SF巨大生物の島 / マイケル・クレイグ
SF巨大生物の島
/サイ・エンフィールド
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(24)
解説・ストーリー
時は南北戦争のさなか、気球にのって戦場から脱出した囚人たちは風に流され見知らぬ島にたどり着く。だがそこは通常の何十倍もある大きさの生物が跋扈していた。後から漂着した母娘を加えてサバイバル生活が始まるが、島にはもう一人奇妙な人物が住んでいることが判明する。それはあの伝説のネモ船長だった……。
時は南北戦争のさなか、気球にのって戦場から脱出した囚人たちは風に流され見知らぬ島にたどり着く。だがそこは通常の何十倍もある大きさの生物が跋扈していた。後から漂着した母娘を加えてサバイバル生活が始まるが、島にはもう一人奇妙な人物が住んでいることが判明する。それはあの伝説のネモ船長だった……。
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「SF巨大生物の島」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
時は南北戦争のさなか、気球にのって戦場から脱出した囚人たちは風に流され見知らぬ島にたどり着く。だがそこは通常の何十倍もある大きさの生物が跋扈していた。後から漂着した母娘を加えてサバイバル生活が始まるが、島にはもう一人奇妙な人物が住んでいることが判明する。それはあの伝説のネモ船長だった……。
「SF巨大生物の島」 の作品情報
「SF巨大生物の島」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
SF巨大生物の島の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
|
1:ドルビーデジタル/サラウンド/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD10128 |
2004年07月30日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
|
0人
|
0人
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SF巨大生物の島の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
|
1:ドルビーデジタル/サラウンド/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD10128 |
2004年07月30日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
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ユーザーレビュー:24件
今でも、今なりに楽しめるSFアドベンチャー
投稿日:2018/04/17
レビュアー:なんの因果
(1961年製作・イギリス)サイ・エンフィールド監督。特撮担当・レイ・ハリーハウゼン。
南北戦争のさなか、捕虜になっていた北軍のハーディング大尉らが気球で脱走する。
どこへゆくかもわからず風に飛ばされ、とある島の海岸に流れ着く。
無人島らしき島だったが、そこにはなんと、巨大なカニがいた・・。
(カニ〇楽の看板どころじゃない、店舗がそのまま歩いてきたかのような巨大さ。)
運の良いことに、煮えたぎった間欠泉が吹き上がっており、カニさんは都合よくドボン、
見事に茹で上がる♪
谷にゆけば普通サイズの山羊の群れがおり、「チーズを作れるぞ!」と狂喜する。
(いやはや、なんであんな大きなカニがいるか誰も疑問を呈しない。)
食糧さえあれば、何とか生き延びられそうじゃん。
そこへこわれた難破船が流れ着き、これも都合よく美人の奥様と、ナイスバディの
姪御さんが、気を失いつつも漂着。男の執事は絶命している。(さすが英国のレディファースト)
さらにご都合主義で、ドンブラコと流れ着いた持ち主不明のトランクには、
「地図、ライフル、鏡、金属類」まで入っているという有難さ!!
(こりゃ、3連単当たった他にウイン5まで当たったようなラッキーですな)
巨大カニの次は何かというと、これは・・ニワトリなんですかね?
まさか手塚治虫の「鳳凰」ではないと思いますが。ハデで調子よさそうな鳥さんです。
これも戦って見せ場を作ったあと、ゴージャスなチキンの丸焼きになる。
(あのぉ〜それ、卵を産むかどうか先に確かめたらいかがです?ジャックと豆の木読んでない?)
