シンシナティ・キッド / スティーブ・マックィーン
シンシナティ・キッド
/ノーマン・ジュイソン
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(19)
解説・ストーリー
マックィーンが演技派としての地位を築くきっかけにもなった、若きポーカー賭博師の挑戦と挫折を描いた骨太のシリアス・ドラマ。ニューオリンズに住むスタッド・ポーカーの名手シンシナティ・キッドは、名実共にその世界で三十年も君臨する大物“ザ・マン”ことランシー・ハワードがニューオリンズにやって来た事を知る。そして、“我こそがNo.1”と豪語するふたりは周囲の人間たちの思惑の中で名誉を賭けての一大勝負を開始するのだった……。
マックィーンが演技派としての地位を築くきっかけにもなった、若きポーカー賭博師の挑戦と挫折を描いた骨太のシリアス・ドラマ。ニューオリンズに住むスタッド・ポーカーの名手シンシナティ・キッドは、名実共にその世界で三十年も君臨する大物“ザ・マン”ことランシー・ハワードがニューオリンズにやって来た事を知る。そして、“我こそがNo.1”と豪語するふたりは周囲の人間たちの思惑の中で名誉を賭けての一大勝負を開始するのだった……。
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「シンシナティ・キッド」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
マックィーンが演技派としての地位を築くきっかけにもなった、若きポーカー賭博師の挑戦と挫折を描いた骨太のシリアス・ドラマ。ニューオリンズに住むスタッド・ポーカーの名手シンシナティ・キッドは、名実共にその世界で三十年も君臨する大物“ザ・マン”ことランシー・ハワードがニューオリンズにやって来た事を知る。そして、“我こそがNo.1”と豪語するふたりは周囲の人間たちの思惑の中で名誉を賭けての一大勝負を開始するのだった……。
「シンシナティ・キッド」 の作品情報
「シンシナティ・キッド」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
シンシナティ・キッドの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
103分 |
日本語英語スペイン語中国語ポルトガル吹き替え用解説 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/ポルトガル 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 4:ドルビーデジタル/ステレオ/英(解説)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DLR50135 |
2005年09月22日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
5枚
|
0人
|
0人
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日本語英語スペイン語中国語ポルトガル吹き替え用解説
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/ポルトガル
3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
4:ドルビーデジタル/ステレオ/英(解説)
シンシナティ・キッドの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
103分 |
日本語英語スペイン語中国語ポルトガル吹き替え用解説 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/ポルトガル 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 4:ドルビーデジタル/ステレオ/英(解説)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DLR50135 |
2005年09月22日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
5枚
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0人
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日本語英語スペイン語中国語ポルトガル吹き替え用解説
