日:2006/03/10 レビュアー:勝王

ブロンソンには傑作部門と駄作部門があるのですが、これはどちらにも入れることが難しい。私はこの映画、もう10回くらい見ているほど大好きなんですが、好きだからいい映画、ともいえないわけです。確かに長すぎて話がなかなか見えてこないし、セルジオ・レオーネ作品としてはドル三部作の方が爽快で良く出来ているでしょう。しかし、私にとっては一番泣けるのがこの映画です。まずエンニオ・モリコーネの音楽が素晴らしい。その音楽に合わせて、西部劇の終焉が実にゆったりとしたテンポで描かれていきます。もう前編が「砂の器」の親子の巡礼場面みたいな感じで演出されているんです。音楽劇、ミュージカルといってもいいかもしれません。ミュージカルなので、一つひとつの場面が過剰に意味を持たされており、アップとロングの執拗な繰り返しや股ぐらから向こうの風景を撮るような特殊な構図など、嫌いな人には非常にうっとおしいでしょうが、私にはそのいかにも西部劇風な撮り方がうれしくてうれしくて。それに、役者がとてもいいです。ブロンソンはいうまでもなく、悪役で怖いヘンリー・フォンダ、意地を見せるダメ男ジェイソン・ロバーツ、野性的で美しいクラウディア・カルディナーレ、そして、巨大な蒸気機関車。それらの人(と機関車)たちをきっちりと魅力的に見せるためには、この上映時間の長さは必要だったのでしょう。

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ウエスタン ネタバレ

投稿日:2020/06/29 レビュアー:片山刑事

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 鉄道が開拓されている西部で土地の利権をめぐるって争う人たちの話。

 映画史に残る冒頭の無言で汽車を残る3人の男。というのがやっぱり最高で無言なのに集中して見せてしまうのがさすがでした。その後も汽車が過ぎ去った後に立っているチャールズ・ブロンソン。という構図もかっこいいです。3時間近い上映時間のうち、顔面のアップが半分くらいあるのではないかというくらいアップの映画でもありました。CGのない時代に汽車が動いていたり、画面いっぱいにいろんな人がいて遠くに渓谷があってという映像も綺麗で雄大で見ているだけでうっとりしていしまう映像でした。

 ただお話のほうはチャールズ・ブロンソンは復讐したいんだろうなというのはわかりやすいですが、その方法や行動がいまいちつかみずらくどうやってリベンジしようと計画しているのかわかりにくかったり、主人公とバディ的な存在になる山賊とかもどういう動きをしているのかつかみにくいため、ちょっと登場人物の動きを把握するのが大変な映画でした。カタキ役である鉄道王周りの動きとかも何が起こってるのかわからないまま進んで退場していって、最後に最後に判明するという流れなのでカタルシスとかはあまりなかったです。

 西部劇の終焉な男たち、というより女1人で生きていくという自立ものとして楽しい映画でした。

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男たちへの哀悼歌

投稿日:2007/06/22 レビュアー:ケチケチ

太平洋を目指し、ひたすら西へ西へ。そして多くの男たちは太平洋を見ずして水溜まりの中で死んでいったんでしょうね。西への開拓に希望を託し西へ西へと延びる鉄道。しかしそれは銃が支配する世界の終焉が近づくことを意味します。

ゆったりと流れる時間のように映画もゆったりと進んでいきます。しかし、銃の力を背負った男たちの熱い視線が、そんなゆったりとした時間の中で危険な光を放ちます。レオーネらしい極端なアップとロングショットのコンビネーションが、ゆったりとした時間と危険な輝きにマッチし、モリコーネの音楽も、ゆったりとした馬の歩みのようなリズムを刻み、少々コミカルさを感じさせつつも男たちの歩みを讃えているかのようです。

ラストシークエンスでは、鉄道施設に従事する多くの男たちが汽車から降り立ち、酒を振る舞うジル(クラウディア・カルディナーレ)に群がります。さらに西へ延びる鉄道と男たちの力強さに重なるように一つの時代の終焉が感じられ、何とも言えない哀愁を感じさせてくれます。

「夕陽のガンマン」のようなスピーディーな展開もいいですが、3時間近くの時間をかけてゆっくりと描写するこういった作品もなかなかいいものです。

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初・マカロニウエスタン

投稿日:2006/08/16 レビュアー:ユルング

  マカロニウエスタン初鑑賞です。この濃さは半端じゃありませんね。
どのシーンをとっても重圧でずっしりくる、まさに男気映画という感じでした。
三人の男をひたすら無言で描く冒頭は、無言なだけによけい怖くて、始まりから何が起こるのかと目が離せませんでした。
何処をとってもじとーっと熱い粘りを感じます。
脇だろうがなんだろうが関係ない、どこまでも重くエキゾチック。

