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瀬戸内の小島で大阪の芸者・ふみと出会った寅次郎。生き別れの弟に会うのをためらうふみをけし掛けて、寅次郎は一緒に会いに行く。しかし、弟はもはやこの世にはいなかった。そして、柴又へ帰った寅次郎の下へ、ふみが訪ねて来て…。
瀬戸内の小島で大阪の芸者・ふみと出会った寅次郎。生き別れの弟に会うのをためらうふみをけし掛けて、寅次郎は一緒に会いに行く。しかし、弟はもはやこの世にはいなかった。そして、柴又へ帰った寅次郎の下へ、ふみが訪ねて来て…。
製作年: |
1981年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
シリーズ: |
男はつらいよ 【第1作】 |
---|
1〜 2件 / 全2件
瀬戸内の小島で大阪の芸者・ふみと出会った寅次郎。生き別れの弟に会うのをためらうふみをけし掛けて、寅次郎は一緒に会いに行く。しかし、弟はもはやこの世にはいなかった。そして、柴又へ帰った寅次郎の下へ、ふみが訪ねて来て…。
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
104分 | 日本語 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DA9527 | 2004年11月25日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
6枚 | 0人 | 0人 |
国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第27弾がデジタルリマスター版で復活。瀬戸内の小島で大阪の芸者・ふみと出会った寅次郎。生き別れの弟に会うのをためらうふみを説き伏せて、一緒に会いに出掛ける寅だが、彼女の弟はもはやこの世にはおらず…。
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
104分 | 日本語英語 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド) |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DB8527 | 2008年11月27日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
2枚 | 0人 | 0人 |
1〜 2件 / 全2件
DVD
1〜 2件 / 全2件
1〜 2件 / 全2件
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乗り物の発達で物理的な距離は縮まっても、故郷と今身を置く場所では天候も違えば風習や文化も違います。大阪の下町の泥臭さが描かれる中で、花のように艶やかに色っぽく咲き誇る今回のマドンナ・ふみ(松坂慶子)ですが、彼女が見せる色っぽさは、故郷を離れた大阪という町で、芸者として生きる術として身についた妖艶さなんですね。
オープニングの夢の中にも初めてマドンナが登場し、ふみは竜宮城の乙姫様のようにも映りますが、本当の竜宮城は何処にあるのか、そんな事を考えさせる本作ではないかと思います。
瀬戸内の小島での寅とふみの出会いでは、ふみは自由気ままに生きる寅に、その自由さへの憧れと共に、自由に重なる故郷の暖かさを感じ取ったんじゃないでしょうか。幼くして両親と別れ、自らの力で生きることを強いられてきたふみにとっては、それは物理的な距離などではない、二度と戻ることが出来ない故郷の暖かみだったんだと思います。
一方寅は、いつものごとく、ふみの力になりたいという感情が、寅にとっての恋愛感情と重なっていきます。ふみに肉親である弟がいると知った時、寅は落胆を覚えるほどなんですよね。また、弟に会いに行くタクシーの中で、化粧や身なりを気にするふみは、芸者という今の生活と、故郷での姉としての顔との距離を埋めようとする戸惑いに満ちていたんじゃないでしょうか。
その弟も、家庭を持ち新たな故郷を築こうとした寸前に他界していたことを知らされます。自らの生活の糧となってきたお座敷を放棄し寅を頼るふみは、傷つき果てた存在だったんでしょうね。このシーンが今回の見せ場じゃないかと思います。
窓外に見える数えるほどしかない大阪の星の数を数えるふみは、故郷を離れ都会の中で生きてきた苦しさを感じさせますし、その中で芸者として生きることで身についてきた妖艶さなんだと思います。その艶っぽさを見せる演技も演出も光るワンシーンです。
しかし寅は、そんなふみのアプローチを受け入れることはないんですね。またふみの感情も、その直後に描写される喜介(芦屋雁之助)と母の関係のように、母に甘えるがごとくの人恋しい感情だったんじゃないでしょうか。もちろんそんな感情から恋愛に発展するのが男と女ですが、その場の感情でふみを抱くような男ではないのが寅なんですよね。家庭を持つことに憧れを持つふみと寅との決定的な違いが二人の距離を生み出してしまいます。翌朝、足早にタクシーに乗り込むふみは、まるで客を取った朝帰りの芸者のように、地に帰る寂しさを漂わせます。
この作品は、このシリーズの中では珍しく、寅やふみの感情を描写するシチュエーションが極めて少ない作品なんですよね。長々と前述した寅とふみの感情の流れも、私がそう感じたというものにしか過ぎませんし、観客に感じさせ想像させる猶予を持つ、映画らしい作品じゃないかと思います。しかし説明的な要素を少なくする一方で、ふみの弟の死や寅の失恋の感情など、感傷的なシーンにおいてはこれでもかと感傷的な描写を重ねるんですね。その演出が山田洋次らしさだと言ってしまえばそれまでなのですが、このアンバランスがこの作品の出来を悪い方に導いてしまっているように思えてなりません。
