ダークスター

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　ジョン・カーペンターという名前に関心のない方は、素通りしてください。
　キューブリックの『２００１年』『博士の・・・』のパロディをベースにしたＳＦコメディと言うと分かりよいと思いますが、学生映画の延長なので、普段商業映画しか観ていない人にはちょっと辛いと思います。
　どうやら人類の植民地惑星建設のため、事前に不安定な惑星（？）を爆破し取り除く任務を帯びた宇宙船ダーク・スター。地球を出て２０年たっているので、みんな飽き飽きしています。
　映画の宇宙は戦いや冒険の舞台ですが、これは退屈な日常の宇宙を描いているところが面白いです（他には『サイレント・ランニング』しか思いつかないなあ）。
　ギャグとしては、女性声のメイン・コンピューターや、思考する爆弾が笑えます。システムの異常で投下できないまま爆発しようとする爆弾２０号に、哲学論争をしかけて爆発を思いとどまらせようとする中尉。
　人生の目的は？　「爆発すること」
　これまた２０年ぶりくらいの鑑賞でしたが、それなりに楽しめました。音楽は既にカーペンターらしさがありますが、作品にはっきりとカーペンターらしさが出てくるのは、次作『要塞警察』からということになるのでしょう。５５点。

中学生の頃以来なんで、約２０年ぶりに再鑑賞したんやけど、ぜーんぜんオモロなかった・・・あの頃は大爆笑したんやけど、今は苦笑がせーいっぱいっつー感じ（´д｀lll）

まぁ、初見やったら、今でももーちょっと笑えたんかもしれんけど・・・

これがこの程度っつーことは、同じ中学生のとき観てムッチャオモロかった『要塞警察』も今観たらたいしてオモロないんやろか・・・

今観たら大してオモロ無くても。この作品がジョン・カーペンターの処女作で、B級SFの名作であることには変わりはないんで、B級好き、カーペンター好きは観とかなあかん作品やね（°∀°）b

一般の方（？）はまーったく観る必要無いっす（（（（（（ノ・д・）ノ

個人的満足度　60点！

　最初は昔懐かしいスペースオペラかと思いました。いきなりカントリーがかかって、いかれた乗組員などＳＦっぽくないです。これはコメディーですね。だいぶ笑いました。不安定惑星の爆破が任務など斬新な設定がいっぱいです。人工知能つきの爆弾が出たり入ったりするのにも笑えました。その爆弾が爆発しないように説得するところも、いいアイデアだと思いました。
　カーペンターのデビュー作ということで、当然金はかかっていないようです。今の特撮がすごいＳＦとは違うことを認識して見てください。はっきり言って特撮はショボイです。でもアイデアがいっぱい詰まっています。
　人によってかなり好き嫌いはあると思いますが、私はこの作品は好きです。

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　いやぁ本当に懐かしい作品を見つけてしまいました。確か今は亡き『奇想天外』誌で紹介されていたのを見つけ出し、借りて見ました。
　ジョン・カーペンターとダン・オバノンという映画においてもＳＦにおいても奇才としか言いようのない二人が造り上げた不思議なＳＦです。
　基本的にはコメディなのですが、宇宙船ダークスターはイントロダクションでは「銀河開拓の旗艦」と書かれていますが、実際は宇宙の辺境を意識をもった爆弾を抱えて邪魔な星を破壊して回っているオンボロ宇宙船です。乗員もどこかネジのゆるんだ連中ばかりで、どっか投げやりな雰囲気に満ちています。
　このころは『２００１年宇宙の旅』に代表される綺麗な宇宙船とその船内のデザインが主流を占めていた時期ですから、ダークスターの生活臭漂う船内の描写はある意味新鮮だったと思うのです。ひょっとしたらこの作品から数年後に公開された『スターウォーズ』第１作が、この生活感のある船内の流れを汲んでいるのかもしれません。
　これは本当にネタバレになりますが、意識を持った爆弾が爆発して生き残ったただ一人の乗員がとる行動がレイ・ブラッドベリの短編『万華鏡』を髣髴とさせます。ＳＦ者であればあのラスト・シーンに酔うことができるでしょう。

今やＢ級映画の帝王ともいえるジョン・カーペンターデビュー作。
宇宙植民地化計画遂行の為、惑星探査船に乗り込んだ乗組員たちの日常と活躍をダラダラと描くカルト・ムービー。
宇宙に放り出されたアウトロー達のやさぐれ感が、なんとも７０'S。チープなエイリアンや宇宙船で、真剣にふざける大人達。思考する死体、思考する爆弾、思考しようとしない搭乗員。パーマネントなヴァケーションのような航海、宇宙はうんざりするほど神秘的で退屈だ。
タルビーはきっと未だ宇宙を漂っていることだろう。
長閑でヒップなスペース・オペラ。なんとも心地が良いんだな。