緋牡丹博徒 お竜参上 / 富司純子
緋牡丹博徒 お竜参上
/加藤泰
平均評価点:
予告編を検索
全体の平均評価点: (5点満点)
(8)
解説・ストーリー
一時代を築いた藤純子主演による「緋牡丹博徒」シリーズ第6作。数年前に死に追いやった偽お竜の娘・お君を探して旅を続けるお竜。東京・浅草の鉄砲久一家に草鞋を脱いだお竜は、同じ浅草界隈を縄張りとする鮫洲一家と渡世の理由から対峙することに。
一時代を築いた藤純子主演による「緋牡丹博徒」シリーズ第6作。数年前に死に追いやった偽お竜の娘・お君を探して旅を続けるお竜。東京・浅草の鉄砲久一家に草鞋を脱いだお竜は、同じ浅草界隈を縄張りとする鮫洲一家と渡世の理由から対峙することに。
もっと見る▼
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「緋牡丹博徒 お竜参上」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
一時代を築いた藤純子主演による「緋牡丹博徒」シリーズ第6作。数年前に死に追いやった偽お竜の娘・お君を探して旅を続けるお竜。東京・浅草の鉄砲久一家に草鞋を脱いだお竜は、同じ浅草界隈を縄張りとする鮫洲一家と渡世の理由から対峙することに。
「緋牡丹博徒 お竜参上」 の作品情報
「緋牡丹博徒 お竜参上」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「緋牡丹博徒 お竜参上」 のシリーズ作品
緋牡丹博徒 お竜参上の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DRTD02361 |
2004年11月12日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
1枚
|
0人
|
0人
|
緋牡丹博徒 お竜参上の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DRTD02361 |
2004年11月12日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
1枚
|
0人
|
0人
|
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:8件
ファースト・シークエンスに茫然自失
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
同じ緋牡丹博徒シリーズの『花札勝負』のレビューを書いた時にはまだこの『お竜参上』を観ていなかったので「これがベストか?」なんてことを書いちゃったんだけど、その後この作品を観て愕然。少なくとも緋牡丹博徒シリーズに関して言うならこっちの方がずっといいのだ。
まず、いきなり顔のどアップが出てきたので度肝を抜かれた。いや、顔と言うよりは唇か瞼のどっちかだったと思うんだけど、顔の部位が画面いっぱいに拡がっているのだ。幸いにしてこの作品は劇場で観ることができたので、そのメガトン級の迫力を充分に味わうことができたけれど、テレビの画面で観たらその迫力も数分の一になってしまったと思う。
顔の部位の即物的な接写にもびっくりしたが、このシークエンスが子供の頃に目が見えなかったため触指でしか記憶がない母親かどうかを確認するためのものだったことがわかり再び愕然とする。映画で、画面で「表現する」というのはこう言うことなのだと言うことを圧倒的な説得力で知らしめてくれたのだ。同じような例としては、小津の『東京物語』におけるファースとラストにおける風景のインサートショットの関係性や、笠智衆と東山千栄子が東京に行くために二人して準備しているシーンがやはりラスト近くでほぼ同じ構図ながら今度は笠智衆一人しかいない状態で撮されているところ(つまり東山千栄子がいたはずの場所がぽっかり空白になっているのだ)が上げられると思うが、言葉による表現や解説的な映像を用いることなく、「子供の頃に盲目だった少女の過去の悲哀および現在の母親に対する思慕」や「愛する妻の死により空白の実在を前にした夫の絶望感と諦念」などということを「表現」いや具体的に「表出」できることこそが映画の美しさと価値なのだと思う。そして、このような映画の感動は、「言いたいこと」とか「テーマ」なんて言う薄っぺらで表面的な言葉で簡単にまとめることなどできるわけがない。
ちなみに、ファーストシーンは上記のようにかなり極端なものになっているが、その後の展開は理屈抜きに楽しむことができる任侠ものなので(それがまた良くできているのだ)、構えることなく誰にでも楽しめる作品だと思う。
このレビューは気に入りましたか?
