ミクロの決死圏 / スティーブン・ボイド
ミクロの決死圏
/リチャード・フライシャー
平均評価点:
予告編を検索
全体の平均評価点: (5点満点)
(45)
解説・ストーリー
SF冒険映画の傑作。脳に障害を起した要人を救うべく、ミクロ・サイズに縮小された科学者グループは特殊潜航艇プロテウスに乗り込みその体内に入った。人間の体内に潜入するというアイディアは手塚治虫の『鉄腕アトム/38度線の怪物』があるだけにベタ誉めする訳にはいかないが、幻想的な体内の描写や抗体の効果など映画ならではのスペクタキュラーな見せ場をふんだんに取り入れた映像と、危機また危機のストーリーも手に汗握る。
SF冒険映画の傑作。脳に障害を起した要人を救うべく、ミクロ・サイズに縮小された科学者グループは特殊潜航艇プロテウスに乗り込みその体内に入った。人間の体内に潜入するというアイディアは手塚治虫の『鉄腕アトム/38度線の怪物』があるだけにベタ誉めする訳にはいかないが、幻想的な体内の描写や抗体の効果など映画ならではのスペクタキュラーな見せ場をふんだんに取り入れた映像と、危機また危機のストーリーも手に汗握る。
もっと見る▼
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「ミクロの決死圏」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
SF冒険映画の傑作。脳に障害を起した要人を救うべく、ミクロ・サイズに縮小された科学者グループは特殊潜航艇プロテウスに乗り込みその体内に入った。人間の体内に潜入するというアイディアは手塚治虫の『鉄腕アトム/38度線の怪物』があるだけにベタ誉めする訳にはいかないが、幻想的な体内の描写や抗体の効果など映画ならではのスペクタキュラーな見せ場をふんだんに取り入れた映像と、危機また危機のストーリーも手に汗握る。
「ミクロの決死圏」 の作品情報
「ミクロの決死圏」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ミクロの決死圏の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
101分 |
日本語・英語・日本語吹替え用 |
英:ドルビーサラウンド、日:モノラル |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
FXBR1002 |
2002年12月09日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
31枚
|
1人
|
1人
|
ミクロの決死圏の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
101分 |
日本語・英語・日本語吹替え用 |
英:ドルビーサラウンド、日:モノラル |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
FXBR1002 |
2002年12月09日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
31枚
|
1人
|
1人
|
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:45件
罪つくりな映画
「ミクロの」、である
「決死圏」、である
少年はそのタイトルだけで息を荒くする。いや、「決死圏」がなんなのか、はっきりした意味はわかっちゃいないのだが、なんだか死ぬほど大変なこと、つまり大冒険だろうとは察しがつく。
おまけにむちゃくちゃカッコイイ宇宙船みたいのや、とても薄い宇宙服みたいのに身を包んだ人が、ふわふわ浮いてレーザー砲を目玉模様の怪物にぶっ放しているのだ・・・少なくとも小学三年生にはポスターはそう見えた。
いや、これは体の中に入って手術をするというとてもまじめな話なのだ、ということは耳に入ってきてはいた。でも・・・
まじめだろうとなかろうと、とにかくカッコイイ、少年にそれだけは確かだった。
