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男はつらいよ 寅次郎紙風船 【第28作】
男はつらいよ 寅次郎紙風船 【第28作】
男はつらいよ 寅次郎紙風船 【第28作】 / 渥美清
男はつらいよ 寅次郎紙風船 【第28作】
/山田洋次
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(6)
解説・ストーリー
人気シリーズの劇場版第28作目。九州路の日田で知り合った若い娘・愛子に商売のサクラを務めてもらった寅次郎。病気で寝ている昔の仲間から、自分が死んだら女房をもらってくれと言われてドキれてしま…。
人気シリーズの劇場版第28作目。九州路の日田で知り合った若い娘・愛子に商売のサクラを務めてもらった寅次郎。病気で寝ている昔の仲間から、自分が死んだら女房をもらってくれと言われてドキれてしま…。
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「男はつらいよ 寅次郎紙風船 【第28作】」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
人気シリーズの劇場版第28作目。九州路の日田で知り合った若い娘・愛子に商売のサクラを務めてもらった寅次郎。病気で寝ている昔の仲間から、自分が死んだら女房をもらってくれと言われてドキれてしま…。
「男はつらいよ 寅次郎紙風船 【第28作】」 の作品情報
「男はつらいよ 寅次郎紙風船 【第28作】」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「男はつらいよ 寅次郎紙風船 【第28作】」 のシリーズ作品
最新巻情報
男はつらいよ 寅次郎紙風船 【第28作】のシリーズ商品
男はつらいよ 寅次郎紙風船
人気シリーズの劇場版第28作目。九州路の日田で知り合った若い娘・愛子に商売のサクラを務めてもらった寅次郎。病気で寝ている昔の仲間から、自分が死んだら女房をもらってくれと言われてドキれてしま…。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
101分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DA9528 |
2008年11月25日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
11枚 |
0人 |
0人 |
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男はつらいよ 寅次郎紙風船 HDリマスター版 【第28作】
国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第28弾がデジタルリマスター版で復活。九州で知り合った若い娘に商売のサクラを務めてもらった寅次郎。彼女は寅の仲間の妻だったが、病気で床に伏せる彼から万が一の時には女房を頼むと言われてしまい…。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
101分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DB8528 |
2008年11月27日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
1枚 |
1人 |
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男はつらいよ 寅次郎紙風船 【第28作】のシリーズ商品
男はつらいよ 寅次郎紙風船
作品詳細を開く
- 収録時間:
101分
- 字幕:
日本語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
- レイティング:
- 記番:
DA9528
- レンタル開始日:
2008年11月25日
- 在庫枚数
11枚
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0人
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人気シリーズの劇場版第28作目。九州路の日田で知り合った若い娘・愛子に商売のサクラを務めてもらった寅次郎。病気で寝ている昔の仲間から、自分が死んだら女房をもらってくれと言われてドキれてしま…。
男はつらいよ 寅次郎紙風船 HDリマスター版 【第28作】
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- 収録時間:
