鷲は舞いおりた

鷲は舞いおりたの画像・ジャケット写真

鷲は舞いおりた / マイケル・ケイン

全体の平均評価点:(5点満点)

15

全体の平均評価点:

DVD

ジャンル :

「鷲は舞いおりた」 の解説・あらすじ・ストーリー

DVD

解説・ストーリー

第二次大戦中、ヒトラーの命を受けたドイツ特殊部隊によるチャーチル首相誘拐作戦を描いたジャック・ヒギンズの同名小説を「荒野の七人」のアクション派ジョン・スタージェスが映画化した戦争アクション。

「鷲は舞いおりた」 の作品情報

作品情報

製作年: 1976年
製作国: イギリス/アメリカ
原題: THE EAGLE HAS LANDED

「鷲は舞いおりた」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

関連作品

関連作品

シックス・デイ

ベガスの恋に勝つルール

パワープレイ

ウィル・ペニー

ユーザーレビュー:15件

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

1〜 5件 / 全15件

面白い、でもきっと原作はもっと面白い ネタバレ

投稿日:2006/03/22 レビュアー:よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 傑作の誉れ高い原作は未読ですが、このなかなか面白い戦争冒険アクションの美点の多くが、おそらくはジャック・ヒギンズの生み出した物語と人物造形によっているのだろうと感じます。
 マイケル・ケイン演じるドイツ軍の歴戦の勇士シュタイナーは、誇り高き軍人で、収容所送りにならんとするユダヤ人女性を助けたことから部下もろとも軍籍を剥奪され、軟禁されていました。知識はないのですが、ナチ登場以前からの伝統的ドイツ軍の系譜に連なる人物なのでしょう。
 ドナルド・サザーランド演じるIRAの闘士は、敵の敵は味方ということで、イギリスに対抗し全アイルランドの独立を勝ち取るべく、ドイツ軍に協力しています。
 この二人を軸にチャーチル誘拐作戦という奇想天外な物語が展開されますが、なんといっても、イギリスの片田舎でだらけてしまった駐留米軍に比して、ドイツ軍側(潜入部隊、女スパイ)が誇り高く、すべきことをするプロフェッショナル集団として描かれていることが魅力的です。
 たとえば、ポーランド自由軍に偽装していた潜入部隊の正体が露呈するきっかけは、ひとりの兵士が子供を助けようとしたことでした。ポーランド軍服が破け、下に重ね着していたドイツ軍の軍服が露出してしまったのです。
 軍服を重ね着するなど、作戦遂行上は無意味かつ危険極まりないのですが、そこにはあくまでスパイではなく正規軍として行動するという意思が込められていました。そして作戦が危機に陥った後も、だれひとりそれを嘆くでなく、淡々とすべきことをし、任務に殉じてゆく兵士たち。このあたりは、ヒギンズらしさがよく出ているように思います。
 ジョン・スタージェスの演出は、『大脱走』など代表作と同様に、傑出はしないが手堅いものです。引き気味に固定された画面の中で、アクションもきちんと設計されており、安心できます。
 ラロ・シフリンの音楽も、魅力的な出演者たちも、ラストも、十分に楽しめましたが、やや駆け足気味に感じます。きっと原作はもっともっと面白いのでしょうね。75点。

このレビューは気に入りましたか? 18人の会員が気に入ったと投稿しています

ジョージ・ファウラーの死 ネタバレ

投稿日:2009/04/30 レビュアー:裸足のラヴァース

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

「ワルキューレ」ざんすね ロバート・デゥヴァルはアイパッチしてるもんね 我窮すになったりして よふかしさんは例によって早すぎて おいしいとこのネタ逃してるんだけど ひろぼうさんに先を越されたなあ 残念無念 お二人のレヴューは中身も充分語りつくしています

これは未見だった戦争映画で CSムービープラスでいま見たとこ ムヴィプラは どうどうと映画のど真ん中にCMを入れる CSでもっとも反動的な局なんだけど 編成員はけっこう映画観てる人だな 何気にこんなん組むんだからね

冒頭5分で ヒットラーのチャーチルを誘拐せよとの 冗談脱力計画が示され それを実行する男達の物語 原作者ジャック・ヒギンスの冒険小説は外れなしなので 絶対面白いはず 負け戦がわかってるはずの男達の意地 ロマンの物語です 泣けるね

