暗殺者の家 / レスリー・バンクス
暗殺者の家
/アルフレッド・ヒッチコック
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(13)
解説・ストーリー
後にハリウッドで'56年に「知りすぎていた男」として自身でリメイクする作品の原型で、ヒッチコック英国時代を代表する快作。ローレンス(L・バンクス)は妻ジル(E・ベスト)と娘ベティを連れて出かけたサン・モリッツで殺人事件に遭遇する。殺された男の虫の息の一言を聞いたためベティは誘拐され、舞台をイギリスに転じての国際諜報団との対決が繰り広げられる。クライマックスはアルバート・ホールのコンサートでの暗殺場面。<BR><BR>
後にハリウッドで'56年に「知りすぎていた男」として自身でリメイクする作品の原型で、ヒッチコック英国時代を代表する快作。ローレンス(L・バンクス)は妻ジル(E・ベスト)と娘ベティを連れて出かけたサン・モリッツで殺人事件に遭遇する。殺された男の虫の息の一言を聞いたためベティは誘拐され、舞台をイギリスに転じての国際諜報団との対決が繰り広げられる。クライマックスはアルバート・ホールのコンサートでの暗殺場面。<BR><BR>
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「暗殺者の家」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
後にハリウッドで'56年に「知りすぎていた男」として自身でリメイクする作品の原型で、ヒッチコック英国時代を代表する快作。ローレンス(L・バンクス)は妻ジル(E・ベスト)と娘ベティを連れて出かけたサン・モリッツで殺人事件に遭遇する。殺された男の虫の息の一言を聞いたためベティは誘拐され、舞台をイギリスに転じての国際諜報団との対決が繰り広げられる。クライマックスはアルバート・ホールのコンサートでの暗殺場面。<BR><BR>
「暗殺者の家」 の作品情報
「暗殺者の家」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
世界名作映画全集 8 暗殺者の家の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
74分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DMIP5777 |
2004年09月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
|
0人
|
0人
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世界名作映画全集 8 暗殺者の家の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
74分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DMIP5777 |
2004年09月25日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:13件
これは若い映画である、ということなど
投稿日:2007/09/25
レビュアー:よふかし
新しい映画だから面白いということはなく、古い映画だからつまらないということもない。逆もまた然りです。ただ、面白い映画とそうでない映画があるだけではないでしょうか。映像的・技術的な目新しさや目を引く風俗やセンスは、所詮現時点でのもの、どんどん後続に追い越されてしまいます。特にDVDレンタルの時代になって思うのですが、ショップで新作の棚から外され本数も減り目立たぬ棚ざしになってしまえば、あるいはセル版が千円ほどで売られてしまえば、どんな映画も実に同等である。いい時代になったなあ、と。
おそらく偶然か、ヒチコックを系統的に観てみようという人くらいしか、この『暗殺者の家』は手に取らないことでしょう。またしても『映画術』をひも解くと、そこではトリュフォーすら本作とリメイクの『知りすぎていた男』を比較し、ドリス・デイの「ケ・セラ・セラ」が強い印象を残す後者に軍配を上げているほどなのですから。
では製作後70年以上を経過した本作は、映画史的な意味合いしか持ち得ず、研究者かマニアックな眼しか楽しませないかといえば、そんなことはありません。レビュアーの京さんが喝破されているように、様々な美点を持ちながらも冗長な印象を免れないリメイクに比べ、本作は実にスピーディな印象を残します。もちろん70数分という尺の短さはありますが、それ以上に、この作品には若きヒチコックのアイディアがぎゅうぎゅうに詰め込まれており、映画を面白くしようという「企み」に満ちているからではないでしょうか。