11人の会員が気に入ったと投稿しています
お竜よ、どこへゆく
シリーズ屈指の出来と賞賛されもする本作ですが、やはり首肯しがたいおもいです。おなじ加藤泰の前作『花札勝負』にははるかにおよばない。映画は映像(音)=物語の綜合ですが、『花札勝負』はその完璧さを誇っています。本作『お竜参上』は、映像としては加藤泰の趣向がつっぱしり、それにひきずられて物語はかなりご都合主義的展開になっています。
むろんご都合的でない映画のストーリーなんてないわけですが、すばらしい映画では、ある場面はつぎの場面への展開、用意のためだけにあるのではありません。場面はつぎの場面を期待させつつ、その場面それじたいの魅力をはなって、いつまでもそれをみていたい、そんな未練をのこしつつ消え去ってしまうものなのです。映画をみおわっての感動は、過ぎ去ったいくつもの場面の、カットの、音のそれを積分したものにほかなりません。さらにいえばあのセリフ、顔、動き、光と闇の瞬きするあいだにおきた、無数の嘆息と連続したはずのものなのです。
端的な例として、嵐寛寿郎が指標となるでしょう。本作では物語中盤で、敵の策略で襲われ、子分衆のみまもる床で横臥したまま息だえます。敵討ちへと浮き足だった子分をいさめるのはお竜です。この臨終の場で、お竜にスポットライトがあてられ、ひとり芝居がえんじられます。『花札勝負』もにた構成です。襲うのは、一宿一飯の義理だけの刺客高倉健で、すばらしい一対一の勝負となります。そして瀕死の状態で子分衆にかこまれる。しかし寛寿郎はそこから正装し、大親分としてのとつめをはたしてから、姿勢ただしく往生をとげるのです。まず寛寿郎の血の気のまったくうせた蝋人形のような凄絶な顔貌にはもう身震いするしかないのですが、さらに子分衆の、いますぐ敵討ちにつっぱしりたい衝動と、親分の遺言をまもりたいおもいとで、板挟みになり、身もだえし、涙していやいやをする、そのひとりひとりの顔がなんともいとおしく、かわいい。お竜は旅人としての節をまもり、親と子の別れをじっとみまもる。まなざしがそんな子分たちをいとおしいとつげている。涙をこらえ、唇をかんだその顔のなんと美しいことか。
むろん前作とおなじことをしても芸がありません。『お竜参上』のスポットライトをあびたお竜だってじゅうぶんすばらしい。だが本作では、嵐寛寿郎の見せ場はあまりないのです。かれは物語の展開のために、つぎなる対立の言い訳のために死ぬだけです。それでもよい場面はいくつかあります。やはり、名高い今戸橋のひとときの別れの場面をあげなければならないでしょう。降りしきる雪もようのなか、旅烏の菅原文太と、素足に傘、着流しのお竜が、じかにふれることを禁欲して辞儀をかわす。そのふうじた未練をいたずらするように、餞別の蜜柑がころがりおちる。おもわずふたりが蜜柑をおう。微笑ましくも哀切にみちたすばらしい場面です。
しかし物語の展開からすれば、そんな足踏みする「橋」はただのアクセントにすぎません。この映画はむしろ「階段」の活劇です。移動のたわむれの場ではなく、登りきるか、落下するかの冷酷な力学の場なのです。加藤泰は映像を駆使します。クライマックスの稜雲閣十二階の、下から上へ(そして下へ)の死闘だけではありません。若い恋人同士の無惨な別れは階段でえんじられます。映像は物語の緩急に奉仕するよりも、切迫したおのれの力学に殉じようとしているかのようです。お竜も翻弄されます。血をあび、傷をおい、髪をふりみだして闘います。お竜よ、どこへゆく。おもわずそうつぶやく。
シリーズの約束事がまるでやぶれそうです。じじつ加藤泰の次作となる『お命戴きます』ではこわれます。が、なによりもこのお竜は、藤純子の旅渡世の終焉、血をあび髪をみだしたまま捕縛されてひかれゆく『女渡世人 おたの申します』(山下耕作監督、笠原和夫脚本)を予兆させています。加藤泰の映像が、そんなさきまでつっぱしってしまった作品です。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
それにしても
加藤泰三部作は是非映画館か、50inch以上の大画面で観直したい〜!!!
