美女と液体人間 / 佐原健二
美女と液体人間
/本多猪四郎
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全体の平均評価点: (5点満点)
(15)
解説・ストーリー
一人の男が消失するという事件が発生した。捜査を担当した富永刑事は、友人の科学者・政田から、大量の放射能を浴びることで人間が液体化するということを聞かされる。やがて一連の犯行は、原爆実験の巻き添えで液化した人間、液体人間の仕業であることが判明する。大都会を徘徊する異形の殺人者に対し、捜査陣は政田の協力を得、ついに下水道へと追いつめるが……。
一人の男が消失するという事件が発生した。捜査を担当した富永刑事は、友人の科学者・政田から、大量の放射能を浴びることで人間が液体化するということを聞かされる。やがて一連の犯行は、原爆実験の巻き添えで液化した人間、液体人間の仕業であることが判明する。大都会を徘徊する異形の殺人者に対し、捜査陣は政田の協力を得、ついに下水道へと追いつめるが……。
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「美女と液体人間」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
一人の男が消失するという事件が発生した。捜査を担当した富永刑事は、友人の科学者・政田から、大量の放射能を浴びることで人間が液体化するということを聞かされる。やがて一連の犯行は、原爆実験の巻き添えで液化した人間、液体人間の仕業であることが判明する。大都会を徘徊する異形の殺人者に対し、捜査陣は政田の協力を得、ついに下水道へと追いつめるが……。
「美女と液体人間」 の作品情報
「美女と液体人間」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
美女と液体人間の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
86分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV17017R |
2007年01月19日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
|
0人
|
美女と液体人間の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
86分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV17017R |
2007年01月19日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
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0人
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ユーザーレビュー:15件
液体人間と美女
って漫画がありまして わたしの愛読書でありまして 映画と同じく少年ラヴァ様の トラウマってゆうか こうゆう趣向の子供なんだね (トラウマはどっちかってゆうと「眠れる森の美女」デイズニーね) まあたいした映画じゃないけど生涯のホラー・ベスト5には入る作品 俺的5つ星 だって好きなんだもんしょうがないじゃん 理屈なしです DVDになって画質なんかどうなんだろう 同じ頃の作品では「ガス人間第一号」とか「電送人間」なんかも大好き どれも何かの人体実験被害妄想様の いかにも戦後十数年な敗戦トラウマが無意識に作動しています
しかし「美女と液体人間」はいちいちわしの ツボにはまりまくり映画なのね ほとんど不気味な全編に水の感触が ゾンビのような黒い影達 人間を溶かす流動物体が雨の日に(この雨の日ってシチュエーションがいいんだこれが)出没します 白川由美が歌ってる三流クラブの雰囲気とか そして冒頭の秀逸な土砂ぶりの道路でタクシーが人を轢くが衣服しか残されてないシーンとか 地下水道の壁をぬらぬら走る液体人間 焼き尽くされるこれら哀れな非人間たちの 液体に対する火の衝撃的なイマージュ これってところでリメークするとどうしたって 黒沢清にやってもらいたいんだけど 彼のホラーに関しての発言にはこの作品は出てこないんだよね 彼のホラー原理論てか 嗜好に反するホラーに関して興味がいまあるんだけどね それは置いといて黒沢的だと思うんだけどなあ・・・
そうはベタ誉めしても もう50年近くも前の作品 今の人がチンケに感じても責任もてないです はい いま女の人の下着ではなんて言うんでしょうか 当時シュミーズとかシミーズとかの姿の白川由美に子供心にどきどきしたのでありました
このレビューは気に入りましたか?
19人の会員が気に入ったと投稿しています
ガイガー・カウンターに注意せよ。
考えてみれば、大人になって「ゴジラ」を観返し
てなにより驚いたのは、たまたまゴジラが怪獣
であったことで、登場人物の一人が怪獣である
ことさえクリアーすれば、ドラマとしてなんの違
和感もなかったのでした。
ゴジラがドル箱となりシリーズとなる前の東宝の
特撮映画が、ドラマとして十分味わえるもので
あることは肝に銘じておいた方がいいのかも知
れません。
この「美女と液体人間」も、液体人間の心性を考
えると多少辻褄の合わないところが出てきます
が、どしゃ降りの雨の中カップル(男性の方が夏
木陽介さん!)が行く冒頭のシーンから、ラスト
の地下の暗渠のシーンに至るまで、詩情あふれ
るシーンには事欠きませんし、キャバレーのショー
のサービス・シーンなんて、大人向けの「お約束
事」でしょう。さらに白川由美さんのシュミーズ姿
の古いアメリカ映画様式のエッチさ!