ハモニカ、シャイアン、フランク。
この三人の男の存在感といったら、圧倒されるばかりです。
チャールズ・ブロンソン、ジェイソン・ロバーズ、ヘンリー・フォンダがそれぞれ演じた悪い男。
ハモニカとシャイアンは未亡人を助けた粋な役どころで根っからの悪人ではありませんが、ヤクザな雰囲気はそのまま最後まで彼ららしさとして続きます。
ハッピーエンドの明るさ微笑ましさが、微塵もないのもひとつの驚きでした。

腹の底から恐ろしい残忍な男たちの中に、突如飛び込むこととなった未亡人ジル(クラウディア・カルディナーレ)。
彼女の気丈な美しさが、物語に花を添えていて印象的。
開拓に力を注ぐ男たちのロマンと、壮大な線路工事の情景が、ラストで酒を振舞う逞しいジルの姿と相まって、爽やかに感動しました。

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ウエスタン

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男達への鎮魂歌と、未来への讃歌が交錯する名編。

投稿日

2011/08/29

レビュアー

ぴよさん


 セルジオ・レオーネの詩情とケレン味。凄まじいクローズアップと、悠然たる時間と空間
の“間”。レオーネは、この“間”の使い方について、小津の手法も意識したという。
 
 典型の様でありながら、他に類を見ない叙情性に満ちている(それはモリコーネのスコア
によるものでもあるのだが。)同時に、全編にみなぎる緊張感も只事ではない。様々な西部劇
の名編をオマージュしながら、どこかそれらを崩そうという意志を感じさせ続ける。
 
 ハーモニカ(ブロンソン)フランク(フォンダ)シャイアン(ロバーズ)のド西部三人男の
三つ巴となるが、それぞれの思惑が明確にされず、善と悪が混然となったまま話は進む。
 ハーモニカの思惑が分かるのは、もう映画が終わろうかという頃だ。全てが明らかになる
瞬間の、その鮮烈な見せ方!

 原案プロットを、まだ若かりし頃のベルナルド・ベルトリッチとダリオ・アルジェントが担って
いる(そういや回想シーンがどことなくアルジェントチック?)話を読み解くヒントが断片的
に提示され、そのピースを繋ぎながら観るうち、先が見えてくる仕掛けだ。

『8 1/2』 『山猫』のクラウディア・カルディナーレがヒロイン。彼女が絡む場面で流れる
『 ジルのテーマ 』の旋律が、美しすぎる。彼女は「三人の男の間で揺れ動く女性」ではない。
毅然とした、未来をきりっと見据える存在だ。
 未来の象徴であるジルや、鉄路を敷く労働者達の姿と、死にゆくガンマン達を対比させ、
「馬と銃の時代」への鎮魂歌を奏でている。モリコーネ自身の、西部劇への決別の思いでも
あるのだろう。


 …こういう映画がじんわり胸に染みこむようになってきてるってのは、自分の年齢とか、
哀れな老後とか、そういうものが実感できるようになってきてるからかなぁ。

 一度でいいから、愛する女に「またいつかな」と言って去ってみたいものよ(←阿呆)




音楽劇

投稿日

2006/03/10

レビュアー

勝王

ブロンソンには傑作部門と駄作部門があるのですが、これはどちらにも入れることが難しい。私はこの映画、もう10回くらい見ているほど大好きなんですが、好きだからいい映画、ともいえないわけです。確かに長すぎて話がなかなか見えてこないし、セルジオ・レオーネ作品としてはドル三部作の方が爽快で良く出来ているでしょう。しかし、私にとっては一番泣けるのがこの映画です。まずエンニオ・モリコーネの音楽が素晴らしい。その音楽に合わせて、西部劇の終焉が実にゆったりとしたテンポで描かれていきます。もう前編が「砂の器」の親子の巡礼場面みたいな感じで演出されているんです。音楽劇、ミュージカルといってもいいかもしれません。ミュージカルなので、一つひとつの場面が過剰に意味を持たされており、アップとロングの執拗な繰り返しや股ぐらから向こうの風景を撮るような特殊な構図など、嫌いな人には非常にうっとおしいでしょうが、私にはそのいかにも西部劇風な撮り方がうれしくてうれしくて。それに、役者がとてもいいです。ブロンソンはいうまでもなく、悪役で怖いヘンリー・フォンダ、意地を見せるダメ男ジェイソン・ロバーツ、野性的で美しいクラウディア・カルディナーレ、そして、巨大な蒸気機関車。それらの人(と機関車)たちをきっちりと魅力的に見せるためには、この上映時間の長さは必要だったのでしょう。