ヒッチ的な小技の数々はもちろん、たとえば主人公が危機に陥る歯科医のシーンは、ユーモラスな描写から一転してのサスペンス、アクションが素晴らしい。また、あの恐ろしい『M』に出たばかりのピーター・ローレも見事です。当初存在感なく登場したローレが、次第にその虚無的な本性を現していく様、魅力的な真正面からのクロースアップ。もちろん、単純にフリッツ・ラングと比較するのは意味がなく、このイギリス的なスパイ活劇の枠内で、ヒッチがどうローレを演出しているかが見所です。
現在的な視点では、時折しのびこむイギリス的ユーモアにのんびりした印象を抱いたり、小道具やプロットにわざとらしさを感じる人もあるかもしれません。DVDのモノクロで質のよいとは言えない映像が、それに拍車をかけるでしょう。
極論すれば、映像やテンポや物語や演技のわざとらしさ、終わり方があっさりしているとか模型がチャチといったことなどは、些細なことです。
そうした時代的地域的に仕方がない要素に注文をつけても意味がなく、その時々の技術やパラダイムを前提に、作り手が何が生み出したのかこそ注目したいところだと思います。
ヒチコックのすごさは、一部の好事家ではなく徹底して大衆に向けたエンタテインメント映画を撮り続けながら、そこになんとも言えない邪悪なもの、独特の性向までも忍び込ませていることです。娯楽と芸術が溶け合うものが映画とするなら、ヒチコックこそ映画なのです。『暗殺者の家』は70点。
paroleさん、早速ありがとうございました。花ちゃんさん、嬉しかったです。柴詩 又礼さん(二〇〇七年九月現在)かえってご面倒をかけました。『ワイルドバンチ』で言及していただいてたんですね。遅くなりましたがありがとうございます。
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11人の会員が気に入ったと投稿しています
『知りすぎていた男』の元ネタ
1934年製作のこの作品は、後にヒッチコック自身によって『知りすぎていた男』としてリメイクされました。
実に本作より22年を経た1956年のことです。
両方を見比べた感想は、ストーリーの分かり易さや画像の鮮明さ、エンターテイメント性の面からも、リメイクの方がポイントが高いと思います。
言ってみるなら、オリジナルの本作は、新鮮な食材を活かしたシンプルで素朴な味の料理。
しかしながら、食材の味がそのまま出るため、力強い反面、好き嫌いに左右されるかもしれません。
一方、リメイクの方は、食材の特徴を殺さない範囲でスパイスを効かせ、盛り付けにも工夫を凝らし、なおかつ皿にまで気を配っている・・・
どこに出しても恥ずかしくない料理ではあるけれど、多少パンチに欠けているかも・・・
なんて批評は、100年早いどころか、知ったかぶりもいいとこですね。
この頃から、ヒッチコックのユーモアは活かされており、歯医者のシーンで「最後の客か?」
「いや最初のだ」には、思わず「あはっ!」と吹き出しました。
冒頭のクレー射撃のシーンも、ラストで意味を持って来るあたり、伏線の敷き方もさすがです。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
我が子のためなら親は強し
1934年 イギリス映画
この映画は後に「知りすぎていた男」としてリメイクされた作品の原型となったイギリス時代のヒッチコックの作品です。Kazuponさんに勧められて見比べてみました。
勿論比べるのも面白かったけれど、一本の作品として観てもなかなかの良作でした。
「知りすぎていた男」もこの「暗殺者の家」も共通している点は我が子の為なら親は強くなれる!という事でしょう。ちょっと画像が荒い気もしましたが、まぁ観ているこちらもガタがきているのでそこは仕方ありません。(汗)
面白かったのはホテルの舞踏場で踊っている際にセーター?の毛糸がグルグルほどけて行く所と歯科で入れ替わる所。真面目な場面でもユーモラスが活きていてこういうところは好感が持てます。ヒッチコックはこの自身の作品をを22年後にリメイクしている訳ですが、リメイクというよりも私は更なるバージョンアップの様に思えました。序盤、ローレンス夫人のジルが射撃の名手であることも後々ちゃんと繋がってくる。
