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黄色いリボン / ジョン・ウェイン

黄色いリボン /ジョン・フォード

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DVD

映画賞受賞作品

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

「アパッチ砦」(48)と「リオ・グランデの砦」(50)の間に位置するフォードの“騎兵隊3部作”の第2弾。退役を間近に控えた騎兵隊の大尉ネイサン(ウェイン)は、隊長の妻と姪を護送する任務を仰せつかった。しかし彼らの隊は、インディアンの大軍に行く手を阻まれ、砦に舞い戻ることを余儀なくされる。しかし、ネイサンまだ退役まで残されている4時間という限られた時間の中で集結しつつあるインディアンを追い払おうとするが……。

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「黄色いリボン」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

「アパッチ砦」(48)と「リオ・グランデの砦」(50)の間に位置するフォードの“騎兵隊3部作”の第2弾。退役を間近に控えた騎兵隊の大尉ネイサン(ウェイン)は、隊長の妻と姪を護送する任務を仰せつかった。しかし彼らの隊は、インディアンの大軍に行く手を阻まれ、砦に舞い戻ることを余儀なくされる。しかし、ネイサンまだ退役まで残されている4時間という限られた時間の中で集結しつつあるインディアンを追い払おうとするが……。

「黄色いリボン」 の作品情報

作品情報

製作年:

1949年

製作国:

アメリカ

原題:

SHE WORE A YELLOW RIBBON

受賞記録:

1949年 アカデミー賞 撮影賞(カラー)

「黄色いリボン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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洋画・邦画

35,500
タイトル以上

国内ドラマも一部含まれております

国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

250,000
タイトル以上

※2022年2月 現在のタイトル数

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1〜 5件 / 全8件

俳優ジョン・ウェイン ネタバレ

投稿日:2006/06/03 レビュアー:よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 IVC版での鑑賞。色彩はいまひとつ、記憶の中でたなびくリボンの黄色はもっと鮮やかで、美しいカラー作品です。
 フォード騎兵隊三部作の中では、もっとも人気がある作品ではないでしょうか。『アパッチ砦』のアイリッシュ的馬鹿騒ぎとシリアスで破滅的な展開の混在に比べて、『黄色いリボン』の退役する初老の軍人、その亡き妻への思慕というロマンティシズムあふれる物語、絵に描いたようなハッピー・エンド、何度観てもやはり胸をうたれます。
 もちろん、馬鹿騒ぎがないではありません。本作の前のホークス『赤い河』で見事な演技を見せ、ついにフォードに役者として再発見させたジョン・ウェイン扮する大尉の退役の朝、部下が懐中時計を贈る感動のシーン。砦からやや離れた河では、騎兵隊がシャイアンやアパッチら集結したインディアンの大部隊と対峙しており、このままヒーローたるウェインが辞めてしまえば、クライマックスに待ち構えるだろう対決はどうなるのかと、緊張感は高まります。
 ところがフォードはここで、愛すべきヴィクター・マクラグレンが酒場で大暴れする長いおふざけを延々と挟み込むのです。これは本当に不思議です(『荒野の決闘』はダリル・F・ザナックの刈り込みで傑作になりましたが、もし本作がフォックス製作なら当然カットされたでしょう)。この種の、計算というよりフォードの身体から湧き出ているような奇異な演出は、早い展開になれた現在の観客を戸惑わせますが、観終わってしまえばけして映画の傷にはなっていない。
 その意図は実のところよく分かりませんが、たとえばもうひとつの魅力的なシーンにヒントがあるかもしれません。幌馬車の中で重傷の兵を手術する緊迫の場面では、手伝う少佐夫人(ミルドレッド・ナットウィック絶品)が気付けのウィスキーで酔っ払い、♪あの娘の黄色いリボン〜と高らかに歌います。おそらく、ドラマティックな場面に笑いを持ち込むことで、重すぎたり、感傷的になりすぎるのを防いでいるのではないかと感じます。
 その他、行軍中に雷鳴がとどろき(もちろん本物!)、若きベン・ジョンソン(ラスト・ショーやゲッタウェイのあの人)がスタント上がりの見事な手綱捌きを披露するなど惚れ惚れしていると、インディアンとの対決のまとめ方はなんともご都合主義的であることなどどうでもよくなってしまうのです。80点。