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ユーザーレビュー:19件
行間たっぷり、読み応え十分。
投稿日:2007/10/06
レビュアー:ポッシュ
わりと最近「荒野の七人」を観て(恥ずかしながら未見でした)、スティーブ・マックィーンのかっこよさに今更ながら驚いて、以来、彼の作品を続けて観ている。どーも男っぽい作品に関しては、自分、鑑賞眼に欠けるというか筆が進まずレビューは書いてこなかったが、やっぱり1本くらい彼の作品について書いておきたいと思い、これを選んだ。
新旧ポーカー賭博師の一騎打ちを描いた本作、いや、これもじゅうぶん男っぽい内容だが、サブプロットとしてキッド(マックィーン)と彼の恋人との関係が描かれ、さらに彼に色目を使う友人の奥さん(アン・マーグレット)が絡んできたりして、このあたりのドラマが意外に濃厚。一世一大の大勝負を前にナーバスになったキッドが、実家に戻ってしまった恋人に会いに行くシークエンスが個人的には大好きだ。彼女の両親を前にして、居心地悪そうなキッドのかわいらしさったら!父親に彼氏を気に入ってもらいたい彼女が、キッドに手品をやって見せてとねだる。ふくれっ面の親父さんを前に見事なカード・マジックを披露するキッド。度肝を抜かれて、はじけるように笑い出す父親。それを見てホッとして自分も笑顔になるキッド。本筋と関係ないエピソードだが、ノーマン・ジュイソン監督は「ぜひこれを入れたかった」と語っており、私もまた、こういう人物像に厚みを加える背景エピソードにウキウキしてしまう。ポーカーなら相手が大笑いしているとしたら、それは自分が負けて惨めな時。でも、こんな風に相手も自分も心から笑い合えるカードの使い方だってあるのだ。
「よふかし」さんが指摘されているとおり美術もすばらしく、そこに俳優たちが揃った画(え)が物語をがっちり支える。カメラワークと演出にも唸った。冒頭、線路を飛び越えて渡っていくキッドを俯瞰でとらえたショットでは、危険な勝負をいくつも乗り越えてきた彼の生き様が、あざやかな身のこなしに凝集される。そしてスピードを緩めつつ進んできた列車の前をキッドがひらりと横切ると、次のショットではその列車から宿敵ランシーが降りてくるのだ。この大物がニューオリンズの街にやってきた、そのときに2人の人生が交差した…!ここから宿命の対決が始まるのだと告げている画にゾクゾクした。
ラストもいい。人生はゲームじゃない。こういう救われ方だってアリじゃないかと思う。(ただし監督はこの追加シーンを気に入ってないようで、「ない方が良かった」とこの期に及んで言ってます…)
とにかく。久々に骨太の映画を観た、という充実感でいっぱいになった。演技の“間”、うるさ過ぎない音楽、恣意的な編集…。もう読み応えじゅうぶん、お腹いっぱい、ごっつぁんです。
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11人の会員が気に入ったと投稿しています
ハリウッド映画の実力
投稿日:2006/07/14
レビュアー:よふかし
『ダンディー少佐』の後、サム・ペキンパーが撮る予定で進んでいたものの、撮影四日でペキンパーが解雇されたいわくつきの作品です。ペキンパー作を順に見直している途中で、ちょっと寄り道、高島忠夫の「ゴールデン洋画劇場」以来何十年ぶりかの再会となりました。
後を引き継いだノーマン・ジュイソンはいまひとつ個性のよく分からない監督ですが、『屋根の上のバイオリン弾き』『華麗なる賭け』など、いくつか心に残る作品を作っていますね。音声解説で「急に撮ることになって直感でやった」と言っていましたが、ペキンパー解雇の件を指しているのでしょう。ちなみに本作は『007死ぬのは奴らだ』みたいなお葬式の行列からはじまりますが、舞台をニューオーリンズにしたのはペキンパーだったそうです。
手堅く面白い本作のキャストはみな良いですが、スペンサー・トレイシーの代役となったエドワード・G・ロビンソンの貫禄、闘鶏場で流血に興奮して色っぽくなるアン・マーグレットなどが絶品です。マックィーンはこういう「実力のあるチンピラ」がよく似合います。
脚本にテリー・サザーン、編集補佐にハル・アシュビー、音楽ラロ・シフリン、主題歌レイ・チャールズと、なんだか豪華な布陣。原作のリチャード・ジェサップには『摩天楼の身代金』という超絶的に面白い犯罪小説の傑作があります(絶版)。
ノワールというにはやや軽く、スター映画ゆえか明るめの照明がのっぺりした印象の映像にしてしまっていますが、本作は美術が実に素晴らしいです。ほとんど室内劇のため、スタジオ撮影が主だと思うのですが、壁紙から小道具から、すみずみまできちんと目が行き届いていることがよく分かります。いや、ハリウッド映画のこういうところは本当にすごい。こんな映画、もうきっと出来ませんね。