ジョン・スタージェスは まあどんくさいとこもあるんで 退屈で間延びしてるとこもあるんですが 平和で穏やかな村が 静から動へと緊張感を伴って変容していく様が 戦争映画ファンの勘所をついて悪くないんですね 小規模な戦闘シーンも「荒野の七人」的工夫があっていい感じ 戦闘シーンの空間的配慮やタメがあって ちょいぞくぞくします 「ワルキューレ」と見比べるのもいいかもね 

このレビューは気に入りましたか? 9人の会員が気に入ったと投稿しています

地味だけどいい

投稿日:2007/07/07 レビュアー:だっさん

 小学生の頃からテレビでやる映画はほとんど観ていて映画少年だった私は当時中学生で、ジャック・ヒギンズ原作、ジョン・スタージェス監督、マイケル・ケイン、ドナルド・サザーランド、ロバート・デュバル出演となると、どうしても見たくてたまりませんでしたので、小遣いを貯めて見に行きました。今思えば当時はよく映画館に見に行ったものです。今ではレンタルでいつでも観れますが、当時は劇場公開を見逃すと、テレビでやるまで結構待ったものです。今は公開から少し経てば、映画館に行くのに比べて何分の1の値段で見ることができ、本当に便利になったものです。

 さて、肝心の映画の感想ですが、地味です。戦争映画ですが、大掛かりな戦闘場面はあまり有りません。装甲車が一台と魚雷艇が一隻でてくるだけです。でも、こっからどうすんねん、と常に観客に期待させるストーリー展開は、なかなかのものです。珍しくアメリカ軍が結構間抜けに描かれてるし、ドイツ軍が主人公の映画は珍しかったと思います。小説では親衛隊が悪者で普通のドイツ軍はいい奴に描かれているものはわりとありますが、当時の映画では余り無かったと思います。

 出てくる役者さんについて。ジェニー・アガターがかわいいです。万人がかわいいと思うかどうかは判りませんが、私の好みです。この映画を観た中学生の私は、一発で彼女のファンになりました。また、マイケル・ケインがカッコいい。今は歳とって太ってるけど、この時はほんとに男前です。ほとんど死にに行くような任務を任されたドイツ軍人を好演してます。それからドナルド・サザーランド、ほんまに上手い。自然にやってるような感じがするし、楽しんで映画に出てるような感じです。この映画、デブリンという役にピッタリはまってる感じがします。

