レベッカ / ローレンス・オリビエ
レベッカ
/アルフレッド・ヒッチコック
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全体の平均評価点: (5点満点)
(49)
解説・ストーリー
J・フォンテイン演じるヒロインが、リビエラの旅行で英国紳士マキシムと出会い、彼の後妻としてイギリスの屋敷にやってくる。だがその屋敷には、マキシムの死んだ前妻レベッカの、見えない影が全てを支配していた……。ヒッチコックの渡米第一作となったゴシック・ロマン。
J・フォンテイン演じるヒロインが、リビエラの旅行で英国紳士マキシムと出会い、彼の後妻としてイギリスの屋敷にやってくる。だがその屋敷には、マキシムの死んだ前妻レベッカの、見えない影が全てを支配していた……。ヒッチコックの渡米第一作となったゴシック・ロマン。
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「レベッカ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
J・フォンテイン演じるヒロインが、リビエラの旅行で英国紳士マキシムと出会い、彼の後妻としてイギリスの屋敷にやってくる。だがその屋敷には、マキシムの死んだ前妻レベッカの、見えない影が全てを支配していた……。ヒッチコックの渡米第一作となったゴシック・ロマン。
「レベッカ」 の作品情報
「レベッカ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
世界名作映画全集 30 レベッカの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
130分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DMIP5997 |
2005年01月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
|
0人
|
1人
|
世界名作映画全集 30 レベッカの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
130分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DMIP5997 |
2005年01月26日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:49件
「光」と「影」のコントラスト
投稿日:2008/01/09
レビュアー:JUCE
何年ぶり、イヤ何十年ぶりの鑑賞でしょう。再見してまず気付いたのは前半のラブロマンスのくだりはほとんど記憶から欠落していたという事。有名なオープニングシークエンスであるマンダレーへ夢で戻るところと、ダンヴァース夫人が登場するあたりからの後半は強く印象に残っていました。
今回のもうひとつの発見は本作が「光」と「影」との対比の物語であるというです。この観点から見ると前半のロマンスと後半のマンダレイがほぼ対等に描かれているのも前半はジョーン・フォンテインの「光」のロマンスで、その光が落とす「影」が後半のマンダレイの新生活ではないかと思えるのです。
物語の構成だけでなく、人物も「光」と「影」をなすような人物関係になっています。モンテ・カルロではジョーン・フォンテイン演じる主人公を中心にマキシム(ローレンス・オリヴィエ)が口うるさい雇い主ヴァン・ホッパー(影)の対比になっていますし、マンダレイではマキシムには親友のフランクという「光」とダンバーズ夫人という「影」が存在します。もちろん最後まで姿が分からないレベッカとジョーン・フォンテイン演じるヒロインもその対比でしょう。「影」であるレベッカが姿は見えないのに名前があり、「光」であるヒロインは最後まで名前が明かされないという対比もとても興味深いところです。
もちろん個々の人物設定の中にも「光」と「影」が設定されています。それが良く表現されている人物はやはりマキシムでしょう。そして登場しないレベッカ。観客はこのレベッカを他の登場人物の噂からでしか推測できないのですが、やはり「光」と「影」のコントラストが強い人物だったことが見て取れます。
当然「光」と「影」は物理的な照明技法にも及んでいます。本作では「光」と「影」のコントラストを強めた照明が当たっています。どちらかと言えば写実的あるいは現実的では無い照明のあて方で強引に壁や人物に影を落としています。時にはアッパーライトという自然光ではありえない照明で影を作り心理描写を行っています。
セリフやアクションの途中で影が顔に落ちるといったように、「光」と「影」のアクセントの強弱で人物心理や場の雰囲気を演出し、結果として観客に強い印象を与える画作りとなっているのです。
メロドラマに焦点が当てられ、ヒッチコック作品の中では貶されがちですがヒッチコックらしく緻密な計算が張り巡らされた名作だと思います。私の中ではヒッチコック作品の中でも上位に来る作品、再見して新たな発見があったあと余計にその思いは強くなりました。
このレビューは気に入りましたか?
