伊豆の踊子 / 吉永小百合
伊豆の踊子
/西河克己
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全体の平均評価点: (5点満点)
(7)
解説・ストーリー
これまでに幾度となく映画化されてきた川端康成の文芸「伊豆の踊子」を、吉永小百合と高橋英樹の共演で映画化した63年版。大正時代の伊豆の天城街道を舞台に、旅芸人一座と道中を共にすることになった男・川島と若く美しい踊り子・薫との淡い恋を描く。
これまでに幾度となく映画化されてきた川端康成の文芸「伊豆の踊子」を、吉永小百合と高橋英樹の共演で映画化した63年版。大正時代の伊豆の天城街道を舞台に、旅芸人一座と道中を共にすることになった男・川島と若く美しい踊り子・薫との淡い恋を描く。
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「伊豆の踊子」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
これまでに幾度となく映画化されてきた川端康成の文芸「伊豆の踊子」を、吉永小百合と高橋英樹の共演で映画化した63年版。大正時代の伊豆の天城街道を舞台に、旅芸人一座と道中を共にすることになった男・川島と若く美しい踊り子・薫との淡い恋を描く。
「伊豆の踊子」 の作品情報
「伊豆の踊子」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
伊豆の踊子の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
87分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
NKDN57 |
2005年01月21日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
|
0人
|
0人
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伊豆の踊子の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
87分 |
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1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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NKDN57 |
2005年01月21日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
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0人
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ユーザーレビュー:7件
「伊豆の踊子」全6作品が見たくなりました
投稿日:2005/02/05
レビュアー:ケチケチ
いったい何度映画化されているのだろうと調べると、昭和8年以来、田中絹代、美空ひばり、鰐淵晴子、吉永小百合、内藤洋子、山口百恵と6回も映画化されているんですね。リアルタイムで見ることが出来たのは、百恵ちゃんの踊り子だけですが、当時すごい人気で、立ち見だったのを鮮明に覚えています。できるものなら、すべてDVDで見比べてみたいものです。
川端康成の伊豆の踊子が新人女優の登竜門のごとく用いられるのは、初々しい主人公が新人に相応しいこともあるのでしょうが、決して難しい演技でもなく、演技云々よりも演じる女優が持つ素材そのものの味が作品に表れるからではないかと思ったりもします。吉永小百合主演作と山口百恵主演作を比べると、同じ監督による作品ではあっても、お嬢様として育った吉永小百合が演じる踊り子の味と、家庭的に恵まれずに育った山口百恵の踊り子とでは、どちらが良い悪いという問題ではなく違う味を感じます。私は、吉永小百合主演には女優としての華を感じますし、山口百恵主演にはこの物語に相応しい不幸を背負った臭いを感じます。また別角度から見れば、同じ踊り子の無邪気さであっても、前者には演技を感じ、後者には自然さを感じます。
この映画は今から思えば恐ろしいばかりの豪華キャストです。吉永小百合の相手役は高橋英樹ですし、大坂志郎、浪花千栄子、十朱幸代、南田洋子、浜田光夫、宇野重吉とそうそうたる面々です。大坂志郎、浪花千栄子の芸達者ぶりには感心させられますし、時代劇的な大きな演技のない高橋英樹も新鮮さを感じます。
