火宅の人

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火宅の人 / 緒形拳

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「火宅の人」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

深作欣二監督が壇一雄の同名ベストセラー小説を映画化。主人公・桂一雄は半身不随の次郎を含めた5人の子供と妻・ヨリ子を捨て、女優・恵子と同棲を始めるのだったが…。自由奔放に生きようとしながらも、愛情に縛られてしまう男の生き様を描く。

「火宅の人」 の作品情報

作品情報

製作年: 1986年
製作国: 日本

「火宅の人」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:11件

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1〜 5件 / 全11件

現代では通用しない生き方でしょうが・・・。 ネタバレ

投稿日:2008/06/11 レビュアー:こんちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 火宅というのは、仏教用語で「娑婆、つまり現世」を表す言葉ですが、ここでは「煩悩にまみれた状況」のことを言うようです。檀一雄は、まさしく「火宅の人」なのでしょうが、私も人のことは言えんのです。
 よく子供と遊んだりしているので、近所の人に、
「子煩悩なお父さんでいいわね」
と言われて、うちのかみさんは、
「いいえ〜。煩悩が服着て歩いてるような人ですよ」
とほざくのです(笑)
 もう更正したんだってば〜!

 いちいち身に覚えのある出来事が多くて、1人で観てよかった(かみさんと一緒に観ていたら、針のムシロだわ・・・)
 次郎が日本脳炎になって、ヨリ子が変な宗教にはまったり、あげくに家を出たり、一雄は一雄で恵子の若いからだにはまって、子供達をお手伝いさんにまかせて家を出ちゃいます。
 ハチャメチャです。
 でも、ヨリ子が戻ってきたりしてなんとかなっちゃいます。
 原稿締切間際に手を怪我して書けなくなっても、ヨリ子に代筆してもらって、なんとかなっちゃいます。
 この「なんとかなっちゃう」と言う幸運が、自分のことを見ているようでいやになります(笑)実際、私も「なんとかなっちゃう」幸運で今日まで生きてきているので・・。
 古くからの友人に言わせると、
「おまえくらい波瀾万丈なヤツはいない」
と言うのですが、自分では、
「生まれてこのかた、苦労ということをしたことがない」
と思っているのです。

 一般的に「最後の無頼派」と言われる檀一雄は、その行動や、しかもそれを小説にして発表してしまうところから破滅的な人間と思われがちです。しかし、その作品を読むと思いの外、繊細な人間であり(いいですか?私も同じく繊細な人間なのです)その作家としての感性も破滅的などではなく、繊細で正直であることがよくわかります。しかも、それを文章にするにあたって、非常に冷静に、丁寧に自分の心情を吐露しているのです。
 そんな、私小説の代表(告白小説であって、私小説ではないと言う人もいますが)とも言えるこの作品を映像にしたらどうなっているのだろうと興味はありつつも、
「破滅的な無頼漢として描かれているに違いない」
と妙な先入観を持って、観ないでおりました。
 しかし、これは見事。檀一雄(作中では桂一雄)の苦悩や葛藤、ダメ男ぶりが鮮やかに表現されています。これは緒形拳の演技力だけではなく、脚本・監督を務めた深作欣二の、人間描写の表現力なのでしょう。(まあ、監督も女好きだからこそとも言えるでしょうが・・・笑)
 緒形拳以上に、いしだあゆみ、原田美枝子、松坂慶子の3人の女優が見事です。中でもいしだあゆみ(松坂慶子は演技としては、ドヘタですが・・・)は素晴らしいです。
  ストーリー云々よりも、原田美枝子のきれいな体に見とれてしまいました(笑)(あのおっぱいは見事です。おっぱい星人ではない私でも見とれてしまいますね)
 岡田祐介や真田広之の大根ぶりと比べるのも気が引けるくらいで、「女は強し」を体現してくれてます。(彼らのシーンは必要だったのかなあ・・・?)
 冒頭、母親役で檀ふみが出てるのが、ちょっと笑えます。

 まだ「浮気は男の甲斐性」と言われた時代のことだからなのか(いや、それだけじゃあないな・・)「失楽園」の二人には嫌悪感しか抱けなかった私が、恐ろしく自己中心で身勝手なかずさんはなんだか愛おしく思えたのです。

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少年のような大人??