29人の会員が気に入ったと投稿しています
オスカー女優姉妹・妹・ジョーン・フォンテーン
内気で世間知らずのアメリカ人女性が、旅先で出会った大金持ちのイギリス人と恋に落ち結婚。
マンダレーと呼ばれる大邸宅は、亡くなった前妻の面影につつまれ、その忠実な召使がいた・・・。
ヒッチコック監督のアメリカ進出第一作、ラブ・サスペンス映画の名作と言われています。
「風と共に去りぬ」のデビッド・O・セルズニック制作で1940年のアカデミー賞作品賞受賞作品です。
昔から何回も見ています。
ヒッチコック作品の中でも人気作で、ビデオのない時代の何回目かのリバイバル上映(1967年)を見ている姉たちに言われて、吹き替えの洋画番組で見たのが最初。
シンデレラのような発端から、お屋敷暮らしへの気後れ、そして心理サスペンスへと展開していきますが、素晴らしいです。
ヒッチコック作品の中でぼくの好きな上位に入ります。
ヒロインを演じるのは、「女相続人」のオリビア・デ・ハビラントの妹、ジョーン・フォンテーン。
「断崖」でアカデミー賞主演女優賞を取りましたが、ぼくはこの作品のほうが彼女の魅力がより出ていて好きです。
父親が東大の先生で、姉妹そろって東京生まれ、彼女は聖心女学園に通っています。
女優としては後発の彼女が先にオスカーを取ってしまい、それが原因か、この姉妹犬猿の仲で有名です。
夫マキシムを演じるのは、(のちにサーとなる)ローレンス・オリヴィエ。
このイギリス貴族の風格はアメリカ人俳優には出せません。
そして前妻レベッカのいとこを演じたジョージ・サンダース。
「イヴの総て」にも出てますが、晩年は『0011ナポレオン・ソロ』などにもゲスト出演していました。
慇懃無礼な人間が本性を表すいやらしさ、うまいです。
でも何と言っても召使ダンバース夫人を演じた(のちにデームとなる)ジュディス・アンダーソン。
「十戒」「ローラ殺人事件」などにも出ていますが、この「レベッカ」は彼女の映画と言っても過言ではないでしょう。
コワイです。
(今回はDVDを借りず、昔のTV放送を録画したものを基にレビューしました。 字幕等で不備があれば、印象はかなり違ってくるので、その点はごめんなさい。)
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
う〜ん・・・
小学生ぐらいの時、TVでやってたんだけどチャンネル競争に負けて途中までしか見れなかった。
最近になってタイトルが分かってレンタルでき、楽しみにしていたが
う〜ん・・・なのである。
やっぱ、古いからねえ。とはいえ、サイコなんかは今見てもオモシロイ。
男優がイマイチ好みじゃないからか。
台詞が棒読み風、話しの進め方も現実味がなくて妙に安っぽい。
ヒッチコックらしいかもしれない。でも今の映画に慣れた目にはそれなり、です。
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レベッカの気配が亡霊のように付き纏う
監督:アルフレッド・ヒッチコック(1940年・米・130分・モノクロ)
第13回アカデミー賞作品賞受賞
原作:ダフニ・デュ・モーリエ著『レベッカ』
ヒッチコックの渡米(アメリカデビュー)第一作だそうです。
* * * * * * *
と、ここまで書いて、ジョーン・フォンティーン演じるヒロインの名前が思い出せず、確認のため再見しました。
どうして気づかなかったんでしょう?(私はマヌケ…)
このヒロインは、一度も名前を名乗ってもいないし、呼ばれてもいなかったのですね。
それで、ウィキペディアの表記にならって「わたし」と書きます。
「わたし」は、ヴァン・ホッパー夫人のお供として雇われ、モンテカルロのホテルに滞在中、イギリスの大邸宅マンダレーの当主・マキシム・ド・ウィンター(ローレンス・オリビエ)と知り合います。
一年前に妻を亡くしたばかりの彼は、まだ悲しみから立ち直っていないのだと、ヴァン・ホッパー夫人は言いますが、「わたし」とマキシムは親しく会話を交わすようになり結婚します。
マンダレーで待ち構えていたのは、屋敷の一切を取り仕切っているダンヴァー夫人(ジュディス・アンダーソン)でした。
彼女は、前妻のレベッカが結婚の際に連れて来て、レベッカ亡き今も此処で采配を任されていました。
無表情で冷たい雰囲気で、何かにつけレベッカと「わたし」を比較し、「わたし」を受け入れようとしません。
