大空港 / バート・ランカスター
大空港
/ジョージ・シートン
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(29)
解説・ストーリー
ローマ行きの旅客機内に、爆弾が持ち込まれているという通報が入った。機長と主任スチュワーデスは、爆弾の入ったアタッシュ・ケースを確保しようとするが、犯人は爆弾もろとも自殺してしまう。そしてその衝撃で、旅客機の胴体に亀裂が入り、空中分解の危機が訪れる。急遽、旅客機はケネディ空港へ向けて転回するが、空港は猛吹雪のため一切の機能を停止していた……。
ローマ行きの旅客機内に、爆弾が持ち込まれているという通報が入った。機長と主任スチュワーデスは、爆弾の入ったアタッシュ・ケースを確保しようとするが、犯人は爆弾もろとも自殺してしまう。そしてその衝撃で、旅客機の胴体に亀裂が入り、空中分解の危機が訪れる。急遽、旅客機はケネディ空港へ向けて転回するが、空港は猛吹雪のため一切の機能を停止していた……。
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「大空港」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
ローマ行きの旅客機内に、爆弾が持ち込まれているという通報が入った。機長と主任スチュワーデスは、爆弾の入ったアタッシュ・ケースを確保しようとするが、犯人は爆弾もろとも自殺してしまう。そしてその衝撃で、旅客機の胴体に亀裂が入り、空中分解の危機が訪れる。急遽、旅客機はケネディ空港へ向けて転回するが、空港は猛吹雪のため一切の機能を停止していた……。
「大空港」 の作品情報
「大空港」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「大空港」 のシリーズ作品
大空港の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
135分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
UJRD34096 |
2003年12月06日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
|
0人
|
0人
|
【Blu-ray】大空港(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
131分 |
日本語 |
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNXR1220 |
2012年11月21日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
|
0人
|
1人
|
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語
大空港の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
135分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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UJRD34096 |
2003年12月06日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
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0人
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0人
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【Blu-ray】大空港(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
131分 |
日本語 |
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNXR1220 |
2012年11月21日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
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0人
|
1人
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1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語
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ユーザーレビュー:29件
全員主役
イントロの展開になるまでが長いのです。
こういうパターンはあまり観たことがないので、戸惑いました。
下地の人間模様を描くのに、全体の2/3くらいの時間を費やしてる感じです。