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フレームへの帰還 ネタバレ

投稿日:2008/12/11 レビュアー:kobarou

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 男どもがじぶんへの恋の鞘当てを繰りひろげている。それを純粋に享楽してよい特権的な、若く美しいひとときが女にはあるものだ。それは権利というより義務だ。ジョーン・ドルーはこの真っ盛りにいる。騎兵隊の青年士官ふたりをぞんぶんに惑わせる。送別となろう任務の旅で、彼女は騎兵コスチュームをまとう。黄色いリボンを髪留めにする。恋人への想いをこめたそれは、はたしてどちらのものになるだろうか。
 だが最初っからその行方はわかっている。彼女は西部の不穏なフロンティアへ観光にきた好奇心旺盛、勝ち気な東部娘なのだ。まだ柔弱なおぼっちゃん少尉にじぶんの手綱をゆるすはずがない。ハリー・ケリーjr少尉は敗れる。終局、かれは幸せの舞踏をはじめる男女らへ毅然と背をむける。ひとり亡き妻の墓前へ、定年退役から再召集、特別昇進をうけた報告のために屋外へきえた、ジョン・ウェインの巨大な背を直立で見送りつづける。
 この元老大尉もまた若きころ、妻への恋の鞘当てを演じたのだった。かれは妻とは踊れなかった。べつな男が踊りを射止めた。そんな墓前でのウェインの追憶をケリーjrがしるはずもない。だが老大尉の退役直前の最後の任務、インディアン掃討作戦で騎兵隊員としての誇りを荒っぽくもうえつけられた。それを継承した。失恋でくじけたり、いじけたりなど、すくなくともひとまえではしてはならない。

 かつて南軍の大尉であった。敗残の身を合衆国騎兵隊へと投じた。糊口をしのぐためであった。軍隊でしか生きられぬと悟った、あらくれものの性でもあった。そんな過去をもつ斥候要員の軍曹ベン・ジョンソンは、老大尉ジョン・ウェインも舌をまくほどのインディアンの知識をもっている。胆力もある。しかも圧倒的に若く敏捷だ。ときにかれはウェインをヤンキー大尉などと揶揄する。ウェインも、目は利くが頭のほうはどうかなと年長の功で貫禄をみせる。ふたりはかつての南と北の同階級者の誇りをおだやかにぶつけあっているのだ。
 そして老大尉最後の任務の途上、ジョンソンはかつての上官、南軍の元准将でいまは騎兵隊の二等兵、名も偽っていた老兵の死に水をとる。老兵は南軍准将としての死を混濁した意識でむかる。ウェイン大尉はジョンソン軍曹に南軍大尉としての呼びかけに応じることをゆるす。野辺送りでは星条旗ではなく、手製の南軍国旗が棺におかれる。
 ベン・ジョンソンだけではないのだろう、かつて南軍に籍をおいた兵たちが、まるで各自の追想をするみたいにおもいおもいの方向をにらんで佇んでいる。男たちの目に真っ赤な夕陽が燃えている。

 とんでもない飲んだくれだ。上官の宿舎にも酒瓶を隠しおいて、毎朝上官を起こすときの秘かな楽しみとしている。飲んできこしめす度がすぎれば猛牛の風貌だ。ジョン・ウェイン大尉が退役するその朝、もう数週間後にはおなじく退役する身の副官ヴィクター・マクラグレン軍曹は大尉の甘言にのる。マネキンよろしく大尉の一張羅をきてみせ、酒保でウィスキーをあおる。なにしろ大尉の命令だ。その退役記念だ。独立記念日の比ではない。
 ところがとうのウェインは、勤務中の私服飲酒を理由に副官逮捕を命じる。七人の男どもが逮捕へとむかう。酒保の酒場で、乱痴気騒ぎの大拳闘大会がおっぱじまる。アイルランド産の猛牛はぞんぶんに暴れる。そうして最後、逮捕にのりこむのは連隊長夫人ミルドレット・ナドウィック、その号令をあびるやマクラグレン、嬉々として営倉へと行進してゆく。
 ウェインは軍曹の退役日まで重営倉をと、友でもある連隊長にたのむ。連隊長もその機微はわかってる。ツーカーの上官ウェインが去れば、マクラグレンはたががはずれたようなもの、本当の飲酒喧嘩沙汰をおこし、軍法会議おくりの降格処分をうけるだろう。軍曹の年金でさえ、浮世の生活は厳しいのだ。
 
