レマゲン鉄橋 / ジョージ・シーガル
レマゲン鉄橋
/ジョン・ギラーミン
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全体の平均評価点: (5点満点)
(10)
解説・ストーリー
連合軍の進撃を食い止めるべくナチス・ドイツ軍はライン河に架かる最後の橋の爆破を決定するが、現地の指揮官は避難のため直前まで爆破を延期。レマゲン鉄橋をはさんで両軍の一大攻防戦が始まった。
連合軍の進撃を食い止めるべくナチス・ドイツ軍はライン河に架かる最後の橋の爆破を決定するが、現地の指揮官は避難のため直前まで爆破を延期。レマゲン鉄橋をはさんで両軍の一大攻防戦が始まった。
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「レマゲン鉄橋」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
連合軍の進撃を食い止めるべくナチス・ドイツ軍はライン河に架かる最後の橋の爆破を決定するが、現地の指揮官は避難のため直前まで爆破を延期。レマゲン鉄橋をはさんで両軍の一大攻防戦が始まった。
「レマゲン鉄橋」 の作品情報
「レマゲン鉄橋」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
レマゲン鉄橋の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
117分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GXBR16355 |
2005年09月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
2枚
|
0人
|
0人
|
レマゲン鉄橋の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
117分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GXBR16355 |
2005年09月02日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:10件
40年近く前に作られたとは思えない大迫力
投稿日:2006/07/14
レビュアー:吟遊旅人
アメリカ映画でありながら、ドイツ人将校とアメリカ側とを公平に描いているところも好感が持てる。また、ドイツ人側が貴族出身の将校なのに対して、アメリカの先鋒隊を務めるのがいかにもヤンキーという感じの野放図な兵士たち、というのも好対照でおもしろい。
面白いのは、状況の変化に応じて、ドイツのクルーガー少佐も米軍側も鉄橋を守ろうとしたり爆破しようとしたり、その戦術を変えていくことだ。爆破しようとする者と阻止しようとする者の駆け引きがスリルたっぷり。この駆け引きは神の位置たる観客にはわかるのだが、物語の登場人物たちは知らないわけで、彼らの意図と結果が乖離していく様が興味深い。
戦争も末期になると厭戦気分が蔓延し、いろんなところでほころびが出るのだ。その様子が細かく描写されており、また一方で飽くなき戦闘を試みる無謀な戦いに戦争の悲惨さを痛烈に感じさせる場面があり、心をえぐる。
米軍兵士たちのキャラクターも、ドイツ人クルーガー少佐のキャラクターもきちんと書き分けられており、なかなか脚本が優れている。
「作り方が古いけど、こういうのはハマルなぁ。僕らの世代はこの時代の映画の作り方が合ってる」とは夫の弁。「音楽といい、コンバットみたい」とも申しておりました。ラストシーンはいかにもハリウッド映画、スカッとします。
戦争映画を観てスカッとするというのもどうかと思うが、迫力満点の爆破シーンなど、戦争映画ファンを満足させる出来栄え。戦争の空しさを訴え、きちんと反戦のメッセージを伝えているところも気に入りました。ドイツ人役が英語をしゃべっているのは気持ち悪かったけどね。
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疾走する戦車、はえー
投稿日:2007/08/22
レビュアー:よふかし