丁寧過ぎるよー。この時代ってこれが普通?
そんな不倫とか夫婦の不和の話なんて、はしょっちゃってもいいんじゃない?
なんて思いながら観ていたのですが、
終盤、何となく納得できて、不満は残りませんでした。
と言うのも、クライムサスペンスと思っていたのですが、
ラストへと進み、至って、
主軸は数々の人間ドラマで、クライシスは添え物だったのだと感じたのです。
コメディテイストがちょこちょこっと挟まってるのも楽しかったです。
常習無賃搭乗おばあちゃんが私的にベストキャラでした。
憎めない、てか、かわいくて〜
大好きです。
それから、
オープニングとエンディングのテーマ曲が、いい意味で時代を感じさせてくれる曲調でした。
きっと当時は斬新だったんだろうなーと思いつつ。
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11人の会員が気に入ったと投稿しています
出演者の顔ぶれが
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
凄いと言うか、懐かしいと言うか・・・
バート・ランカスター、ディーン・マーチン、ジャクリーン・ビセット、ジョージ・ケネディ等々、往年のスターが目白押しに出ています。
この作品の後に、エアポート'75などがシリーズとして作られていくようですが、最近のパニックものに比べると、緊迫感は弱いかも知れません。
しかし、その分、ストーリーは丁寧で分かり易かったと思います。何よりも新鮮に感じたのは、画面を分割して、同時に二つ以上のシーンを見せること。(「24」が、特別新しい訳ではないのね)
左右の2分割の画面で、電話をしている双方を同時に見せ、現在の場面を真中からカーテンのように開いて、過去のシーンに移ったり、コックピットの画面の中心に丸く、管制塔や管制官の顔をはめ込むように重ねたり・・・
コックピット内でのやりとりや、管制塔での反応が同時に見られて、旧い中にも新鮮な感覚を覚えました。
無賃乗車?のオバサンの常習の手口も筋金入りなら、税関のおじさんの不審者を見分ける眼は職人芸。
また、雪にはまって走行不能になった飛行機を、雪から掘り出したおじさんの「マニュアルどおりには行かない」という言葉には、最近の業界の問題も指摘されているように感じました。
資格や技術、知識は確かに重要でしょうが、それ以上に、「経験」やそれに裏づけされた「勘」というものが、時には緊急時の役に立つ事もあり、軽視してはいけないのだと訴えているようです。
未見の方、エアポートシリーズが好きな方にオススメします。
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グランドホテル形式
パニック映画の基本みたいな作品です。私はテレビで見たのですが、未見の方はぜひどうぞ。面白いですよ。たくさんのスターが出てきて、それぞれの事情を描き、ラストにパニックな状況とともにそれらが一件落着してゆく、という「グランドホテル形式」といわれる、70年代大作パニック映画特有の形式とはどんなものかが、このエアポートシリーズや「タワーリング・インフェルノ」なんかを見ると、よく分かります。パニック映画が派手な見せ場に頼る傾向が出てくる前の作品なので、ドラマ部分が意外にしっかり作られており、サスペンダーを語源とするサスペンスが言葉通り「宙ぶらりんな緊張感なんだな」と感じ取れます。それゆえちょっと古くさい感じもするんですけどね。
このレビューは気に入りましたか?
11人の会員が気に入ったと投稿しています
私にとっては大傑作
投稿日:2016/12/22
レビュアー:趣味は洋画
1970年代の幕開けは、ダントツの全米興行収入ナンバーワンに輝いた、この「大空港」。
猛吹雪で機能のストップした空港を舞台に、極限状態の中で様々な人々の不安と希望が交錯する。
リンカーン国際空港のゼネラルマネージャーであるベーカースフェルド(バート・ランカスター)は、空港の機能維持のため奔走していた。
実はアメリカ中西部を襲った猛吹雪のため、着陸したトランスグローバル航空のボーイング707型機が誘導路から脱輪し、積雪の中に車輪を落としてメイン滑走路を塞いでしまったのだ。
ベーカースフェルドはこの処理を、トランスワールド航空のベテラン整備士で保安主任のパトローニ(ジョージ・ケネディ)に任せる。
一方、離陸する707型機もいた。ローマ行のトランスグローバル航空2便である。
ヴァーノン・デマレスト機長(ディーン・マーチン)は、同僚機長のハリス(バリー・ネルソン)の定期テストのために、この便に乗務していた。
2便は猛吹雪をついて離陸したが、その後、大変な問題が発覚する。
失業中で精神を病んでいるD・O・ゲレロ(ヴァン・ヘフリン)という土木技術者が、自分の生命保険金を妻のイネス(モーリーン・ステイプルトン)に残すため、爆弾をアタッシュ・ケースに仕込んで搭乗しているというのだ。
機長のデマレストの必死の説得にもかかわらず、ゲレロはトイレで爆弾を爆発させてしまう。
機体は大破損を受け、機内の気圧低下によって、乗客たちは酸素不足に陥りはじめる。
果たして、2便は無事生還することができるのか...