 ☆三つの評価は妥当だと思います。

このレビューは気に入りましたか? 8人の会員が気に入ったと投稿しています

ロマンティックな愚か者 ネタバレ

投稿日:2009/09/21 レビュアー:さっちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 この原作を読んだとき一編で虜になりました。ジャック・ヒギンズの作品は全部読んだ訳ではありませんが、これと「死に行くものへの祈り」が最高作だと思っています。だから彼が本作の続編として「鷲は飛び立った」なぞという小説を書いたと知ったときはショックでした。あの作品はあのラストでなければならないと信じている身としてはそれを汚す以外の何者でもないと感じたものです。
 原作の話はこのくらいにして、レヴューですが、いやぁ今日見直してみて本当に良く出来た映画だと思いました。監督が「荒野の七人」「大脱走」のジョン・スタージェス、主演がマイケル・ケイン、脇を固めるのがドナルド・サザーランド、ロバート・デュバル、アンソニー・クエイル、ドナルド・プレザンスといった個性派。音楽がラロ・シフリンとレヴュアーの贔屓のメンバーが揃ってます。
 お話は第2次世界大戦秘話というところでしょうか。軍情報部の最高指揮官カナリス提督(アンソニー・クエイル)がヒトラーからの命令でチャーチル誘拐の作戦研究を命じたのが、隻眼隻腕のラードル大佐(ロバート・デュバル)です。折りしもイギリスに潜伏しているスパイからの情報でチャーチルがイギリス東海岸の寒村で休暇を過ごす予定であることが分かり、にわかに融解計画が現実味を帯びてきます。しかし、カナリス提督は、その作戦を無謀として中止を命じますが、その情報を嗅ぎつけた親衛隊長官ヒムラー(ドナルド・プレザンス)が密かにラードル大佐に接触を図って計画が動き出します。
 そして、その実行部隊として白羽の矢が立ったのが度重なる勲功を立てたシュタイナー大佐(マイケル・ケイン)率いる空挺部隊です。しかし、彼は本国へ帰還する途中で強制収容所へ移送中のユダヤ人の少女を助けようとしたため、軍法会議にかけられ、軍籍を剥奪されて部下共々イギリスを臨む島で懲罰任務についていたのです。
 ラードル大佐はシュタイナー大佐と部下を懲罰任務から解放し、現地での情報収集やシュタイナー大佐の部隊を手引きするためにIRA(アイルランド共和国軍)の闘士でドイツに亡命したデヴリン(ドナルド・サザーランド)を現地に先行させます。デヴリンの降下が成功し、自由ポーランド軍の空挺部隊に化けたシュタイナー大佐以下のドイツ空挺部隊は目的の村に降下します。その降下成功を告げる「鷲は舞いおりた」という暗号電が作戦の開始を告げます。
 という展開で始まる物語ですが、この作戦に参加する男たちが実に魅力的なのです。ヒムラーに「ロマンティックな愚か者」と評される主役のシュタイナー大佐、祖国アイルランドの独立を夢見ながら遥か離れたドイツの地で日々を過ごしていたデヴリン、ヒムラーの捨て駒としての役割を承知のうえで困難な作戦を遂行しようとするラードル大佐、そして上官を守るために懲罰任務という不名誉に耐え、異国の地で斃れていく空挺隊員たち。それらの男たちは皆、愚か者です。でもとても愛おしい人々でもあります。彼らに共通しているのが恥ずべきことをするくらいなら死んだほうがましだという倫理観です。男の魂に響くとか言うと右翼とかマッチョイストとか思われかねませんが、そうとしかいいようのない感情で一杯になるのです。
 最期にレヴュアーの趣味の時間です。この作品も実物が沢山出てきます。シュタイナー大佐と部下が列車を降りてユダヤ人少女を救うシーンで後ろの貨物列車の上にV号突撃砲が乗っていますし、シュタイナー大佐の部下の何人かはFG42という空挺部隊専用の自動小銃を持っています。彼らが懲罰任務についている島へラードル大佐とデヴリンが迎えに来るシーンではフィーゼラー・シュトルヒという軽連絡機に乗ってきます。シュタイナーたちをイギリスまで届けるのは無傷で分捕ったDC3(軍用型ですからC47でしょうね。)を英軍の塗装に塗り替えたものです。唯一分からないのがデヴリンをイギリスに潜入させる飛行機です。練習機らしいのですが、イギリスかドイツのものなのかも分かりません。どなたかご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい。シュタイナーたちが化けた英軍空挺隊の軍装もばっちりですし、持っているステン・サブマシンガンの使い方も堂に入ってます。ここまで凝るのは多分スタッフによっぽどのマニアがいたに違いありません。
 この作品の原作は冒険小説として認識されてますし、この作品も冒険映画として見たほうが楽しめます。面白かったら原作も読んでみることをお勧めします。ただし、「鷲は飛び立った」と一緒に刊行された決定版でなく元々の方を。

このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています

それぞれの死様 ネタバレ

投稿日:2009/03/20 レビュアー:ひろぼう

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

トム・クルーズの「ワルキューレ」は、史実に基づく未遂で終わったヒトラー暗殺計画を描いた作品らしい(未見)ですが、本作は峻険グランサッソに幽閉されたムッソリーニを救出する、実際に行われ成功した作戦に着想を得た作品です。気まぐれな誇大妄想の独裁者の思い付きから動き始めた作戦が、運命とも言える偶然の重なりに助けられ、自暴自棄で奇想天外だがひょっとしたらという、9回裏逆転ホームランを狙うかの、チャーチル誘拐作戦の顛末を描いた物語です。

空挺部隊、大戦中のドイツでは降下猟兵と呼ばれた精鋭達。彼等は厳しい訓練と経験に晒された猛者達で、身を護る物が何一つない大空へと我が身を投げ出し、出迎えの銃弾を浴びながら敵地に飛び込み任務の遂行を要求されるのです。その任務の過酷さから死傷率も高く、自然と信頼と連帯、軍人としてのプライドを高める者達でもあるのでした。

彼等と行動を共にするのもまた自分の信念を持つ者で、たとえ罵られ蔑まれたとしても、正しいと信じたことを曲げずに死地に赴く強い意思を持つ者達なのでした。

そしてまた、ラストで明らかにされるあの人も、自分の役目を全うするのでした。地味なんですが、壮絶な死様でした。

「ナヴァロンの要塞」とか「荒鷲の要塞」、「大脱走」などの第2次大戦を扱ったアクションものの範疇に入るかの作品ですが、アクションは地味でどちらかというとサスペンス系の作品です。
当時としては異色なのが、ドイツ軍人を讃えるかの表現でしょうか。実戦を経験していないアメリカ軍を腑抜と嘲笑うのはイギリスらしくもあり、最後に生き残るのがあの人なのもそうかもしれません。