戦争映画はやはり見た目の面白さ、スペクタクルがとても重要なのですが、その意味ではこの映画はとても面白いです。冒頭、川岸を疾走する戦車のスピードが実に速く、コマ落としかと思うほど。その砲塔のはるか先で鉄橋が爆破され、本作のタイトルにもなっているレマゲンの鉄橋だけが唯一ベルリンへの進路となる。最初に別の鉄橋爆破を効果的に使っていて、なかなかうまい語り口です。映画は美しくうねったライン河にかけられたレマゲン鉄橋を巡る攻防戦を描くわけですが、最初の爆破の記憶があるので、観客はよりサスペンスを掻き立てられるというわけです。
このほか、いま観ると映画は意外なほどの大作で、いかにものヨーロッパの街が次々と破壊されていく様などにひきつけられます。僕はミリタリー方面は詳しくないのですが、この映画は割とその方面からも高く評価されていたのではないでしょうか。武器や戦車の考証にはまったく素人ですので、確かなことは言えませんけれども、ディティールがリアルなのです(本当のところはカポーンさんとか詳しそうな人に期待してください)。
本作については吟遊旅人さんが見事に要点をまとめられていますが、破壊とアクションに比べて群像劇的な人間ドラマはやや要素を盛り込み過ぎで、詰め込んだあげくひとつひとつは淡白になってしまったような印象です(中堅スターばかりのせいかもしれないけれど)。
監督ジョン・ギラーミンは、『タワーリング・インフェルノ』や『キング・コング』およびその続編のせいで、しばしば70年代的「空疎な大作」の代名詞のように言われています。まあ、アーウィン・アレンよりギラーミンのほうが名前がインパクトがありますし、みうらじゅん氏などの場合は揶揄しつつも郷愁と愛情を感じさせるニュアンスあるいはお遊びなのですが、この『レマゲン鉄橋』を見るとそうしたレッテルが正確ではないと感じます。実のところ少し前にギラーミンの『バタシの鬼軍曹』という、アフリカ駐在の英軍がクーデターに遭遇するという軍事ドラマを観て、やや軽めながら見ごたえのある人間ドラマに心惹かれました。群衆描写なんか迫力あってなかなかうまいんです。本作は55点。
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戦争映画の名作
終戦後、レマゲンの橋は復興されなかった。橋脚だけは残されており、なかは記念館になっている。しかし、戦時下の資料はほとんどなく、この映画のスチール写真やらポスターが飾られている、つまらない記念館だ。しかし映画の記念館にするのはおかしい。というのも、この映画はドイツではなく、チェコのモルダウ河で撮影されたからだ。さっちゃんの批評にある、ハーフトラックがチェコ製らしいというのもうなずける。
メインテーマは、「荒野の七人」や「大脱走」で知られるエルマー・バーンスタインの傑作。先の二作のサントラ盤は容易に手に入るのに、本作はなぜか入手不能。米盤は存在したのに、マニア向きの輸入屋でも手に入らなかった。しかし「大脱走」を超えると思われるこのメロディの素晴らしさを知る人はおそらく少なくない。映画の公開当時、日本のものと思われるお粗末なオーケストラが、メインテーマだはは、レコード化していた。その後、CD時代に入っても、「グリーンベレー」や「祖国は誰のものぞ」といった戦争映画音楽の傑作と同様に入手不能で、戦争映画音楽のアンソロジーで、サウンドスコア(サントラと同じ演奏)で手に入るのみだった。
米独の俳優の素晴らしさはほかの方々の批評にあるので省略するが、ドイツ側住民の代表を演じるハンス・クリスチャン・フォン・ブレヒにツタヤが触れていないのは不当だ。クルーガー少佐の苦悩を浮かび上がらせているのがこの名優だ。
その他、「剣と十字架」以来、売れずに苦心していたブラッドフォードディルマンが憎まれ役でわきを固めているのも印象に残る。この人だって最初は美男主演スターを目指していたはずだ。同じころに、ロジャームーアの「ゴールド」で同じような憎まれ役を演じて、しだいに存在感を増した。B級ながら「燃える昆虫軍団」とか、とにかく中年になって主演になれて本当に良かった。
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そして橋は残った
投稿日:2009/09/18
レビュアー:さっちゃん
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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冒頭、全速力で疾走するアメリカ軍のM24戦車が映し出され、その進行方向にある橋が爆破されるという緊迫感に溢れた映像から物語りは始まります。