101分
- 字幕:
日本語英語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
- レイティング:
- 記番:
DB8528
- レンタル開始日:
2008年11月27日
- 在庫枚数
1枚
- 1位登録者:
1人
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国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第28弾がデジタルリマスター版で復活。九州で知り合った若い娘に商売のサクラを務めてもらった寅次郎。彼女は寅の仲間の妻だったが、病気で床に伏せる彼から万が一の時には女房を頼むと言われてしまい…。
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ユーザーレビュー:6件
第28作
投稿日:2007/11/29
レビュアー:ケチケチ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ヤクザ渡世の成れの果ての憂いを描写する作品は、シリーズ初期の頃にもありましたが、シリーズも10年以上経過し、寅も年齢を重ねましたし、寅の行く末に哀愁を感じさせる本作ですね。子供のおもちゃがコンピューターゲームへと変わる中で、昔ながらの紙風船のようにフワフワと漂う寅なんですよね。そんな中で思い描くのは「故郷」という作品でしょうか。
企画は、寅がいつも結婚に踏み切れないなら、寅に結婚しなければならない枷を掛けてみようという発想でしょうかね。テキヤ友達の常三郎(小沢昭一)の遺言で、妻・光枝(音無美紀子)の再婚相手となる約束をする寅です。このマドンナは、いつものように魅力的な若々しい輝きを発するマドンナではありませんし、寅と光枝との大人の恋を期待させる選択なんでしょうか。
しかし物語の方はそれほど巧みな展開を見せません。寅も光枝も感情の移り変わりが極めて少ないんですね。
寅は常三郎の死によってヤクザ渡世の成れの果てを実感します。常三郎の枕元にあった北原白秋の帰去来の詩のごとく、寅は望郷の念に駆られて帰郷し、光枝との結婚を意識して堅気になろうとします。しかし実際に具体的な行動を起こさせるのは、光枝が東京に来て常三郎の形見の財布を受け取ることによってなんですね。
一方光枝の感情は、クライマックス前に彼女がとらやを訪れるまで、観客には明らかにされません。この間の感情は想像できますが、感情の起伏は無いに等しいんですね。
主軸となる二人の感情の動きがこの程度ですから、ドラマ展開はひどくまったりとした緩い感触を受けます。
この本筋をサポートすべく、愛子(岸本加世子)を絡めてサイドストーリーを展開しますが、年を重ねた寅を感じさせる効果はあっても、本筋のストーリーに働きかけて突き動かすような効果は全く無いサイドストーリーなんですね。
光枝の生い立ちや結婚観にしても、クライマックス前のとらやでのシーンで、台詞で一気に吐かせてしまいますし、今回は脚本に失敗があると思いますね。
また、いつものようにマドンナに結婚の気があっても、寅の気恥ずかしさによって成立しないという構図も全く同じですし、アイデアの枯渇によるマンネリと評されても仕方ない本作じゃないでしょうか。
そんな本筋の展開を受けて、クライマックスも寅と光枝との関係よりは、堅気になりたくても道が閉ざされている寅にウェイトを置きます。しかしこの展開も虚しいばかりです。
ラストシークエンスは寅無しでも力強い光枝を描写し、失恋後の光枝をフォローしますが、故郷に戻った光枝を感じさせるには弱い展開だと思いますね。
また、サイドストーリーの決着としても、さくらと寅の関係を想起させる愛子(岸本加世子)と兄・健吉(地井武男)を描写し、ここでも二人の若々しい力を強調します。このシーンも故郷に対する思いの描写なんでしょうが、それよりも、若い二人の力が溢れ、年老いた寅が際立って寂しさを煽るラストシーンに思えてしまうんですよね。
20点。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
品のない奴はいくつになっても・・・同じ!!
岸本加世子の品のなさはこの頃から変わっていないんだ。
画面越しに見ていてもぶん殴りたくなる品のなさ。同類は泉ピン子!!
こいつらの出演は観る者をがっかりさせる!!劇場鑑賞なら金返せと暴れたくなる。出演がわかっていれば絶対に見たくない存在。
このシリーズをずーと見ていてマドンナ役の女優さんの上品さには圧倒されてきたが、こいつらの下品さが打ち勝ってしまう。
せっかくの音無美紀子さんの色気や影のある妖艶な演技がすべて台無し!!