ダンヴァー夫人の言動や、今も生前のまま残されているレベッカの愛用品。自分の居場所がないと感じる「わたし」から、以前の快活さが失われていきます。
まるで、シンデレラ・ストーリーのような前半でしたが、ヒッチコックは後半に悪夢のようなサスペンスを用意していました。
レベッカは海で、船の事故で亡くなったのですが、マキシムの告白は驚くべきものでした。
今頃になって、レベッカの乗っていた船が発見され、レベッカの遺体も見つかったのです。一年前に埋葬されたのは、別人の遺骨でした。
マキシムの告白が続きます。
世間の人々が知っているレベッカの人物像は、すべてレベッカの演技だったのだと。
マキシムは、レベッカを愛していたどころか憎んでいたと言います。
一度も姿を見せない「レベッカ」の、この存在の大きさ。屋敷に今も残るレベッカの気配。レベッカの亡霊に翻弄され続けるマキシムやダンヴァース夫人、そして「わたし」
窮地に追い込まれるマキシムに一蓮托生を決意する「わたし」
この後の証言者によって二転三転していく経過がとても面白いです。
今回、本作を観たことで、ヒッチコックという人は、女性を描くことに長けていたのだなあと思いました。
冒頭で登場のヴァン・ホッパー夫人には、口うるさく詮索好きな女性を。ダンヴァース夫人には、女主人を崇拝するかのごとく忠実な召使役を。「わたし」には、快活で無邪気な若い女性を。
しかし、「レベッカ」とタイトルになった女性には姿も声も与えず、贅沢三昧で高慢、裏表のある女性を演じさせておきながら、死の真相に至っては、悲しい女性の運命を感じさせるのです。なんだか彼女には、まだまだ解明したくなる何かを感じます。例えば、マキシムに見せていた人物像もまた、レベッカによって作られたものではなかったのか?というような。
本作では、フォンティーンの可憐なうつくしさを堪能しました。二人の夫人、特にダンヴァースを演じたジュディス・アンダーソンの不気味な存在感は凄かったです。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
不在の中心
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ドーナッツは中心に穴があるからこそドーナッツなのであって、これが無くなると別なものになってしまう(では、それって一体何と呼べばいいのだろう?)。つまり、何もない(不在の)中心こそがドーナッツをドーナッツたらしめているものであり、何もないと言うこと自体が存在意義とも言えるのだ。
『レベッカ』も詰まるところ、レベッカという女性の不在こそが作品の最も重要なテーマであり、本作の面白さもそれに尽きると言っても良いだろう。始まってから30分程度までは、清楚、可憐、清純という言葉がこれほどに合う人はいないであろうジョーン・フォンテーンと凛々しさという言葉を物象化したようなローレンス・オリヴィエが演じるいかにもハリウッドらしいご都合主義に満ちたメロドラマが展開されるが、この二人が愛を遂げマンダレーと呼ばれる館を舞台にした頃から不在のレベッカを核としたサスペンスが繰り広げられる。決して笑顔を見せることのない女中頭やレベッカの従兄弟を名乗る素性の怪しい男などが絡みながら、館のそしてローレンス・オリヴィエがこよなく愛したと言われているレベッカおよびその死にまつわるエピソードが細切れのように提示され、衝撃的と言っても良いラストまで一挙に流れ込む。この辺りの手際の良さは、イギリスでの活躍を背景にハリウッドに迎入れられたヒッチコックの、ハリウッドデビュー作としての面目躍如と言ったところだろう。
しかし、本作品は玄人の単なる職人芸作品であるには留まらない。それは冒頭に述べた「不在の中心」という「テーマ」の扱いに色濃く表れており、作品中で終始言及されるレベッカの顔かたちが写真ですら提示されることが無く、レベッカの人物像ですら謎を残したまま終えていることからも明らかだろう。
レベッカが本当はどんな人物だったのかは議論が分かれるところだろうが、私はどんな結論であってもかまわないのだと思う。そうではなくて、「真実」はマンダレーと共にまさに燃え尽きてしまったのであり、人々の心の中に決して消し去ることのできない足取りだけをはっきりと残したのだ、と。この作品が、マンダレーについてのジョーン・フォンテーンのナレーションから始まる、いわば円環的な構造となっていることがそれを指し示しているのではなかろうか?