ま、みなさん、幸せそうに満腹なりまして。
さて、レモン色のパンティ丸見えの姪御さん(ヤギ革が足りなかったのか超ミニなんですぅ、
ツィッギーさん誕生はまだまだ後なんですよー。)
その姪御さんと恋に落ちる、一番若い少しビビリで優しそうなお兄ちゃん。
二人で森の奥深くへゆくと・・
「あら、このベトベトしたのは何かしら?」「なんや!ハチミツや!行ってみよっ」
洞窟の奥に行けば、あらまー、見事な黄金の六角形が連続。巨大なハチの巣なのでした。
ひとマスが、カプセルホテルより大きいんですよ。(笑)キレイですわー。
すると・・・やってきた!モスラだ!!(いや、ハチだ)
こわいっちゃ、このモスラ、ハチさんだけじゃないですかね?
あとは人間に食われるための・・・・・・おうっとっとっとー!!
そこなんですよ、実は。
話は後半に繋がります。島にかくれていたのは、ネモ艦長と潜水艦ノーチラス号。
無人島とは思えないりっぱな設備に、流線形の美しいノーチラス号の船体。
食べ放題の店から、急にモデルハウスの一角に商談の場を移したようなダブル構造。
作者のテーマはこれだったのか?
いわく、食糧が足りていれば戦争は起きない。戦争はイカン!
人類が飢えないよう、巨大な動物をこしらえたのさ・・。って。
(あのぉ〜、その動物、何を食べて大きくなるんです?)
ま、ま、疑問なら原作「神秘の島」を読んでね。
楽しかったよ、ハリーハウゼン!!
このレビューは気に入りましたか?
11人の会員が気に入ったと投稿しています
何とも言えぬ味わい
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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監督:サイ・エンドフィールド(1961年・英・100分・カラー)
原作:ジュール・ヴェルヌ『神秘の島(Mysterious Island)』
特撮:レイ・ハリーハウゼン
音楽:バーナード・ハーマン
レビュアー諸氏の本作感想を拝読し、以前からとても興味を持っていた。
冒頭のシーンで南北戦争の頃の話と分かったが、気球で脱走するというのは、さすが原作者が「八十日間世界一周」のジュール・ヴェルヌだなあと思った。
ヴェルヌは子供時代をロワール川の中州にあるフェイド島で過ごしたらしい。
ひょっとしたら、本作の「島」が周囲を海に囲まれた孤島であるのも、彼の子供時代の経験や空想が影響しているのかも…
巨大生物を観たい私は気が急いて、早く気球が島に辿り着かないかなあと思っていたが、この気球が嵐の海上で困難を極める状況で、登場人物たちの性格や今後の役割分担などに納得することが出来たと思う。
あらすじについては「なんの因果」さんのレビューが詳しく、「ykk1976さんの映画会」のメンバーの方々の考察が素晴らしいので、私は自分の感想だけ。
カクカクとした動き(特にカラフルな巨大ニワトリ)に、ふと『タイタンの戦い(1981)』のサソリを思い出した。
やはり、レイ・ハリーハウゼンの仕事!
おまけに終盤で登場する巨大タコとの格闘シーンでは、先日鑑賞のエド・ウッドの作品のワンシーンまで思い出し、何とも楽しく嬉しかった。
「ストップモーション・アニメーション」や「ダイナメーション」の動きが、昭和の子供たち(大人も)をどんなにワクワクさせたことか…
などと感慨に耽っていたら、昔、テレビで観たことがあったと気が付いた。
巨大蜂に追われて六角形の部屋の一つに逃げ込んだ男女。そこを巨大なミツバチが上手に口と足を使って蜂蜜で塞いでいくシーンが記憶に残っていた。
そのミツバチの仕事が見事で、綺麗に塞がった部屋は黄金色の光に満ちて美しい。勿論、巻き戻して観ましたとも…(笑)
さらに、島の地底に潜水艦を見つけた時は、「この島には他にも誰かがいるのでは?」という謎も解明され、この島の生物が巨大な理由も明らかになった。
ただの海洋アドベンチャーの話ではなく、食糧問題への危惧が根底にあったとは、意外な展開だった。
さて、ネタバレとなるけれど、話の展開上ご容赦を。
本作は、『海底二万哩』の後日談で、先程の潜水艦はノーチラス号、海から巨大巻貝の酸素ボンベもどきを背負って登場したのは、ネモ船長だった。
気球から嵐の海に転落したハーディング大尉を助けたのも、巨大ニワトリを撃ち殺したのも、海賊船を沈没させたのも、ネモ船長だったわけだ。
ネモ船長が言うには、数日以内に火山が噴火するので、沈んだ海賊船を引き上げて、これまでの研究資料と研究の成果である巨大生物を乗せて島を脱出したい。そのために、協力を頼むと。
しかし、ネモ船長の予想よりもずっと早く噴火が始まってしまい、脱出は不可能なのか?と諦めかけた時、ハーディング大佐が提案するのだ。
天才と言われたネモ船長が考えつかなかったそのアイデアとは!?