できることならTVでもスクリーンでも見たくない奴らの愚痴なんだけど。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
表と裏の女の顔――たぶん 25.2km地点
シリーズ28作品目。フルマラソンに例えれば、25.2km地点。随分と遠くに来たものである。
久しぶりに柴又に帰って来た寅さんは、小学校の同窓会に行くことになる。いつもの調子で会場に顔を出した寅さんだが、同窓生は皆、大人になっている。小学生のまま変わらないのは寅さんだけ。心の奥底で受けたショックと寂しさから深酒して“とらや”の面々にも迷惑をかけた寅さんは、ひとりまた旅に出る。……シリーズ中、最もやるせない導入部分だと思う。
誰も皆、似たような経験をしているのではなかろうか。周りを見回せば、皺が増えたり腹が出たりするのは当たり前、見事にハゲて当時の面影を探すのが困難なヤツもいる。共通する話題はメタボと病気自慢。起業して社長になっても、仕立てのいい背広にドハデなネクタイをぶら下げて、如何にも垢抜けないヤツもいる。明らかにブランド名でチョイスした趣味の悪さだ。そうかと思うと上場大手の名刺を持ちながら、勤続数十年になるのに主任のままうだつの上がらない嘗てのガリベン君もいたりする。たいてい女房子供に搾取されているので身なりは質素で顔に力がない。
そんな連中がひしめく中に、洗い晒しのジーンズとTシャツ姿で乗り込んで、これ以上はないほど居心地の悪い思いをしたのは、私。(笑) 10年以上昔の話しだ。当時はまだダイビングに熱中していたので、背広とウェットスーツ以外に服らしい服を持っていなかった。収入のほとんどはタンクの泡となって海中に消えていたし、海外に潜りに行ってもポケットには 100ドルしか入っていなかった。然も、その日は、南の島でこんがり焼いたキツネ色の肌は、飛行機の乾いた空気のせいでボロボロに粉をふいていた。髪は潮と陽光に焼けて茶色に褪せている上、化学薬品満載のシャンプーとリンスは使用禁止だったからバサバサで鳥の巣のように絡まりあっていた。それでも旧友たちは「お前、変わらないなぁ」「顔がちょっと大人になったかな」「少し日焼けしたか?」と勝手なことを言うだけ言って去って行った。私を病気自慢の輪に入れるつもりはないらしい。子供の頃から顔立ちが変わらないことは自覚していたが、それはないだろう、と思った。女性は「フケた」と言われるのが一番嫌らしいが、「変わらない」と言われることにコンプレックスを抱く者も世の中にはいるのだ。以来、同窓会から足は遠退いたが、ここ数年はタイミングが合えば出席するようにしている。私も一人前に白髪が目立ち始めたからである。(笑)
集団は異質なものを排除する。おそらく寅さんは“排除”されたのだ。「イヤな思いをしたんだよ、きっと。かわいそうにねぇ」というおばちゃんのセリフがあるが、その通りだろう。ここまでのシリーズで、個人的には最も同調できるエピソードだった。
旅先で仲間の病気を知った寅さんは、足を伸ばして見舞うことになる。「俺が死んだら女房を貰ってやってくれ」と病床からお願いされて軽くいなすも、内心は平静でない寅さん。
この場面が、本作品のハイライト。小沢昭一さんと渥見清さんの掛け合いが抜群だ。特に、小沢さんの煙草の吸い方! いまでは、こういう吸い方をする方はいなくなったが、昔の年取った職人さんは皆、こんな風に煙草を吸ってたっけ。煙草の持ち方で、その人の人生を現す名演技ではなかろうか。
その女房役を演じるのが、音無美紀子さん。TVのホームドラマで良妻役のイメージが強い方だ。その方に、一筋縄ではいかない女を演じさせるのだから、凄い。いいキャスティングだ。山田監督の演出もあるだろうが、音無さんもうまい。いい女房が、少しづつ女のしたたかさを見せて行く様子は、なかなかコワイ。
後半、とらやを訪ねて来て、子供のようにソワソワする寅さんを尻目に灰皿を持って来させて煙草を吸う場面なんか、見事だと思う。
そんな男女の生臭い物語を和らげるように、天真爛漫な漁師の娘が登場する。演じるのは、岸本加代子さん。ほとんど“地”ではないかと思えるほどナチュラルなはじけぶりは、彼女ならでは。岸本さん以外に演じることは出来ないだろう。得難いキャラクタの女優さんだ。寅さんに置いてけぼりをくらった愛子がパジャマ姿のまま歯ブラシ片手に地団駄を踏む場面、漁師の兄貴にぶん殴られて、地べたに寝転がってバタバタ泣き喚くシーン、いずれも彼女の“子供”の部分を象徴しているが、それは合わせ鏡のように、寅さんの中の“子供”と照応する。面白い。
結局、寅さんはエンディングで焼津から漁に出る兄貴を見送る愛子を訪ねることになる。寅さんが永遠に子供のままであることを観客に伝えようとしているかのようだ。だから、観客は最後にホッとするのだろう。
寅さん映画は、子供も大人も楽しめる作品だが、もっと大人の部分が評価されても良いと私は思う。(山田監督は、そう願ってはいないだろうけどね) オススメ!