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8人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
「光」と「影」のコントラスト
投稿日
2008/01/09
レビュアー
JUCE
何年ぶり、イヤ何十年ぶりの鑑賞でしょう。再見してまず気付いたのは前半のラブロマンスのくだりはほとんど記憶から欠落していたという事。有名なオープニングシークエンスであるマンダレーへ夢で戻るところと、ダンヴァース夫人が登場するあたりからの後半は強く印象に残っていました。
今回のもうひとつの発見は本作が「光」と「影」との対比の物語であるというです。この観点から見ると前半のロマンスと後半のマンダレイがほぼ対等に描かれているのも前半はジョーン・フォンテインの「光」のロマンスで、その光が落とす「影」が後半のマンダレイの新生活ではないかと思えるのです。
物語の構成だけでなく、人物も「光」と「影」をなすような人物関係になっています。モンテ・カルロではジョーン・フォンテイン演じる主人公を中心にマキシム(ローレンス・オリヴィエ)が口うるさい雇い主ヴァン・ホッパー(影)の対比になっていますし、マンダレイではマキシムには親友のフランクという「光」とダンバーズ夫人という「影」が存在します。もちろん最後まで姿が分からないレベッカとジョーン・フォンテイン演じるヒロインもその対比でしょう。「影」であるレベッカが姿は見えないのに名前があり、「光」であるヒロインは最後まで名前が明かされないという対比もとても興味深いところです。
もちろん個々の人物設定の中にも「光」と「影」が設定されています。それが良く表現されている人物はやはりマキシムでしょう。そして登場しないレベッカ。観客はこのレベッカを他の登場人物の噂からでしか推測できないのですが、やはり「光」と「影」のコントラストが強い人物だったことが見て取れます。
当然「光」と「影」は物理的な照明技法にも及んでいます。本作では「光」と「影」のコントラストを強めた照明が当たっています。どちらかと言えば写実的あるいは現実的では無い照明のあて方で強引に壁や人物に影を落としています。時にはアッパーライトという自然光ではありえない照明で影を作り心理描写を行っています。
セリフやアクションの途中で影が顔に落ちるといったように、「光」と「影」のアクセントの強弱で人物心理や場の雰囲気を演出し、結果として観客に強い印象を与える画作りとなっているのです。
メロドラマに焦点が当てられ、ヒッチコック作品の中では貶されがちですがヒッチコックらしく緻密な計算が張り巡らされた名作だと思います。私の中ではヒッチコック作品の中でも上位に来る作品、再見して新たな発見があったあと余計にその思いは強くなりました。
オスカー女優姉妹・妹・ジョーン・フォンテーン
投稿日
2009/02/13
レビュアー
ロキュータス
内気で世間知らずのアメリカ人女性が、旅先で出会った大金持ちのイギリス人と恋に落ち結婚。
マンダレーと呼ばれる大邸宅は、亡くなった前妻の面影につつまれ、その忠実な召使がいた・・・。
ヒッチコック監督のアメリカ進出第一作、ラブ・サスペンス映画の名作と言われています。
「風と共に去りぬ」のデビッド・O・セルズニック制作で1940年のアカデミー賞作品賞受賞作品です。
昔から何回も見ています。
ヒッチコック作品の中でも人気作で、ビデオのない時代の何回目かのリバイバル上映(1967年)を見ている姉たちに言われて、吹き替えの洋画番組で見たのが最初。
シンデレラのような発端から、お屋敷暮らしへの気後れ、そして心理サスペンスへと展開していきますが、素晴らしいです。
ヒッチコック作品の中でぼくの好きな上位に入ります。
ヒロインを演じるのは、「女相続人」のオリビア・デ・ハビラントの妹、ジョーン・フォンテーン。