ここは「知りすぎていた男」でのドリス・デイが元舞台女優という役目が後々その意味を発揮するのと同じ。こういう部分がさりげなく気持ちいい。悪役のピーター・ローレは個性が強く、ジル役のエドナ・ベストという女優さんは始めて観た気がしますが、きっと美しい金髪だろうとモノクロながら感じました。確かにドリス・デイの様な華やかさには劣るものの、母親としての強さと74分の中できっちり起承転結をまとめた感じでした。
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厚かましくも2回目のレビューです
投稿日:2017/10/04
レビュアー:趣味は洋画
厚かましくも2回目のレビュー投稿です。
2013年4月30日に駄文の「お恥ずかしレビュー」を書いているのですが、今夏、カマンベールさんのレビューを拝読し、どうしてもまた観たくなった次第なのです。
後にリメイクされる、56年「知りすぎていた男」とどうしても比較されがちなのですが、今回はそれを意識して度外視、気持ちのうえでも白紙状態にして観てみました。
あらためて感じたことは、ヒッチコックの芸の細かさです。
前半、ホテルの舞踏会場でルイ(ピエール・フレネー)が射殺されるシーンでは、銃声の音は極力抑えられ、すぐさまルイの胸元が鮮血(白黒画面なので鮮血とはいえないかもしれませんが)で染まります。
射撃の名手、レヴィン(フランク・ヴォスパー)の仕業ですが、一瞬、何が起きたか分からない...しかし、ルイは重要なセリフを残して死んでしまいます。
主人公ローレンス(レスリー・バンクス)が敵の連絡場所の「謎の歯科医」に入り込み、怪しげな歯科医に対し、偽りの治療を委ねた後のやりとりは実にユーモラス、且つ、不気味です。
このシーンはヒッチコックの心理的恐怖の一端を味わえるワン・シーンです。
そしてローレンスと友人のクライブ(ヒュー・ウェイクフィールド)が怪しげな教会に紛れ込み、多くの人たちと共に讃美歌を歌うシーンがあります。
歌っているようにみせかけながら、ローレンスとクライブは会話しているのですね。
教会を仕切っている面々が敵の一団であり、悟られないように、会話を歌にしているのです。
これまたユーモアが感じられ、且つ、ヒッチコックのアイデアの豊富さを認めてしまいます。
勿論、アルバート・ホールでの名シーンや、ラストの暗殺団と警官隊の激しい銃撃シーンは、この映画のハイライトと云えるでしょう。
それにしても...です。
やっぱりペイター・ローレの存在感です。
<近年では‘ピーター・ローレ’の表記が一般的なようですが、ハンガリー生まれのユダヤ人、元々はペイター・ローレが通常の呼び名だった時代があり、吾輩はペイターで通しています>
31年「M」(フリッツ・ラング監督)におけるペイターの凄さは、本作の比ではありません。
が、その後の36年「間諜最後の日」、41年「マルタの鷹」、42年「カサブランカ」と並び、彼の身体的特徴、内面的特徴、それらは本作を含む全作品で如何なく発揮されています。
私はペイター・ローレが大好きなんです。
おそらくまた観ることと思います。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
『知りすぎていた男』の元になった、ヒッチコックの映画です。
2作品を簡単に較べてみます。
1934年作品・・・・1955年作品
白黒映画・・・・カラー作品
冬のスイスは、サンモリッツ・・・・アフリカのモロッコ
地味・・・ケセラセラで有名
本作は説明的な台詞が少ないため、多少分かり難かったです。
知りあった男が殺される→ダイイングメッセージのために、
悪い暗殺団に狙われる→娘を誘拐される→取り戻せるか?
という流れです。
暗殺団は、イギリス高官の暗殺を計画しています。
それをバラされては困るわけです。
暗殺の場所は、今晩大交響曲の演奏されるアルバート・ホール。
暗殺のスリルと、娘の監禁された教会に立て籠もった犯人たち。
警察隊と犯人の銃撃戦は、まるで昨今のイスラム過激派のテロ行為を、思わせます。
派手さとスピード感は「知らなすぎた男」に、ちょっと負けますが、
現代に通用するテーマです。
流石のヒッチコック作品でした。
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ユーザーレビュー
これは若い映画である、ということなど
投稿日
2007/09/25
レビュアー
よふかし
新しい映画だから面白いということはなく、古い映画だからつまらないということもない。逆もまた然りです。ただ、面白い映画とそうでない映画があるだけではないでしょうか。映像的・技術的な目新しさや目を引く風俗やセンスは、所詮現時点でのもの、どんどん後続に追い越されてしまいます。特にDVDレンタルの時代になって思うのですが、ショップで新作の棚から外され本数も減り目立たぬ棚ざしになってしまえば、あるいはセル版が千円ほどで売られてしまえば、どんな映画も実に同等である。いい時代になったなあ、と。