現在から思えば遠い昔のお伽噺のように思える伊豆の踊子の世界です。しかし、この映画はファーストシーンとラストシーンで映画が作られた現在を描写し、自由な恋愛が許されなかった時代を思い起こすというプロットが組まれています。このような描写もこの映画が作られた60年代前半だからこそなんでしょうね。今や現実の物語として伊豆の踊子の世界と現在を結びつけて考える描写などはされることがないでしょう。このあたりも時代を感じさせてくれて面白かったです。5段階評価は、3。
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学生と踊子の叶わぬ恋
監督:西川克己(1963年・87分)
原作:川端康成「伊豆の踊子」(1926年/大正15年)
主人公の「私(高橋秀樹)」は一高の学生で二十歳。
伊豆を一人旅しています。
小説では、「自分の孤児根性が嫌で」という理由からの旅でした。
旅の途中、旅芸人一家(5人)と出会い、行き先が同じ下田だったため、「私」は彼らと一緒に行くことにしました。
その一家には薫(吉永小百合)という若い娘がいて、その薫の無邪気な可愛らしさに「私」は惹かれて行きます。
天城峠で雨宿りに立ち寄った茶屋のお婆さんが、「私」に何やかやと吹き込みます。
旅芸人たちが、蔑まされている存在だと分かります。
それでも「私」が、旅芸人たちと自分とを身分違いなどと考えないで、同じ人間同士として会話し付き合っている姿には、清々しさを感じました。
茶屋のお婆さんから聞いた話が本当であれば、踊子の薫もこれから行く湯ケ野の温泉宿で、どこかの男に汚されてしまうのかと「私」は心配します。
翌朝「私」が朝湯をつかっていると、向かいの宿の露天風呂からこちらに向かって薫が手を大きく振っているのが見えました。
しかも素っ裸で、無邪気に。
それを見て「私」は、薫がまだ子供なんだと感じ、安心したように笑います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちょっと書き過ぎてしまったかも知れません。
今とは職業や身分、恋愛に対する意識が違って当然なのですが、そうそう人の心が変わってしまったとは思えません。
下田港の艀(はしけ)と船上から互いに手を振り合った時だけは、「私」も踊子も自分の秘めた思いを伝えあった瞬間だと思います。
ウィキペディアによると、「伊豆の踊子」の映画化は6回。
わたしは、山口百恵の踊子しか観たことはありませんでしたが、今回、吉永小百合の踊子が原作のイメージ通り、無邪気で子供っぽい踊子に感じました。
笑顔が明るく華やかでした。
百恵ちゃんは、笑っていてもどこか淋し気でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウィキペディアをご覧になれば分かることですが、私自身のためのメモとして歴代の「伊豆の踊子」を書き留めておきます。
・「恋の花咲く伊豆の踊子」1933年・五所平之助監督 田中絹代/大日方傳
・「伊豆の踊子」1954年・野村芳太郎監督 美空ひばり/石濱朗
・「伊豆の踊子」1960年・川頭義郎監督 鰐淵晴子/津川雅彦
・「伊豆の踊子」1963年・西川克己監督 吉永小百合/高橋秀樹
・「伊豆の踊子」1967年・恩地日出夫監督 内藤洋子/黒沢年男
・「伊豆の踊子」1974年・西川克己監督 やm口百恵/三浦友和
田中絹代さんの踊子を観てみたいです。
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8人の会員が気に入ったと投稿しています
遅れてきたサユリスト
投稿日:2007/06/26
レビュアー:エイちゃん
サユリストと言うのは私より一つ上の世代 森田和義ことタモリさんは生粋のサユリスト まだブレイクする前の(4カ国語マージャン)(イグアナ)を売りにしていた頃その熱き思いを一時間ほどたっぷり聴かされたことがある 斯く言う私も遅れてきたサユリスト「キューポラのある街」「光る海」「潮騒」で育った世代 彼女に対しては特別の思いがある
