キャバレー

　角川春樹監督作の中ではマシともいえる本作ですが、角川春樹だけに「いくら何でも」という場面は出てきます。例えば、野村宏伸が自分の家で寝ているところ。まったく生活感のない部屋で、全裸で寝ております。全裸です。そんな描写を入れる必然性は何にもないのですが、「全裸で寝ているサックスマン」＝「カッコイイ」と思ったのでしょう。でも、普通の観客はそこでドン引いてしまいます。
　全裸で寝ているほどの描写がずっと続くのならまだ良いのですが、そこだけで、あとは泥臭い。全裸の野村宏伸が浮いてしまっています。
　音楽がいいし、ストーリーもまあまあですが、冷や水を浴びせるような描写が所々にあって、なかなか乗り切れない映画です。

映画の内容はともかく、やっぱレフトアローンという曲が好きなヒトにはたまりません。哀愁のあるこの曲が全編にわたって流れます。最後にマリーンのレフトアローンが流れますが、心に染み入ります。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

角川映画の何周年かの記念映画だったと思います。就職した直後のある土曜日に、先輩や同期ら６人くらいで見に行った覚えがあります。懐かしい。

私は野村宏伸を男富田靖子、富田靖子を女野村宏伸と呼んでるんですが（笑）、まあどちらも北島マヤ系の人です。
なにかのオーディションで最終に残って、いっしょに残った人が控え室で演技の練習をしているとき、野村・富田のイレコミ・ナリキリぶりについていけず「げっ、なにこの人？かなわねー！」と思った、となにかの番組で証言していました。あ、それぞれ別のオーディションです。
野村と一緒に残った人（証言者）は忘れましたが、富田と一緒に残った人は森口博子です。
…というエピソードからも演技派の思いが強かった野村も、この当時はまだ棒読み。懐かしい。まあ二人とも現在も演技で芸能界にいるんですから、実力について今さら言わなくてもいいでしょう。

三原順子、当時21歳。結構ういういしいんです。精一杯色気出してますし、色っぽいことに間違いはないんですけど、うぶい。私この人と同い年なんで、当時は演技のひとつひとつを「すすすすげー」と尊敬のまなざしで見ていました。今だって21歳でこういう演技ができる女優さん多くはないでしょ？　この人も、今もちゃんと芸能界で食べていけてる人ですよね。

ところで、○周年記念映画なので、角川映画のスターがチョイ役でいっぱい出ています。原田知世は見つけやすいけど、薬師丸ひろ子・渡辺典子は（映画館で）気づきませんでした。
たしか同時上映が「彼のオートバイ彼女の島」で（当時は２本立てとか普通でしたよね、これも懐かしい）、そっちの映画でさわやかに主演していた竹内力、原田貴和子も出ています。

映画自体は懐かしさも加わって好きなのですが、基本的に私の嫌いな「モソモソとこもった台詞回しでなに言ってんのか聞き取れない邦画」です。映画の雰囲気にはそれが合ってなくもない。久しぶりにボリュームのつまみ最大にしましたけどね…。

拳銃の発射音っていつから今のようなのに変わったんでしたっけ。この時代はまだ甲高いバキューン！だったんですね。

野村宏伸のサックスは吹き替えなしだったんですね。すごい。
もともと吹けたのだろうか。それともこの映画のために猛特訓？（…は考えにくいですね。）
「レフトアローン」のプレイ部分だけを通しで聴けるモードがついています。

ストーリーよりも音楽が記憶に残る作品。当時は充分楽しめたと思っていたが・・・。豪華キャストの若い頃が見どころかな。

この映画は素晴らしいです
鹿賀丈史さんが本当に見せてくれます
野村宏伸さんのサックス奏者の役も良いけど、やっぱり鹿賀丈史さんですね、この映画が公開された時期に「レフト・アローン
」があちこちの喫茶店で流れていたのを思い出しました、とっても懐かしい作品です。

また出ている役者さんたちがもうすごいです
当時これだけ気合をいれた日本映画ってのは久しぶりだったので、ものすごい感動したのを今でも覚えています。
みてない人には是非ともお勧めしたい作品です。