1945年春、米英軍がライン川に迫ろうとする戦争も最後の局面に差し掛かっている時期であります。ライン川に架かる橋のほとんどがドイツ軍により破壊され、残ったレマゲン鉄橋を巡る米軍とドイツ軍の最後の戦いを描いた作品です。
1968年というのは、こと戦争物に限ると結構収穫のあった年だと思います。(一方でかなりのB級、或いはそれ以下のものもありますが。)この作品はそのうち玉の方に入る部類でしょう。
描き方としては攻めるアメリカを、その中の一分隊を中心に描き、守るドイツ軍を指揮官であるロバート・ヴォーンを中心に描いています。
上から連合軍の進撃を少しでも遅らせるために橋の破壊を命じられるが、まだ撤退中の兵士を少しでも多く救うためにぎりぎりまで爆破を延期しようとするロバート・ヴォーン。一方、米軍はもう戦争が終わりに近いことが分かっているので、あまり無理をしたくないという兵士の行動がユーモアさえ感じさせます。この両者の対比も本作に微妙な綾をつけています。
えー、ここでレヴュアーの趣味の時間です。レヴューの最初に書いたM24戦車(愛称チャフィー)、まぁ軽戦車ですから速いとは知っていましたが、実際に見ると想像していたより速いので吃驚します。アメリカ映画ではよくドイツ軍のタイガー戦車(これも映画では米軍のM47あたりが演じていますが)にやられるM4シャーマンの役所で出てくることが多いのですが、ここでは時期的に見てM24としての出演だと思います。また、アメリカ映画としては珍しいドイツ軍の装甲兵員輸送車であるハノマーク・ハーフ・トラックが出てきますが、多分、戦後チェコで生産して使っていたハノマーク・ベースのハーフ・トラックの改造型かと思います。
俳優が割りと地味目な人が多いのですが、それが逆に戦場のリアリティを醸し出していると思います。ジョン・ギラーミンの演出も切れが良く、見て損はない佳作です。
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戦争映画では10指に入る傑作
投稿日:2013/10/11
レビュアー:趣味は洋画
何度観ても面白い。 戦争映画では10指に入る傑作だ。 1945年3月、第二次大戦も最後のときを迎えようとしていた頃、ライン河に残された最後の橋「レマゲン鉄橋」をはさんで、米軍と独軍の息詰まる攻防が展開される。 ワクワクするキャストの面々を紹介する。 まず米軍。レマゲン鉄橋への攻撃を決定する第9装甲師団長のシナー准将にE・G・マーシャル、シナーの指示を受けて命令を下すデント中佐にフリッツ・フォード、レマゲンに向けて進撃する第27装甲歩兵大隊を指揮するバーンズ陸軍少佐にブラッドフォード・ディルマン、バーンズを軽蔑しているハートマン中尉にジョージ・シーガル(ほぼ主人公)、以下、アンジェロ軍曹役のベン・ギャザラ、パティソン中尉役のトム・ヒートン、グレブス伍長役のボー・ホプキンス、ジェリコ伍長役のマット・クラーク等々。 一方のドイツ軍。ブロック将軍のペイター・ヴァン・アイク(まったくのハマリ役)、クルーガー少佐のロバート・ヴォーン(いわずと知れた米有名俳優)、そしてハンス・クリスチャン・ブレヒ(実にうまい役者で、バルジ大作戦での好演が光る)の面々である。 補足となるが、ロバート・F・ローガンという俳優がクレジットされているが、彼は元大リーグ、ホワイトソックスの選手だった。足を故障して俳優に転進し、66年からの米TV「サンセット77」にレギュラー出演している。 とにかく俳優の演技という点では、圧倒的にドイツ軍側に軍配があがる。 ペイター・ヴァン・アイクは生まれもドイツで、62年「史上最大の作戦」、65年「寒い国から帰ったスパイ」など戦争もので強い印象を残しているが、本作が遺作となり、1969年7月15日、58歳の生涯を閉じている。 何度も書くが、ハンス・クリスチャン・ブレヒを知っている方がどれほどいらっしゃるか。いや、映画好きの多くの方々がご存じだろう。 印象深いのは65年「バルジ大作戦」でのドイツ軍コンラート伍長役である。青年将校の一人がパンツァー・リートを独唱するが、他の将校達も続いて合唱し、コンラート伍長も苦渋の表情で歌い出す場面や、ラストで一人無表情に歩くシーンなど忘れがたい。 5万のドイツ兵に戦いを挑んだアメリカ歩兵大隊の活躍を描き、米軍勝利におわるのだが、‘演技合戦’ではドイツ側の勝利だった。独軍クルーガー少佐に扮した米国俳優のロバート・ヴォーンの演技も含めて...