アチキが小学生のころ、文化祭では毎年学年ごとに映画を見せてくれた。確かその年は三、四年生が「長靴をはいた猫」(かの名作アニメ)で、五、六年が「ミクロの決死圏」だった。もちろん漫画映画も楽しみではあったが、なんてったって上級生が見るというあの映画、観たくて観たくてたまらずに友人数人と担任その他へ直談判したのだった。
先生方にしてみても、内容は難しいにしても道徳的に問題があるわけでもなし、フィルムのリース期間内なのだから元をとるという意味もあったのだろう、餓鬼どもにはうれしいプレゼントとなった。
よく練られたシナリオだが、いやそれだからこそ展開はわかりやすい。そのことも三年生にはよかったのだろう。字幕なんか半分もわからないが、もう映画の世界にどっぷりと、つまり人体にしっかり入り込んでいた。宇宙船、宇宙服は実は潜航艇と潜水服で、目玉模様の怪物は細胞であった、でもそんなことはすっかり忘れ、大冒険に挑んでいたのでありました。
この作品の歴史的意義はいうまでもない。だが今の目で見ても十分に鑑賞に値する。
それは特殊効果だけではない。ドラマ部分がしっかりしているのだ。もちろんエスピオナージ物として弱いなど、欠点もいくらでも挙げられる。
だが、「もし人体に入って手術をするとしたら」という見世物風にもいかようにも料理の出来るアイディアを、「可能かもしれない」と少なくとも上映中は疑いを持たせない説得力で描ききるには、ありとあらゆる方面からの才能と熱意が導入されたに違いない。
体内に入って「新しいサンプル見っけた、採りに行こう」なんてはしゃぐ科学者、これは大人になった今でこそ共感できるが、そんな馬鹿な大人をうまく演じている役者たち。その演技にリアリティを与えるのが確かな映像であるし、ドラマがしっかりしているから映像が真に迫る。
かくもすばらしき世界を、多感なあのころに見せてくれた先生方に感謝していいのかどうか。
アチキのSF人生はこの一本で決まってしまった。
このレビューは気に入りましたか?
17人の会員が気に入ったと投稿しています
でかい赤血球に驚き怖い白血球に恐怖した記憶が蘇る(^^ゞ
投稿日:2005/05/22
レビュアー:RUSH
この作品を初めて見たのは確か小学校3,4年生の頃。とにかく大きな赤血球に驚いた記憶がある。両親にあれは何だこれは何だと質問攻めにしながら見た記憶がある(笑)。人間の体の中がこんな風になっているのかと疑いを知らない幼い僕はすっかり信じ込んでしまっていた(^^ゞ。幼かった僕も良くできているなぁ〜と感心したものだ。今見てもやっぱりおもしろく感じる。さすがにでかい赤血球や恐ろしい白血球を見ても驚いたり怖がったりはしなくなったけど・・(笑)。あの頃は血が赤いのはこのでかい赤血球のせいだとも思ったし、白血球が自分の体の中にもあって同じように異物を襲っているのかと本当にビビッたものだ(^^ゞ。
当時VFXなんてなかった時代に創意工夫を重ね、これだけの特殊視覚効果を生み出すというのは間違いなくスタッフの努力のたまものと言えるだろう。驚いたのは視覚効果だけではない。脚本のアイデアにも驚いたものだ。潜水艇に人間を乗せてミクロまで小さくして注射器で人間の体内に入れてしまうなんて考えただけでもワクワクしてしまう(笑)。CG全盛のこの時代、今この作品を見ると手作りの良さを嫌でも思い知らされる。途中で大きくなったらどうするんだろう?とか白血球にやられてしまった潜水艇は元の大きさに戻らないのか?とか色々疑問が沸いてきて両親に聞いてもわからなかったという記憶が蘇る(笑)。今でもわからないのだが(^^ゞ。一番疑問に思うことは小さくする技術があるにも関わらず、脳血栓を治す技術がないことだ(笑)。ミクロまで小さくできる技術力があるのならそれぐらいはミクロの人間と潜水艇を体内に入れることなく直せるはずだと僕は思うのだが、それを言ってしまうと元も子もなくなってしまうか・・(^^ゞ。
ストーリーは今見てもおもしろい。要人の病気を治す為、ミクロマンになって体内に入り、その入った人間の中にスパイがいてわざと要人を殺そうと画策しているというサスペンス風の味付けがしてある当たりにSF作品であるにも関わらず下手なサスペンス映画よりも楽しめる演出が憎めない(笑)。この作品と似たような作品を幾つか見てきたがやっぱりこの作品を見た時のような驚きを感じた作品はなかった。初めて見た時から既に30年以上たつがやっぱりいつ見てもおもしろい。本当に良い作品だと思う。
このレビューは気に入りましたか?