十分においしいドラマなのでした。
液体人間だからと云って、引いてはいけない。
今気付いたのだけれど、制作の昭和33年って、
東京タワーの出来た年じゃん!
科学者が尊敬されていた素敵な時代の映画です。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
美女で骨抜きドーロドロ。
投稿日:2015/01/18
レビュアー:ぴよさん
広島長崎への原爆投下は、壮大な人体実験のために行われた、という側面は否定しがたい。
そして原爆がもたらしたデータを、米軍は蓄積した。「被爆した人間はどうなるか」という、忌まわしい
実験結果を。
そんな科学的データは壮大に無視され(苦笑)ある時代、物語の世界では「放射能を被爆したら
こんなんなっちゃいます」という世にも不謹慎なネタが大量に作り出された。一例を上げるならば…
緑色の巨人になります(ガンマ線大量照射)
キノコ怪人になります(水爆実験)
巨大ナメクジになります(大予言によれば)
巨大な恐竜が目覚めます(水爆実験)
巨大な亀が目覚めます(原爆搭載機の墜落)
巨大な鳥が飛んできます(超兵器R1号実験)などなど
本作もそんな乱暴な物語群の系譜にあるが、空想特撮物と笑えないリアル感もある。第五福竜丸、
黒い雨を彷彿させる設定。放射能を含んだ雨が降って始まる物語には、ノワールな雰囲気が漂う。
液体人間の造型は、被爆の被害者が実際に負ったケロイドの進化(悪化)した形とも言え、非科学
的だが「放射能で溶かされてしまう」という根源的な恐怖に端を発したものだ。
考え方だろうが、これが単に『液体人間』であったなら抗議殺到物だったかもしれない。事実、
これの10年後に製作された『遊星より愛をこめて』は、永久に公開禁止となった。
しかしある意味犠牲者である液体人間を、みんなで追い詰めて焼き殺すというストーリーこそ、
問題といやぁ問題だろうと思う。しかも最後の状況、あれ大惨事だぞ。
それが許されたのは、『美女』が付いたからだ。シュミーズの白川由美の問答無用の存在感
の前に、液体人間の影は消し飛んだ(いや、あかんがな)
余談。製作年度が同じアメリカ映画『マックィーンの絶対の危機』に出てきた“ブロブ”も、同じ
液体生物だ。単純に比べることはできないが、あちらではただの赤いゼリーをコマ撮りアニメーション
の要領で合成していたと思う。それに比べると、この作品での円谷組の創意工夫は、さすが!と言い
たくなる。あまり粘度を強くすると液体感が薄れるし、かと言ってある程度のボリュームは欲しい。
現場の苦労がうかがい知れる、細やかな職人仕事だったと思う。
(ykk1976さんの映画会・第52回)
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
ちょっと背のびしたハイカラさが微笑ましい。
( ネタばれあり )
これが作られた昭和33年というのは、『 ALWAYS 三丁目の夕日 』でも描かれたように、東京タワーが建てられ、長嶋茂雄がプロ野球デビューし、そしてミッチ―・ブームに沸いた皇太子(今上陛下)ご成婚の年にあたり、同じ円谷英二・本多猪四郎コンビによる昭和29年の『 ゴジラ 』と比べると、戦争の傷跡からのかげりは希薄になって「 もはや戦後ではない 」感覚がします。
今で言うSFホラーのはしりとも言える作品ですが、SFはまだまだ黎明期の新ジャンルであって、エンターテインメントのメインストリームではなく、たとえば星新一や小松左京らのSF同人誌「宇宙塵」の発行がやっと前年で、「SFホラー」というより「空想科学怪奇映画」というほうがふさわしい。
当時怪奇もので最も知られた作家は江戸川乱歩であり、テレビで「月光仮面」が放送開始していた頃。
同じ頃にアメリカで公開されたのが『 ハエ男の恐怖 』だったのを考えると、世界的なSF映画の位置づけと趣きは、時代の持つポップな軽さとビートのリズム感が投影された1960年代以降と大きく違っています。