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ユーザーレビュー
40年近く前に作られたとは思えない大迫力
投稿日
2006/07/14
レビュアー
吟遊旅人
アメリカ映画でありながら、ドイツ人将校とアメリカ側とを公平に描いているところも好感が持てる。また、ドイツ人側が貴族出身の将校なのに対して、アメリカの先鋒隊を務めるのがいかにもヤンキーという感じの野放図な兵士たち、というのも好対照でおもしろい。
面白いのは、状況の変化に応じて、ドイツのクルーガー少佐も米軍側も鉄橋を守ろうとしたり爆破しようとしたり、その戦術を変えていくことだ。爆破しようとする者と阻止しようとする者の駆け引きがスリルたっぷり。この駆け引きは神の位置たる観客にはわかるのだが、物語の登場人物たちは知らないわけで、彼らの意図と結果が乖離していく様が興味深い。
戦争も末期になると厭戦気分が蔓延し、いろんなところでほころびが出るのだ。その様子が細かく描写されており、また一方で飽くなき戦闘を試みる無謀な戦いに戦争の悲惨さを痛烈に感じさせる場面があり、心をえぐる。
米軍兵士たちのキャラクターも、ドイツ人クルーガー少佐のキャラクターもきちんと書き分けられており、なかなか脚本が優れている。
「作り方が古いけど、こういうのはハマルなぁ。僕らの世代はこの時代の映画の作り方が合ってる」とは夫の弁。「音楽といい、コンバットみたい」とも申しておりました。ラストシーンはいかにもハリウッド映画、スカッとします。
戦争映画を観てスカッとするというのもどうかと思うが、迫力満点の爆破シーンなど、戦争映画ファンを満足させる出来栄え。戦争の空しさを訴え、きちんと反戦のメッセージを伝えているところも気に入りました。ドイツ人役が英語をしゃべっているのは気持ち悪かったけどね。
疾走する戦車、はえー
投稿日
2007/08/22
レビュアー
よふかし
戦争映画はやはり見た目の面白さ、スペクタクルがとても重要なのですが、その意味ではこの映画はとても面白いです。冒頭、川岸を疾走する戦車のスピードが実に速く、コマ落としかと思うほど。その砲塔のはるか先で鉄橋が爆破され、本作のタイトルにもなっているレマゲンの鉄橋だけが唯一ベルリンへの進路となる。最初に別の鉄橋爆破を効果的に使っていて、なかなかうまい語り口です。映画は美しくうねったライン河にかけられたレマゲン鉄橋を巡る攻防戦を描くわけですが、最初の爆破の記憶があるので、観客はよりサスペンスを掻き立てられるというわけです。
このほか、いま観ると映画は意外なほどの大作で、いかにものヨーロッパの街が次々と破壊されていく様などにひきつけられます。僕はミリタリー方面は詳しくないのですが、この映画は割とその方面からも高く評価されていたのではないでしょうか。武器や戦車の考証にはまったく素人ですので、確かなことは言えませんけれども、ディティールがリアルなのです(本当のところはカポーンさんとか詳しそうな人に期待してください)。
本作については吟遊旅人さんが見事に要点をまとめられていますが、破壊とアクションに比べて群像劇的な人間ドラマはやや要素を盛り込み過ぎで、詰め込んだあげくひとつひとつは淡白になってしまったような印象です(中堅スターばかりのせいかもしれないけれど)。
