彼のオートバイ、彼女の島

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片岡義男・わたせせいぞう・ツーリングで温泉。。。
私の中でつながる一つの記憶の集合体。
この作品は「青春のバイブル」なんだ！
バイクの中免取って、主に北海道、長野方面を疾走！
一日の締めは温泉！満天の星を眺めながら入る露天風呂！
美女との出会いは皆無でしたけど、懐かしさがこみ上げて
きます。
竹内力さん、このころはウブで好青年でしたよね。
今では想像もできないけど。。。

片岡義男はオートバイ乗り始めた頃、結構読んだ。
しかし「スローなブギにしておくれ」で嫌いになってそれからは読んではいない。
その後はもっぱら大藪晴彦、なんかさ片岡甘ったるくてね。
やはりこの作品が一番良かった。
映画化されていたとは知らなかった。

ミーヨ役の原田貴和子って知世の姉だったのか、知らなかった、知世より素敵な女性だと思うけど映画では大成しないのだな。
カワサキのＷ１とか主人公のＷ３憧れだったなぁ。
当時もレトロなバイクだったけど、今も乗っている人がいると音に聞きほれしげしげと見てしまう。
一騎打ちした先輩が三浦トモカズ（漢字忘れた）？小説では物凄い悪人顔（醜男）の無頼者だったはずなのだが・・・
尾崎キヨヒコまで出ている、セリフ無し。
「また会う日まで」のヒット曲を出し、乗馬姿やアメリカン・スタイルを売りにしていた歌手なのだが、映画ではさえないドロボー髭の小男だった。

「ミナミの帝王」とかよくレンタル・ビデオ屋にあるけど安岡力也の若い頃の映画だと思っていた、どうせくだらない３流映画だろって借りたこと無かった。
ふーんこいつがやっていたのか、少し興味がわいた。
なるほどなかなか存在感のある俳優だ。（力）
大林監督のインタビューも観てみた。
「これは片岡の伊豆の踊り子です。」妙に納得した。

ミーヨの乗っていたバイク、ホンダのCB-250RS。
あはは、当時のワシの彼女の乗っていたバイクなのだな。
ワシGSX-750E（カタナは嫌い）に乗って良く一緒にツーリング行った。
彼女は漁師の娘、勿論彼女の家にも行った。
お母さんが彼女の隣に布団敷いてくれたっけ。
お父さんはとっくの昔に海難事故で他界していたけど漁師一族、魚を持ってきて食べさせてくれた。
荒くれ漁師との付き合いも面白かった。
そういう意味では彼女の故郷は「彼女の島」だった。

片岡義男のグッとくるカラーを期待するとハズされます。見所は今の姿からは想像できない、さわやか好青年竹内力。白い歯がまぶしい彼ですが心の底はヤリたい盛り。見るからにうっとおしい女子大生渡辺典子を妊娠させて、これまた無理しまくって不良する三浦友和にボコボコにされます。
今では絶対殴れない奴を殴る友和、心の底で「てめぇざけんなよ」と20年後をすごむ力、視点を変えればわくわく映画です。

原作は片岡義男なので、ストーリ展開はアメリカ文学風に淡々と。一方細かな作り込みは日本人監督なで浪花節のエッセンスが。
結局、若くてかわいい原田貴和子を見たいか否か、この一言に尽きる作品だと思います。
原田貴和子が演じるミーヨは、自由奔放。。。この雰囲気が気に入り、結局、2日で2度見てしまいました。

昔テレビで見て原田貴和子さんの温泉での綺麗な姿が印象的で、もう一度見たくてレンタルして見ました、やはり裸がいやらしくなくとても可愛いかったです、バイクも懐かしい物で楽しく又男優が竹内力さんだとわかってから違った感じで見れました。