11人の会員が気に入ったと投稿しています
幻想的で美しいミクロの世界
投稿日:2007/07/17
レビュアー:ケチケチ
赤血球は赤く大きく、静脈に入れば青く、心臓に行けば鼓動の破壊力を心配しないといけないし、肺に行けばやっぱり空気を摂取したいよね。リアリティとかじゃなく、観客の冒険心を掻き立てることにおいて、実直なストーリー運びなんですよね。それらが次から次へと繰り広げられ、絵で見せられることによる驚きと、単純ではあるんだけど困難を打破していく物語の爽快感に包まれて、観客は魅了されるのだと思います。
何よりも素晴らしいのは、幻想的な体内の描写ですね。
セットの素晴らしさもさることながら、潜水艇が進む奥行き感であったり、各シーンでの色遣いであったりといった描写が秀逸で、それらが幻想的で美しく、未知の空間の神秘に満ちているんですね。
今見返すと、この美しさとレトロな感触が、時代の流れと共になおいっそう、直線的に進むストーリーを打破してしまっているような感じさえ受けますし、これからも変わることのない不朽の名作じゃないでしょうか。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
テレビ放映時にカットされたシーンが、実はけっこう良かったりする
『ソイレント・グリーン』のレビューでは、結果的にフォローしていただく形になってしまい恐れ入ります>よふかしさん。でも、私もよふかしさんに同じく、あの作品はラストのショックさがウリではなく、作品全体のトーン、よふかしさんの言葉を借りるなら「実に丁寧な映画作りがされている」様こそが観るべき点だと思っていましたので、ネタバレがどうのこうのなどとは全く思っていませんでした。一応、念のために<ネタバレ>チェックもしましたし。もっとも、ラストのショックをこそ楽しみたいという人もいるかもしれませんから、そんな要素がある作品に関してはネタバレ肝心な部分のネタバレは慎むべきかもしれません。ただし、ネタバレされたらそれでお終いだと言うのはやはり暴言で、そんな作品は山ほどあると思いますが、フライシャーの作品、少なくとも『ソイレント・グリーン』はその程度の作品ではないことを改めて強調させていただきます。瞬間のショックなどとは比較にならないほどの豊かさを持った作品なんだよ、と。
でも、よふかしさんがご指摘されている通り、別にフライシャーは気取った作家なんぞでは無いんですよね。それどころか、『スパイクス・ギャング』だとか『マンディンゴ』と言った、強いテーマ性を持った芸術風味を感じさせる作品は彼の作品としては例外的なものであり、ディズニー資本の作品をのうのうと撮ってしまうことこそが彼の持ち味なんだと思います。でも、素材や資本が娯楽一筋だったとしても、映画作りの根幹はとてもしっかりしているところが、凡百の「ハリウッド監督」と彼とを分け隔てている点だと思います。
この『ミクロの決死圏』もエンターテイメントを目指し、エンターテイメントに徹した作品ですから、別に小難しいことなど言わずに暢気に楽しむことができますし、またそうすべき作品でしょう。でも、何のことはないショットに適切な画面設計がされているところなどは、消費されるだけの娯楽作とは一線を画しており、逆に彼の凄みを感じることができます。
本作にはテレビ放映された時の日本語音声があるのですが、テレビではカットされたところはいきなり原語(英語)になりますので、どこがカットされているかをはっきりと知ることができます。で、実はそのカットされた部分にこそ、上記の「非凡な平凡さ」を感じることができます。カットされるくらいですから、物語の本筋とは直接関係なかったり、もちろんスペクタクルを感じさせるようなシーンは皆無なのですが、このような下地的なシーンがあるからこそ作品としての厚み、引いては作品全体の面白さに結びつくのだと思います。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