戦争という行為において、その役割を占めるのは多くは男なのですが、隠された女の存在を明らかにした表現も異色なのではと、感慨深く再見できた作品でした。
画像も悪く、現在の目で観ればまったり感も覚えますので、広く皆様にはお勧めできませんが。

このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています

1〜 5件 / 全15件

鷲は舞いおりた

ユーザーレビュー

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

ユーザーレビュー:15件

面白い、でもきっと原作はもっと面白い

投稿日

2006/03/22

レビュアー

よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 傑作の誉れ高い原作は未読ですが、このなかなか面白い戦争冒険アクションの美点の多くが、おそらくはジャック・ヒギンズの生み出した物語と人物造形によっているのだろうと感じます。
 マイケル・ケイン演じるドイツ軍の歴戦の勇士シュタイナーは、誇り高き軍人で、収容所送りにならんとするユダヤ人女性を助けたことから部下もろとも軍籍を剥奪され、軟禁されていました。知識はないのですが、ナチ登場以前からの伝統的ドイツ軍の系譜に連なる人物なのでしょう。
 ドナルド・サザーランド演じるIRAの闘士は、敵の敵は味方ということで、イギリスに対抗し全アイルランドの独立を勝ち取るべく、ドイツ軍に協力しています。
 この二人を軸にチャーチル誘拐作戦という奇想天外な物語が展開されますが、なんといっても、イギリスの片田舎でだらけてしまった駐留米軍に比して、ドイツ軍側(潜入部隊、女スパイ)が誇り高く、すべきことをするプロフェッショナル集団として描かれていることが魅力的です。
 たとえば、ポーランド自由軍に偽装していた潜入部隊の正体が露呈するきっかけは、ひとりの兵士が子供を助けようとしたことでした。ポーランド軍服が破け、下に重ね着していたドイツ軍の軍服が露出してしまったのです。
 軍服を重ね着するなど、作戦遂行上は無意味かつ危険極まりないのですが、そこにはあくまでスパイではなく正規軍として行動するという意思が込められていました。そして作戦が危機に陥った後も、だれひとりそれを嘆くでなく、淡々とすべきことをし、任務に殉じてゆく兵士たち。このあたりは、ヒギンズらしさがよく出ているように思います。
 ジョン・スタージェスの演出は、『大脱走』など代表作と同様に、傑出はしないが手堅いものです。引き気味に固定された画面の中で、アクションもきちんと設計されており、安心できます。
 ラロ・シフリンの音楽も、魅力的な出演者たちも、ラストも、十分に楽しめましたが、やや駆け足気味に感じます。きっと原作はもっともっと面白いのでしょうね。75点。

ジョージ・ファウラーの死

投稿日

2009/04/30

レビュアー

裸足のラヴァース

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

「ワルキューレ」ざんすね ロバート・デゥヴァルはアイパッチしてるもんね 我窮すになったりして よふかしさんは例によって早すぎて おいしいとこのネタ逃してるんだけど ひろぼうさんに先を越されたなあ 残念無念 お二人のレヴューは中身も充分語りつくしています

これは未見だった戦争映画で CSムービープラスでいま見たとこ ムヴィプラは どうどうと映画のど真ん中にCMを入れる CSでもっとも反動的な局なんだけど 編成員はけっこう映画観てる人だな 何気にこんなん組むんだからね

冒頭5分で ヒットラーのチャーチルを誘拐せよとの 冗談脱力計画が示され それを実行する男達の物語 原作者ジャック・ヒギンスの冒険小説は外れなしなので 絶対面白いはず 負け戦がわかってるはずの男達の意地 ロマンの物語です 泣けるね

ジョン・スタージェスは まあどんくさいとこもあるんで 退屈で間延びしてるとこもあるんですが 平和で穏やかな村が 静から動へと緊張感を伴って変容していく様が 戦争映画ファンの勘所をついて悪くないんですね 小規模な戦闘シーンも「荒野の七人」的工夫があっていい感じ 戦闘シーンの空間的配慮やタメがあって ちょいぞくぞくします 「ワルキューレ」と見比べるのもいいかもね 