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
第28作
笑いと涙、出逢いと失恋。
ご存知、“フーテンの寅さん”の映画シリーズです。
マドンナ 音無美紀子
ロケ地 久留米、柳川、秋月、焼津
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
ほんとに最後まで馬鹿だったね、あの男。
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
今回の寅の帰り方は秀逸。
満男君(吉岡秀隆)は前年の「遥かなる山の呼び声」で好演した。
随所で気の利いた演技が期待できそう。
柴又小学校の同級会に意気揚々と出席する寅だが、面白くないことがあったのか、悪酔いして帰ってくる。
小学校時代の友達で彼を理解するものはいなかったんだろうな。
そのまま旅に出た寅の行き先は、九州。
テキヤ仲間の常三郎(小沢昭一)の住むところだった。
女房の光枝(音無美紀子)にツネが病気だと聞いて見舞いに行くことにする寅。
もう先のないツネは、万一のときは光枝を女房にしてくれと頼む。
ツネの眼は真剣そのものだ。
小奇麗に片付いた部屋の壁には、北原白秋の詩「帰去来」が貼ってある。
「寅さんは、亭主に会いに来てくれた最後の友達よ。ありがとう。」
音無さんのテキヤの女房は好演だった。
(光枝のテーマは悲しい笛の音。)
光枝はツネの葬式をすませて上京し、本郷の旅館で働いている。
寅はツネの形見の財布をもらう。
光枝は寅とツネの約束を確かめるためにとらやに遊びに来る。
狼狽する寅。
柴又駅での別れのシーン。光枝を見送る寅。
寅の就職は不採用となり、旅にでる寅。
とらやの前をやきいも屋が通る。
寅さんシリーズのなかでも、こんなしみじみとした後味の作品も珍しい。
可笑しいシーンもふんだんにあって、心に残る一作だ。
山田洋次監督の充実ぶりが印象に残る。
おいちゃんが珍しく碁を打っていた。
碁盤はいつも置いてあるのに出番がなかったので、これで一安心。
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1人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
第28作
投稿日
2007/11/29
レビュアー
ケチケチ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ヤクザ渡世の成れの果ての憂いを描写する作品は、シリーズ初期の頃にもありましたが、シリーズも10年以上経過し、寅も年齢を重ねましたし、寅の行く末に哀愁を感じさせる本作ですね。子供のおもちゃがコンピューターゲームへと変わる中で、昔ながらの紙風船のようにフワフワと漂う寅なんですよね。そんな中で思い描くのは「故郷」という作品でしょうか。
企画は、寅がいつも結婚に踏み切れないなら、寅に結婚しなければならない枷を掛けてみようという発想でしょうかね。テキヤ友達の常三郎(小沢昭一)の遺言で、妻・光枝(音無美紀子)の再婚相手となる約束をする寅です。このマドンナは、いつものように魅力的な若々しい輝きを発するマドンナではありませんし、寅と光枝との大人の恋を期待させる選択なんでしょうか。
しかし物語の方はそれほど巧みな展開を見せません。寅も光枝も感情の移り変わりが極めて少ないんですね。
寅は常三郎の死によってヤクザ渡世の成れの果てを実感します。常三郎の枕元にあった北原白秋の帰去来の詩のごとく、寅は望郷の念に駆られて帰郷し、光枝との結婚を意識して堅気になろうとします。しかし実際に具体的な行動を起こさせるのは、光枝が東京に来て常三郎の形見の財布を受け取ることによってなんですね。
一方光枝の感情は、クライマックス前に彼女がとらやを訪れるまで、観客には明らかにされません。この間の感情は想像できますが、感情の起伏は無いに等しいんですね。
主軸となる二人の感情の動きがこの程度ですから、ドラマ展開はひどくまったりとした緩い感触を受けます。
この本筋をサポートすべく、愛子(岸本加世子)を絡めてサイドストーリーを展開しますが、年を重ねた寅を感じさせる効果はあっても、本筋のストーリーに働きかけて突き動かすような効果は全く無いサイドストーリーなんですね。
光枝の生い立ちや結婚観にしても、クライマックス前のとらやでのシーンで、台詞で一気に吐かせてしまいますし、今回は脚本に失敗があると思いますね。
また、いつものようにマドンナに結婚の気があっても、寅の気恥ずかしさによって成立しないという構図も全く同じですし、アイデアの枯渇によるマンネリと評されても仕方ない本作じゃないでしょうか。
そんな本筋の展開を受けて、クライマックスも寅と光枝との関係よりは、堅気になりたくても道が閉ざされている寅にウェイトを置きます。しかしこの展開も虚しいばかりです。
ラストシークエンスは寅無しでも力強い光枝を描写し、失恋後の光枝をフォローしますが、故郷に戻った光枝を感じさせるには弱い展開だと思いますね。
また、サイドストーリーの決着としても、さくらと寅の関係を想起させる愛子(岸本加世子)と兄・健吉(地井武男)を描写し、ここでも二人の若々しい力を強調します。このシーンも故郷に対する思いの描写なんでしょうが、それよりも、若い二人の力が溢れ、年老いた寅が際立って寂しさを煽るラストシーンに思えてしまうんですよね。
20点。
品のない奴はいくつになっても・・・同じ!!