SF映画のエポック的作品
この映画って、もう40年も前の制作だったんですね。設定や演出が斬新だし、内容も子供ダマシではないので、そんなに古い作品だったとは驚きです。子供の頃に、テレビでの放映で観た記憶はありますが、内容はほとんど憶えてなかったので、かなり新鮮な気持ちで鑑賞できました。当時の特撮技術レベルを考えたら、人体の内部の美術などは神秘的なまでに美しくて感心させられますね。
人間が細菌レベルにまで小さくなって、人体の中を様々な困難を乗り越えて治療に向かうというストーリーに、子供ながらワクワクして観ていた記憶があります。こうした未知への冒険っていうのが、やはりSFの醍醐味っすよね〜。
大人になればなるほど、いろんな映画や映像を見過ぎてしまって、ちょっとやそっとのことでは驚いたり感動できなくなってるなあと常々感じますが、この映画を観た当時の子供の頃のように、素直に驚いたり感動できるようなピュアな心を持ち続けたいもんです。
独偏満足度 70%
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
罪つくりな映画
投稿日
2007/08/31
レビュアー
べっち
「ミクロの」、である
「決死圏」、である
少年はそのタイトルだけで息を荒くする。いや、「決死圏」がなんなのか、はっきりした意味はわかっちゃいないのだが、なんだか死ぬほど大変なこと、つまり大冒険だろうとは察しがつく。
おまけにむちゃくちゃカッコイイ宇宙船みたいのや、とても薄い宇宙服みたいのに身を包んだ人が、ふわふわ浮いてレーザー砲を目玉模様の怪物にぶっ放しているのだ・・・少なくとも小学三年生にはポスターはそう見えた。
いや、これは体の中に入って手術をするというとてもまじめな話なのだ、ということは耳に入ってきてはいた。でも・・・
まじめだろうとなかろうと、とにかくカッコイイ、少年にそれだけは確かだった。
アチキが小学生のころ、文化祭では毎年学年ごとに映画を見せてくれた。確かその年は三、四年生が「長靴をはいた猫」(かの名作アニメ)で、五、六年が「ミクロの決死圏」だった。もちろん漫画映画も楽しみではあったが、なんてったって上級生が見るというあの映画、観たくて観たくてたまらずに友人数人と担任その他へ直談判したのだった。
先生方にしてみても、内容は難しいにしても道徳的に問題があるわけでもなし、フィルムのリース期間内なのだから元をとるという意味もあったのだろう、餓鬼どもにはうれしいプレゼントとなった。
よく練られたシナリオだが、いやそれだからこそ展開はわかりやすい。そのことも三年生にはよかったのだろう。字幕なんか半分もわからないが、もう映画の世界にどっぷりと、つまり人体にしっかり入り込んでいた。宇宙船、宇宙服は実は潜航艇と潜水服で、目玉模様の怪物は細胞であった、でもそんなことはすっかり忘れ、大冒険に挑んでいたのでありました。
この作品の歴史的意義はいうまでもない。だが今の目で見ても十分に鑑賞に値する。
それは特殊効果だけではない。ドラマ部分がしっかりしているのだ。もちろんエスピオナージ物として弱いなど、欠点もいくらでも挙げられる。
だが、「もし人体に入って手術をするとしたら」という見世物風にもいかようにも料理の出来るアイディアを、「可能かもしれない」と少なくとも上映中は疑いを持たせない説得力で描ききるには、ありとあらゆる方面からの才能と熱意が導入されたに違いない。
体内に入って「新しいサンプル見っけた、採りに行こう」なんてはしゃぐ科学者、これは大人になった今でこそ共感できるが、そんな馬鹿な大人をうまく演じている役者たち。その演技にリアリティを与えるのが確かな映像であるし、ドラマがしっかりしているから映像が真に迫る。
かくもすばらしき世界を、多感なあのころに見せてくれた先生方に感謝していいのかどうか。
アチキのSF人生はこの一本で決まってしまった。
