第十七捕虜収容所

第十七捕虜収容所の画像・ジャケット写真
第十七捕虜収容所 / ウィリアム・ホールデン
全体の平均評価点:
(5点満点)

11

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「第十七捕虜収容所」 の解説・あらすじ・ストーリー

ブロードウェイでヒットした舞台劇を基にした異色の戦争ドラマ。第二次大戦中のドイツの第17捕虜収容所。その第4キャンプでは米空軍の軍曹ばかりが集められていたが、中でも曲者なのが悲観論者のセフトン。キャンプ内に独軍に通じるスパイがいると囁かれた時に、彼は真っ先に嫌疑をかけられ、仲間から次第に除け者にされていった。孤立状態の中で、セフトンはひとり黙々とスパイ探しを続けるのだが……。

「第十七捕虜収容所」 の作品情報

製作年: 1953年
製作国: アメリカ
原題: STALAG 17
受賞記録: 1953年 アカデミー賞 主演男優賞

「第十七捕虜収容所」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

第十七捕虜収容所の詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
120分 日本語 英語 1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
PDSV99 2004年02月06日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
9枚 0人 0人

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1〜 5件 / 全11件

笑ってドキドキの大人の映画

投稿日:2006/07/16 レビュアー:よふかし

 DISCASはルビッチはもちろん、ビリー・ワイルダーもあまりないので寂しい。関連作にレビュー書いてしまおうか。
 それはともかく、この『第十七捕虜収容所』は、傑作ミステリ『情婦』や『お熱いのがお好き』などのコメディの影に隠れがちだけれど、お勧めのオモシロ映画。
 ドタバタも含むお笑いとシリアスな脱走劇が一体となったお得度の高い一本だ。お勧めのギャグは、
@オットー・プレミンジャー(名監督と同一人物)演じるナチ所長の「ブーツを履いて長距離電話」
A捕虜全員がちょび髭ヒトラーで「マイン・カンプ!」
 あたりかな。
 主人公ウィリアム・ホールデンは、捕虜の義務たる脱走や撹乱に関心のない、アンチ・ヒーローというか、自己中心的なイヤな奴として登場、これが素晴らしい。本作にも影響を受けていると思われる、ヒーローづくしのスタージェス『大脱走』もいいけれど、こういう主人公とその描き方は、お子様には分からない大人の味。
 笑ってドキドキして、ワイルダーもプレミンジャーもナチに追われたオーストリア系ユダヤ人であることなど、忘れてしまいそうになる。80点。
 
 余談ながら、本作にプロットが少し似ている『捕虜収容所の死』(マイケル・ギルバート、創元推理文庫)は近年の邦訳エンタテインメントの収穫で、実にお勧めのミステリ。

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ビリー・ワイルダー、ユダヤ系の孤独

投稿日:2014/03/22 レビュアー:港のマリー

老人会の映画鑑賞会で先日初めて見ました。
主催者のK氏いわく「大脱走」よりはるかに面白くかつ優れた映画だそうです。オートバイで颯爽と脱獄するスティーブ・マックィーンに弾が全然当たらないのは不自然で、そもそもスポーツ感覚で行け行けドンドンの戦争映画は、ちょっとね、とのことでした。私もまったく同感です。
この「第十七捕虜収容所」、スポーツ感覚とは正反対のほの暗いサスペンスの趣もあり、第二次大戦ものですからドイツ側が痛手を受ける筋書きにはなってはいるのですが、何やらほろ苦い後味が残ります。
ビリー・ワイルダーの映画群では「深夜の告白」44年「失われた週末」45年「サンセット大通り」50年「地獄の英雄」51年に、似ている印象を受けました。
主人公が孤独であること、皮肉な結末、社会風刺、批判がちくりと効いている点など。
とくに、どんな場所でも少しでも快適な生活ができるよう工夫するのが俺のポリシーだ、どこが悪いと、収容所内でタバコを貨幣代わりに同胞相手にさまざまな商売をして稼ぎ、それを元手にドイツ兵看守に取り入って特別待遇を得、当然捕虜仲間からは孤立して嫌われているセフトン(ウィリアム・ホールデン)のすがたに、ヨーロッパにおけるユダヤ人の受け取られかたを見る思いがして、ワイルダー監督の胸中を察しました。第17捕虜収容所は社会の縮図と言えるのかもしれません。
そんな嫌われ者のセフトンですからスパイの嫌疑を真っ先かけられてしまいます。
が、彼は孤独のままじっと耐え、やがて真相を究明して倍返し…ということになるのですが、その間の濃密なサスペンスの盛り上がりはまるで「失われた週末」です。
あざだらけの顔を暗くうつむけたウィリアム・ホールデンの背後の壁に映る電球の影なんて、鳥肌ものでした。
彼が本物のスパイに投げつける「祖国で同胞の手によって死ねる」というセリフに込められた怖ろしいまでの皮肉。祖国を捨てざるを得なかった人にしか言えませんね。
それにしてもあまりに辛辣な結末でした。
一見カタルシスのようにも見えるのですが、捕虜仲間の漫才コンビやおバカな収容所長がまき散らす笑いでは帳消しにすることはできない、一種の痛みがむき出しにされているかのようです。
敵の側の痛みをも見ることができるのは、孤独な人間の習性でしょうか。
やたら勇ましい戦争映画の嫌いな人、感傷過多正義過剰の反戦映画が苦手な人、リアリズムとかで悲惨な場面を見せつけられるのはどうも、という人にもお勧めしたい社会や人生一般について考えさせられる異色の戦争映画です。

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ビバ!ワイルダー!