液体人間というアイデアは、たとえば『 ターミネータ2 』にも通じるものがあり、また怪獣ものの人間が中に入る着ぐるみに対して、CGのない時期に光学処理や溶かした材料を使っての表現の工夫に、円谷組の努力と創造性を観て感心させられるが、残念ながら肝心の液体人間のキャラが十分に立っていない。
セリフもなく、同じ系統の『電送人間』などとも比べても、何を思って動いているかがよくわからなくて、感情移入しにくい。
それよりも興味を惹かれたのは、アメリカナイズされたこの時期の戦後日本のテイスト。
まだ新進女優だった白川由美はちょっと岸恵子にも似ている。
いや、岸恵子や浅丘ルリ子よりも美女だが、マネキンみたいな美しさで後年の個性はまだ感じられない。
ある意味ハリウッド女優のようなリアリティのなさで、キャバレーにしてもどこか別空間に思える。
( ちなみに白川由美の歌は明らかに吹替と思われるが、ウィキペディアによると、要検証の不確定情報ながら、歌っているのはマーサ三宅ではないかとされる。 有名なジャズ歌手であり、ジャズ評論家時代の大橋巨泉の初婚の相手ですね。 )
これが新東宝や東映ならもっとエログロっぽく、やさぐれっぽくなるのでしょうが、東宝という日本の映画会社で一番泥臭さが希薄な作風のためか、本多・円谷組の持つ「実直なマニアックぶり」、端正な作品作りのためか、佐藤勝のマーチの溌剌さのためか、日本映画にありがちな湿っぽさがあまりないのですね。
ギャング映画の側面も持っていて、まだ若い佐藤允は後年の豪放磊落な野性児ではなく、トレンチコートも来た野心ギラギラのワルで、僕はリチャード・ウィドマークを連想しました。
都会の迷路のような地下水路、シミーズ姿の美女ってのも洋画っぽい。
『 ゴジラ 』以降の東宝特撮映画は加工編集されはしますが海外配給され、アメリカでも売れました。 多少は作りながら意識していたのでしょうか ?
本作は怪獣映画ではない、また子ども向けでなく大人向けの円谷作品であり、今までの日本とは違うものをと、ちょっと背のびしたハイカラさが微笑ましい。
佐原健二も平田昭彦もクールなヒーローであり、新しい感覚、新しいジャンルの息吹を感じるその時代性が、今ではどこか懐かしく、同時に改めて新鮮だなと思えます。
( ykk1976さんの映画会 第52回のレビュー )
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
特撮好きな人におススメ
「美女と液体人間」というタイトルは、何処か江戸川乱歩風ですが、本多猪四郎監督(特撮は円谷英二さん)の特撮映画です。
水爆実験の放射能を浴びた人間が液体人間となり、次々に人間を襲うというお話。
ちょっとホラーの匂いもします。
特撮といえば「地球防衛軍」「モスラ」「マタンゴ」「帰って来たウルトラマン」などでお馴染みの佐原健二が科学者役で主役です。
ヒロインは白川由美。
珍しくギャングの情婦でクラブの歌手という役ですが、上品で美しく周りの女性たちとの雰囲気がまるで違います。
最初の犠牲者が、着ていた衣類や時計、靴だけを残し消えてしまう場面や、舗道に打ちつける雨が下水道へと流れていく場面は、この後の展開を暗示しています。
作品全体のトーンは暗く、夜、雨、下水道などの湿っぽさが、液体人間とよく調和していました。
液体人間の形状というのは、ゼリー状のドロドロしたもので、初めはそれが元人間であることも人を襲うということも分からないと思うのですが、ギャングも警察も液体に向ってバンバン拳銃で撃ちます。
おもしろーい!と観ていたら、そのドロドロが人間の形になる時があって、撃つならここでしょ!と思うと、そこでは刑事が体当たりして餌食になり、溶けてなくなってしまいます。
疑問なのは、液体人間に襲われた人は、溶かされて終わりなのか?という事です。
ゾンビのようにどんどん増えていくのではない様なので・・・
昭和33年の作品で、特撮にも時代を感じるのですが、それが古いというよりも懐かしい感じなのです。