監督ジョン・ギラーミンは、『タワーリング・インフェルノ』や『キング・コング』およびその続編のせいで、しばしば70年代的「空疎な大作」の代名詞のように言われています。まあ、アーウィン・アレンよりギラーミンのほうが名前がインパクトがありますし、みうらじゅん氏などの場合は揶揄しつつも郷愁と愛情を感じさせるニュアンスあるいはお遊びなのですが、この『レマゲン鉄橋』を見るとそうしたレッテルが正確ではないと感じます。実のところ少し前にギラーミンの『バタシの鬼軍曹』という、アフリカ駐在の英軍がクーデターに遭遇するという軍事ドラマを観て、やや軽めながら見ごたえのある人間ドラマに心惹かれました。群衆描写なんか迫力あってなかなかうまいんです。本作は55点。
戦争映画の名作
投稿日
2010/10/16
レビュアー
ベルク
終戦後、レマゲンの橋は復興されなかった。橋脚だけは残されており、なかは記念館になっている。しかし、戦時下の資料はほとんどなく、この映画のスチール写真やらポスターが飾られている、つまらない記念館だ。しかし映画の記念館にするのはおかしい。というのも、この映画はドイツではなく、チェコのモルダウ河で撮影されたからだ。さっちゃんの批評にある、ハーフトラックがチェコ製らしいというのもうなずける。
メインテーマは、「荒野の七人」や「大脱走」で知られるエルマー・バーンスタインの傑作。先の二作のサントラ盤は容易に手に入るのに、本作はなぜか入手不能。米盤は存在したのに、マニア向きの輸入屋でも手に入らなかった。しかし「大脱走」を超えると思われるこのメロディの素晴らしさを知る人はおそらく少なくない。映画の公開当時、日本のものと思われるお粗末なオーケストラが、メインテーマだはは、レコード化していた。その後、CD時代に入っても、「グリーンベレー」や「祖国は誰のものぞ」といった戦争映画音楽の傑作と同様に入手不能で、戦争映画音楽のアンソロジーで、サウンドスコア(サントラと同じ演奏)で手に入るのみだった。
米独の俳優の素晴らしさはほかの方々の批評にあるので省略するが、ドイツ側住民の代表を演じるハンス・クリスチャン・フォン・ブレヒにツタヤが触れていないのは不当だ。クルーガー少佐の苦悩を浮かび上がらせているのがこの名優だ。
その他、「剣と十字架」以来、売れずに苦心していたブラッドフォードディルマンが憎まれ役でわきを固めているのも印象に残る。この人だって最初は美男主演スターを目指していたはずだ。同じころに、ロジャームーアの「ゴールド」で同じような憎まれ役を演じて、しだいに存在感を増した。B級ながら「燃える昆虫軍団」とか、とにかく中年になって主演になれて本当に良かった。
そして橋は残った
投稿日
2009/09/18
レビュアー
さっちゃん
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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冒頭、全速力で疾走するアメリカ軍のM24戦車が映し出され、その進行方向にある橋が爆破されるという緊迫感に溢れた映像から物語りは始まります。
1945年春、米英軍がライン川に迫ろうとする戦争も最後の局面に差し掛かっている時期であります。ライン川に架かる橋のほとんどがドイツ軍により破壊され、残ったレマゲン鉄橋を巡る米軍とドイツ軍の最後の戦いを描いた作品です。
1968年というのは、こと戦争物に限ると結構収穫のあった年だと思います。(一方でかなりのB級、或いはそれ以下のものもありますが。)この作品はそのうち玉の方に入る部類でしょう。
描き方としては攻めるアメリカを、その中の一分隊を中心に描き、守るドイツ軍を指揮官であるロバート・ヴォーンを中心に描いています。
上から連合軍の進撃を少しでも遅らせるために橋の破壊を命じられるが、まだ撤退中の兵士を少しでも多く救うためにぎりぎりまで爆破を延期しようとするロバート・ヴォーン。一方、米軍はもう戦争が終わりに近いことが分かっているので、あまり無理をしたくないという兵士の行動がユーモアさえ感じさせます。この両者の対比も本作に微妙な綾をつけています。