投稿日:2007/09/23 レビュアー:King Lear

戦争中の捕虜収容所が舞台の話。ワイルダーテイストが詰まった時にはコメディタッチ、時にはサスペンスタッチのおもしろい作品で、収容所内のドイツ兵に密告している犯人を見つけるまでを描いています。人間の群集心理や思い込みなどをおり込みながらの犯人探しは興味深い。
魅力はなんといっても主演のW・ホールデンのかっこよさ、ワイルダーの演出の上手さとテンポのよいセリフ。名作というのはいつの時代にも名作なんですね。
大好きな映画です。

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名作の息吹き

投稿日:2009/02/01 レビュアー:みなさん(退会)

言わずとしれたビリー・ワイルダーの傑作である。昨年の春先にグローブ座にかかった舞台『第十七捕虜収容所』を観る機会があり、今回久しぶりに映画を見直してみた。(舞台の出来は酷かった) 実に30年ぶりくらいの再会だった。

何ともウィリアム・ホールデンの若いこと! 『タワーリング・インフェルノ』で火災を起こしたビルの建築主を演じた時と見較べてみると、面影すら見出せない。人間ってのは歳を取ると肉体が変化するんだ、ということをまさまざと見せつけられ、些かショックだった。まぁ、当たり前か。(笑) 映画ってのは、役者にとって残酷なものだなぁとつくづく感じた。

映画と演劇は違う媒体である。総合芸術とはいえ、一概に同義に語ることは出来ない。しかしながら、役者の演技や監督(演出家)の采配ぶりなどは同じ土俵で語っても良いだろう。役者にしろ監督にしろ、その出来不出来が作品の成否を決めるからだ。極論だが、誰をキャスティングするか、誰を監督に選出するかによって作品の“質”はほぼ決まってしまう。そう言う意味で、W.ホールデンをキャスティングした時点で映画『第十七捕虜収容所』の成功は約束されたようなものだった。逆に、ロクに訓練を積んでいないアイドルをキャスティングした時点で、グローブ座の舞台は失敗を約束されていたと言える。(演出家の台本への幼稚な解釈も一層作品を悪くした) ビジネスの世界に於いても、実際の業務よりも、契約の“勝利”が会社に利益をもたらす。現場ではない。業務が始まる時には既に黒字か赤字かが決まってしまっている。「実際に業務を始めてみなければ判らない」なんて契約は、既にして“負け”なのだ。酷薄な言い方だが、そう言うものだ。

話しを映画に戻そう。初めて本作品を観た時、「まるで一幕モノの芝居のようだ」と思った。いまでもその時の印象を鮮明に覚えている。(実際、オリジナルはブロードウェイのヒット作だった) 舞台のテイストを上手に残しながら映画として成功していることに舌を巻いたものだ。そう、わざわざ映画化するにはそれなりの理由や意図がある。それはW.ホールデンの魅力であったり、軽妙な演出の裏に皮肉な人間の生理を忍ばせることだったり、モノクロ映画の特性を活かして強いコントラストの映像に善悪を象徴させたりする……。巨匠ビリー・ワイルダー監督は、広い視野と卓越した統合力を以て様々な意図や表現を一本の映画に練り込んだ。常人には真似の出来ない芸当である。だから、繰り返し観ても常に新たな発見がある。恐ろしいくらいだ。本当の名作とは、こういう作品のことを言う。近年、めっきりこうした大人の鑑賞にたえられる映画が少なくなった。

作品の出来不出来は別にして、グローブ座の舞台に『第十七捕虜収容所』がかかったた意味は大きい。名作の持つ影響力は、いまも衰えていないようだ。やがて、新たな世代が作る舞台や映画の中から、ワイルダー監督作品に匹敵する良作が生まれて来るかも知れない。そんな息吹きが聞こえて来ることを願う。

オススメ!

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抜け目ない軍曹

投稿日:2016/05/27 レビュアー:趣味は洋画

ドイツ軍の捕虜収容所を舞台に、捕虜の米空軍兵士たちの日常や脱走劇を、名匠ビリー・ワイルダー監督がコメディ・タッチで描いた名編。

1944年のヨーロッパ戦線、スイスとの国境に近い、ドイツの第十七捕虜収容所。
ある夜、2人の捕虜が周囲の協力で脱走することになり、他の捕虜たちは、無事に脱走できるかどうかを賭ける。
間もなく銃声が聞こえ、2人は射殺されたことが分かる。計画が発覚したのは捕虜の中にスパイがいるからに違いないと問題になり、軍曹のセフトン(ウィリアム・ホールデン)に容疑が掛かる。
セフトンは賭けでひと儲けしたり、ドイツ兵を買収して物々交換したりと、要領よく立ち回る抜け目のない男。スパイの嫌疑を晴らすため、知恵をめぐらせるセフトンだったが...

プライドよりも処世術に重きが置かれるところなど、捕虜たちのキャラクターや振る舞いが如何にもアメリカ的で、観ていて楽しい。
ただ、捕虜という境遇を決して不名誉なこととは捉えないポリシーが感じられる。

セフトンが収容所内で経営する(?)「私設デパート」が面白い。
デパート=事業で、セフトンは掛けをして儲けるかたわら、タバコや酒などを揃えている。
自分のベッドの下から、その‘デパート’が登場するのには失笑してしまった。

ストーリーの組み立て上、重要な役柄でピーター・グレイブスが出演している。
米TV「スパイ大作戦」のリーダー役で有名な俳優。
もっとも、「スパイ大作戦」は本作から14年後の1967年から放映されたわけで、その時点で、スター、P・グレイブスは存在していた。

性格俳優ネヴィル・ブランドや、名監督のオットー・プレミンジャー(シェルバッハ所長役)の出演など、映画ファンには堪らないキャスティングだ。

フランツ・ワックスマンの軽快なテーマ音楽も印象深い。


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