特典で語られる当時の監督助手や照明さん、技術さんのお話も大変面白く、作品に対する愛や監督に対する尊敬、信頼が分かります。
また、佐原健二さんによるオーディオコメンタリーも出演者や撮影当時のエピソード、監督からのアドバイスなど、やはり作品に対する愛が感じられます。
白川由美さんが、お菓子会社の今で言うキャンペーンガールから芸能界入りしてきたことなども興味深い話でした。
今でも美しく年齢を重ねていらっしゃいますが、この作品の頃は、まだ22歳。
今時の若い娘さんとは違って大人の美しさと外国のスター並のスタイルの良さ。
夜のクラブ(キャバレー)のショーなど、大人向けのシーンもあり、怪獣映画の特撮のように、子供から大人まで一緒に楽しめるという代物ではないようです。
音響効果の音楽もクラシックな印象で、そういう雰囲気も楽しむことができました。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
液体人間と美女
投稿日
2007/01/20
レビュアー
裸足のラヴァース
って漫画がありまして わたしの愛読書でありまして 映画と同じく少年ラヴァ様の トラウマってゆうか こうゆう趣向の子供なんだね (トラウマはどっちかってゆうと「眠れる森の美女」デイズニーね) まあたいした映画じゃないけど生涯のホラー・ベスト5には入る作品 俺的5つ星 だって好きなんだもんしょうがないじゃん 理屈なしです DVDになって画質なんかどうなんだろう 同じ頃の作品では「ガス人間第一号」とか「電送人間」なんかも大好き どれも何かの人体実験被害妄想様の いかにも戦後十数年な敗戦トラウマが無意識に作動しています
しかし「美女と液体人間」はいちいちわしの ツボにはまりまくり映画なのね ほとんど不気味な全編に水の感触が ゾンビのような黒い影達 人間を溶かす流動物体が雨の日に(この雨の日ってシチュエーションがいいんだこれが)出没します 白川由美が歌ってる三流クラブの雰囲気とか そして冒頭の秀逸な土砂ぶりの道路でタクシーが人を轢くが衣服しか残されてないシーンとか 地下水道の壁をぬらぬら走る液体人間 焼き尽くされるこれら哀れな非人間たちの 液体に対する火の衝撃的なイマージュ これってところでリメークするとどうしたって 黒沢清にやってもらいたいんだけど 彼のホラーに関しての発言にはこの作品は出てこないんだよね 彼のホラー原理論てか 嗜好に反するホラーに関して興味がいまあるんだけどね それは置いといて黒沢的だと思うんだけどなあ・・・
そうはベタ誉めしても もう50年近くも前の作品 今の人がチンケに感じても責任もてないです はい いま女の人の下着ではなんて言うんでしょうか 当時シュミーズとかシミーズとかの姿の白川由美に子供心にどきどきしたのでありました
ガイガー・カウンターに注意せよ。
投稿日
2007/11/27
レビュアー
正太郎
考えてみれば、大人になって「ゴジラ」を観返し
てなにより驚いたのは、たまたまゴジラが怪獣
であったことで、登場人物の一人が怪獣である
ことさえクリアーすれば、ドラマとしてなんの違
和感もなかったのでした。
ゴジラがドル箱となりシリーズとなる前の東宝の
特撮映画が、ドラマとして十分味わえるもので
あることは肝に銘じておいた方がいいのかも知
れません。
この「美女と液体人間」も、液体人間の心性を考
えると多少辻褄の合わないところが出てきます
が、どしゃ降りの雨の中カップル(男性の方が夏
木陽介さん!)が行く冒頭のシーンから、ラスト
の地下の暗渠のシーンに至るまで、詩情あふれ
るシーンには事欠きませんし、キャバレーのショー
のサービス・シーンなんて、大人向けの「お約束
事」でしょう。さらに白川由美さんのシュミーズ姿
の古いアメリカ映画様式のエッチさ!
十分においしいドラマなのでした。
液体人間だからと云って、引いてはいけない。
今気付いたのだけれど、制作の昭和33年って、
東京タワーの出来た年じゃん!