ウエスタン

投稿日

2020/06/29

レビュアー

片山刑事

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 鉄道が開拓されている西部で土地の利権をめぐるって争う人たちの話。

 映画史に残る冒頭の無言で汽車を残る3人の男。というのがやっぱり最高で無言なのに集中して見せてしまうのがさすがでした。その後も汽車が過ぎ去った後に立っているチャールズ・ブロンソン。という構図もかっこいいです。3時間近い上映時間のうち、顔面のアップが半分くらいあるのではないかというくらいアップの映画でもありました。CGのない時代に汽車が動いていたり、画面いっぱいにいろんな人がいて遠くに渓谷があってという映像も綺麗で雄大で見ているだけでうっとりしていしまう映像でした。

 ただお話のほうはチャールズ・ブロンソンは復讐したいんだろうなというのはわかりやすいですが、その方法や行動がいまいちつかみずらくどうやってリベンジしようと計画しているのかわかりにくかったり、主人公とバディ的な存在になる山賊とかもどういう動きをしているのかつかみにくいため、ちょっと登場人物の動きを把握するのが大変な映画でした。カタキ役である鉄道王周りの動きとかも何が起こってるのかわからないまま進んで退場していって、最後に最後に判明するという流れなのでカタルシスとかはあまりなかったです。

 西部劇の終焉な男たち、というより女1人で生きていくという自立ものとして楽しい映画でした。

男たちへの哀悼歌

投稿日

2007/06/22

レビュアー

ケチケチ

太平洋を目指し、ひたすら西へ西へ。そして多くの男たちは太平洋を見ずして水溜まりの中で死んでいったんでしょうね。西への開拓に希望を託し西へ西へと延びる鉄道。しかしそれは銃が支配する世界の終焉が近づくことを意味します。

ゆったりと流れる時間のように映画もゆったりと進んでいきます。しかし、銃の力を背負った男たちの熱い視線が、そんなゆったりとした時間の中で危険な光を放ちます。レオーネらしい極端なアップとロングショットのコンビネーションが、ゆったりとした時間と危険な輝きにマッチし、モリコーネの音楽も、ゆったりとした馬の歩みのようなリズムを刻み、少々コミカルさを感じさせつつも男たちの歩みを讃えているかのようです。

ラストシークエンスでは、鉄道施設に従事する多くの男たちが汽車から降り立ち、酒を振る舞うジル(クラウディア・カルディナーレ)に群がります。さらに西へ延びる鉄道と男たちの力強さに重なるように一つの時代の終焉が感じられ、何とも言えない哀愁を感じさせてくれます。

「夕陽のガンマン」のようなスピーディーな展開もいいですが、3時間近くの時間をかけてゆっくりと描写するこういった作品もなかなかいいものです。

初・マカロニウエスタン

投稿日

2006/08/16

レビュアー

ユルング

  マカロニウエスタン初鑑賞です。この濃さは半端じゃありませんね。
どのシーンをとっても重圧でずっしりくる、まさに男気映画という感じでした。
三人の男をひたすら無言で描く冒頭は、無言なだけによけい怖くて、始まりから何が起こるのかと目が離せませんでした。
何処をとってもじとーっと熱い粘りを感じます。
脇だろうがなんだろうが関係ない、どこまでも重くエキゾチック。

ハモニカ、シャイアン、フランク。
この三人の男の存在感といったら、圧倒されるばかりです。
チャールズ・ブロンソン、ジェイソン・ロバーズ、ヘンリー・フォンダがそれぞれ演じた悪い男。
ハモニカとシャイアンは未亡人を助けた粋な役どころで根っからの悪人ではありませんが、ヤクザな雰囲気はそのまま最後まで彼ららしさとして続きます。
ハッピーエンドの明るさ微笑ましさが、微塵もないのもひとつの驚きでした。

腹の底から恐ろしい残忍な男たちの中に、突如飛び込むこととなった未亡人ジル(クラウディア・カルディナーレ)。
彼女の気丈な美しさが、物語に花を添えていて印象的。
開拓に力を注ぐ男たちのロマンと、壮大な線路工事の情景が、ラストで酒を振舞う逞しいジルの姿と相まって、爽やかに感動しました。

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