多分様々な関係者もDISCASサイト覗いてるはずやろからちょろっと載させて下さいませ。
お願いやから東映さんメーカーさんDVDの値段下げなはれ。
ちょっと前の洋モン「デイ・アフター・トゥモロー」やら遂に1,000円切ってるやないの。
この作品定価4,725円ってオ〜イ!ヘタしたらきょうびの小学生より金持ってへん時もあるワイにどないせぇっちゅうねん!「緋牡丹博徒」シリーズ全部買い揃えよ思たら4,725円×8=… 計算でけへんくらい金要るがな。なんとか頑張って2,000円台にでもしなはれ。そしたらもうちょっと売れて幅広く若い人達にも観てもらえんねん。もっと日本のエエ映画観てもらおうという気〜無いんかいなほんまに。儲け主義はあきまへん。そうなる時期待ってまっせ。
その点ではレンタルはありがたいですDISCASさん。
お願いやからメーカーさんやら版権持ってる企業、個人さん、既に生産中止になってても人気のある作品は速やかに再販しなはれ。
例えば「悪魔のいけにえ」とか「ドラゴンへの道」とかオークションで20,000円前後で取引されてますやん。(売ってるときに纏めて買うとったらよかったでってこんな状況になるとは到底思わんかったなぁ。買い溜めしてたら今頃小金持っちやのに…)「悪魔のいけにえ」は内容が今の時代では残念ながらアカンらしいけどなぁ… でも他にもグロい作品なんぼでもあんのに… 欲しい人の気持ち分かるから気の毒ですわ。これはほんまに。
「ドラゴンへの道」はやっと再販される様やからヨッシャこれはええ事や。UPJさんエライ! ジャケはちょっと、え?なんでやねん! やけど…
そのへんメーカーさんも常にチェックせんといかんのとちゃいまっか。たのんまっせ。
DISCASさ〜ん。入荷してね〜。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
プログラムピクチャーの奥は深い
投稿日:2013/04/07
レビュアー:さえぴょん
このシリーズどれも面白いけどやっぱりこれが一番。完璧な構図、照明の中を藤純子が動き回ることで画面に漲るダイナミズム。
任侠映画のフォーマットを守りつつこんだけ作家性を盛り込む加藤泰すんごい。
任侠映画多すぎてどれ観たらいいか分かんないって人は、とりあえず最初にこれか「死んで貰います」観とけー。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
環境問題
恩着せがましい「お客様第一主義」が流行って久しいが、やはりそういうことは楽屋裏で言うことはあっても世間に対して吹聴するものではない。それを命がけで実行しているというわけでもなく。古い映画を見ると現代の浮き足立った状態が1つ1つあぶりだされてくるようで面白い。また1つ、魂が軽薄になっている言葉が浮かんできた。浮遊するなんちゃってスローガンに乾杯。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
ファースト・シークエンスに茫然自失
投稿日
2006/02/16
レビュアー
parole
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
同じ緋牡丹博徒シリーズの『花札勝負』のレビューを書いた時にはまだこの『お竜参上』を観ていなかったので「これがベストか?」なんてことを書いちゃったんだけど、その後この作品を観て愕然。少なくとも緋牡丹博徒シリーズに関して言うならこっちの方がずっといいのだ。
まず、いきなり顔のどアップが出てきたので度肝を抜かれた。いや、顔と言うよりは唇か瞼のどっちかだったと思うんだけど、顔の部位が画面いっぱいに拡がっているのだ。幸いにしてこの作品は劇場で観ることができたので、そのメガトン級の迫力を充分に味わうことができたけれど、テレビの画面で観たらその迫力も数分の一になってしまったと思う。
顔の部位の即物的な接写にもびっくりしたが、このシークエンスが子供の頃に目が見えなかったため触指でしか記憶がない母親かどうかを確認するためのものだったことがわかり再び愕然とする。映画で、画面で「表現する」というのはこう言うことなのだと言うことを圧倒的な説得力で知らしめてくれたのだ。同じような例としては、小津の『東京物語』におけるファースとラストにおける風景のインサートショットの関係性や、笠智衆と東山千栄子が東京に行くために二人して準備しているシーンがやはりラスト近くでほぼ同じ構図ながら今度は笠智衆一人しかいない状態で撮されているところ(つまり東山千栄子がいたはずの場所がぽっかり空白になっているのだ)が上げられると思うが、言葉による表現や解説的な映像を用いることなく、「子供の頃に盲目だった少女の過去の悲哀および現在の母親に対する思慕」や「愛する妻の死により空白の実在を前にした夫の絶望感と諦念」などということを「表現」いや具体的に「表出」できることこそが映画の美しさと価値なのだと思う。そして、このような映画の感動は、「言いたいこと」とか「テーマ」なんて言う薄っぺらで表面的な言葉で簡単にまとめることなどできるわけがない。
