大列車強盗

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

マイケル・クライトン原作の作品は数多いが、これは原作だけではなく
本作は監督もつとめた作品。
色々なジャンルの作品があるクライトンだがこれはタイトルとおり強盗もの。
共演はドナルド・サザーランドだ。

ショーンコネリー主演ってことでどうしても００７のようなキレを求めてしまうが
どうも展開はグダグダ。さっさと鍵を集めて、強奪自体で魅せてほしかった。
テンポや間、プロットごとの時間や構成。どれもをとっても二流監督の雰囲気。
どうやらクライトンは監督には不向きなようだ。
文章で表現するかのように映像をつくっても面白いわけがない。

ショーンコネリーは大のお気に入りだが、これは下から数えたほうが早い。

ショーン・コネリーはいいですね。
007だけでなく、シリアスな映画も、アドベンチャー映画もこなしますね。
この映画は、楽しみながらスリルを味わえます。また、笑える個所もあります。
むろん、強盗映画には欠かせない、誤算もあります。

痛快で小気味よい映画ですので、肩を張らずに見て下さい。
後味が良かったです。

コネリーはもちろん、サザーランド、いい味出してるじゃないですか。性格俳優である彼が主人公を食ってしまうことが多々あり、以後、サザーランドの大ファンです。正確には２３年ほど前のＴＶで観たんですが。中学生の頃でした。今のＣＧ映画も良いですが、昔の映画の良さって、色あせないですよ。けろの一押しです。

クライトンの”Travels"にこの映画を取った際の経緯やショーン・コネリーの人となりが書かれている。

この映画のクライマックスは何といってもコネリーが走っている列車の屋根を移動するところ。

スタント無しで何度も列車を走らせ、映画にもあるような橋の下を潜って行く場面では、間一髪のところもあったようだ。

今ではCGを駆使して危険な場面はそうないと思うけれど、本当に体当たりの演技で、クライトンはコネリーを絶賛している。

そして、彼が”潮時”をわきまえていて、充分撮っただろう、と言って帰ってしまった後、クライトンは更に列車の場面を撮ろうとするのだけれど、確かにもう何も付け加える部分はなかった、と述懐している。

映画自体は、原作のハラハラドキドキが軽減されている。でも、一見の価値はある映画だと思った。

いまいちでした。
一番の理由は、ビクトリア朝時代でのこの列車強盗の意味というか、社会的な衝撃度、そこいらがうまく表現されていなかったせいではないかと思います。とんでもない強盗、強奪ものを沢山見ている観客には、まずその点をアピールすべきだったと思います。
また、主人公のピアース、一見紳士風、非情さと間抜けさ加減が何となく面白いんですが、S・コネリーでは格好良すぎるような気がします。
でも、ビクトリア朝時代を舞台としたものは結構好きなので、僕としてはまあまあ楽しみました。