「伊豆の踊子」は各社スターを動員しての競作 戦前五所平之助監督のもとで撮られた記念すべき第一作は田中絹代主演でまだサイレント 可愛かった大女優の初々しい姿が見られる 第二作は鰐淵晴子ハプスブルグ家に元をたどることが出来る生粋のお嬢様 原宿竹下通りに彼女の父上鰐淵賢舟氏が経営していたバイオリン教室がある 次に東映は当然撮るであろう美空ひばり 天才歌手は「伊豆の湯煙 ひばりの歌う旅道中」の趣だがこれはこれで私の好きな一本 黒澤監督に見出された新人内藤洋子 彼女の演技力はともかく一高生を演じた黒沢年男は隙あらば強姦でもしかねない学生さんでこれはもう完全なミスキャスト 百恵ちゃんは横須賀の生まれ母子家庭だった彼女の出身中学不入斗(いりやまず)中学の近くには百恵ちゃんはいつもうちに牛乳配達に来ていたよという人が大勢いて必ずしも幸せな子供時代を送れなかったことを伺わせ 賞を獲ると必ず泣き崩れるアイドルの中で彼女は決して涙を流さず内に秘めた芯の強さを感じたものだった
当時青春映画の代名詞日活は当たり前のように吉永小百合さんを主演に4作目となる映画化 他と少し異なるのは宇野重吉扮する大学教授の回想形式であること 小百合さんは現代の女子大生との二役であることなどあげられる しかし何と言っても踊子の兄を演じた大阪志郎がいかにも素晴らしく 日本最初の接吻男優であり「東京物語」「だいこんの花」「大岡越前」の名わき役はここでも光っていて 達者な演技をみせている それにしても吉永小百合ってなんてスターの名前なんだろう 遅れてきたサユリストとして是非皆さんにも見ていただきたい一本です
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6人の会員が気に入ったと投稿しています
不朽の名作
子供の頃に山口百恵さんが主演した『伊豆の踊子(1974)』を観た。確か、3本立てだった。
同時上映は、小松左京原作の『エスパイ』と『栄光の背番号3/長嶋茂雄』。妙ちきりんな組み合わせだ。(笑)
おそらく、『栄光の背番号3』は、東宝の子供向けプログラムの1本だと思う。
新聞屋から貰ったタダ券を握りしめて上野の映画館に行った記憶がある。たぶん、読売新聞だな。
巨人ファンの父は、これを観たがったが、私にはどうでもよくて、とりたてて山口百恵さんのファンでもなかったし、『エスパイ』で肢体を露わにする由美かおるさんだけが目当てだった。ドキドキした。(笑)
確かに、『伊豆の踊子』は良かった。
でも、山口百恵さんの持つ“陰”のイメージが、踊子の天真爛漫さ、幼さ、純粋さと合わず、何となく釈然としなかった。
そういう違和感が全くなかったのが、本作品。吉永小百合さんと踊子が見事に一致していた。これにはビックリした。
初めて本作品を観て以来、私は本作品のファンである。(笑)
――講義を終えた大学教授に、1人の学生が駆け寄る。
「ボクたちの仲人をお願い出来ませんか?」
聞けば、少女歌劇団で踊っていた女の子と学生結婚すると言う。
教授は、後で相談に来なさい、とだけ答えたが、学生は有頂天。女の子と手をとって走り始める。あの子が結婚する相手なのだろう。
その姿を見て、教授の胸に、遠い記憶が蘇る。
「踊り子か……」
……というのが、オープニング。
現代をモノクロに、教授の思い出をカラーで描く。これがまた鮮やかで、印象的だ。(歳を取ると、人生はモノクロだな)
物語については、有名な作品だから、あらためて記す必要はあるまい。
誰だって、一度や二度、読んだことがあるはずだ。(……あるよね?)
踊子を演じるのは、吉永小百合さん。
まだ十代。顔立ちがふっくらしており、立ち居振る舞いには幼さが残っている。甲斐甲斐しく書生さんの面倒をみようとする姿には、グッと来るものがある。
成る程、ストーカー被害に遭うのもさもありなんと納得してしまう。それほど魅力的だ。
また、書生との別れを決意して座敷で踊るシーンは、コワイくらい見事だと思う。狂気をはらんだように一心に何かを見つめている。でも、綺麗だ。やっぱり、鬼になるのは女なんだなぁと、あらぬことを考えてしまった。
軽々しくクライマックスなんて呼びたくない場面だ。
書生さんを演じるのは、高橋英樹さん。桃太郎侍にも若い頃があったんですねぇ。(笑)
精悍な感じが、好ましい。当時はファンが多かっただろうなぁと思う。
大学教授を宇野重吉さんが演じる。
これがまた、いい。
いい役者さんだ。
演技なのか“素”なのか、さっぱり分からない。(笑)
でも、つきつめて行くと、このナチュラルさこそ、究極の演技なのかも知れないと思う。
『伊豆の踊子』は、差別問題等の関係で、現代では撮りにくくなってしまった題材だ。昔ながらの景観も失われつつある。もうリメイクは無理だろう。
けれど、こうして旧作を観ることが出来るのは、存外、幸せなことだと思う。いい時代だ。
超オススメ!
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2人の会員が気に入ったと投稿しています
小百合さんの演技に感動!