ちなみに、ファーストシーンは上記のようにかなり極端なものになっているが、その後の展開は理屈抜きに楽しむことができる任侠ものなので(それがまた良くできているのだ)、構えることなく誰にでも楽しめる作品だと思う。
お竜よ、どこへゆく
投稿日
2008/01/19
レビュアー
kobarou
シリーズ屈指の出来と賞賛されもする本作ですが、やはり首肯しがたいおもいです。おなじ加藤泰の前作『花札勝負』にははるかにおよばない。映画は映像(音)=物語の綜合ですが、『花札勝負』はその完璧さを誇っています。本作『お竜参上』は、映像としては加藤泰の趣向がつっぱしり、それにひきずられて物語はかなりご都合主義的展開になっています。
むろんご都合的でない映画のストーリーなんてないわけですが、すばらしい映画では、ある場面はつぎの場面への展開、用意のためだけにあるのではありません。場面はつぎの場面を期待させつつ、その場面それじたいの魅力をはなって、いつまでもそれをみていたい、そんな未練をのこしつつ消え去ってしまうものなのです。映画をみおわっての感動は、過ぎ去ったいくつもの場面の、カットの、音のそれを積分したものにほかなりません。さらにいえばあのセリフ、顔、動き、光と闇の瞬きするあいだにおきた、無数の嘆息と連続したはずのものなのです。
端的な例として、嵐寛寿郎が指標となるでしょう。本作では物語中盤で、敵の策略で襲われ、子分衆のみまもる床で横臥したまま息だえます。敵討ちへと浮き足だった子分をいさめるのはお竜です。この臨終の場で、お竜にスポットライトがあてられ、ひとり芝居がえんじられます。『花札勝負』もにた構成です。襲うのは、一宿一飯の義理だけの刺客高倉健で、すばらしい一対一の勝負となります。そして瀕死の状態で子分衆にかこまれる。しかし寛寿郎はそこから正装し、大親分としてのとつめをはたしてから、姿勢ただしく往生をとげるのです。まず寛寿郎の血の気のまったくうせた蝋人形のような凄絶な顔貌にはもう身震いするしかないのですが、さらに子分衆の、いますぐ敵討ちにつっぱしりたい衝動と、親分の遺言をまもりたいおもいとで、板挟みになり、身もだえし、涙していやいやをする、そのひとりひとりの顔がなんともいとおしく、かわいい。お竜は旅人としての節をまもり、親と子の別れをじっとみまもる。まなざしがそんな子分たちをいとおしいとつげている。涙をこらえ、唇をかんだその顔のなんと美しいことか。
むろん前作とおなじことをしても芸がありません。『お竜参上』のスポットライトをあびたお竜だってじゅうぶんすばらしい。だが本作では、嵐寛寿郎の見せ場はあまりないのです。かれは物語の展開のために、つぎなる対立の言い訳のために死ぬだけです。それでもよい場面はいくつかあります。やはり、名高い今戸橋のひとときの別れの場面をあげなければならないでしょう。降りしきる雪もようのなか、旅烏の菅原文太と、素足に傘、着流しのお竜が、じかにふれることを禁欲して辞儀をかわす。そのふうじた未練をいたずらするように、餞別の蜜柑がころがりおちる。おもわずふたりが蜜柑をおう。微笑ましくも哀切にみちたすばらしい場面です。
しかし物語の展開からすれば、そんな足踏みする「橋」はただのアクセントにすぎません。この映画はむしろ「階段」の活劇です。移動のたわむれの場ではなく、登りきるか、落下するかの冷酷な力学の場なのです。加藤泰は映像を駆使します。クライマックスの稜雲閣十二階の、下から上へ(そして下へ)の死闘だけではありません。若い恋人同士の無惨な別れは階段でえんじられます。映像は物語の緩急に奉仕するよりも、切迫したおのれの力学に殉じようとしているかのようです。お竜も翻弄されます。血をあび、傷をおい、髪をふりみだして闘います。お竜よ、どこへゆく。おもわずそうつぶやく。
シリーズの約束事がまるでやぶれそうです。じじつ加藤泰の次作となる『お命戴きます』ではこわれます。が、なによりもこのお竜は、藤純子の旅渡世の終焉、血をあび髪をみだしたまま捕縛されてひかれゆく『女渡世人 おたの申します』(山下耕作監督、笠原和夫脚本)を予兆させています。加藤泰の映像が、そんなさきまでつっぱしってしまった作品です。
それにしても
投稿日
2005/04/21
レビュアー
ホントニ!?