シンプルな物語は現在からすると拍子抜けと思われるかもしれませんが、かえって余韻があります。久しぶりに『ハスラー』も観たくなりました。75点。
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11人の会員が気に入ったと投稿しています
男惚れする、往年のヒーロー
投稿日:2007/05/23
レビュアー:Miles
スティーブ・マックイーンの素晴らしさに魅了され、長らく主演作もチェックしてきて、最近になって気付いたことがある。寡黙なイメージのないマックイーンだが、実は彼のセリフが、どれも短く、少ないのである。同じ勝負師の生き様を扱った『ハスラー』のポール・ニューマンのほうが無口であると勝手に思っていたが、これが結構しゃべっているのだ。敵役ミネソタ・ファッツと意外にもしゃべっている。ビリヤードは心理戦でもあり、相手を挑発したりするのにも、声を出す必要がある。この『シンシナティ・キッド』は、ポーカーの賭博師たちの物語で、新旧NO.1ハイ・ローラーが意地を賭けてゲームに挑む。ポーカー・フェイスという言葉のように、確かにセリフが短くて済むのだが・・。
圧倒的な存在感がありながら、意外にも彼は、あまりスクリーンではしゃべらないのは、あの青い目と体を張ったアクションとで、数多くのファンを魅了してきたからだ。晩年の主演作『民衆の敵』での演技は、あまりにセリフ回しも大袈裟が過ぎて、全体的にオーバー演技で鼻持ちならなかったのだが、マックイーンは意外にも演技派も一面もあるのだということを、観衆はこの作品を通じて知った。なるほどポーカー賭博師に、余計なセリフはいらない。だからといって寡黙すぎるのも、シンシナティ・キッドと呼ばれるようなヤングボーイ風のキャラには合わないし、セリフが少ないからといって適当な人選で済むような役ではない。硬派で社会派とも目されるサム・ペキンパーが、よくぞマックイーンに目をつけたといいたい(もっともクランクインの数日前に、ノーマン・ジュイソンに交代されてしまったが)。しかもこの映画、題材がポーカー賭博なだけに、俳優の動きが乏しいため、代りにカードさばきの華麗なる動きを大胆に活写したり、賭博場の薄暗く煙たい雰囲気にレイ・チャールズによるジャジーな音楽が配されたり、細かい点に多くの工夫がさりげなくなされている。ニューオリンズが舞台なので、BGMもジャズなのだ。また、エドワード・ロビンソンが演じる、この世界で三十年も君臨する大物“ザ・マン”ことランシー・ハワードが、憎らしいくらいの敵役として熱演する。やはり、敵役の存在で映画は決まるとつくづく思った。小粋で、心に残る映画である。
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孤独が似合うマックィーン
投稿日:2016/09/21
レビュアー:趣味は洋画
マックィーンのマックィーンたる所以は、「拳銃無宿」と「大脱走」によって作られた反抗児的イメージだといえる。
そんな彼の代表作の1本がこの「シンシナティ・キッド」である。
この映画はポール・ニューマンの61年「ハスラー」と同じく、賭博師の意地を賭けた勝負を描いたもので、ノーマン・ジュイソン監督の演出共々、マックィーンの演技が高く評価された。
ニューオリンズ。
自他ともに認めるポーカーの名手、シンシナティ・キッド(スティーヴ・マックィーン)の前に、30年もタイトルを保持した老賭博師のランシー・ハワード(エドワード・G・ロビンソン)が現れた。ケチな勝負に飽き飽きしていたキッドは、名人位を賭けてランシーに挑戦する。
賭博社会の長老シューター(カール・マルデン)は、いつもはキッドに目をかけ可愛がっていたが、今回ばかりは若い彼の思い上がりをたしなめる。
だが、キッドとランシーの勝負は大興奮のうちに始まった...
後半から延々と続く勝負シーンの息詰まる対決はまさに圧巻だ。
そんな中、微かな潤いをみせるのが、アン・マーグレットとチューズデイ・ウェルド2人の女優。
マーグレットはシューターの妻メルバ役だが、マックィーンにも迫る。
一方、T・ウェルドのほうは、マックィーンの情婦クリスチャン役で、心底キッドを愛している。
勝負の結果はさておき、孤独のキッドを温かく迎えるのはクリスチャンただ一人。
賭博師の女には暗黙のルールがあるらしく、カードのことには一切関わらない。
ラロ・シフリンのスコアも心地よく、レイ・チャールズの歌も渋くて素晴らしい。
しかし、何といってもマックィーンに尽きるのだ。
強さと無鉄砲さ、反抗精神を兼ね備えた骨っぽさが、マックィーンの魅力だ。
60年代のこの頃は、彼の魅力はそれだけで十分だった。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
スティーブ・マックイーンが素敵過ぎて・・・ただ溜息!