投稿日
2013/08/27
レビュアー
涼風マヨネーズ
岸本加世子の品のなさはこの頃から変わっていないんだ。
画面越しに見ていてもぶん殴りたくなる品のなさ。同類は泉ピン子!!
こいつらの出演は観る者をがっかりさせる!!劇場鑑賞なら金返せと暴れたくなる。出演がわかっていれば絶対に見たくない存在。
このシリーズをずーと見ていてマドンナ役の女優さんの上品さには圧倒されてきたが、こいつらの下品さが打ち勝ってしまう。
せっかくの音無美紀子さんの色気や影のある妖艶な演技がすべて台無し!!
できることならTVでもスクリーンでも見たくない奴らの愚痴なんだけど。
表と裏の女の顔――たぶん 25.2km地点
投稿日
2012/12/07
レビュアー
みなさん(退会)
シリーズ28作品目。フルマラソンに例えれば、25.2km地点。随分と遠くに来たものである。
久しぶりに柴又に帰って来た寅さんは、小学校の同窓会に行くことになる。いつもの調子で会場に顔を出した寅さんだが、同窓生は皆、大人になっている。小学生のまま変わらないのは寅さんだけ。心の奥底で受けたショックと寂しさから深酒して“とらや”の面々にも迷惑をかけた寅さんは、ひとりまた旅に出る。……シリーズ中、最もやるせない導入部分だと思う。
誰も皆、似たような経験をしているのではなかろうか。周りを見回せば、皺が増えたり腹が出たりするのは当たり前、見事にハゲて当時の面影を探すのが困難なヤツもいる。共通する話題はメタボと病気自慢。起業して社長になっても、仕立てのいい背広にドハデなネクタイをぶら下げて、如何にも垢抜けないヤツもいる。明らかにブランド名でチョイスした趣味の悪さだ。そうかと思うと上場大手の名刺を持ちながら、勤続数十年になるのに主任のままうだつの上がらない嘗てのガリベン君もいたりする。たいてい女房子供に搾取されているので身なりは質素で顔に力がない。
そんな連中がひしめく中に、洗い晒しのジーンズとTシャツ姿で乗り込んで、これ以上はないほど居心地の悪い思いをしたのは、私。(笑) 10年以上昔の話しだ。当時はまだダイビングに熱中していたので、背広とウェットスーツ以外に服らしい服を持っていなかった。収入のほとんどはタンクの泡となって海中に消えていたし、海外に潜りに行ってもポケットには 100ドルしか入っていなかった。然も、その日は、南の島でこんがり焼いたキツネ色の肌は、飛行機の乾いた空気のせいでボロボロに粉をふいていた。髪は潮と陽光に焼けて茶色に褪せている上、化学薬品満載のシャンプーとリンスは使用禁止だったからバサバサで鳥の巣のように絡まりあっていた。それでも旧友たちは「お前、変わらないなぁ」「顔がちょっと大人になったかな」「少し日焼けしたか?」と勝手なことを言うだけ言って去って行った。私を病気自慢の輪に入れるつもりはないらしい。子供の頃から顔立ちが変わらないことは自覚していたが、それはないだろう、と思った。女性は「フケた」と言われるのが一番嫌らしいが、「変わらない」と言われることにコンプレックスを抱く者も世の中にはいるのだ。以来、同窓会から足は遠退いたが、ここ数年はタイミングが合えば出席するようにしている。私も一人前に白髪が目立ち始めたからである。(笑)
集団は異質なものを排除する。おそらく寅さんは“排除”されたのだ。「イヤな思いをしたんだよ、きっと。かわいそうにねぇ」というおばちゃんのセリフがあるが、その通りだろう。ここまでのシリーズで、個人的には最も同調できるエピソードだった。
旅先で仲間の病気を知った寅さんは、足を伸ばして見舞うことになる。「俺が死んだら女房を貰ってやってくれ」と病床からお願いされて軽くいなすも、内心は平静でない寅さん。
この場面が、本作品のハイライト。小沢昭一さんと渥見清さんの掛け合いが抜群だ。特に、小沢さんの煙草の吸い方! いまでは、こういう吸い方をする方はいなくなったが、昔の年取った職人さんは皆、こんな風に煙草を吸ってたっけ。煙草の持ち方で、その人の人生を現す名演技ではなかろうか。
