ミリィ　少年は空を飛んだ

この映画では親の事故死のショックで少年があんなふうになっていると勘違いされる人も多いと思いますが、映画をよくよく観ていると、親のいたころから自閉症という障害を持っていることがわかります。
（自閉症は生まれつきの障害で、精神的ショックでなるものではありません。韓国映画「マラソン」の主人公参考）

人との関わりが難しく、コミュニケーションがとれない、その上一番近い両親がいなくなってしまい、孤立した少年がただ一人心を開いた相手が、隣にひっこしてきた少女。
最後の飛ぶシーンはファンタジーですが、少年と少女がすこしずつ心を通わせていく家庭はドラマティックといえるでしょう。
ほとんど話す事ができないエリックが最後に口にした言葉。
「Ｉlove you 」
本当に伝えたいときに言葉は出る物なんです。

うちの息子も自閉症です。言葉はほとんど出ません。
でも４歳のときにただ一度だけ「ママ、だいすき」と口にしました。　
その一瞬のために、今もこれからも幸せに子育てができます。　映画をみて、ふとそんなことを感じました。

新作だとばかり思っていたので、なんだかずいぶん古い感じをよくだしてるな〜なんて思ったら、20年以上前の映画なんですね。

父親をなくしたばかりの少女ミリイと両親のいない自閉症児のエリックのお話。

これはファンタジーですね。

暖かい気持ちで見たかったけど、本当に自閉症なら、あんなふうな反応は無理なんじゃないかな・・・と思える場面が多々ありました。
どうしても、むりやり感動的な話に持っていこうとする意図みたいなものを感じてしまってダメでした。

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最近、80年代の青春ものなど、続々とＤＩＳＣＡＳさんに懐かしい作品が大量入荷されていますね。

『ミリイ』はどちらかというと地味で目立たない、けれどとても可愛らしく純粋で、独特な輝きを持つ忘れがたい作品です。

幼少時の両親の事故死以来、一言も口を利かず、誰にも心を開かない少年・エリック。
父親を事故で失い、残された母(『ダイハード』夫人ボニー・ベデリア)と幼い弟(ＴＶドラマ『素晴らしき日々』のフレッド・サベージくん)の3人で、新しい町に越してきたばかりの少女・ミリイ。
たまたま隣人同士・高校でもクラスメイトになったことから、ミリイは何とかしてエリックと友達になろうとするが、彼は何の反応も示さず、周囲からはすっかり浮いた存在。
唯一の理解者は高校のシャーマン先生(『赤毛のアン』のマリラ役が印象深いコリーン・デュハースト)だが、町の人々はエリックを重症の精神病患者と決め付け、医療施設への収容を迫る。
そんな時、ミリイは彼の秘密を知る。
−そう、エリックは空が飛べるのだった！

ミリイと二人、空を飛ぶ様子はまるでスーパーマン状態ですが(笑)、大空でデートって、本当にロマンチックで、会話も要らない。子どもの頃初めて見たときはすごく憧れましたね。
お約束だけど、夜空に大輪の花火をバックにして、雲の上でファーストキス。実現は難かしいですが、最高に絵になります。

周囲の無理解から引き離され、文字通り追い詰められてしまった二人が、最後に取った行動は…。

一言も話さないエリックが、初めて喋った言葉「ミ…リイ」
「一緒に行こう」笑顔とともに、全信頼を委ねるミリイ。そして…。

非常時にどれだけ相手のことを信じられるか、猜疑心の強い大人にはなかなか出来ないのが哀しいです。。。

物語の結末は、未来への温かな希望が残ります。
最近、心が疲れ気味の大人たちにこそ、見てほしい作品です。

まず、この作品をSFにカテゴライズする事自体、無謀というものではないでしょうか。
たしかに空を飛ぶということは、サイエンスフィクションですが、この作品のテーマは実際そんなところにおいていません。
もっと奥深いものでとっても感動ストーリーです。
ただ、表現の一つとして使っているに過ぎないのです。
勘違いして、SFだからやめておこうと思うのだけはやめてください。
ハートウォーミングなヒューマンドラマで、しかも切ないラブストーリーです。

キャスティング的にも魅力があるとは言いませんが、見る価値十分です。

「カッコーの巣の上で」のルイーズ・フレッチャーが特別出演していますが、カッコーの時とは対照的な役で印象的でした。

こういう女の子　現実にはいないな〜　と思いながら観ていました

自閉症の子は　特殊な能力を持っていることがあり　
つい最近も聞いた曲をすぐにピアノで弾けて１万曲もレパートリーがあるなんて男の子がニュースになっていましたが
もしかすると飛べる子もどこかにいるのかもしれませんね

こんな女の子も広い世界にはいるだろうと信じて...