投稿日:2006/07/04 レビュアー:サファイア

「火宅」とは煩悩が盛んで不安なことを火災のあった家に例えて言うと冒頭で説明があった。煩悩のおもむくまま自由奔放に生きずにはいられなくて...でも実はそれに焼かれ苦しんでいるということだと思う。

普通は我慢して煩悩を治め.鎮火させると思うが.壇先生はとことん煩悩のまま生きていく...なんとなく.トコトン燃えつくしたら鎮火するだろうと思っていたのかもしれない。なんだかそれを悟ったかのように.自由奔放に楽しくあっけらかんと周りはお構いなしに生きている。かなり大人としてはずれている生き方だと思うが.突き詰めた先には真直ぐにおもちゃ売り場に走っていく子供のような純粋さを感じた。

飄々としていて掴み所がなく.酷い事をしているのになんだか憎めないその姿を緒形拳さんが実に可愛らしく魅力的に演じていた。そして.次第に彼を諦め受け入れ.妻としての度量の広さを感じさせたいしだあゆみさんとの夫婦の関係がとても素敵に思えた。

テーマや出来事は重苦しいのに.明るくさっぱりとした爽快感が残った。深作監督の手腕は素晴らしいと改めて思った。

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いろんな意味で、大のおすすめ作品です。

投稿日:2007/12/30 レビュアー:となりのポニョ

 昔、原作は読んでいたのですが、そのあらすじを思い出しながらも充分に堪能出来た作品でした。いや、期待を裏切って、充分以上と言えました。(もっと、早く、見るべきだった。)

 勝手気ままな人生を送る壇を緒形拳が好演するまわりで、原田美枝子・いしだあゆみ・松坂慶子らが凄まじいまでの女の生きざまを感じさせてくれました。また、大胆なヌードや迫力のあるシーンなども、彼女たちの意気込みを感じます。
その他の俳優陣も豪華でしたし、中原中也役の俳優も必見です。(誰とは、書きませんが…)
 下手なノン・ストップ物も顔負けで、一気に見てしまいました。後半の長崎ロケも印象的でした。

 しかし、壇の前妻のリツ子の事がわからなければ、壇の破天荒な生きざまを知るには、不完全な気もします。
本を読まれる方は、「火宅の人」の前に「リツ子、その愛」「リツ子、その死」を読まれた方がいいかと思います。

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こんな生き方もいいかも・・・

投稿日:2005/01/08 レビュアー:枕念

なんとなく頼りなげで、誰にでも親切にしてしまう、そんな人なんですね。言いようによっては、優柔不断とか家族を顧みないとか、自分勝手というか・・・・。
そんな生き方をいまの時代にできるかどうかはわかりませんが(当時でも)、平和だったんだと思います。
この作品、配役が適当ですよね。壇一雄さんに緒方拳さん、愛人に原田美枝子さん、心を癒してくれる人に松坂慶子さん。ピッタリだと思います。二人ともキレイだし。
ただ主人公の母親役に壇ふみさんは何かこりすぎ(?)といった感じですか・・・。
松坂慶子さんのファンなら見ておいて損はない映画だと思います。
くり返してみたい映画の一つです。しつこくなく、さらりとしていていいですよ。見ていない人にはお勧めです。

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業界の映画賞って何なのよ...

投稿日:2011/11/13 レビュアー:哲郎

もっと悲惨で絶望的な家庭状況を描いてるのかなと思っていたのだが、案外ソフトな内容だったんですねえ。
親子・夫婦間での殺人が珍しくない昨今の状況からすれば、なんとも情けある家庭の情景。

それにしても、作家の先生はモテるんだなあ。
確かに女性は男の才能に惚れるもんだと思うけど、“檀一雄”の「奔放」だから小説になるんだよなあ。
わしら凡人がそれをまねしても、軽蔑され、せっかく築いた小さな糧すら失うことになる。
この長編小説がベストセラーになったということは、当時の世の男たちは、みなそんな自由人を夢見て日々の勤労に耐えていたのだろう。