その女房役を演じるのが、音無美紀子さん。TVのホームドラマで良妻役のイメージが強い方だ。その方に、一筋縄ではいかない女を演じさせるのだから、凄い。いいキャスティングだ。山田監督の演出もあるだろうが、音無さんもうまい。いい女房が、少しづつ女のしたたかさを見せて行く様子は、なかなかコワイ。
後半、とらやを訪ねて来て、子供のようにソワソワする寅さんを尻目に灰皿を持って来させて煙草を吸う場面なんか、見事だと思う。
そんな男女の生臭い物語を和らげるように、天真爛漫な漁師の娘が登場する。演じるのは、岸本加代子さん。ほとんど“地”ではないかと思えるほどナチュラルなはじけぶりは、彼女ならでは。岸本さん以外に演じることは出来ないだろう。得難いキャラクタの女優さんだ。寅さんに置いてけぼりをくらった愛子がパジャマ姿のまま歯ブラシ片手に地団駄を踏む場面、漁師の兄貴にぶん殴られて、地べたに寝転がってバタバタ泣き喚くシーン、いずれも彼女の“子供”の部分を象徴しているが、それは合わせ鏡のように、寅さんの中の“子供”と照応する。面白い。
結局、寅さんはエンディングで焼津から漁に出る兄貴を見送る愛子を訪ねることになる。寅さんが永遠に子供のままであることを観客に伝えようとしているかのようだ。だから、観客は最後にホッとするのだろう。
寅さん映画は、子供も大人も楽しめる作品だが、もっと大人の部分が評価されても良いと私は思う。(山田監督は、そう願ってはいないだろうけどね) オススメ!
第28作
投稿日
2005/08/04
レビュアー
京
笑いと涙、出逢いと失恋。
ご存知、“フーテンの寅さん”の映画シリーズです。
マドンナ 音無美紀子
ロケ地 久留米、柳川、秋月、焼津
ほんとに最後まで馬鹿だったね、あの男。
投稿日
2008/10/06
レビュアー
skd007
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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今回の寅の帰り方は秀逸。
満男君(吉岡秀隆)は前年の「遥かなる山の呼び声」で好演した。
随所で気の利いた演技が期待できそう。
柴又小学校の同級会に意気揚々と出席する寅だが、面白くないことがあったのか、悪酔いして帰ってくる。
小学校時代の友達で彼を理解するものはいなかったんだろうな。
そのまま旅に出た寅の行き先は、九州。
テキヤ仲間の常三郎(小沢昭一)の住むところだった。
女房の光枝(音無美紀子)にツネが病気だと聞いて見舞いに行くことにする寅。
もう先のないツネは、万一のときは光枝を女房にしてくれと頼む。
ツネの眼は真剣そのものだ。
小奇麗に片付いた部屋の壁には、北原白秋の詩「帰去来」が貼ってある。
「寅さんは、亭主に会いに来てくれた最後の友達よ。ありがとう。」
音無さんのテキヤの女房は好演だった。
(光枝のテーマは悲しい笛の音。)
光枝はツネの葬式をすませて上京し、本郷の旅館で働いている。
寅はツネの形見の財布をもらう。
光枝は寅とツネの約束を確かめるためにとらやに遊びに来る。
狼狽する寅。
柴又駅での別れのシーン。光枝を見送る寅。
寅の就職は不採用となり、旅にでる寅。
とらやの前をやきいも屋が通る。
寅さんシリーズのなかでも、こんなしみじみとした後味の作品も珍しい。
可笑しいシーンもふんだんにあって、心に残る一作だ。
山田洋次監督の充実ぶりが印象に残る。
おいちゃんが珍しく碁を打っていた。
碁盤はいつも置いてあるのに出番がなかったので、これで一安心。
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男はつらいよ 寅次郎紙風船 【第28作】