序の舞

エロジジイぶりが、良かったです。
日本画の女流画家　島村松翠の半生を描いた作品。アレ？島村だったっけ？　上村じゃなかったんだ？

子供の頃から才能を認められ、有名な画家（エロ佐藤慶）に弟子入り。しかし成長した松翠は、師匠と関係を持ってしまい妊娠してしまう。世間体を気にして、ひっそり産み落とし養子に出すが・・・

名取裕子さんは花魁もいいけど、苦悩しながらもエロ佐藤に翻弄されちゃう演技が、たまりませんね♪三田村邦彦も風間杜生も気の毒でしたね。
どんなに翻弄されても画人としての情熱は醒めるどころか、ますます才能は輝きを放つ・・・女は強し！！　この一言に尽きますね。エロ佐藤の最後も見届けて・・・納得でした。

名取裕子は今と見分けがつかない・・・ってことは美しさを保つために相当努力してるんだろうなぁ。今よりはホッソリしていて、手篭め（って凄い言葉ですね・・・。）にされる時の涙は初々しくて、若かったんだなぁと。
他の出演者は凄く若い！三田村邦彦とか風間杜夫とか笑っちゃいます。
日本画が何度も登場して美しいです・・・でもそれだけの映画かなぁ。島村松翠（名取裕子）の伝記で、日本画家として成功して行くけど、女としては父なし子を産んで実母（岡田茉莉子）ともども苦労しました・・・というお話で。

感動はありません。
岡田茉莉子は熱演、三田佳子も脇を締めて、佐藤慶がいやらしい嫌な男（でも下手くそ！）を、風間杜夫もなかなか幅のある演技をするようになったな、とそれぞれ役者としての仕事をきっちりやっているだけ、という感じで終わってしまいました。

昔、体操着を着ている友達の袖を引っ張り下ろして「序の舞！」って遊んだ覚えがあって今回初めて見たんですけど、その場面が色っぽい他はほんと伝記と思って見るしかないと思います。
絵は綺麗でしたけどね・・・。

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１００レビューごとの、お決まりのエロ見レビューです。

これやると“お気に入り登録してくれてる人”が減るんですよね〜
“７００レビュー目前記念”という事でお許し下さい。^^

金八先生にも出ていた名取裕子のエロ見です。


チャプター６

　　雨に濡れ着替える一瞬のシーン

チャプター８

　　腕ブラ状態の腕をどかされるシーン（代役？）

チャプター１１

　　背中側から抱き締められ、揉まれるシーン

チャプター１３

　　着替える時に、母に乳見られ妊娠発覚のシーン

本作まで東映ヤクザ路線が主だった中島貞夫がこういう作品を撮った事がまず驚きだった。公開時観た時は骨太のしっかりした作品になっているので感心した憶えがある。名取裕子の本格初主演だったと思うが体当たりの熱演とは感じたが、やはり一番印象が強いのはそのエロさである。「白日夢」でもそのイヤラしさ、助平度を発散しまくっている佐藤慶が本作でも真骨頂のスケベ爺ぶりである。男をまだ知らない名取にエロ本を見せて動揺させてその体を愛撫していくシーンはエロさ満載である。特に愛撫している佐藤を画面に見せずに名取の顔のアップでその感じている表情から今何をされているのか観客に想像させるやり方は上手い。後半、名取が一度手を切った佐藤と再会した際、佐藤が泣き崩れて謝罪しながら、どさくさに紛れて名取の着物のスソから股間を触っていくシーンでは会場から爆笑が起きた。とんだエロじじいである。しかしながら、又それを受け入れて先程と同じく呼吸を乱して感じていく名取の表情のみを映すのが又エロい。実在の画家の話だし真面目な作品なのだが、ついついそのエロさの方に気を取られてしまう罪な作品である。

切手にもなった上村松園の代表作「序の舞」、朱の着物をまとった令嬢の凜とした立ち姿と強い意志をみなぎらせた顔立ちが印象的な日本画の傑作です。
何ものにも犯されない気品、一点の卑俗さもない清澄な美しさ。松園の理想とした美人画の完成形ですね。
その松園の伝記映画を、「極妻」と「まむしの兄弟」と「温泉こんにゃく芸者」と「尼寺マル秘物語」の中島貞夫が監督した、ということでえっ？と思いました。
しかし丁寧な作り、住まいである葉茶屋「ちぎりや」のセットなどとても雰囲気がありました、で、意外に格調高く文芸映画していてよかったです。
たおやかで気品の匂う作品の裏側では、生身の画家が血を流して苦闘していたのだなと、よくわかりました。二次元の美女たちと違って画家には、飲んだり食べたり愛したりする肉体が備わっていますから、絵のようにきれいにはいきません。
どうしてもお金が必要で、「枕絵」を描いたなんてエピソードがありましたが、ほんとだったら見てみたいものです。
驚くべきは、松園が、封建制度が残り、男尊女卑の明治の世に敢然と、未婚の母となる道を選んだこと。映画は、芸術家松園ではなく、女性ならではの運命と闘う松園を、生々しく描きます。
母に懐妊を見抜かれるのが、着替えのためについさらしてしまった乳房の張りだとは…名取裕子、からだを張って頑張っています。
その母役、岡田茉莉子もたいへんな存在感で、まあ、こういう役にしては顔がバタ臭すぎる気もしますが、この母がいてこそ、未婚の母となるも画業に集中できた、母の力は偉大です。映画の始まりを、安政５年、母が京都へ里子に出されるシーンから始めているのも、松園の母への敬意からでしょう。
それにひきかえ、松園に絡む男たちは、佐藤慶を筆頭に、風間杜夫、三田村邦彦、卑劣であるか、意気地がないかどちらかで、いいところがひとつもありません。
松園のこれまた傑作、母子の姿を描いた「青眉」をじっと見つめる老いた佐藤慶の顔で、映画は幕となりますが、その胸中に去来するものは何だったのでしょう。
結局、おれは種馬にすぎなかったのか…
ちなみに生まれた赤ちゃんは後に文化勲章画家上村松篁となり、その子（松園の孫）、上村淳之氏も著名な日本画家です。松園とその母は芸術一家のゴッドマザーですね。
事情ある妊娠をしてしまった女性に秘かに出産させ、赤ちゃんを養子に出す斡旋をする芸妓の役で三田佳子が出ていますが、これがまた、目が覚めるように美しい。
「尼寺マル秘物語」を借りたくなりました。