加藤泰三部作は是非映画館か、50inch以上の大画面で観直したい〜!!!
多分様々な関係者もDISCASサイト覗いてるはずやろからちょろっと載させて下さいませ。
お願いやから東映さんメーカーさんDVDの値段下げなはれ。
ちょっと前の洋モン「デイ・アフター・トゥモロー」やら遂に1,000円切ってるやないの。
この作品定価4,725円ってオ〜イ!ヘタしたらきょうびの小学生より金持ってへん時もあるワイにどないせぇっちゅうねん!「緋牡丹博徒」シリーズ全部買い揃えよ思たら4,725円×8=… 計算でけへんくらい金要るがな。なんとか頑張って2,000円台にでもしなはれ。そしたらもうちょっと売れて幅広く若い人達にも観てもらえんねん。もっと日本のエエ映画観てもらおうという気〜無いんかいなほんまに。儲け主義はあきまへん。そうなる時期待ってまっせ。
その点ではレンタルはありがたいですDISCASさん。
お願いやからメーカーさんやら版権持ってる企業、個人さん、既に生産中止になってても人気のある作品は速やかに再販しなはれ。
例えば「悪魔のいけにえ」とか「ドラゴンへの道」とかオークションで20,000円前後で取引されてますやん。(売ってるときに纏めて買うとったらよかったでってこんな状況になるとは到底思わんかったなぁ。買い溜めしてたら今頃小金持っちやのに…)「悪魔のいけにえ」は内容が今の時代では残念ながらアカンらしいけどなぁ… でも他にもグロい作品なんぼでもあんのに… 欲しい人の気持ち分かるから気の毒ですわ。これはほんまに。
「ドラゴンへの道」はやっと再販される様やからヨッシャこれはええ事や。UPJさんエライ! ジャケはちょっと、え?なんでやねん! やけど…
そのへんメーカーさんも常にチェックせんといかんのとちゃいまっか。たのんまっせ。
DISCASさ〜ん。入荷してね〜。
プログラムピクチャーの奥は深い
投稿日
2013/04/07
レビュアー
さえぴょん
このシリーズどれも面白いけどやっぱりこれが一番。完璧な構図、照明の中を藤純子が動き回ることで画面に漲るダイナミズム。
任侠映画のフォーマットを守りつつこんだけ作家性を盛り込む加藤泰すんごい。
任侠映画多すぎてどれ観たらいいか分かんないって人は、とりあえず最初にこれか「死んで貰います」観とけー。
環境問題
投稿日
2008/01/05
レビュアー
伍
恩着せがましい「お客様第一主義」が流行って久しいが、やはりそういうことは楽屋裏で言うことはあっても世間に対して吹聴するものではない。それを命がけで実行しているというわけでもなく。古い映画を見ると現代の浮き足立った状態が1つ1つあぶりだされてくるようで面白い。また1つ、魂が軽薄になっている言葉が浮かんできた。浮遊するなんちゃってスローガンに乾杯。
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
-
- 宅配レンタル 定額8プラン

-
- 「新作・準新作」が定額で月8枚レンタルできる!※1借り放題付き※2
- 新規登録する
-
- 宅配レンタル 定額4プラン

-
- 新規登録する
-
- 都度課金 プラン

-
- 新規登録する
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
※2 借り放題はDVD「旧作」、CD「新作・準新作・旧作」が対象です。
緋牡丹博徒 お竜参上