最後の最後までドキドキを楽しめるが、迎えたラストはちょっと悲しい。
因みに、昔「恐竜」に凝っていた頃(本だったか映像だったか)巨大な生物が生きる環境では食糧が豊富だったと聞いた。
食糧が少ない環境では、生物は自分の身体を小さくすることで対応してきたらしい。
と言っても、それは地球規模の話なので、私たちの世代で順応できる話ではないけれど。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
名作SF映画と激安低級映画
『メガ・シャーク vs.ジャイアント・オクトパス』を観て、本作品を思い出した。巨大生物モノの決定版だ。
1961年度の製作。54年が過ぎても、面白さは色褪せていない。やっぱり映画は、こうでないといけない。(笑)
子供の頃、何度かTVで放映されたので、かじりついて観た記憶がある。
巨大なネズミが出て来るバート・ゴードン監督の同名タイトルの作品も劇場公開されて、巨大生物モノは俄かにマイブームだった。(そう言えば、あちらの作品も観たいな)
巨大なカニ、ハチ、怪鳥……。ダイナメーションを担当したレイ・ハリーハウゼンの技術も、円熟期を迎え、繊細さとパワーが共存しており、観ていて充実感がある。実写との合成も素晴らしかった。監督さんの演出も冴えている。
――南北戦争末期、南軍の捕虜となっていた北軍の兵士ハーディング大尉らが気球を奪って脱走する。
けれど、折りからの嵐に気球は見知らぬ海上へと流される。そうして彼らが辿り着いたのは、南海の無人島だった。
……というお話し。
南の海の無人島ってだけでワクワクするのに、その島の生物は巨大化してるというオマケ付き。(笑)
本作品でも、60cmはありそうな牡蠣を取って食べたり、 5〜 6mのカニを茹でたり、野趣に富んだグルメな食生活を送っている。これは、私にとって夢の生活だ。(笑)
さすがに怪鳥を倒してローストするのは無理だが、シーフード系は充実するに違いない。
きっとウニも大きいんだろうなぁ……。(涎)
――巨大な生物に驚きながらも、ハーディング大尉らは島での生活に馴染み始める。
或る日、漂流するイギリス人貴族のフェアチャイルド母娘を救助する。
……というバラ色の展開。
食糧豊富な無人島で女性と一緒なら、カニやハチが大きくても、全然OK! 何度も繰り返すが、夢の生活だ。(笑)
然も、島にいたヤギの皮で作ったという服は、ミニスカート! もう何の映画か分からない。ジュール・ベルヌ原作を隠れ蓑に、男の妄想を具現化する目的だったに違いない。(笑)
――楽しい生活は続かない。
或る日、島に海賊がやって来る。
息をひそめ、やり過ごすつもりだったハーディング大尉らだったが、銃が暴発。海賊らとの戦闘が始まってしまう。軍人とはいえ、女性を守る彼らの方が、分が悪かった。
しかし、意外な人物が彼らを助ける。
……というのが、中盤のクライマックス。
ここらで島の秘密が明かされ、物語はクライマックスへ。
そして、いよいよ巨大タコの登場!(笑)
巨大タコとダイバーの戦いは、いま観ても見事だと思う。ダイバーの実写映像の手前でタコの触手を動かしたカットには、感心してしまった。
けれど、『〜 vs.ジャイアント・オクトパス』の巨大タコのスピーディで柔らかい動きに較べると、どうしてもダイナメーションの欠点が目立ってしまう。浮き彫りになる。
模型を固定して1コマ1コマ撮って行く手法なので、この“固定”するところが欠点になる。触手しか動かせないカットに不満を感じてしまう。贅沢な話しだ。
クラシック作品を盲目的にちやほやするつもりはない。いまの技術の方が優れていることは百も承知の上で、本作品の味わいを楽しみたい。
レイ・ハリーハウゼンの特撮だけでなく、セットや小道具の作り込み、光学合成には莫大な労力と時間が費やされているのだ。