たとえば、寅には自分に向けられる愛情は無いと勘違いし、絶望しているはずのふみがとらやを訪れます。それだけでも痛々しいのですが、芸者として鍛えた色っぽい客扱いで、とらやで接客をするんですね。このシーンは明るく妖艶でコミカルでもある表面とは裏腹に、彼女が世の中に揉まれ歩んできた生い立ちを感じさせますし、ふみの色っぽさが感じられれば感じられるほど切なくもあります。その後結婚することが知らされ寅は失恋に落ちますが、その寅の感情など克明に描写する必要など何もないと思いますね。とぼとぼと階段を上がるなり、人の輪から外れるという描写で十分事足りるんじゃないかと思います。ここで寅の感情などクローズアップしないほど、ラストシーンは生きてくるんじゃないでしょうか。
ラストシーンでは、シリーズで初めて、失恋した後に寅が新しい家庭を築いたマドンナを訪問します。ふみにとっての竜宮城はこの新しい家庭なんですね。故郷を離れた浮遊を経て、新たな故郷を生み出すという明るいシーンだと思います。寅もまたその竜宮城を温かい気持ちで見守ることが出来る年齢に達したという、寅にとっての成長でもあり、マドンナの幸せを心から願う、寅にとっての竜宮城でもあるのではないでしょうかね。
この作品は決して悪い脚本ではないと思いますし、松坂慶子の演技も、そのベースとなる大阪・新世界の描写も秀逸だと思います。しかし克明に描く場所を取り違えた、演出のアンバランスが何とも惜しまれる作品だと思いますね。
40点。
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ユーザーレビュー:11件
投稿日
2007/11/28
レビュアー
ケチケチ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
乗り物の発達で物理的な距離は縮まっても、故郷と今身を置く場所では天候も違えば風習や文化も違います。大阪の下町の泥臭さが描かれる中で、花のように艶やかに色っぽく咲き誇る今回のマドンナ・ふみ(松坂慶子)ですが、彼女が見せる色っぽさは、故郷を離れた大阪という町で、芸者として生きる術として身についた妖艶さなんですね。
オープニングの夢の中にも初めてマドンナが登場し、ふみは竜宮城の乙姫様のようにも映りますが、本当の竜宮城は何処にあるのか、そんな事を考えさせる本作ではないかと思います。
瀬戸内の小島での寅とふみの出会いでは、ふみは自由気ままに生きる寅に、その自由さへの憧れと共に、自由に重なる故郷の暖かさを感じ取ったんじゃないでしょうか。幼くして両親と別れ、自らの力で生きることを強いられてきたふみにとっては、それは物理的な距離などではない、二度と戻ることが出来ない故郷の暖かみだったんだと思います。
一方寅は、いつものごとく、ふみの力になりたいという感情が、寅にとっての恋愛感情と重なっていきます。ふみに肉親である弟がいると知った時、寅は落胆を覚えるほどなんですよね。また、弟に会いに行くタクシーの中で、化粧や身なりを気にするふみは、芸者という今の生活と、故郷での姉としての顔との距離を埋めようとする戸惑いに満ちていたんじゃないでしょうか。
その弟も、家庭を持ち新たな故郷を築こうとした寸前に他界していたことを知らされます。自らの生活の糧となってきたお座敷を放棄し寅を頼るふみは、傷つき果てた存在だったんでしょうね。このシーンが今回の見せ場じゃないかと思います。
窓外に見える数えるほどしかない大阪の星の数を数えるふみは、故郷を離れ都会の中で生きてきた苦しさを感じさせますし、その中で芸者として生きることで身についてきた妖艶さなんだと思います。その艶っぽさを見せる演技も演出も光るワンシーンです。
しかし寅は、そんなふみのアプローチを受け入れることはないんですね。またふみの感情も、その直後に描写される喜介(芦屋雁之助)と母の関係のように、母に甘えるがごとくの人恋しい感情だったんじゃないでしょうか。もちろんそんな感情から恋愛に発展するのが男と女ですが、その場の感情でふみを抱くような男ではないのが寅なんですよね。家庭を持つことに憧れを持つふみと寅との決定的な違いが二人の距離を生み出してしまいます。翌朝、足早にタクシーに乗り込むふみは、まるで客を取った朝帰りの芸者のように、地に帰る寂しさを漂わせます。
この作品は、このシリーズの中では珍しく、寅やふみの感情を描写するシチュエーションが極めて少ない作品なんですよね。長々と前述した寅とふみの感情の流れも、私がそう感じたというものにしか過ぎませんし、観客に感じさせ想像させる猶予を持つ、映画らしい作品じゃないかと思います。しかし説明的な要素を少なくする一方で、ふみの弟の死や寅の失恋の感情など、感傷的なシーンにおいてはこれでもかと感傷的な描写を重ねるんですね。その演出が山田洋次らしさだと言ってしまえばそれまでなのですが、このアンバランスがこの作品の出来を悪い方に導いてしまっているように思えてなりません。
たとえば、寅には自分に向けられる愛情は無いと勘違いし、絶望しているはずのふみがとらやを訪れます。それだけでも痛々しいのですが、芸者として鍛えた色っぽい客扱いで、とらやで接客をするんですね。このシーンは明るく妖艶でコミカルでもある表面とは裏腹に、彼女が世の中に揉まれ歩んできた生い立ちを感じさせますし、ふみの色っぽさが感じられれば感じられるほど切なくもあります。その後結婚することが知らされ寅は失恋に落ちますが、その寅の感情など克明に描写する必要など何もないと思いますね。とぼとぼと階段を上がるなり、人の輪から外れるという描写で十分事足りるんじゃないかと思います。ここで寅の感情などクローズアップしないほど、ラストシーンは生きてくるんじゃないでしょうか。
ラストシーンでは、シリーズで初めて、失恋した後に寅が新しい家庭を築いたマドンナを訪問します。ふみにとっての竜宮城はこの新しい家庭なんですね。故郷を離れた浮遊を経て、新たな故郷を生み出すという明るいシーンだと思います。寅もまたその竜宮城を温かい気持ちで見守ることが出来る年齢に達したという、寅にとっての成長でもあり、マドンナの幸せを心から願う、寅にとっての竜宮城でもあるのではないでしょうかね。
この作品は決して悪い脚本ではないと思いますし、松坂慶子の演技も、そのベースとなる大阪・新世界の描写も秀逸だと思います。しかし克明に描く場所を取り違えた、演出のアンバランスが何とも惜しまれる作品だと思いますね。
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