この映画は単なる航空パニック映画ではない。
当時、ニュー・シネマが脚光を浴びていた時代に、いわゆる「グランドホテル形式」の手法を正々堂々とぶつけ、それが見事に評価されたのである。
家庭を顧みないベーカースフェルドは、妻シンディ(ダナ・ウィンター)と離婚寸前で、航空会社の地上勤務社員ターニャ(ジーン・セバーグ)と恋仲になっている。
デマレスト機長も妻サラ(バーバラ・ヘイル)がいるにもかかわらず、同じ2便のクルーでもある客室乗務員のグエン(ジャクリーン・ビセト)と関係をもっている。
そこに無賃搭乗常習犯の老女エイダ・クォンセット(ヘレン・ヘイス)や、ベテラン税関職員ハリー(ロイド・ノーラン)等を絡ませ、刻々と迫るエンディングに向けて、各々の人間模様を鮮明に浮かび上がらせている。
中でも保安主任のパトローニを演じたジョージ・ケネディの存在感が際立ち、滑走路を塞いだ機を、葉巻を加えながら移動させるシーンは、まるで機体に執念が乗り移ったかのようで素晴らしい。
ケネディは、この後、74年「エアポート’75」(ジャック・スマイト監督)でコロンビア航空の副社長役、77年「エアポート’77/バミューダからの脱出」(ジェリー・ジェイムソン監督)でジャンボ機製造会社役員役、79年「エアポート’80/コンコルド」(デヴィッド・ローウェルリッチ監督)でコンコルドの機長役を演じた。
どの作品も、本作と同じ「パトローニ」の役名で出演している。
そして、本作と上述の3本を加えた4作品のみが、「エアポート・シリーズ」なのである。
雪の舞う中、パイロット用のグレーのトレンチコートを着たディーン・マーチンと、ブラウンの厚手の作業ジャンパーを着たバート・ランカスターの対比が見事だった。
2人は役のうえで、義兄弟だった。
そして、不安そうなモーリーン・ステイプルトンの表情は、演技とはいえ、忘れることができない。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
ジョージ・ケネディの勇姿と、家に帰らない男の事情
子供の頃から好きな作品だった。ジョージ・ケネディの勇姿に惚れ、ディーン・マーティンのプレイボーイ姿に憧れ、バート・ランカスターのような大きな男になりたいと願い、ジャクリーヌ・ビセットの壮麗な目にドキドキした。ヘレン・ヘイズのようなおばあちゃんがいたら楽しいだろうな、――なぁんて思ったりもした。
人間くさくて魅力的な登場人物を、ハリウッドスターが嬉々として演じている。「これぞ映画!」といった趣の一本である。
この後、『ポセイドン・アドベンチャー('72)』 が公開され、本作品のシリーズ第2弾である『エアポート'75('74)』が製作されると、同時期に公開された 『大地震('74)』とともに火付け役となり、パニック映画ブームが訪れる。パニック映画とは、今で言うところのデザスター・ムービーである。『ジャワの東('68)』 がパニック映画の始まりだとする方もいるが、私は本作品こそが原点だと思っている。オールスターキャストであること、人間ドラマとスペクタクル・シーンの融合具合い、キャラクタの設定や配置、物語の描き方など、必要な要素の原型が本作品に見られるからだ。大袈裟な言い方をすれば、後発のパニック映画の多くは、本作品をなぞらえていると言っても過言ではないだろう。
最近はTV放送されることもなくなったが、私が子供の頃、本作品は頻繁に放送されていた。勿論、放送枠に合わせて90分程度にカットされ、トリミング版だった。それでも私には十分だった。
TV放送を録音して丹念にCMをカットし、繰り返し聴いていたっけ。あの熱意で英会話の教材を聴いていたら、いま頃は英語がペラペラになっていたかも知れない。(笑) それくらい聴き込んだので、いまでも断片的だがセリフ(吹き替え)を覚えている。
今回、本作品を引っ張り出した理由は、DVDに収録された吹き替えを聞きたかったからである。もちろん、放送時にカットされた部分はオリジナル音声のままだったが、久しぶりに子供の頃に返ったような気がして懐かしかった。(DISCASが、吹替版を収録したバージョンを揃えているかどうかは知りませんので、悪しからず)
いまの過剰な描写の作品に較べたら実にのんびりしたものだが、面白さは到底およばない。確かにスペクタクル・シーンは映画の醍醐味だが、やはり主役は人間。演じる俳優の魅力があってこそだ。本作品は、当時台頭していたニューシネマに一矢報いるかのようにハリウッド渾身の一本だった。そのせいか、スターがスターの輝きをはなっている。同時にまた、観客もそれを望んでいた。自分たちが観たい映画は何なのか気付かせる作品だったと言えるだろう。
70年代は、オカルト映画やSF映画のブームもあったが、粗製乱造の果てにやがて消えてしまった。しかし、パニック映画だけは姿カタチを変えて、今も連綿と繋がっている。娯楽映画としての王道だからだろう。或る意味、『イントレランス('16)』 や『ポンペイ最後の日('35)』 なんかもパニック映画の系譜なのかも知れない。
時に、本作品の男性陣はなかなか興味深い。子供の頃はよく分からなかったが、D.マーティン演じる機長も、B.ランカスター演じる空港長も、トラブルの一夜が明けた後、妻のもとに帰らない。何てこった。(笑) 40年前のハリウッド映画としちゃ画期的と言えるかも知れない。
子供の頃は、滑走路を塞ぐように往生したジェット機を動かし、空港長から葉巻をひと箱まき上げて飄々と帰って行くG.ケネディがヒーローだった。しかし、いまは空港中のトラブルを一身に引き受けてジタバタしている空港長の方に感情移入できるのだから困ったものである。(笑)
オススメ!