投稿日:2013/07/14
レビュアー:リリアン
原作は、下手に映画化すると退屈で焦点が見えなくなる恐れがありますが、この映画の吉永小百合さんの薫と高橋英樹さんの学生は、本当に熱演されていて感動しました。最後に手を振りあうシーンは名演技で、ジーンときました。踊り子の今後の境遇が暗示されて、エリートの学生との対比が画面には出ないけども強烈に示されます。
この作品の良さは、この階級差を超えたプラトニックな恋愛感情、そして二人にとって、あり得ない夢のような数日間・・・というセッティングでしょう。突っ込もうとすれば、学生が本気なら、下田から大島について行く、とか、東京からまた追っかけて来る、とかすれば良いのに、自分の未来を薫さんに賭けるほど真剣に考えてはいない、ということでしょうね。
モノクロの現代のシーンも1963年の東京、ということでタイムマシーン的に興味深かったです。1974年作品よりこちらの方が好きでした。
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2人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
「伊豆の踊子」全6作品が見たくなりました
投稿日
2005/02/05
レビュアー
ケチケチ
いったい何度映画化されているのだろうと調べると、昭和8年以来、田中絹代、美空ひばり、鰐淵晴子、吉永小百合、内藤洋子、山口百恵と6回も映画化されているんですね。リアルタイムで見ることが出来たのは、百恵ちゃんの踊り子だけですが、当時すごい人気で、立ち見だったのを鮮明に覚えています。できるものなら、すべてDVDで見比べてみたいものです。
川端康成の伊豆の踊子が新人女優の登竜門のごとく用いられるのは、初々しい主人公が新人に相応しいこともあるのでしょうが、決して難しい演技でもなく、演技云々よりも演じる女優が持つ素材そのものの味が作品に表れるからではないかと思ったりもします。吉永小百合主演作と山口百恵主演作を比べると、同じ監督による作品ではあっても、お嬢様として育った吉永小百合が演じる踊り子の味と、家庭的に恵まれずに育った山口百恵の踊り子とでは、どちらが良い悪いという問題ではなく違う味を感じます。私は、吉永小百合主演には女優としての華を感じますし、山口百恵主演にはこの物語に相応しい不幸を背負った臭いを感じます。また別角度から見れば、同じ踊り子の無邪気さであっても、前者には演技を感じ、後者には自然さを感じます。
この映画は今から思えば恐ろしいばかりの豪華キャストです。吉永小百合の相手役は高橋英樹ですし、大坂志郎、浪花千栄子、十朱幸代、南田洋子、浜田光夫、宇野重吉とそうそうたる面々です。大坂志郎、浪花千栄子の芸達者ぶりには感心させられますし、時代劇的な大きな演技のない高橋英樹も新鮮さを感じます。
現在から思えば遠い昔のお伽噺のように思える伊豆の踊子の世界です。しかし、この映画はファーストシーンとラストシーンで映画が作られた現在を描写し、自由な恋愛が許されなかった時代を思い起こすというプロットが組まれています。このような描写もこの映画が作られた60年代前半だからこそなんでしょうね。今や現実の物語として伊豆の踊子の世界と現在を結びつけて考える描写などはされることがないでしょう。このあたりも時代を感じさせてくれて面白かったです。5段階評価は、3。
学生と踊子の叶わぬ恋
投稿日
2019/06/12
レビュアー
kazupon
監督:西川克己(1963年・87分)
原作:川端康成「伊豆の踊子」(1926年/大正15年)
主人公の「私(高橋秀樹)」は一高の学生で二十歳。
伊豆を一人旅しています。
小説では、「自分の孤児根性が嫌で」という理由からの旅でした。
旅の途中、旅芸人一家(5人)と出会い、行き先が同じ下田だったため、「私」は彼らと一緒に行くことにしました。
その一家には薫(吉永小百合)という若い娘がいて、その薫の無邪気な可愛らしさに「私」は惹かれて行きます。
天城峠で雨宿りに立ち寄った茶屋のお婆さんが、「私」に何やかやと吹き込みます。
旅芸人たちが、蔑まされている存在だと分かります。