勿論、アサイラムだからと、無闇にバカにするつもりはない。激安低級作品でも、映画史に名を残すレイ・ハリーハウゼンの作品にキズを残すことが出来るのだ。(笑)
CG技術の進歩の著しさ、それを弱小製作会社でも使用できるデフレ状態とは、そういうことなのだと思う。
時代が違うとはいえ、コワイ話しだ。(溜息)
総天然色カラーとでも言うのか、是非ともデジタルリマスタしてリリースして貰いたい作品の一つである。
超オススメ!
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
心ときめく「 空想科学冒険映画 」だなあ。
( ネタばれあり)
ジュール・ヴェルヌ原作。 SFを確立したもう一人の雄H.G.ウェルズが文明批評的なのに対し、ジュール・ヴェルヌは空想冒険的で、人類の未来に対して楽観的なヒューマニズムがあると思います。
両者を19世紀後半の同時代人と勘違いしていましたが、ヴェルヌのほうが四半世紀早い。
ウェルズの「 タイムマシン 」が1895年で日清戦争の頃というのにも驚きますが、ヴェルヌの「 海底2万哩 」が1869年、明治2年というのにはさらに驚かされる。
ネタバレになりますが、本作の原作「 神秘の島 」は1874年で「 海底2万哩 」のスピンオフの後日談という趣き。 1865年という設定で、南北戦争末期、日本では坂本龍馬がまだ生きていた頃。
本作原作の設定では「 海底2万哩 」の出来事はさらにさかのぼってペリー来航の頃という設定だから、その先見性には驚いてしまう。
ちなみにノーチラス号のモデルとなったジェームス・フルトンの潜水艦は1800年設計で、ナポレオンの時代というのにもさらに驚かされます。
ネモ船長を演じたハーバート・ロム。 まだ『 ピンク・パンサー 』のドレフェス役の前です。 チェコ出身のユダヤ系で、ミュンヘン会談の後、1939年イギリスへ亡命。
音楽はヒッチコック映画で知られるバーナード・ハーマン。
監督はサイ・エンドフィールド。 ユダヤ系アメリカ人で、オーソン・ウェルズのマーキュリー劇団でのスタッフからキャリアをスタートさせましたが、赤狩りに会い、イギリスに拠点を移しました。 本作の次に撮ったヒット作が『 ズール戦争 』( 1964 )
彼が撮影の合間にもずっとやっていたというマジックは、カードマジックの著作( 邦訳も )があるほどの域に達するもの。
また発明家でもあり、英語圏で使われるデバイスのサイ・キー( Cy Key )の共同開発者で、その名前の由来になっています。
そして、特撮は神様レイ・ハリーハウゼン。 ゆでカニたらふく、おいしそうです。(笑)
デジタル技術の発達した最近のVFXやCGはいかにも本物っぽいけど、いわゆるセンス・オブ・ワンダー、日本風に言えばわくわくドキドキ感がない。
本作などは、いかにもつくり物まるだしなんだけど、その手作り感に心ときめく。
造型にはイマジネーションで埋めるべき余白が必要と、改めて、そう感じました。
( ykk1976さんの映画会109回のレビュー )
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
SF映画の原点
この手の映画はいつ観ても面白い。現在は100%CGに頼る映画が殆どだがCGに頼らずとも、これだけの作品を作る事が出来ていたのだ。この年代のSF映画の成功はレイ・ハリー・ハウゼンという特撮の神様とも呼ばれた人の存在が大きい。日本で言えば円谷英二と同等。ダイナミックメーションというひとコマひとコマ撮影する手法が50年から60年代にかけて映画産業を後押しした。当然、それだけでは認められるはずもなく物語も夢のあるSF映画が当時は多かった。くだけて言うと、単純なストーリーで大人でも子供でも理解がしやすい内容の物が多かったという事。映画は娯楽。色んなジャンルがある中で、こういう単純明快なSF映画も新鮮味があって個人的には好きである。
このレビューは気に入りましたか?