 『黄色いリボン』はさまざまに、人の情をかたる珠玉の短編集だ。騎兵隊砦の無骨な兵門が開いて、閉じる。男たちは任務へ出発し、帰還する。映像=物語たる映画をさらに縁どるこのフレームのなかの世界は、凍てつきとどろき泥まみれの外とたいしてかわならぬ荒野だが、ウェインがなんどもなんどもそこへ帰還してきたように、そのたびに妻の墓前へ報告したように、映画のひとつの理想郷、あのアフリカの象たちがめざす死に場所みたいだ。大統領推薦の特別昇進ジョン・ウェインも、いまを盛りの花ジョーン・ドルーも、十年我慢の少尉ハリー・ケリーjrも、万年下士官ベン・ジョンソンも、そして退役となれば娑婆でどんな辛酸な老残をさらすか、だれもが憂慮するヴィクター・マクラグレンでさえも志願兵の一兵卒かなんかにまぎれこんで、またもどってくる、そんな開いては閉じ、また開く永遠の枠の世界なのだ、この『黄色いリボン』は。

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ジョンウェイン一家の傑作

投稿日:2007/10/02 レビュアー:せきやん

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ウェインならではの西部劇

投稿日:2013/08/06 レビュアー:趣味は洋画

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4人目のエース  

投稿日:2011/12/16 レビュアー:ロキュータス

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俳優ジョン・ウェイン

投稿日

2006/06/03

レビュアー

よふかし

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 IVC版での鑑賞。色彩はいまひとつ、記憶の中でたなびくリボンの黄色はもっと鮮やかで、美しいカラー作品です。
 フォード騎兵隊三部作の中では、もっとも人気がある作品ではないでしょうか。『アパッチ砦』のアイリッシュ的馬鹿騒ぎとシリアスで破滅的な展開の混在に比べて、『黄色いリボン』の退役する初老の軍人、その亡き妻への思慕というロマンティシズムあふれる物語、絵に描いたようなハッピー・エンド、何度観てもやはり胸をうたれます。
 もちろん、馬鹿騒ぎがないではありません。本作の前のホークス『赤い河』で見事な演技を見せ、ついにフォードに役者として再発見させたジョン・ウェイン扮する大尉の退役の朝、部下が懐中時計を贈る感動のシーン。砦からやや離れた河では、騎兵隊がシャイアンやアパッチら集結したインディアンの大部隊と対峙しており、このままヒーローたるウェインが辞めてしまえば、クライマックスに待ち構えるだろう対決はどうなるのかと、緊張感は高まります。
 ところがフォードはここで、愛すべきヴィクター・マクラグレンが酒場で大暴れする長いおふざけを延々と挟み込むのです。これは本当に不思議です(『荒野の決闘』はダリル・F・ザナックの刈り込みで傑作になりましたが、もし本作がフォックス製作なら当然カットされたでしょう)。この種の、計算というよりフォードの身体から湧き出ているような奇異な演出は、早い展開になれた現在の観客を戸惑わせますが、観終わってしまえばけして映画の傷にはなっていない。
 その意図は実のところよく分かりませんが、たとえばもうひとつの魅力的なシーンにヒントがあるかもしれません。幌馬車の中で重傷の兵を手術する緊迫の場面では、手伝う少佐夫人(ミルドレッド・ナットウィック絶品)が気付けのウィスキーで酔っ払い、♪あの娘の黄色いリボン〜と高らかに歌います。おそらく、ドラマティックな場面に笑いを持ち込むことで、重すぎたり、感傷的になりすぎるのを防いでいるのではないかと感じます。
 その他、行軍中に雷鳴がとどろき(もちろん本物!)、若きベン・ジョンソン(ラスト・ショーやゲッタウェイのあの人)がスタント上がりの見事な手綱捌きを披露するなど惚れ惚れしていると、インディアンとの対決のまとめ方はなんともご都合主義的であることなどどうでもよくなってしまうのです。80点。

フレームへの帰還

投稿日

2008/12/11

レビュアー

kobarou

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 男どもがじぶんへの恋の鞘当てを繰りひろげている。それを純粋に享楽してよい特権的な、若く美しいひとときが女にはあるものだ。それは権利というより義務だ。ジョーン・ドルーはこの真っ盛りにいる。騎兵隊の青年士官ふたりをぞんぶんに惑わせる。送別となろう任務の旅で、彼女は騎兵コスチュームをまとう。黄色いリボンを髪留めにする。恋人への想いをこめたそれは、はたしてどちらのものになるだろうか。
 だが最初っからその行方はわかっている。彼女は西部の不穏なフロンティアへ観光にきた好奇心旺盛、勝ち気な東部娘なのだ。まだ柔弱なおぼっちゃん少尉にじぶんの手綱をゆるすはずがない。ハリー・ケリーjr少尉は敗れる。終局、かれは幸せの舞踏をはじめる男女らへ毅然と背をむける。ひとり亡き妻の墓前へ、定年退役から再召集、特別昇進をうけた報告のために屋外へきえた、ジョン・ウェインの巨大な背を直立で見送りつづける。
 この元老大尉もまた若きころ、妻への恋の鞘当てを演じたのだった。かれは妻とは踊れなかった。べつな男が踊りを射止めた。そんな墓前でのウェインの追憶をケリーjrがしるはずもない。だが老大尉の退役直前の最後の任務、インディアン掃討作戦で騎兵隊員としての誇りを荒っぽくもうえつけられた。それを継承した。失恋でくじけたり、いじけたりなど、すくなくともひとまえではしてはならない。