それでも「私」が、旅芸人たちと自分とを身分違いなどと考えないで、同じ人間同士として会話し付き合っている姿には、清々しさを感じました。
茶屋のお婆さんから聞いた話が本当であれば、踊子の薫もこれから行く湯ケ野の温泉宿で、どこかの男に汚されてしまうのかと「私」は心配します。
翌朝「私」が朝湯をつかっていると、向かいの宿の露天風呂からこちらに向かって薫が手を大きく振っているのが見えました。
しかも素っ裸で、無邪気に。
それを見て「私」は、薫がまだ子供なんだと感じ、安心したように笑います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちょっと書き過ぎてしまったかも知れません。
今とは職業や身分、恋愛に対する意識が違って当然なのですが、そうそう人の心が変わってしまったとは思えません。
下田港の艀(はしけ)と船上から互いに手を振り合った時だけは、「私」も踊子も自分の秘めた思いを伝えあった瞬間だと思います。
ウィキペディアによると、「伊豆の踊子」の映画化は6回。
わたしは、山口百恵の踊子しか観たことはありませんでしたが、今回、吉永小百合の踊子が原作のイメージ通り、無邪気で子供っぽい踊子に感じました。
笑顔が明るく華やかでした。
百恵ちゃんは、笑っていてもどこか淋し気でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウィキペディアをご覧になれば分かることですが、私自身のためのメモとして歴代の「伊豆の踊子」を書き留めておきます。
・「恋の花咲く伊豆の踊子」1933年・五所平之助監督 田中絹代/大日方傳
・「伊豆の踊子」1954年・野村芳太郎監督 美空ひばり/石濱朗
・「伊豆の踊子」1960年・川頭義郎監督 鰐淵晴子/津川雅彦
・「伊豆の踊子」1963年・西川克己監督 吉永小百合/高橋秀樹
・「伊豆の踊子」1967年・恩地日出夫監督 内藤洋子/黒沢年男
・「伊豆の踊子」1974年・西川克己監督 やm口百恵/三浦友和
田中絹代さんの踊子を観てみたいです。
遅れてきたサユリスト
投稿日
2007/06/26
レビュアー
エイちゃん
サユリストと言うのは私より一つ上の世代 森田和義ことタモリさんは生粋のサユリスト まだブレイクする前の(4カ国語マージャン)(イグアナ)を売りにしていた頃その熱き思いを一時間ほどたっぷり聴かされたことがある 斯く言う私も遅れてきたサユリスト「キューポラのある街」「光る海」「潮騒」で育った世代 彼女に対しては特別の思いがある
「伊豆の踊子」は各社スターを動員しての競作 戦前五所平之助監督のもとで撮られた記念すべき第一作は田中絹代主演でまだサイレント 可愛かった大女優の初々しい姿が見られる 第二作は鰐淵晴子ハプスブルグ家に元をたどることが出来る生粋のお嬢様 原宿竹下通りに彼女の父上鰐淵賢舟氏が経営していたバイオリン教室がある 次に東映は当然撮るであろう美空ひばり 天才歌手は「伊豆の湯煙 ひばりの歌う旅道中」の趣だがこれはこれで私の好きな一本 黒澤監督に見出された新人内藤洋子 彼女の演技力はともかく一高生を演じた黒沢年男は隙あらば強姦でもしかねない学生さんでこれはもう完全なミスキャスト 百恵ちゃんは横須賀の生まれ母子家庭だった彼女の出身中学不入斗(いりやまず)中学の近くには百恵ちゃんはいつもうちに牛乳配達に来ていたよという人が大勢いて必ずしも幸せな子供時代を送れなかったことを伺わせ 賞を獲ると必ず泣き崩れるアイドルの中で彼女は決して涙を流さず内に秘めた芯の強さを感じたものだった
当時青春映画の代名詞日活は当たり前のように吉永小百合さんを主演に4作目となる映画化 他と少し異なるのは宇野重吉扮する大学教授の回想形式であること 小百合さんは現代の女子大生との二役であることなどあげられる しかし何と言っても踊子の兄を演じた大阪志郎がいかにも素晴らしく 日本最初の接吻男優であり「東京物語」「だいこんの花」「大岡越前」の名わき役はここでも光っていて 達者な演技をみせている それにしても吉永小百合ってなんてスターの名前なんだろう 遅れてきたサユリストとして是非皆さんにも見ていただきたい一本です
不朽の名作
投稿日
2015/09/25
レビュアー
みなさん(退会)