「断崖」でアカデミー賞主演女優賞を取りましたが、ぼくはこの作品のほうが彼女の魅力がより出ていて好きです。
父親が東大の先生で、姉妹そろって東京生まれ、彼女は聖心女学園に通っています。
女優としては後発の彼女が先にオスカーを取ってしまい、それが原因か、この姉妹犬猿の仲で有名です。
夫マキシムを演じるのは、(のちにサーとなる)ローレンス・オリヴィエ。
このイギリス貴族の風格はアメリカ人俳優には出せません。
そして前妻レベッカのいとこを演じたジョージ・サンダース。
「イヴの総て」にも出てますが、晩年は『0011ナポレオン・ソロ』などにもゲスト出演していました。
慇懃無礼な人間が本性を表すいやらしさ、うまいです。
でも何と言っても召使ダンバース夫人を演じた(のちにデームとなる)ジュディス・アンダーソン。
「十戒」「ローラ殺人事件」などにも出ていますが、この「レベッカ」は彼女の映画と言っても過言ではないでしょう。
コワイです。
(今回はDVDを借りず、昔のTV放送を録画したものを基にレビューしました。 字幕等で不備があれば、印象はかなり違ってくるので、その点はごめんなさい。)
う〜ん・・・
投稿日
2006/12/14
レビュアー
小学生ぐらいの時、TVでやってたんだけどチャンネル競争に負けて途中までしか見れなかった。
最近になってタイトルが分かってレンタルでき、楽しみにしていたが
う〜ん・・・なのである。
やっぱ、古いからねえ。とはいえ、サイコなんかは今見てもオモシロイ。
男優がイマイチ好みじゃないからか。
台詞が棒読み風、話しの進め方も現実味がなくて妙に安っぽい。
ヒッチコックらしいかもしれない。でも今の映画に慣れた目にはそれなり、です。
レベッカの気配が亡霊のように付き纏う
投稿日
2021/03/01
レビュアー
kazupon
監督:アルフレッド・ヒッチコック(1940年・米・130分・モノクロ)
第13回アカデミー賞作品賞受賞
原作:ダフニ・デュ・モーリエ著『レベッカ』
ヒッチコックの渡米(アメリカデビュー)第一作だそうです。
* * * * * * *
と、ここまで書いて、ジョーン・フォンティーン演じるヒロインの名前が思い出せず、確認のため再見しました。
どうして気づかなかったんでしょう?(私はマヌケ…)
このヒロインは、一度も名前を名乗ってもいないし、呼ばれてもいなかったのですね。
それで、ウィキペディアの表記にならって「わたし」と書きます。
「わたし」は、ヴァン・ホッパー夫人のお供として雇われ、モンテカルロのホテルに滞在中、イギリスの大邸宅マンダレーの当主・マキシム・ド・ウィンター(ローレンス・オリビエ)と知り合います。
一年前に妻を亡くしたばかりの彼は、まだ悲しみから立ち直っていないのだと、ヴァン・ホッパー夫人は言いますが、「わたし」とマキシムは親しく会話を交わすようになり結婚します。
マンダレーで待ち構えていたのは、屋敷の一切を取り仕切っているダンヴァー夫人(ジュディス・アンダーソン)でした。
彼女は、前妻のレベッカが結婚の際に連れて来て、レベッカ亡き今も此処で采配を任されていました。
無表情で冷たい雰囲気で、何かにつけレベッカと「わたし」を比較し、「わたし」を受け入れようとしません。
ダンヴァー夫人の言動や、今も生前のまま残されているレベッカの愛用品。自分の居場所がないと感じる「わたし」から、以前の快活さが失われていきます。
まるで、シンデレラ・ストーリーのような前半でしたが、ヒッチコックは後半に悪夢のようなサスペンスを用意していました。
レベッカは海で、船の事故で亡くなったのですが、マキシムの告白は驚くべきものでした。
今頃になって、レベッカの乗っていた船が発見され、レベッカの遺体も見つかったのです。一年前に埋葬されたのは、別人の遺骨でした。
マキシムの告白が続きます。
世間の人々が知っているレベッカの人物像は、すべてレベッカの演技だったのだと。
マキシムは、レベッカを愛していたどころか憎んでいたと言います。