一世一代のポーカーゲームの大勝負。
大物ザ・マン(エドワード・G・ロビンソン)に挑むシンシナティ・キッド(スティーブ・マックイーン)が、同棲していた恋人(チューズディ・ウェルド)への揺れる想いや、ポーカーゲームの駆け引きに、息も付けない103分間でした。
スティーブ・マックイーンって、なんかカッコ良過ぎます。
恋人が傍に居て、お風呂に入っている。それだけなのに・・・汗びっしょりで湯だっているんです。
今の映画では、あり得無いでしょう?
(汗なんてかかないもの!)
汗を拭ったら男前なんですよ。当然だけど・・・ぶっきらぼうだけど、恋人(チューズディ・ウェルド)の映画の話なんか、ちゃあんと聞くんです。
映画は黒人の葬儀の場面・・・ディキーランドジャズの演奏が道端で行われている。
ニューオリンズが舞台です。
もう出だしから、いいんですね。
スティーブ・マックイーンって、お洒落さんです。
洋服がいちいちお洒落。
1人だけブルゾン着ていたり、黒のハイネックシャツにツィードの変え上着・・・とか、全然古く無い。今見ても通用します。
なんでこんなにいい男なんだろう?
ラブストーリーとしても、良いんです。
恋人の両親にちゃあんと会いに行って、筋を通したり・・・。
エンディング・ソングはレイ・チャールズの「雨のニューオリンズ」
どこか突き抜けた印象の曲でした。
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ユーザーレビュー
行間たっぷり、読み応え十分。
投稿日
2007/10/06
レビュアー
ポッシュ
わりと最近「荒野の七人」を観て(恥ずかしながら未見でした)、スティーブ・マックィーンのかっこよさに今更ながら驚いて、以来、彼の作品を続けて観ている。どーも男っぽい作品に関しては、自分、鑑賞眼に欠けるというか筆が進まずレビューは書いてこなかったが、やっぱり1本くらい彼の作品について書いておきたいと思い、これを選んだ。
新旧ポーカー賭博師の一騎打ちを描いた本作、いや、これもじゅうぶん男っぽい内容だが、サブプロットとしてキッド(マックィーン)と彼の恋人との関係が描かれ、さらに彼に色目を使う友人の奥さん(アン・マーグレット)が絡んできたりして、このあたりのドラマが意外に濃厚。一世一大の大勝負を前にナーバスになったキッドが、実家に戻ってしまった恋人に会いに行くシークエンスが個人的には大好きだ。彼女の両親を前にして、居心地悪そうなキッドのかわいらしさったら!父親に彼氏を気に入ってもらいたい彼女が、キッドに手品をやって見せてとねだる。ふくれっ面の親父さんを前に見事なカード・マジックを披露するキッド。度肝を抜かれて、はじけるように笑い出す父親。それを見てホッとして自分も笑顔になるキッド。本筋と関係ないエピソードだが、ノーマン・ジュイソン監督は「ぜひこれを入れたかった」と語っており、私もまた、こういう人物像に厚みを加える背景エピソードにウキウキしてしまう。ポーカーなら相手が大笑いしているとしたら、それは自分が負けて惨めな時。でも、こんな風に相手も自分も心から笑い合えるカードの使い方だってあるのだ。
「よふかし」さんが指摘されているとおり美術もすばらしく、そこに俳優たちが揃った画(え)が物語をがっちり支える。カメラワークと演出にも唸った。冒頭、線路を飛び越えて渡っていくキッドを俯瞰でとらえたショットでは、危険な勝負をいくつも乗り越えてきた彼の生き様が、あざやかな身のこなしに凝集される。そしてスピードを緩めつつ進んできた列車の前をキッドがひらりと横切ると、次のショットではその列車から宿敵ランシーが降りてくるのだ。この大物がニューオリンズの街にやってきた、そのときに2人の人生が交差した…!ここから宿命の対決が始まるのだと告げている画にゾクゾクした。
ラストもいい。人生はゲームじゃない。こういう救われ方だってアリじゃないかと思う。(ただし監督はこの追加シーンを気に入ってないようで、「ない方が良かった」とこの期に及んで言ってます…)