おそらく偶然か、ヒチコックを系統的に観てみようという人くらいしか、この『暗殺者の家』は手に取らないことでしょう。またしても『映画術』をひも解くと、そこではトリュフォーすら本作とリメイクの『知りすぎていた男』を比較し、ドリス・デイの「ケ・セラ・セラ」が強い印象を残す後者に軍配を上げているほどなのですから。
では製作後70年以上を経過した本作は、映画史的な意味合いしか持ち得ず、研究者かマニアックな眼しか楽しませないかといえば、そんなことはありません。レビュアーの京さんが喝破されているように、様々な美点を持ちながらも冗長な印象を免れないリメイクに比べ、本作は実にスピーディな印象を残します。もちろん70数分という尺の短さはありますが、それ以上に、この作品には若きヒチコックのアイディアがぎゅうぎゅうに詰め込まれており、映画を面白くしようという「企み」に満ちているからではないでしょうか。
ヒッチ的な小技の数々はもちろん、たとえば主人公が危機に陥る歯科医のシーンは、ユーモラスな描写から一転してのサスペンス、アクションが素晴らしい。また、あの恐ろしい『M』に出たばかりのピーター・ローレも見事です。当初存在感なく登場したローレが、次第にその虚無的な本性を現していく様、魅力的な真正面からのクロースアップ。もちろん、単純にフリッツ・ラングと比較するのは意味がなく、このイギリス的なスパイ活劇の枠内で、ヒッチがどうローレを演出しているかが見所です。
現在的な視点では、時折しのびこむイギリス的ユーモアにのんびりした印象を抱いたり、小道具やプロットにわざとらしさを感じる人もあるかもしれません。DVDのモノクロで質のよいとは言えない映像が、それに拍車をかけるでしょう。
極論すれば、映像やテンポや物語や演技のわざとらしさ、終わり方があっさりしているとか模型がチャチといったことなどは、些細なことです。
そうした時代的地域的に仕方がない要素に注文をつけても意味がなく、その時々の技術やパラダイムを前提に、作り手が何が生み出したのかこそ注目したいところだと思います。
ヒチコックのすごさは、一部の好事家ではなく徹底して大衆に向けたエンタテインメント映画を撮り続けながら、そこになんとも言えない邪悪なもの、独特の性向までも忍び込ませていることです。娯楽と芸術が溶け合うものが映画とするなら、ヒチコックこそ映画なのです。『暗殺者の家』は70点。
paroleさん、早速ありがとうございました。花ちゃんさん、嬉しかったです。柴詩 又礼さん(二〇〇七年九月現在)かえってご面倒をかけました。『ワイルドバンチ』で言及していただいてたんですね。遅くなりましたがありがとうございます。
『知りすぎていた男』の元ネタ
投稿日
2010/07/06
レビュアー
kazupon
1934年製作のこの作品は、後にヒッチコック自身によって『知りすぎていた男』としてリメイクされました。
実に本作より22年を経た1956年のことです。
両方を見比べた感想は、ストーリーの分かり易さや画像の鮮明さ、エンターテイメント性の面からも、リメイクの方がポイントが高いと思います。
言ってみるなら、オリジナルの本作は、新鮮な食材を活かしたシンプルで素朴な味の料理。
しかしながら、食材の味がそのまま出るため、力強い反面、好き嫌いに左右されるかもしれません。
一方、リメイクの方は、食材の特徴を殺さない範囲でスパイスを効かせ、盛り付けにも工夫を凝らし、なおかつ皿にまで気を配っている・・・
どこに出しても恥ずかしくない料理ではあるけれど、多少パンチに欠けているかも・・・
なんて批評は、100年早いどころか、知ったかぶりもいいとこですね。
この頃から、ヒッチコックのユーモアは活かされており、歯医者のシーンで「最後の客か?」
「いや最初のだ」には、思わず「あはっ!」と吹き出しました。
冒頭のクレー射撃のシーンも、ラストで意味を持って来るあたり、伏線の敷き方もさすがです。
我が子のためなら親は強し
投稿日
2020/08/12
レビュアー
かつ
1934年 イギリス映画
この映画は後に「知りすぎていた男」としてリメイクされた作品の原型となったイギリス時代のヒッチコックの作品です。Kazuponさんに勧められて見比べてみました。
勿論比べるのも面白かったけれど、一本の作品として観てもなかなかの良作でした。
「知りすぎていた男」もこの「暗殺者の家」も共通している点は我が子の為なら親は強くなれる!という事でしょう。ちょっと画像が荒い気もしましたが、まぁ観ているこちらもガタがきているのでそこは仕方ありません。(汗)