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ユーザーレビュー
今でも、今なりに楽しめるSFアドベンチャー
投稿日
2018/04/17
レビュアー
なんの因果
(1961年製作・イギリス)サイ・エンフィールド監督。特撮担当・レイ・ハリーハウゼン。
南北戦争のさなか、捕虜になっていた北軍のハーディング大尉らが気球で脱走する。
どこへゆくかもわからず風に飛ばされ、とある島の海岸に流れ着く。
無人島らしき島だったが、そこにはなんと、巨大なカニがいた・・。
(カニ〇楽の看板どころじゃない、店舗がそのまま歩いてきたかのような巨大さ。)
運の良いことに、煮えたぎった間欠泉が吹き上がっており、カニさんは都合よくドボン、
見事に茹で上がる♪
谷にゆけば普通サイズの山羊の群れがおり、「チーズを作れるぞ!」と狂喜する。
(いやはや、なんであんな大きなカニがいるか誰も疑問を呈しない。)
食糧さえあれば、何とか生き延びられそうじゃん。
そこへこわれた難破船が流れ着き、これも都合よく美人の奥様と、ナイスバディの
姪御さんが、気を失いつつも漂着。男の執事は絶命している。(さすが英国のレディファースト)
さらにご都合主義で、ドンブラコと流れ着いた持ち主不明のトランクには、
「地図、ライフル、鏡、金属類」まで入っているという有難さ!!
(こりゃ、3連単当たった他にウイン5まで当たったようなラッキーですな)
巨大カニの次は何かというと、これは・・ニワトリなんですかね?
まさか手塚治虫の「鳳凰」ではないと思いますが。ハデで調子よさそうな鳥さんです。
これも戦って見せ場を作ったあと、ゴージャスなチキンの丸焼きになる。
(あのぉ〜それ、卵を産むかどうか先に確かめたらいかがです?ジャックと豆の木読んでない?)
ま、みなさん、幸せそうに満腹なりまして。
さて、レモン色のパンティ丸見えの姪御さん(ヤギ革が足りなかったのか超ミニなんですぅ、
ツィッギーさん誕生はまだまだ後なんですよー。)
その姪御さんと恋に落ちる、一番若い少しビビリで優しそうなお兄ちゃん。
二人で森の奥深くへゆくと・・
「あら、このベトベトしたのは何かしら?」「なんや!ハチミツや!行ってみよっ」
洞窟の奥に行けば、あらまー、見事な黄金の六角形が連続。巨大なハチの巣なのでした。
ひとマスが、カプセルホテルより大きいんですよ。(笑)キレイですわー。
すると・・・やってきた!モスラだ!!(いや、ハチだ)
こわいっちゃ、このモスラ、ハチさんだけじゃないですかね?
あとは人間に食われるための・・・・・・おうっとっとっとー!!
そこなんですよ、実は。
話は後半に繋がります。島にかくれていたのは、ネモ艦長と潜水艦ノーチラス号。
無人島とは思えないりっぱな設備に、流線形の美しいノーチラス号の船体。
食べ放題の店から、急にモデルハウスの一角に商談の場を移したようなダブル構造。
作者のテーマはこれだったのか?