でかい赤血球に驚き怖い白血球に恐怖した記憶が蘇る(^^ゞ
投稿日
2005/05/22
レビュアー
RUSH
この作品を初めて見たのは確か小学校3,4年生の頃。とにかく大きな赤血球に驚いた記憶がある。両親にあれは何だこれは何だと質問攻めにしながら見た記憶がある(笑)。人間の体の中がこんな風になっているのかと疑いを知らない幼い僕はすっかり信じ込んでしまっていた(^^ゞ。幼かった僕も良くできているなぁ〜と感心したものだ。今見てもやっぱりおもしろく感じる。さすがにでかい赤血球や恐ろしい白血球を見ても驚いたり怖がったりはしなくなったけど・・(笑)。あの頃は血が赤いのはこのでかい赤血球のせいだとも思ったし、白血球が自分の体の中にもあって同じように異物を襲っているのかと本当にビビッたものだ(^^ゞ。
当時VFXなんてなかった時代に創意工夫を重ね、これだけの特殊視覚効果を生み出すというのは間違いなくスタッフの努力のたまものと言えるだろう。驚いたのは視覚効果だけではない。脚本のアイデアにも驚いたものだ。潜水艇に人間を乗せてミクロまで小さくして注射器で人間の体内に入れてしまうなんて考えただけでもワクワクしてしまう(笑)。CG全盛のこの時代、今この作品を見ると手作りの良さを嫌でも思い知らされる。途中で大きくなったらどうするんだろう?とか白血球にやられてしまった潜水艇は元の大きさに戻らないのか?とか色々疑問が沸いてきて両親に聞いてもわからなかったという記憶が蘇る(笑)。今でもわからないのだが(^^ゞ。一番疑問に思うことは小さくする技術があるにも関わらず、脳血栓を治す技術がないことだ(笑)。ミクロまで小さくできる技術力があるのならそれぐらいはミクロの人間と潜水艇を体内に入れることなく直せるはずだと僕は思うのだが、それを言ってしまうと元も子もなくなってしまうか・・(^^ゞ。
ストーリーは今見てもおもしろい。要人の病気を治す為、ミクロマンになって体内に入り、その入った人間の中にスパイがいてわざと要人を殺そうと画策しているというサスペンス風の味付けがしてある当たりにSF作品であるにも関わらず下手なサスペンス映画よりも楽しめる演出が憎めない(笑)。この作品と似たような作品を幾つか見てきたがやっぱりこの作品を見た時のような驚きを感じた作品はなかった。初めて見た時から既に30年以上たつがやっぱりいつ見てもおもしろい。本当に良い作品だと思う。
幻想的で美しいミクロの世界
投稿日
2007/07/17
レビュアー
ケチケチ
赤血球は赤く大きく、静脈に入れば青く、心臓に行けば鼓動の破壊力を心配しないといけないし、肺に行けばやっぱり空気を摂取したいよね。リアリティとかじゃなく、観客の冒険心を掻き立てることにおいて、実直なストーリー運びなんですよね。それらが次から次へと繰り広げられ、絵で見せられることによる驚きと、単純ではあるんだけど困難を打破していく物語の爽快感に包まれて、観客は魅了されるのだと思います。
何よりも素晴らしいのは、幻想的な体内の描写ですね。
セットの素晴らしさもさることながら、潜水艇が進む奥行き感であったり、各シーンでの色遣いであったりといった描写が秀逸で、それらが幻想的で美しく、未知の空間の神秘に満ちているんですね。
今見返すと、この美しさとレトロな感触が、時代の流れと共になおいっそう、直線的に進むストーリーを打破してしまっているような感じさえ受けますし、これからも変わることのない不朽の名作じゃないでしょうか。
テレビ放映時にカットされたシーンが、実はけっこう良かったりする
投稿日
2006/10/25
レビュアー
parole