科学者が尊敬されていた素敵な時代の映画です。
美女で骨抜きドーロドロ。
投稿日
2015/01/18
レビュアー
ぴよさん
広島長崎への原爆投下は、壮大な人体実験のために行われた、という側面は否定しがたい。
そして原爆がもたらしたデータを、米軍は蓄積した。「被爆した人間はどうなるか」という、忌まわしい
実験結果を。
そんな科学的データは壮大に無視され(苦笑)ある時代、物語の世界では「放射能を被爆したら
こんなんなっちゃいます」という世にも不謹慎なネタが大量に作り出された。一例を上げるならば…
緑色の巨人になります(ガンマ線大量照射)
キノコ怪人になります(水爆実験)
巨大ナメクジになります(大予言によれば)
巨大な恐竜が目覚めます(水爆実験)
巨大な亀が目覚めます(原爆搭載機の墜落)
巨大な鳥が飛んできます(超兵器R1号実験)などなど
本作もそんな乱暴な物語群の系譜にあるが、空想特撮物と笑えないリアル感もある。第五福竜丸、
黒い雨を彷彿させる設定。放射能を含んだ雨が降って始まる物語には、ノワールな雰囲気が漂う。
液体人間の造型は、被爆の被害者が実際に負ったケロイドの進化(悪化)した形とも言え、非科学
的だが「放射能で溶かされてしまう」という根源的な恐怖に端を発したものだ。
考え方だろうが、これが単に『液体人間』であったなら抗議殺到物だったかもしれない。事実、
これの10年後に製作された『遊星より愛をこめて』は、永久に公開禁止となった。
しかしある意味犠牲者である液体人間を、みんなで追い詰めて焼き殺すというストーリーこそ、
問題といやぁ問題だろうと思う。しかも最後の状況、あれ大惨事だぞ。
それが許されたのは、『美女』が付いたからだ。シュミーズの白川由美の問答無用の存在感
の前に、液体人間の影は消し飛んだ(いや、あかんがな)
余談。製作年度が同じアメリカ映画『マックィーンの絶対の危機』に出てきた“ブロブ”も、同じ
液体生物だ。単純に比べることはできないが、あちらではただの赤いゼリーをコマ撮りアニメーション
の要領で合成していたと思う。それに比べると、この作品での円谷組の創意工夫は、さすが!と言い
たくなる。あまり粘度を強くすると液体感が薄れるし、かと言ってある程度のボリュームは欲しい。
現場の苦労がうかがい知れる、細やかな職人仕事だったと思う。
(ykk1976さんの映画会・第52回)
ちょっと背のびしたハイカラさが微笑ましい。
投稿日
2015/01/15
レビュアー
ロキュータス
( ネタばれあり )
これが作られた昭和33年というのは、『 ALWAYS 三丁目の夕日 』でも描かれたように、東京タワーが建てられ、長嶋茂雄がプロ野球デビューし、そしてミッチ―・ブームに沸いた皇太子(今上陛下)ご成婚の年にあたり、同じ円谷英二・本多猪四郎コンビによる昭和29年の『 ゴジラ 』と比べると、戦争の傷跡からのかげりは希薄になって「 もはや戦後ではない 」感覚がします。
今で言うSFホラーのはしりとも言える作品ですが、SFはまだまだ黎明期の新ジャンルであって、エンターテインメントのメインストリームではなく、たとえば星新一や小松左京らのSF同人誌「宇宙塵」の発行がやっと前年で、「SFホラー」というより「空想科学怪奇映画」というほうがふさわしい。
当時怪奇もので最も知られた作家は江戸川乱歩であり、テレビで「月光仮面」が放送開始していた頃。
同じ頃にアメリカで公開されたのが『 ハエ男の恐怖 』だったのを考えると、世界的なSF映画の位置づけと趣きは、時代の持つポップな軽さとビートのリズム感が投影された1960年代以降と大きく違っています。
液体人間というアイデアは、たとえば『 ターミネータ2 』にも通じるものがあり、また怪獣ものの人間が中に入る着ぐるみに対して、CGのない時期に光学処理や溶かした材料を使っての表現の工夫に、円谷組の努力と創造性を観て感心させられるが、残念ながら肝心の液体人間のキャラが十分に立っていない。
セリフもなく、同じ系統の『電送人間』などとも比べても、何を思って動いているかがよくわからなくて、感情移入しにくい。
それよりも興味を惹かれたのは、アメリカナイズされたこの時期の戦後日本のテイスト。
まだ新進女優だった白川由美はちょっと岸恵子にも似ている。
いや、岸恵子や浅丘ルリ子よりも美女だが、マネキンみたいな美しさで後年の個性はまだ感じられない。
ある意味ハリウッド女優のようなリアリティのなさで、キャバレーにしてもどこか別空間に思える。
( ちなみに白川由美の歌は明らかに吹替と思われるが、ウィキペディアによると、要検証の不確定情報ながら、歌っているのはマーサ三宅ではないかとされる。 有名なジャズ歌手であり、ジャズ評論家時代の大橋巨泉の初婚の相手ですね。 )
これが新東宝や東映ならもっとエログロっぽく、やさぐれっぽくなるのでしょうが、東宝という日本の映画会社で一番泥臭さが希薄な作風のためか、本多・円谷組の持つ「実直なマニアックぶり」、端正な作品作りのためか、佐藤勝のマーチの溌剌さのためか、日本映画にありがちな湿っぽさがあまりないのですね。
ギャング映画の側面も持っていて、まだ若い佐藤允は後年の豪放磊落な野性児ではなく、トレンチコートも来た野心ギラギラのワルで、僕はリチャード・ウィドマークを連想しました。
都会の迷路のような地下水路、シミーズ姿の美女ってのも洋画っぽい。
『 ゴジラ 』以降の東宝特撮映画は加工編集されはしますが海外配給され、アメリカでも売れました。 多少は作りながら意識していたのでしょうか ?