とにかく。久々に骨太の映画を観た、という充実感でいっぱいになった。演技の“間”、うるさ過ぎない音楽、恣意的な編集…。もう読み応えじゅうぶん、お腹いっぱい、ごっつぁんです。
ハリウッド映画の実力
投稿日
2006/07/14
レビュアー
よふかし
『ダンディー少佐』の後、サム・ペキンパーが撮る予定で進んでいたものの、撮影四日でペキンパーが解雇されたいわくつきの作品です。ペキンパー作を順に見直している途中で、ちょっと寄り道、高島忠夫の「ゴールデン洋画劇場」以来何十年ぶりかの再会となりました。
後を引き継いだノーマン・ジュイソンはいまひとつ個性のよく分からない監督ですが、『屋根の上のバイオリン弾き』『華麗なる賭け』など、いくつか心に残る作品を作っていますね。音声解説で「急に撮ることになって直感でやった」と言っていましたが、ペキンパー解雇の件を指しているのでしょう。ちなみに本作は『007死ぬのは奴らだ』みたいなお葬式の行列からはじまりますが、舞台をニューオーリンズにしたのはペキンパーだったそうです。
手堅く面白い本作のキャストはみな良いですが、スペンサー・トレイシーの代役となったエドワード・G・ロビンソンの貫禄、闘鶏場で流血に興奮して色っぽくなるアン・マーグレットなどが絶品です。マックィーンはこういう「実力のあるチンピラ」がよく似合います。
脚本にテリー・サザーン、編集補佐にハル・アシュビー、音楽ラロ・シフリン、主題歌レイ・チャールズと、なんだか豪華な布陣。原作のリチャード・ジェサップには『摩天楼の身代金』という超絶的に面白い犯罪小説の傑作があります(絶版)。
ノワールというにはやや軽く、スター映画ゆえか明るめの照明がのっぺりした印象の映像にしてしまっていますが、本作は美術が実に素晴らしいです。ほとんど室内劇のため、スタジオ撮影が主だと思うのですが、壁紙から小道具から、すみずみまできちんと目が行き届いていることがよく分かります。いや、ハリウッド映画のこういうところは本当にすごい。こんな映画、もうきっと出来ませんね。
シンプルな物語は現在からすると拍子抜けと思われるかもしれませんが、かえって余韻があります。久しぶりに『ハスラー』も観たくなりました。75点。
男惚れする、往年のヒーロー
投稿日
2007/05/23
レビュアー
Miles
スティーブ・マックイーンの素晴らしさに魅了され、長らく主演作もチェックしてきて、最近になって気付いたことがある。寡黙なイメージのないマックイーンだが、実は彼のセリフが、どれも短く、少ないのである。同じ勝負師の生き様を扱った『ハスラー』のポール・ニューマンのほうが無口であると勝手に思っていたが、これが結構しゃべっているのだ。敵役ミネソタ・ファッツと意外にもしゃべっている。ビリヤードは心理戦でもあり、相手を挑発したりするのにも、声を出す必要がある。この『シンシナティ・キッド』は、ポーカーの賭博師たちの物語で、新旧NO.1ハイ・ローラーが意地を賭けてゲームに挑む。ポーカー・フェイスという言葉のように、確かにセリフが短くて済むのだが・・。
圧倒的な存在感がありながら、意外にも彼は、あまりスクリーンではしゃべらないのは、あの青い目と体を張ったアクションとで、数多くのファンを魅了してきたからだ。晩年の主演作『民衆の敵』での演技は、あまりにセリフ回しも大袈裟が過ぎて、全体的にオーバー演技で鼻持ちならなかったのだが、マックイーンは意外にも演技派も一面もあるのだということを、観衆はこの作品を通じて知った。なるほどポーカー賭博師に、余計なセリフはいらない。だからといって寡黙すぎるのも、シンシナティ・キッドと呼ばれるようなヤングボーイ風のキャラには合わないし、セリフが少ないからといって適当な人選で済むような役ではない。硬派で社会派とも目されるサム・ペキンパーが、よくぞマックイーンに目をつけたといいたい(もっともクランクインの数日前に、ノーマン・ジュイソンに交代されてしまったが)。しかもこの映画、題材がポーカー賭博なだけに、俳優の動きが乏しいため、代りにカードさばきの華麗なる動きを大胆に活写したり、賭博場の薄暗く煙たい雰囲気にレイ・チャールズによるジャジーな音楽が配されたり、細かい点に多くの工夫がさりげなくなされている。ニューオリンズが舞台なので、BGMもジャズなのだ。また、エドワード・ロビンソンが演じる、この世界で三十年も君臨する大物“ザ・マン”ことランシー・ハワードが、憎らしいくらいの敵役として熱演する。やはり、敵役の存在で映画は決まるとつくづく思った。小粋で、心に残る映画である。