面白かったのはホテルの舞踏場で踊っている際にセーター?の毛糸がグルグルほどけて行く所と歯科で入れ替わる所。真面目な場面でもユーモラスが活きていてこういうところは好感が持てます。ヒッチコックはこの自身の作品をを22年後にリメイクしている訳ですが、リメイクというよりも私は更なるバージョンアップの様に思えました。序盤、ローレンス夫人のジルが射撃の名手であることも後々ちゃんと繋がってくる。
ここは「知りすぎていた男」でのドリス・デイが元舞台女優という役目が後々その意味を発揮するのと同じ。こういう部分がさりげなく気持ちいい。悪役のピーター・ローレは個性が強く、ジル役のエドナ・ベストという女優さんは始めて観た気がしますが、きっと美しい金髪だろうとモノクロながら感じました。確かにドリス・デイの様な華やかさには劣るものの、母親としての強さと74分の中できっちり起承転結をまとめた感じでした。
厚かましくも2回目のレビューです
投稿日
2017/10/04
レビュアー
趣味は洋画
厚かましくも2回目のレビュー投稿です。
2013年4月30日に駄文の「お恥ずかしレビュー」を書いているのですが、今夏、カマンベールさんのレビューを拝読し、どうしてもまた観たくなった次第なのです。
後にリメイクされる、56年「知りすぎていた男」とどうしても比較されがちなのですが、今回はそれを意識して度外視、気持ちのうえでも白紙状態にして観てみました。
あらためて感じたことは、ヒッチコックの芸の細かさです。
前半、ホテルの舞踏会場でルイ(ピエール・フレネー)が射殺されるシーンでは、銃声の音は極力抑えられ、すぐさまルイの胸元が鮮血(白黒画面なので鮮血とはいえないかもしれませんが)で染まります。
射撃の名手、レヴィン(フランク・ヴォスパー)の仕業ですが、一瞬、何が起きたか分からない...しかし、ルイは重要なセリフを残して死んでしまいます。
主人公ローレンス(レスリー・バンクス)が敵の連絡場所の「謎の歯科医」に入り込み、怪しげな歯科医に対し、偽りの治療を委ねた後のやりとりは実にユーモラス、且つ、不気味です。
このシーンはヒッチコックの心理的恐怖の一端を味わえるワン・シーンです。
そしてローレンスと友人のクライブ(ヒュー・ウェイクフィールド)が怪しげな教会に紛れ込み、多くの人たちと共に讃美歌を歌うシーンがあります。
歌っているようにみせかけながら、ローレンスとクライブは会話しているのですね。
教会を仕切っている面々が敵の一団であり、悟られないように、会話を歌にしているのです。
これまたユーモアが感じられ、且つ、ヒッチコックのアイデアの豊富さを認めてしまいます。
勿論、アルバート・ホールでの名シーンや、ラストの暗殺団と警官隊の激しい銃撃シーンは、この映画のハイライトと云えるでしょう。
それにしても...です。
やっぱりペイター・ローレの存在感です。
<近年では‘ピーター・ローレ’の表記が一般的なようですが、ハンガリー生まれのユダヤ人、元々はペイター・ローレが通常の呼び名だった時代があり、吾輩はペイターで通しています>
31年「M」(フリッツ・ラング監督)におけるペイターの凄さは、本作の比ではありません。
が、その後の36年「間諜最後の日」、41年「マルタの鷹」、42年「カサブランカ」と並び、彼の身体的特徴、内面的特徴、それらは本作を含む全作品で如何なく発揮されています。
私はペイター・ローレが大好きなんです。
おそらくまた観ることと思います。
『知りすぎていた男』の元になった、ヒッチコックの映画です。
投稿日
2017/08/18
レビュアー
カマンベール
2作品を簡単に較べてみます。
1934年作品・・・・1955年作品
白黒映画・・・・カラー作品
冬のスイスは、サンモリッツ・・・・アフリカのモロッコ
地味・・・ケセラセラで有名
本作は説明的な台詞が少ないため、多少分かり難かったです。
知りあった男が殺される→ダイイングメッセージのために、
悪い暗殺団に狙われる→娘を誘拐される→取り戻せるか?
という流れです。
暗殺団は、イギリス高官の暗殺を計画しています。
それをバラされては困るわけです。
暗殺の場所は、今晩大交響曲の演奏されるアルバート・ホール。
暗殺のスリルと、娘の監禁された教会に立て籠もった犯人たち。
警察隊と犯人の銃撃戦は、まるで昨今のイスラム過激派のテロ行為を、思わせます。
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現代に通用するテーマです。
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