地味だけどいい

投稿日

2007/07/07

レビュアー

だっさん

 小学生の頃からテレビでやる映画はほとんど観ていて映画少年だった私は当時中学生で、ジャック・ヒギンズ原作、ジョン・スタージェス監督、マイケル・ケイン、ドナルド・サザーランド、ロバート・デュバル出演となると、どうしても見たくてたまりませんでしたので、小遣いを貯めて見に行きました。今思えば当時はよく映画館に見に行ったものです。今ではレンタルでいつでも観れますが、当時は劇場公開を見逃すと、テレビでやるまで結構待ったものです。今は公開から少し経てば、映画館に行くのに比べて何分の1の値段で見ることができ、本当に便利になったものです。

 さて、肝心の映画の感想ですが、地味です。戦争映画ですが、大掛かりな戦闘場面はあまり有りません。装甲車が一台と魚雷艇が一隻でてくるだけです。でも、こっからどうすんねん、と常に観客に期待させるストーリー展開は、なかなかのものです。珍しくアメリカ軍が結構間抜けに描かれてるし、ドイツ軍が主人公の映画は珍しかったと思います。小説では親衛隊が悪者で普通のドイツ軍はいい奴に描かれているものはわりとありますが、当時の映画では余り無かったと思います。

 出てくる役者さんについて。ジェニー・アガターがかわいいです。万人がかわいいと思うかどうかは判りませんが、私の好みです。この映画を観た中学生の私は、一発で彼女のファンになりました。また、マイケル・ケインがカッコいい。今は歳とって太ってるけど、この時はほんとに男前です。ほとんど死にに行くような任務を任されたドイツ軍人を好演してます。それからドナルド・サザーランド、ほんまに上手い。自然にやってるような感じがするし、楽しんで映画に出てるような感じです。この映画、デブリンという役にピッタリはまってる感じがします。

 ☆三つの評価は妥当だと思います。

ロマンティックな愚か者

投稿日

2009/09/21

レビュアー

さっちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 この原作を読んだとき一編で虜になりました。ジャック・ヒギンズの作品は全部読んだ訳ではありませんが、これと「死に行くものへの祈り」が最高作だと思っています。だから彼が本作の続編として「鷲は飛び立った」なぞという小説を書いたと知ったときはショックでした。あの作品はあのラストでなければならないと信じている身としてはそれを汚す以外の何者でもないと感じたものです。
 原作の話はこのくらいにして、レヴューですが、いやぁ今日見直してみて本当に良く出来た映画だと思いました。監督が「荒野の七人」「大脱走」のジョン・スタージェス、主演がマイケル・ケイン、脇を固めるのがドナルド・サザーランド、ロバート・デュバル、アンソニー・クエイル、ドナルド・プレザンスといった個性派。音楽がラロ・シフリンとレヴュアーの贔屓のメンバーが揃ってます。
 お話は第2次世界大戦秘話というところでしょうか。軍情報部の最高指揮官カナリス提督(アンソニー・クエイル)がヒトラーからの命令でチャーチル誘拐の作戦研究を命じたのが、隻眼隻腕のラードル大佐(ロバート・デュバル)です。折りしもイギリスに潜伏しているスパイからの情報でチャーチルがイギリス東海岸の寒村で休暇を過ごす予定であることが分かり、にわかに融解計画が現実味を帯びてきます。しかし、カナリス提督は、その作戦を無謀として中止を命じますが、その情報を嗅ぎつけた親衛隊長官ヒムラー(ドナルド・プレザンス)が密かにラードル大佐に接触を図って計画が動き出します。
 そして、その実行部隊として白羽の矢が立ったのが度重なる勲功を立てたシュタイナー大佐(マイケル・ケイン)率いる空挺部隊です。しかし、彼は本国へ帰還する途中で強制収容所へ移送中のユダヤ人の少女を助けようとしたため、軍法会議にかけられ、軍籍を剥奪されて部下共々イギリスを臨む島で懲罰任務についていたのです。
 ラードル大佐はシュタイナー大佐と部下を懲罰任務から解放し、現地での情報収集やシュタイナー大佐の部隊を手引きするためにIRA(アイルランド共和国軍)の闘士でドイツに亡命したデヴリン(ドナルド・サザーランド)を現地に先行させます。デヴリンの降下が成功し、自由ポーランド軍の空挺部隊に化けたシュタイナー大佐以下のドイツ空挺部隊は目的の村に降下します。その降下成功を告げる「鷲は舞いおりた」という暗号電が作戦の開始を告げます。
 という展開で始まる物語ですが、この作戦に参加する男たちが実に魅力的なのです。ヒムラーに「ロマンティックな愚か者」と評される主役のシュタイナー大佐、祖国アイルランドの独立を夢見ながら遥か離れたドイツの地で日々を過ごしていたデヴリン、ヒムラーの捨て駒としての役割を承知のうえで困難な作戦を遂行しようとするラードル大佐、そして上官を守るために懲罰任務という不名誉に耐え、異国の地で斃れていく空挺隊員たち。それらの男たちは皆、愚か者です。でもとても愛おしい人々でもあります。彼らに共通しているのが恥ずべきことをするくらいなら死んだほうがましだという倫理観です。男の魂に響くとか言うと右翼とかマッチョイストとか思われかねませんが、そうとしかいいようのない感情で一杯になるのです。
 最期にレヴュアーの趣味の時間です。この作品も実物が沢山出てきます。シュタイナー大佐と部下が列車を降りてユダヤ人少女を救うシーンで後ろの貨物列車の上にV号突撃砲が乗っていますし、シュタイナー大佐の部下の何人かはFG42という空挺部隊専用の自動小銃を持っています。彼らが懲罰任務についている島へラードル大佐とデヴリンが迎えに来るシーンではフィーゼラー・シュトルヒという軽連絡機に乗ってきます。シュタイナーたちをイギリスまで届けるのは無傷で分捕ったDC3(軍用型ですからC47でしょうね。)を英軍の塗装に塗り替えたものです。唯一分からないのがデヴリンをイギリスに潜入させる飛行機です。練習機らしいのですが、イギリスかドイツのものなのかも分かりません。どなたかご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい。シュタイナーたちが化けた英軍空挺隊の軍装もばっちりですし、持っているステン・サブマシンガンの使い方も堂に入ってます。ここまで凝るのは多分スタッフによっぽどのマニアがいたに違いありません。
 この作品の原作は冒険小説として認識されてますし、この作品も冒険映画として見たほうが楽しめます。面白かったら原作も読んでみることをお勧めします。ただし、「鷲は飛び立った」と一緒に刊行された決定版でなく元々の方を。