 かつて南軍の大尉であった。敗残の身を合衆国騎兵隊へと投じた。糊口をしのぐためであった。軍隊でしか生きられぬと悟った、あらくれものの性でもあった。そんな過去をもつ斥候要員の軍曹ベン・ジョンソンは、老大尉ジョン・ウェインも舌をまくほどのインディアンの知識をもっている。胆力もある。しかも圧倒的に若く敏捷だ。ときにかれはウェインをヤンキー大尉などと揶揄する。ウェインも、目は利くが頭のほうはどうかなと年長の功で貫禄をみせる。ふたりはかつての南と北の同階級者の誇りをおだやかにぶつけあっているのだ。
 そして老大尉最後の任務の途上、ジョンソンはかつての上官、南軍の元准将でいまは騎兵隊の二等兵、名も偽っていた老兵の死に水をとる。老兵は南軍准将としての死を混濁した意識でむかる。ウェイン大尉はジョンソン軍曹に南軍大尉としての呼びかけに応じることをゆるす。野辺送りでは星条旗ではなく、手製の南軍国旗が棺におかれる。
 ベン・ジョンソンだけではないのだろう、かつて南軍に籍をおいた兵たちが、まるで各自の追想をするみたいにおもいおもいの方向をにらんで佇んでいる。男たちの目に真っ赤な夕陽が燃えている。

 とんでもない飲んだくれだ。上官の宿舎にも酒瓶を隠しおいて、毎朝上官を起こすときの秘かな楽しみとしている。飲んできこしめす度がすぎれば猛牛の風貌だ。ジョン・ウェイン大尉が退役するその朝、もう数週間後にはおなじく退役する身の副官ヴィクター・マクラグレン軍曹は大尉の甘言にのる。マネキンよろしく大尉の一張羅をきてみせ、酒保でウィスキーをあおる。なにしろ大尉の命令だ。その退役記念だ。独立記念日の比ではない。
 ところがとうのウェインは、勤務中の私服飲酒を理由に副官逮捕を命じる。七人の男どもが逮捕へとむかう。酒保の酒場で、乱痴気騒ぎの大拳闘大会がおっぱじまる。アイルランド産の猛牛はぞんぶんに暴れる。そうして最後、逮捕にのりこむのは連隊長夫人ミルドレット・ナドウィック、その号令をあびるやマクラグレン、嬉々として営倉へと行進してゆく。
 ウェインは軍曹の退役日まで重営倉をと、友でもある連隊長にたのむ。連隊長もその機微はわかってる。ツーカーの上官ウェインが去れば、マクラグレンはたががはずれたようなもの、本当の飲酒喧嘩沙汰をおこし、軍法会議おくりの降格処分をうけるだろう。軍曹の年金でさえ、浮世の生活は厳しいのだ。
 
 『黄色いリボン』はさまざまに、人の情をかたる珠玉の短編集だ。騎兵隊砦の無骨な兵門が開いて、閉じる。男たちは任務へ出発し、帰還する。映像=物語たる映画をさらに縁どるこのフレームのなかの世界は、凍てつきとどろき泥まみれの外とたいしてかわならぬ荒野だが、ウェインがなんどもなんどもそこへ帰還してきたように、そのたびに妻の墓前へ報告したように、映画のひとつの理想郷、あのアフリカの象たちがめざす死に場所みたいだ。大統領推薦の特別昇進ジョン・ウェインも、いまを盛りの花ジョーン・ドルーも、十年我慢の少尉ハリー・ケリーjrも、万年下士官ベン・ジョンソンも、そして退役となれば娑婆でどんな辛酸な老残をさらすか、だれもが憂慮するヴィクター・マクラグレンでさえも志願兵の一兵卒かなんかにまぎれこんで、またもどってくる、そんな開いては閉じ、また開く永遠の枠の世界なのだ、この『黄色いリボン』は。

ジョンウェイン一家の傑作

投稿日

2007/10/02

レビュアー

せきやん

ウェインならではの西部劇

投稿日

2013/08/06

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趣味は洋画

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