本作は怪獣映画ではない、また子ども向けでなく大人向けの円谷作品であり、今までの日本とは違うものをと、ちょっと背のびしたハイカラさが微笑ましい。
佐原健二も平田昭彦もクールなヒーローであり、新しい感覚、新しいジャンルの息吹を感じるその時代性が、今ではどこか懐かしく、同時に改めて新鮮だなと思えます。
( ykk1976さんの映画会 第52回のレビュー )
特撮好きな人におススメ
投稿日
2012/03/26
レビュアー
kazupon
「美女と液体人間」というタイトルは、何処か江戸川乱歩風ですが、本多猪四郎監督(特撮は円谷英二さん)の特撮映画です。
水爆実験の放射能を浴びた人間が液体人間となり、次々に人間を襲うというお話。
ちょっとホラーの匂いもします。
特撮といえば「地球防衛軍」「モスラ」「マタンゴ」「帰って来たウルトラマン」などでお馴染みの佐原健二が科学者役で主役です。
ヒロインは白川由美。
珍しくギャングの情婦でクラブの歌手という役ですが、上品で美しく周りの女性たちとの雰囲気がまるで違います。
最初の犠牲者が、着ていた衣類や時計、靴だけを残し消えてしまう場面や、舗道に打ちつける雨が下水道へと流れていく場面は、この後の展開を暗示しています。
作品全体のトーンは暗く、夜、雨、下水道などの湿っぽさが、液体人間とよく調和していました。
液体人間の形状というのは、ゼリー状のドロドロしたもので、初めはそれが元人間であることも人を襲うということも分からないと思うのですが、ギャングも警察も液体に向ってバンバン拳銃で撃ちます。
おもしろーい!と観ていたら、そのドロドロが人間の形になる時があって、撃つならここでしょ!と思うと、そこでは刑事が体当たりして餌食になり、溶けてなくなってしまいます。
疑問なのは、液体人間に襲われた人は、溶かされて終わりなのか?という事です。
ゾンビのようにどんどん増えていくのではない様なので・・・
昭和33年の作品で、特撮にも時代を感じるのですが、それが古いというよりも懐かしい感じなのです。
特典で語られる当時の監督助手や照明さん、技術さんのお話も大変面白く、作品に対する愛や監督に対する尊敬、信頼が分かります。
また、佐原健二さんによるオーディオコメンタリーも出演者や撮影当時のエピソード、監督からのアドバイスなど、やはり作品に対する愛が感じられます。
白川由美さんが、お菓子会社の今で言うキャンペーンガールから芸能界入りしてきたことなども興味深い話でした。
今でも美しく年齢を重ねていらっしゃいますが、この作品の頃は、まだ22歳。
今時の若い娘さんとは違って大人の美しさと外国のスター並のスタイルの良さ。
夜のクラブ(キャバレー)のショーなど、大人向けのシーンもあり、怪獣映画の特撮のように、子供から大人まで一緒に楽しめるという代物ではないようです。
音響効果の音楽もクラシックな印象で、そういう雰囲気も楽しむことができました。
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