いわく、食糧が足りていれば戦争は起きない。戦争はイカン!
人類が飢えないよう、巨大な動物をこしらえたのさ・・。って。
(あのぉ〜、その動物、何を食べて大きくなるんです?)
ま、ま、疑問なら原作「神秘の島」を読んでね。
楽しかったよ、ハリーハウゼン!!
何とも言えぬ味わい
投稿日
2022/02/05
レビュアー
kazupon
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
監督:サイ・エンドフィールド(1961年・英・100分・カラー)
原作:ジュール・ヴェルヌ『神秘の島(Mysterious Island)』
特撮:レイ・ハリーハウゼン
音楽:バーナード・ハーマン
レビュアー諸氏の本作感想を拝読し、以前からとても興味を持っていた。
冒頭のシーンで南北戦争の頃の話と分かったが、気球で脱走するというのは、さすが原作者が「八十日間世界一周」のジュール・ヴェルヌだなあと思った。
ヴェルヌは子供時代をロワール川の中州にあるフェイド島で過ごしたらしい。
ひょっとしたら、本作の「島」が周囲を海に囲まれた孤島であるのも、彼の子供時代の経験や空想が影響しているのかも…
巨大生物を観たい私は気が急いて、早く気球が島に辿り着かないかなあと思っていたが、この気球が嵐の海上で困難を極める状況で、登場人物たちの性格や今後の役割分担などに納得することが出来たと思う。
あらすじについては「なんの因果」さんのレビューが詳しく、「ykk1976さんの映画会」のメンバーの方々の考察が素晴らしいので、私は自分の感想だけ。
カクカクとした動き(特にカラフルな巨大ニワトリ)に、ふと『タイタンの戦い(1981)』のサソリを思い出した。
やはり、レイ・ハリーハウゼンの仕事!
おまけに終盤で登場する巨大タコとの格闘シーンでは、先日鑑賞のエド・ウッドの作品のワンシーンまで思い出し、何とも楽しく嬉しかった。
「ストップモーション・アニメーション」や「ダイナメーション」の動きが、昭和の子供たち(大人も)をどんなにワクワクさせたことか…
などと感慨に耽っていたら、昔、テレビで観たことがあったと気が付いた。
巨大蜂に追われて六角形の部屋の一つに逃げ込んだ男女。そこを巨大なミツバチが上手に口と足を使って蜂蜜で塞いでいくシーンが記憶に残っていた。
そのミツバチの仕事が見事で、綺麗に塞がった部屋は黄金色の光に満ちて美しい。勿論、巻き戻して観ましたとも…(笑)
さらに、島の地底に潜水艦を見つけた時は、「この島には他にも誰かがいるのでは?」という謎も解明され、この島の生物が巨大な理由も明らかになった。
ただの海洋アドベンチャーの話ではなく、食糧問題への危惧が根底にあったとは、意外な展開だった。
さて、ネタバレとなるけれど、話の展開上ご容赦を。
本作は、『海底二万哩』の後日談で、先程の潜水艦はノーチラス号、海から巨大巻貝の酸素ボンベもどきを背負って登場したのは、ネモ船長だった。
気球から嵐の海に転落したハーディング大尉を助けたのも、巨大ニワトリを撃ち殺したのも、海賊船を沈没させたのも、ネモ船長だったわけだ。
ネモ船長が言うには、数日以内に火山が噴火するので、沈んだ海賊船を引き上げて、これまでの研究資料と研究の成果である巨大生物を乗せて島を脱出したい。そのために、協力を頼むと。
しかし、ネモ船長の予想よりもずっと早く噴火が始まってしまい、脱出は不可能なのか?と諦めかけた時、ハーディング大佐が提案するのだ。
天才と言われたネモ船長が考えつかなかったそのアイデアとは!?