私はこうした映画をあまり評価できない。美女の“濡れ場”が売りになっているからだ。
“濡れ場”は映画の効果であってほしい。それがメインになってしまっては、それなりの小品になってしまう。
主役をソツなくこなす名優の故緒形拳さんも、作家のイメージはどうかなあと思うところがある。
それでも、日本アカデミーでは各賞に選ばれているという評価。
業界の映画賞って何なのよ、て思うよ。

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火宅の人

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:11件

現代では通用しない生き方でしょうが・・・。

投稿日

2008/06/11

レビュアー

こんちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 火宅というのは、仏教用語で「娑婆、つまり現世」を表す言葉ですが、ここでは「煩悩にまみれた状況」のことを言うようです。檀一雄は、まさしく「火宅の人」なのでしょうが、私も人のことは言えんのです。
 よく子供と遊んだりしているので、近所の人に、
「子煩悩なお父さんでいいわね」
と言われて、うちのかみさんは、
「いいえ〜。煩悩が服着て歩いてるような人ですよ」
とほざくのです(笑)
 もう更正したんだってば〜!

 いちいち身に覚えのある出来事が多くて、1人で観てよかった(かみさんと一緒に観ていたら、針のムシロだわ・・・)
 次郎が日本脳炎になって、ヨリ子が変な宗教にはまったり、あげくに家を出たり、一雄は一雄で恵子の若いからだにはまって、子供達をお手伝いさんにまかせて家を出ちゃいます。
 ハチャメチャです。
 でも、ヨリ子が戻ってきたりしてなんとかなっちゃいます。
 原稿締切間際に手を怪我して書けなくなっても、ヨリ子に代筆してもらって、なんとかなっちゃいます。
 この「なんとかなっちゃう」と言う幸運が、自分のことを見ているようでいやになります(笑)実際、私も「なんとかなっちゃう」幸運で今日まで生きてきているので・・。
 古くからの友人に言わせると、
「おまえくらい波瀾万丈なヤツはいない」
と言うのですが、自分では、
「生まれてこのかた、苦労ということをしたことがない」
と思っているのです。

 一般的に「最後の無頼派」と言われる檀一雄は、その行動や、しかもそれを小説にして発表してしまうところから破滅的な人間と思われがちです。しかし、その作品を読むと思いの外、繊細な人間であり(いいですか?私も同じく繊細な人間なのです)その作家としての感性も破滅的などではなく、繊細で正直であることがよくわかります。しかも、それを文章にするにあたって、非常に冷静に、丁寧に自分の心情を吐露しているのです。
 そんな、私小説の代表(告白小説であって、私小説ではないと言う人もいますが)とも言えるこの作品を映像にしたらどうなっているのだろうと興味はありつつも、
「破滅的な無頼漢として描かれているに違いない」
と妙な先入観を持って、観ないでおりました。
 しかし、これは見事。檀一雄(作中では桂一雄)の苦悩や葛藤、ダメ男ぶりが鮮やかに表現されています。これは緒形拳の演技力だけではなく、脚本・監督を務めた深作欣二の、人間描写の表現力なのでしょう。(まあ、監督も女好きだからこそとも言えるでしょうが・・・笑)
 緒形拳以上に、いしだあゆみ、原田美枝子、松坂慶子の3人の女優が見事です。中でもいしだあゆみ(松坂慶子は演技としては、ドヘタですが・・・)は素晴らしいです。
  ストーリー云々よりも、原田美枝子のきれいな体に見とれてしまいました(笑)(あのおっぱいは見事です。おっぱい星人ではない私でも見とれてしまいますね)
 岡田祐介や真田広之の大根ぶりと比べるのも気が引けるくらいで、「女は強し」を体現してくれてます。(彼らのシーンは必要だったのかなあ・・・?)
 冒頭、母親役で檀ふみが出てるのが、ちょっと笑えます。

 まだ「浮気は男の甲斐性」と言われた時代のことだからなのか(いや、それだけじゃあないな・・)「失楽園」の二人には嫌悪感しか抱けなかった私が、恐ろしく自己中心で身勝手なかずさんはなんだか愛おしく思えたのです。

少年のような大人??