それぞれの死様

投稿日

2009/03/20

レビュアー

ひろぼう

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

トム・クルーズの「ワルキューレ」は、史実に基づく未遂で終わったヒトラー暗殺計画を描いた作品らしい(未見)ですが、本作は峻険グランサッソに幽閉されたムッソリーニを救出する、実際に行われ成功した作戦に着想を得た作品です。気まぐれな誇大妄想の独裁者の思い付きから動き始めた作戦が、運命とも言える偶然の重なりに助けられ、自暴自棄で奇想天外だがひょっとしたらという、9回裏逆転ホームランを狙うかの、チャーチル誘拐作戦の顛末を描いた物語です。

空挺部隊、大戦中のドイツでは降下猟兵と呼ばれた精鋭達。彼等は厳しい訓練と経験に晒された猛者達で、身を護る物が何一つない大空へと我が身を投げ出し、出迎えの銃弾を浴びながら敵地に飛び込み任務の遂行を要求されるのです。その任務の過酷さから死傷率も高く、自然と信頼と連帯、軍人としてのプライドを高める者達でもあるのでした。

彼等と行動を共にするのもまた自分の信念を持つ者で、たとえ罵られ蔑まれたとしても、正しいと信じたことを曲げずに死地に赴く強い意思を持つ者達なのでした。

そしてまた、ラストで明らかにされるあの人も、自分の役目を全うするのでした。地味なんですが、壮絶な死様でした。

「ナヴァロンの要塞」とか「荒鷲の要塞」、「大脱走」などの第2次大戦を扱ったアクションものの範疇に入るかの作品ですが、アクションは地味でどちらかというとサスペンス系の作品です。
当時としては異色なのが、ドイツ軍人を讃えるかの表現でしょうか。実戦を経験していないアメリカ軍を腑抜と嘲笑うのはイギリスらしくもあり、最後に生き残るのがあの人なのもそうかもしれません。

戦争という行為において、その役割を占めるのは多くは男なのですが、隠された女の存在を明らかにした表現も異色なのではと、感慨深く再見できた作品でした。
画像も悪く、現在の目で観ればまったり感も覚えますので、広く皆様にはお勧めできませんが。

1〜 5件 / 全15件