最後の最後までドキドキを楽しめるが、迎えたラストはちょっと悲しい。
因みに、昔「恐竜」に凝っていた頃(本だったか映像だったか)巨大な生物が生きる環境では食糧が豊富だったと聞いた。
食糧が少ない環境では、生物は自分の身体を小さくすることで対応してきたらしい。
と言っても、それは地球規模の話なので、私たちの世代で順応できる話ではないけれど。
名作SF映画と激安低級映画
投稿日
2015/05/25
レビュアー
みなさん(退会)
『メガ・シャーク vs.ジャイアント・オクトパス』を観て、本作品を思い出した。巨大生物モノの決定版だ。
1961年度の製作。54年が過ぎても、面白さは色褪せていない。やっぱり映画は、こうでないといけない。(笑)
子供の頃、何度かTVで放映されたので、かじりついて観た記憶がある。
巨大なネズミが出て来るバート・ゴードン監督の同名タイトルの作品も劇場公開されて、巨大生物モノは俄かにマイブームだった。(そう言えば、あちらの作品も観たいな)
巨大なカニ、ハチ、怪鳥……。ダイナメーションを担当したレイ・ハリーハウゼンの技術も、円熟期を迎え、繊細さとパワーが共存しており、観ていて充実感がある。実写との合成も素晴らしかった。監督さんの演出も冴えている。
――南北戦争末期、南軍の捕虜となっていた北軍の兵士ハーディング大尉らが気球を奪って脱走する。
けれど、折りからの嵐に気球は見知らぬ海上へと流される。そうして彼らが辿り着いたのは、南海の無人島だった。
……というお話し。
南の海の無人島ってだけでワクワクするのに、その島の生物は巨大化してるというオマケ付き。(笑)
本作品でも、60cmはありそうな牡蠣を取って食べたり、 5〜 6mのカニを茹でたり、野趣に富んだグルメな食生活を送っている。これは、私にとって夢の生活だ。(笑)
さすがに怪鳥を倒してローストするのは無理だが、シーフード系は充実するに違いない。
きっとウニも大きいんだろうなぁ……。(涎)
――巨大な生物に驚きながらも、ハーディング大尉らは島での生活に馴染み始める。
或る日、漂流するイギリス人貴族のフェアチャイルド母娘を救助する。
……というバラ色の展開。
食糧豊富な無人島で女性と一緒なら、カニやハチが大きくても、全然OK! 何度も繰り返すが、夢の生活だ。(笑)
然も、島にいたヤギの皮で作ったという服は、ミニスカート! もう何の映画か分からない。ジュール・ベルヌ原作を隠れ蓑に、男の妄想を具現化する目的だったに違いない。(笑)
――楽しい生活は続かない。
或る日、島に海賊がやって来る。
息をひそめ、やり過ごすつもりだったハーディング大尉らだったが、銃が暴発。海賊らとの戦闘が始まってしまう。軍人とはいえ、女性を守る彼らの方が、分が悪かった。
しかし、意外な人物が彼らを助ける。
……というのが、中盤のクライマックス。
ここらで島の秘密が明かされ、物語はクライマックスへ。
そして、いよいよ巨大タコの登場!(笑)
巨大タコとダイバーの戦いは、いま観ても見事だと思う。ダイバーの実写映像の手前でタコの触手を動かしたカットには、感心してしまった。
けれど、『〜 vs.ジャイアント・オクトパス』の巨大タコのスピーディで柔らかい動きに較べると、どうしてもダイナメーションの欠点が目立ってしまう。浮き彫りになる。
模型を固定して1コマ1コマ撮って行く手法なので、この“固定”するところが欠点になる。触手しか動かせないカットに不満を感じてしまう。贅沢な話しだ。
クラシック作品を盲目的にちやほやするつもりはない。いまの技術の方が優れていることは百も承知の上で、本作品の味わいを楽しみたい。
レイ・ハリーハウゼンの特撮だけでなく、セットや小道具の作り込み、光学合成には莫大な労力と時間が費やされているのだ。
勿論、アサイラムだからと、無闇にバカにするつもりはない。激安低級作品でも、映画史に名を残すレイ・ハリーハウゼンの作品にキズを残すことが出来るのだ。(笑)
CG技術の進歩の著しさ、それを弱小製作会社でも使用できるデフレ状態とは、そういうことなのだと思う。
時代が違うとはいえ、コワイ話しだ。(溜息)
総天然色カラーとでも言うのか、是非ともデジタルリマスタしてリリースして貰いたい作品の一つである。
超オススメ!