投稿日

2006/07/04

レビュアー

サファイア

「火宅」とは煩悩が盛んで不安なことを火災のあった家に例えて言うと冒頭で説明があった。煩悩のおもむくまま自由奔放に生きずにはいられなくて...でも実はそれに焼かれ苦しんでいるということだと思う。

普通は我慢して煩悩を治め.鎮火させると思うが.壇先生はとことん煩悩のまま生きていく...なんとなく.トコトン燃えつくしたら鎮火するだろうと思っていたのかもしれない。なんだかそれを悟ったかのように.自由奔放に楽しくあっけらかんと周りはお構いなしに生きている。かなり大人としてはずれている生き方だと思うが.突き詰めた先には真直ぐにおもちゃ売り場に走っていく子供のような純粋さを感じた。

飄々としていて掴み所がなく.酷い事をしているのになんだか憎めないその姿を緒形拳さんが実に可愛らしく魅力的に演じていた。そして.次第に彼を諦め受け入れ.妻としての度量の広さを感じさせたいしだあゆみさんとの夫婦の関係がとても素敵に思えた。

テーマや出来事は重苦しいのに.明るくさっぱりとした爽快感が残った。深作監督の手腕は素晴らしいと改めて思った。

いろんな意味で、大のおすすめ作品です。

投稿日

2007/12/30

レビュアー

となりのポニョ

 昔、原作は読んでいたのですが、そのあらすじを思い出しながらも充分に堪能出来た作品でした。いや、期待を裏切って、充分以上と言えました。(もっと、早く、見るべきだった。)

 勝手気ままな人生を送る壇を緒形拳が好演するまわりで、原田美枝子・いしだあゆみ・松坂慶子らが凄まじいまでの女の生きざまを感じさせてくれました。また、大胆なヌードや迫力のあるシーンなども、彼女たちの意気込みを感じます。
その他の俳優陣も豪華でしたし、中原中也役の俳優も必見です。(誰とは、書きませんが…)
 下手なノン・ストップ物も顔負けで、一気に見てしまいました。後半の長崎ロケも印象的でした。

 しかし、壇の前妻のリツ子の事がわからなければ、壇の破天荒な生きざまを知るには、不完全な気もします。
本を読まれる方は、「火宅の人」の前に「リツ子、その愛」「リツ子、その死」を読まれた方がいいかと思います。

こんな生き方もいいかも・・・

投稿日

2005/01/08

レビュアー

枕念

なんとなく頼りなげで、誰にでも親切にしてしまう、そんな人なんですね。言いようによっては、優柔不断とか家族を顧みないとか、自分勝手というか・・・・。
そんな生き方をいまの時代にできるかどうかはわかりませんが(当時でも)、平和だったんだと思います。
この作品、配役が適当ですよね。壇一雄さんに緒方拳さん、愛人に原田美枝子さん、心を癒してくれる人に松坂慶子さん。ピッタリだと思います。二人ともキレイだし。
ただ主人公の母親役に壇ふみさんは何かこりすぎ(?)といった感じですか・・・。
松坂慶子さんのファンなら見ておいて損はない映画だと思います。
くり返してみたい映画の一つです。しつこくなく、さらりとしていていいですよ。見ていない人にはお勧めです。

業界の映画賞って何なのよ...

投稿日

2011/11/13

レビュアー

哲郎

もっと悲惨で絶望的な家庭状況を描いてるのかなと思っていたのだが、案外ソフトな内容だったんですねえ。
親子・夫婦間での殺人が珍しくない昨今の状況からすれば、なんとも情けある家庭の情景。

それにしても、作家の先生はモテるんだなあ。
確かに女性は男の才能に惚れるもんだと思うけど、“檀一雄”の「奔放」だから小説になるんだよなあ。
わしら凡人がそれをまねしても、軽蔑され、せっかく築いた小さな糧すら失うことになる。
この長編小説がベストセラーになったということは、当時の世の男たちは、みなそんな自由人を夢見て日々の勤労に耐えていたのだろう。

私はこうした映画をあまり評価できない。美女の“濡れ場”が売りになっているからだ。
“濡れ場”は映画の効果であってほしい。それがメインになってしまっては、それなりの小品になってしまう。
主役をソツなくこなす名優の故緒形拳さんも、作家のイメージはどうかなあと思うところがある。
それでも、日本アカデミーでは各賞に選ばれているという評価。
業界の映画賞って何なのよ、て思うよ。

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