えー、ここでレヴュアーの趣味の時間です。レヴューの最初に書いたM24戦車(愛称チャフィー)、まぁ軽戦車ですから速いとは知っていましたが、実際に見ると想像していたより速いので吃驚します。アメリカ映画ではよくドイツ軍のタイガー戦車(これも映画では米軍のM47あたりが演じていますが)にやられるM4シャーマンの役所で出てくることが多いのですが、ここでは時期的に見てM24としての出演だと思います。また、アメリカ映画としては珍しいドイツ軍の装甲兵員輸送車であるハノマーク・ハーフ・トラックが出てきますが、多分、戦後チェコで生産して使っていたハノマーク・ベースのハーフ・トラックの改造型かと思います。
俳優が割りと地味目な人が多いのですが、それが逆に戦場のリアリティを醸し出していると思います。ジョン・ギラーミンの演出も切れが良く、見て損はない佳作です。
戦争映画では10指に入る傑作
投稿日
2013/10/11
レビュアー
趣味は洋画
何度観ても面白い。 戦争映画では10指に入る傑作だ。 1945年3月、第二次大戦も最後のときを迎えようとしていた頃、ライン河に残された最後の橋「レマゲン鉄橋」をはさんで、米軍と独軍の息詰まる攻防が展開される。 ワクワクするキャストの面々を紹介する。 まず米軍。レマゲン鉄橋への攻撃を決定する第9装甲師団長のシナー准将にE・G・マーシャル、シナーの指示を受けて命令を下すデント中佐にフリッツ・フォード、レマゲンに向けて進撃する第27装甲歩兵大隊を指揮するバーンズ陸軍少佐にブラッドフォード・ディルマン、バーンズを軽蔑しているハートマン中尉にジョージ・シーガル(ほぼ主人公)、以下、アンジェロ軍曹役のベン・ギャザラ、パティソン中尉役のトム・ヒートン、グレブス伍長役のボー・ホプキンス、ジェリコ伍長役のマット・クラーク等々。 一方のドイツ軍。ブロック将軍のペイター・ヴァン・アイク(まったくのハマリ役)、クルーガー少佐のロバート・ヴォーン(いわずと知れた米有名俳優)、そしてハンス・クリスチャン・ブレヒ(実にうまい役者で、バルジ大作戦での好演が光る)の面々である。 補足となるが、ロバート・F・ローガンという俳優がクレジットされているが、彼は元大リーグ、ホワイトソックスの選手だった。足を故障して俳優に転進し、66年からの米TV「サンセット77」にレギュラー出演している。 とにかく俳優の演技という点では、圧倒的にドイツ軍側に軍配があがる。 ペイター・ヴァン・アイクは生まれもドイツで、62年「史上最大の作戦」、65年「寒い国から帰ったスパイ」など戦争もので強い印象を残しているが、本作が遺作となり、1969年7月15日、58歳の生涯を閉じている。 何度も書くが、ハンス・クリスチャン・ブレヒを知っている方がどれほどいらっしゃるか。いや、映画好きの多くの方々がご存じだろう。 印象深いのは65年「バルジ大作戦」でのドイツ軍コンラート伍長役である。青年将校の一人がパンツァー・リートを独唱するが、他の将校達も続いて合唱し、コンラート伍長も苦渋の表情で歌い出す場面や、ラストで一人無表情に歩くシーンなど忘れがたい。 5万のドイツ兵に戦いを挑んだアメリカ歩兵大隊の活躍を描き、米軍勝利におわるのだが、‘演技合戦’ではドイツ側の勝利だった。独軍クルーガー少佐に扮した米国俳優のロバート・ヴォーンの演技も含めて...
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レマゲン鉄橋