『ソイレント・グリーン』のレビューでは、結果的にフォローしていただく形になってしまい恐れ入ります>よふかしさん。でも、私もよふかしさんに同じく、あの作品はラストのショックさがウリではなく、作品全体のトーン、よふかしさんの言葉を借りるなら「実に丁寧な映画作りがされている」様こそが観るべき点だと思っていましたので、ネタバレがどうのこうのなどとは全く思っていませんでした。一応、念のために<ネタバレ>チェックもしましたし。もっとも、ラストのショックをこそ楽しみたいという人もいるかもしれませんから、そんな要素がある作品に関してはネタバレ肝心な部分のネタバレは慎むべきかもしれません。ただし、ネタバレされたらそれでお終いだと言うのはやはり暴言で、そんな作品は山ほどあると思いますが、フライシャーの作品、少なくとも『ソイレント・グリーン』はその程度の作品ではないことを改めて強調させていただきます。瞬間のショックなどとは比較にならないほどの豊かさを持った作品なんだよ、と。
でも、よふかしさんがご指摘されている通り、別にフライシャーは気取った作家なんぞでは無いんですよね。それどころか、『スパイクス・ギャング』だとか『マンディンゴ』と言った、強いテーマ性を持った芸術風味を感じさせる作品は彼の作品としては例外的なものであり、ディズニー資本の作品をのうのうと撮ってしまうことこそが彼の持ち味なんだと思います。でも、素材や資本が娯楽一筋だったとしても、映画作りの根幹はとてもしっかりしているところが、凡百の「ハリウッド監督」と彼とを分け隔てている点だと思います。
この『ミクロの決死圏』もエンターテイメントを目指し、エンターテイメントに徹した作品ですから、別に小難しいことなど言わずに暢気に楽しむことができますし、またそうすべき作品でしょう。でも、何のことはないショットに適切な画面設計がされているところなどは、消費されるだけの娯楽作とは一線を画しており、逆に彼の凄みを感じることができます。
本作にはテレビ放映された時の日本語音声があるのですが、テレビではカットされたところはいきなり原語(英語)になりますので、どこがカットされているかをはっきりと知ることができます。で、実はそのカットされた部分にこそ、上記の「非凡な平凡さ」を感じることができます。カットされるくらいですから、物語の本筋とは直接関係なかったり、もちろんスペクタクルを感じさせるようなシーンは皆無なのですが、このような下地的なシーンがあるからこそ作品としての厚み、引いては作品全体の面白さに結びつくのだと思います。
SF映画のエポック的作品
投稿日
2008/04/02
レビュアー
ハット
この映画って、もう40年も前の制作だったんですね。設定や演出が斬新だし、内容も子供ダマシではないので、そんなに古い作品だったとは驚きです。子供の頃に、テレビでの放映で観た記憶はありますが、内容はほとんど憶えてなかったので、かなり新鮮な気持ちで鑑賞できました。当時の特撮技術レベルを考えたら、人体の内部の美術などは神秘的なまでに美しくて感心させられますね。
人間が細菌レベルにまで小さくなって、人体の中を様々な困難を乗り越えて治療に向かうというストーリーに、子供ながらワクワクして観ていた記憶があります。こうした未知への冒険っていうのが、やはりSFの醍醐味っすよね〜。
大人になればなるほど、いろんな映画や映像を見過ぎてしまって、ちょっとやそっとのことでは驚いたり感動できなくなってるなあと常々感じますが、この映画を観た当時の子供の頃のように、素直に驚いたり感動できるようなピュアな心を持ち続けたいもんです。
独偏満足度 70%
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
-
- 宅配レンタル 定額8プラン

-
- 「新作・準新作」が定額で月8枚レンタルできる!※1借り放題付き※2
- 新規登録する
-
- 宅配レンタル 定額4プラン

-
- 新規登録する
-
- 都度課金 プラン

-
- 新規登録する
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
※2 借り放題はDVD「旧作」、CD「新作・準新作・旧作」が対象です。
ミクロの決死圏