孤独が似合うマックィーン
投稿日
2016/09/21
レビュアー
趣味は洋画
マックィーンのマックィーンたる所以は、「拳銃無宿」と「大脱走」によって作られた反抗児的イメージだといえる。
そんな彼の代表作の1本がこの「シンシナティ・キッド」である。
この映画はポール・ニューマンの61年「ハスラー」と同じく、賭博師の意地を賭けた勝負を描いたもので、ノーマン・ジュイソン監督の演出共々、マックィーンの演技が高く評価された。
ニューオリンズ。
自他ともに認めるポーカーの名手、シンシナティ・キッド(スティーヴ・マックィーン)の前に、30年もタイトルを保持した老賭博師のランシー・ハワード(エドワード・G・ロビンソン)が現れた。ケチな勝負に飽き飽きしていたキッドは、名人位を賭けてランシーに挑戦する。
賭博社会の長老シューター(カール・マルデン)は、いつもはキッドに目をかけ可愛がっていたが、今回ばかりは若い彼の思い上がりをたしなめる。
だが、キッドとランシーの勝負は大興奮のうちに始まった...
後半から延々と続く勝負シーンの息詰まる対決はまさに圧巻だ。
そんな中、微かな潤いをみせるのが、アン・マーグレットとチューズデイ・ウェルド2人の女優。
マーグレットはシューターの妻メルバ役だが、マックィーンにも迫る。
一方、T・ウェルドのほうは、マックィーンの情婦クリスチャン役で、心底キッドを愛している。
勝負の結果はさておき、孤独のキッドを温かく迎えるのはクリスチャンただ一人。
賭博師の女には暗黙のルールがあるらしく、カードのことには一切関わらない。
ラロ・シフリンのスコアも心地よく、レイ・チャールズの歌も渋くて素晴らしい。
しかし、何といってもマックィーンに尽きるのだ。
強さと無鉄砲さ、反抗精神を兼ね備えた骨っぽさが、マックィーンの魅力だ。
60年代のこの頃は、彼の魅力はそれだけで十分だった。
スティーブ・マックイーンが素敵過ぎて・・・ただ溜息!
投稿日
2015/09/29
レビュアー
カマンベール
一世一代のポーカーゲームの大勝負。
大物ザ・マン(エドワード・G・ロビンソン)に挑むシンシナティ・キッド(スティーブ・マックイーン)が、同棲していた恋人(チューズディ・ウェルド)への揺れる想いや、ポーカーゲームの駆け引きに、息も付けない103分間でした。
スティーブ・マックイーンって、なんかカッコ良過ぎます。
恋人が傍に居て、お風呂に入っている。それだけなのに・・・汗びっしょりで湯だっているんです。
今の映画では、あり得無いでしょう?
(汗なんてかかないもの!)
汗を拭ったら男前なんですよ。当然だけど・・・ぶっきらぼうだけど、恋人(チューズディ・ウェルド)の映画の話なんか、ちゃあんと聞くんです。
映画は黒人の葬儀の場面・・・ディキーランドジャズの演奏が道端で行われている。
ニューオリンズが舞台です。
もう出だしから、いいんですね。
スティーブ・マックイーンって、お洒落さんです。
洋服がいちいちお洒落。
1人だけブルゾン着ていたり、黒のハイネックシャツにツィードの変え上着・・・とか、全然古く無い。今見ても通用します。
なんでこんなにいい男なんだろう?
ラブストーリーとしても、良いんです。
恋人の両親にちゃあんと会いに行って、筋を通したり・・・。
エンディング・ソングはレイ・チャールズの「雨のニューオリンズ」
どこか突き抜けた印象の曲でした。
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シンシナティ・キッド