心ときめく「 空想科学冒険映画 」だなあ。
投稿日
2020/09/15
レビュアー
ロキュータス
( ネタばれあり)
ジュール・ヴェルヌ原作。 SFを確立したもう一人の雄H.G.ウェルズが文明批評的なのに対し、ジュール・ヴェルヌは空想冒険的で、人類の未来に対して楽観的なヒューマニズムがあると思います。
両者を19世紀後半の同時代人と勘違いしていましたが、ヴェルヌのほうが四半世紀早い。
ウェルズの「 タイムマシン 」が1895年で日清戦争の頃というのにも驚きますが、ヴェルヌの「 海底2万哩 」が1869年、明治2年というのにはさらに驚かされる。
ネタバレになりますが、本作の原作「 神秘の島 」は1874年で「 海底2万哩 」のスピンオフの後日談という趣き。 1865年という設定で、南北戦争末期、日本では坂本龍馬がまだ生きていた頃。
本作原作の設定では「 海底2万哩 」の出来事はさらにさかのぼってペリー来航の頃という設定だから、その先見性には驚いてしまう。
ちなみにノーチラス号のモデルとなったジェームス・フルトンの潜水艦は1800年設計で、ナポレオンの時代というのにもさらに驚かされます。
ネモ船長を演じたハーバート・ロム。 まだ『 ピンク・パンサー 』のドレフェス役の前です。 チェコ出身のユダヤ系で、ミュンヘン会談の後、1939年イギリスへ亡命。
音楽はヒッチコック映画で知られるバーナード・ハーマン。
監督はサイ・エンドフィールド。 ユダヤ系アメリカ人で、オーソン・ウェルズのマーキュリー劇団でのスタッフからキャリアをスタートさせましたが、赤狩りに会い、イギリスに拠点を移しました。 本作の次に撮ったヒット作が『 ズール戦争 』( 1964 )
彼が撮影の合間にもずっとやっていたというマジックは、カードマジックの著作( 邦訳も )があるほどの域に達するもの。
また発明家でもあり、英語圏で使われるデバイスのサイ・キー( Cy Key )の共同開発者で、その名前の由来になっています。
そして、特撮は神様レイ・ハリーハウゼン。 ゆでカニたらふく、おいしそうです。(笑)
デジタル技術の発達した最近のVFXやCGはいかにも本物っぽいけど、いわゆるセンス・オブ・ワンダー、日本風に言えばわくわくドキドキ感がない。
本作などは、いかにもつくり物まるだしなんだけど、その手作り感に心ときめく。
造型にはイマジネーションで埋めるべき余白が必要と、改めて、そう感じました。
( ykk1976さんの映画会109回のレビュー )
SF映画の原点
投稿日
2004/10/29
レビュアー
レビュアー名未設定
この手の映画はいつ観ても面白い。現在は100%CGに頼る映画が殆どだがCGに頼らずとも、これだけの作品を作る事が出来ていたのだ。この年代のSF映画の成功はレイ・ハリー・ハウゼンという特撮の神様とも呼ばれた人の存在が大きい。日本で言えば円谷英二と同等。ダイナミックメーションというひとコマひとコマ撮影する手法が50年から60年代にかけて映画産業を後押しした。当然、それだけでは認められるはずもなく物語も夢のあるSF映画が当時は多かった。くだけて言うと、単純なストーリーで大人でも子供でも理解がしやすい内容の物が多かったという事。映画は娯楽。色んなジャンルがある中で、こういう単純明快なSF映画も新鮮味があって個人的には好きである。
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