子供の頃に山口百恵さんが主演した『伊豆の踊子(1974)』を観た。確か、3本立てだった。
同時上映は、小松左京原作の『エスパイ』と『栄光の背番号3/長嶋茂雄』。妙ちきりんな組み合わせだ。(笑)
おそらく、『栄光の背番号3』は、東宝の子供向けプログラムの1本だと思う。
新聞屋から貰ったタダ券を握りしめて上野の映画館に行った記憶がある。たぶん、読売新聞だな。
巨人ファンの父は、これを観たがったが、私にはどうでもよくて、とりたてて山口百恵さんのファンでもなかったし、『エスパイ』で肢体を露わにする由美かおるさんだけが目当てだった。ドキドキした。(笑)
確かに、『伊豆の踊子』は良かった。
でも、山口百恵さんの持つ“陰”のイメージが、踊子の天真爛漫さ、幼さ、純粋さと合わず、何となく釈然としなかった。
そういう違和感が全くなかったのが、本作品。吉永小百合さんと踊子が見事に一致していた。これにはビックリした。
初めて本作品を観て以来、私は本作品のファンである。(笑)
――講義を終えた大学教授に、1人の学生が駆け寄る。
「ボクたちの仲人をお願い出来ませんか?」
聞けば、少女歌劇団で踊っていた女の子と学生結婚すると言う。
教授は、後で相談に来なさい、とだけ答えたが、学生は有頂天。女の子と手をとって走り始める。あの子が結婚する相手なのだろう。
その姿を見て、教授の胸に、遠い記憶が蘇る。
「踊り子か……」
……というのが、オープニング。
現代をモノクロに、教授の思い出をカラーで描く。これがまた鮮やかで、印象的だ。(歳を取ると、人生はモノクロだな)
物語については、有名な作品だから、あらためて記す必要はあるまい。
誰だって、一度や二度、読んだことがあるはずだ。(……あるよね?)
踊子を演じるのは、吉永小百合さん。
まだ十代。顔立ちがふっくらしており、立ち居振る舞いには幼さが残っている。甲斐甲斐しく書生さんの面倒をみようとする姿には、グッと来るものがある。
成る程、ストーカー被害に遭うのもさもありなんと納得してしまう。それほど魅力的だ。
また、書生との別れを決意して座敷で踊るシーンは、コワイくらい見事だと思う。狂気をはらんだように一心に何かを見つめている。でも、綺麗だ。やっぱり、鬼になるのは女なんだなぁと、あらぬことを考えてしまった。
軽々しくクライマックスなんて呼びたくない場面だ。
書生さんを演じるのは、高橋英樹さん。桃太郎侍にも若い頃があったんですねぇ。(笑)
精悍な感じが、好ましい。当時はファンが多かっただろうなぁと思う。
大学教授を宇野重吉さんが演じる。
これがまた、いい。
いい役者さんだ。
演技なのか“素”なのか、さっぱり分からない。(笑)
でも、つきつめて行くと、このナチュラルさこそ、究極の演技なのかも知れないと思う。
『伊豆の踊子』は、差別問題等の関係で、現代では撮りにくくなってしまった題材だ。昔ながらの景観も失われつつある。もうリメイクは無理だろう。
けれど、こうして旧作を観ることが出来るのは、存外、幸せなことだと思う。いい時代だ。
超オススメ!
小百合さんの演技に感動!
投稿日
2013/07/14
レビュアー
リリアン
原作は、下手に映画化すると退屈で焦点が見えなくなる恐れがありますが、この映画の吉永小百合さんの薫と高橋英樹さんの学生は、本当に熱演されていて感動しました。最後に手を振りあうシーンは名演技で、ジーンときました。踊り子の今後の境遇が暗示されて、エリートの学生との対比が画面には出ないけども強烈に示されます。
この作品の良さは、この階級差を超えたプラトニックな恋愛感情、そして二人にとって、あり得ない夢のような数日間・・・というセッティングでしょう。突っ込もうとすれば、学生が本気なら、下田から大島について行く、とか、東京からまた追っかけて来る、とかすれば良いのに、自分の未来を薫さんに賭けるほど真剣に考えてはいない、ということでしょうね。
モノクロの現代のシーンも1963年の東京、ということでタイムマシーン的に興味深かったです。1974年作品よりこちらの方が好きでした。
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伊豆の踊子
※こちらはイメージ画像になります。