一度も姿を見せない「レベッカ」の、この存在の大きさ。屋敷に今も残るレベッカの気配。レベッカの亡霊に翻弄され続けるマキシムやダンヴァース夫人、そして「わたし」
窮地に追い込まれるマキシムに一蓮托生を決意する「わたし」
この後の証言者によって二転三転していく経過がとても面白いです。
今回、本作を観たことで、ヒッチコックという人は、女性を描くことに長けていたのだなあと思いました。
冒頭で登場のヴァン・ホッパー夫人には、口うるさく詮索好きな女性を。ダンヴァース夫人には、女主人を崇拝するかのごとく忠実な召使役を。「わたし」には、快活で無邪気な若い女性を。
しかし、「レベッカ」とタイトルになった女性には姿も声も与えず、贅沢三昧で高慢、裏表のある女性を演じさせておきながら、死の真相に至っては、悲しい女性の運命を感じさせるのです。なんだか彼女には、まだまだ解明したくなる何かを感じます。例えば、マキシムに見せていた人物像もまた、レベッカによって作られたものではなかったのか?というような。
本作では、フォンティーンの可憐なうつくしさを堪能しました。二人の夫人、特にダンヴァースを演じたジュディス・アンダーソンの不気味な存在感は凄かったです。
不在の中心
投稿日
2006/10/30
レビュアー
parole
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ドーナッツは中心に穴があるからこそドーナッツなのであって、これが無くなると別なものになってしまう(では、それって一体何と呼べばいいのだろう?)。つまり、何もない(不在の)中心こそがドーナッツをドーナッツたらしめているものであり、何もないと言うこと自体が存在意義とも言えるのだ。
『レベッカ』も詰まるところ、レベッカという女性の不在こそが作品の最も重要なテーマであり、本作の面白さもそれに尽きると言っても良いだろう。始まってから30分程度までは、清楚、可憐、清純という言葉がこれほどに合う人はいないであろうジョーン・フォンテーンと凛々しさという言葉を物象化したようなローレンス・オリヴィエが演じるいかにもハリウッドらしいご都合主義に満ちたメロドラマが展開されるが、この二人が愛を遂げマンダレーと呼ばれる館を舞台にした頃から不在のレベッカを核としたサスペンスが繰り広げられる。決して笑顔を見せることのない女中頭やレベッカの従兄弟を名乗る素性の怪しい男などが絡みながら、館のそしてローレンス・オリヴィエがこよなく愛したと言われているレベッカおよびその死にまつわるエピソードが細切れのように提示され、衝撃的と言っても良いラストまで一挙に流れ込む。この辺りの手際の良さは、イギリスでの活躍を背景にハリウッドに迎入れられたヒッチコックの、ハリウッドデビュー作としての面目躍如と言ったところだろう。
しかし、本作品は玄人の単なる職人芸作品であるには留まらない。それは冒頭に述べた「不在の中心」という「テーマ」の扱いに色濃く表れており、作品中で終始言及されるレベッカの顔かたちが写真ですら提示されることが無く、レベッカの人物像ですら謎を残したまま終えていることからも明らかだろう。
レベッカが本当はどんな人物だったのかは議論が分かれるところだろうが、私はどんな結論であってもかまわないのだと思う。そうではなくて、「真実」はマンダレーと共にまさに燃え尽きてしまったのであり、人々の心の中に決して消し去ることのできない足取りだけをはっきりと残したのだ、と。この作品が、マンダレーについてのジョーン・フォンテーンのナレーションから始まる、いわば円環的な構造となっていることがそれを指し示しているのではなかろうか?
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レベッカ
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