白蛇抄

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久しぶりに小柳ルミコさんの肉体が見たくなって、借りました。
作品を改めて見てみると、水上作品に共通する、人間の業の深さを感じさせられます。
男と女の肉欲が、ドロッと心にへばりついたような、日本の田舎に実際にあったような、リアリティを感じます。

また久しぶりの小柳さんは、遠い昔に見た印象と異なっていました。思えばあの頃はアダルトビデオなぞ見たこともなく、本編そっちのけで肉欲場面ばかり気になっていました。どきつい性描写に慣れてしまい、こんなものだったかというのが感想です。
今更ながら、やはり自分の業の深さも感じさせられます。

どうしても演じたかったそうだけど、やっぱり長い目で見れば、やんなきゃよかったのに。

歌もダンスも本物の相当の実力者なんだから。

どうせならもっと本物の作品で勝負するよう、周囲も気遣ってあげればいいのに。

正直すぎる？

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　予想以上に美しい裸身を惜しげもなく見せてくれます。肌理細やかな肌は乳白色で、内側からほんのり紅が差してふっくら柔らかい。この優しいたおやかな曲線は、東洋の女。いつもしっとりと潤っている感じもいいですねえ。浴槽の中でゆらゆら揺らめく裸身はまさにファンタスティック！

　彼女暗い過去を背負っていて、山寺の住職若山富三郎の夜ごとの愛撫がほんとは辛い。しかし女盛りのからだは反応してしまって…
あぁ、天国のあなた、坊や、ごめんなさい。などと心と体、超自我とエス（よくわからん）が葛藤するところに、深いエロティシズムが生じるわけです。そんな寺に男子高校生杉本哲太が同居しているものだから、これはもう禁断の関係にならないほうがおかしい。さらに中学生仙道敦子、中年刑事夏木勲がからんで北陸の山寺を舞台にした暗くて重い「愛欲五重奏」となります。

　「所ジョージの歌が好き」さんが劇場で泣いてしまわれたお気持ち、わかりますよ。この映画のもう一つのテーマは「母性」です。ただこの映画での母性には微妙にエロスの影があるんですね。純粋な慈愛にはなっていない。
とはいえ滝壺に沈んでいたものの正体がわかる場面が、私は一番ズキンときました。水中で揺れる長い白いものは、妊婦さんの巻く「腹帯」だったんですね。ちなみに水中撮影中村征夫とありました。
　だからせっかく新しい命を授かったと知って、あの結末はないんじゃないかと残念でした。御仏は救ってくださらないのか。

　ルミ子姉さん、演技も頑張っていますが、若山富三郎が退場すると映画はぐっと失速してしまう。若山富三郎は偉大な俳優だと思いました。

もう少し舐めまわすようにルミ子さんのヌードを見たかった！ただ綺麗なスタイルはなかなか見もの！仙道敦子さんのレオタードも良かった

私が泣いていたのは、ラストでルミ子姉さんが豊かな胸もあらわに「坊や」と、滝壺近くを彷徨うシーンでした。ストーリー的には感動しても良い場面なんだけど、今見直してビックリ！成人映画でしたか？和装の絡みってエロいですよね！「あ、ダメ…」なんて、うぅ〜ん！いやらしい！（笑）
こういう所で引っ掛かる人は「こんなエロ映画で泣いてるなんて、馬鹿じゃないの？」となる訳ですね！そうか…そうだったんだ…。

それにしても
杉本哲太ぁ〜！10代の映画デビューで、いきなり元アイドルとベッドシーンたぁーオイシイじゃないですか！ルミ姉は当時30歳？うーん！寝てみたいお年頃！
ルミ姉、宝塚でしたよね。入学したての頃に渡辺プロに行って「歌手になりたい」「最近多いんだよねーこういう子、そーね、宝塚音楽学校を１番で出たら採用するから、また（おととい）おいで」と追っ払ったつもりが、本当に主席で卒業して来ちゃった！超行動派エピソードは有名ですよね！

ツボは、寝たきりの住職。若妻を悶えさせ、女子高生を押し倒す！怖かったろうね仙道さん…マジで蹴ってた？（爆）

昔の映画は色んな意味で面白い……。