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ユーザーレビュー
全員主役
投稿日
2012/03/21
レビュアー
蒼生
イントロの展開になるまでが長いのです。
こういうパターンはあまり観たことがないので、戸惑いました。
下地の人間模様を描くのに、全体の2/3くらいの時間を費やしてる感じです。
丁寧過ぎるよー。この時代ってこれが普通?
そんな不倫とか夫婦の不和の話なんて、はしょっちゃってもいいんじゃない?
なんて思いながら観ていたのですが、
終盤、何となく納得できて、不満は残りませんでした。
と言うのも、クライムサスペンスと思っていたのですが、
ラストへと進み、至って、
主軸は数々の人間ドラマで、クライシスは添え物だったのだと感じたのです。
コメディテイストがちょこちょこっと挟まってるのも楽しかったです。
常習無賃搭乗おばあちゃんが私的にベストキャラでした。
憎めない、てか、かわいくて〜
大好きです。
それから、
オープニングとエンディングのテーマ曲が、いい意味で時代を感じさせてくれる曲調でした。
きっと当時は斬新だったんだろうなーと思いつつ。
出演者の顔ぶれが
投稿日
2007/05/26
レビュアー
kazupon
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
凄いと言うか、懐かしいと言うか・・・
バート・ランカスター、ディーン・マーチン、ジャクリーン・ビセット、ジョージ・ケネディ等々、往年のスターが目白押しに出ています。
この作品の後に、エアポート'75などがシリーズとして作られていくようですが、最近のパニックものに比べると、緊迫感は弱いかも知れません。
しかし、その分、ストーリーは丁寧で分かり易かったと思います。何よりも新鮮に感じたのは、画面を分割して、同時に二つ以上のシーンを見せること。(「24」が、特別新しい訳ではないのね)
左右の2分割の画面で、電話をしている双方を同時に見せ、現在の場面を真中からカーテンのように開いて、過去のシーンに移ったり、コックピットの画面の中心に丸く、管制塔や管制官の顔をはめ込むように重ねたり・・・
コックピット内でのやりとりや、管制塔での反応が同時に見られて、旧い中にも新鮮な感覚を覚えました。
無賃乗車?のオバサンの常習の手口も筋金入りなら、税関のおじさんの不審者を見分ける眼は職人芸。
また、雪にはまって走行不能になった飛行機を、雪から掘り出したおじさんの「マニュアルどおりには行かない」という言葉には、最近の業界の問題も指摘されているように感じました。
資格や技術、知識は確かに重要でしょうが、それ以上に、「経験」やそれに裏づけされた「勘」というものが、時には緊急時の役に立つ事もあり、軽視してはいけないのだと訴えているようです。
未見の方、エアポートシリーズが好きな方にオススメします。
グランドホテル形式
投稿日
2006/02/16
レビュアー
勝王
パニック映画の基本みたいな作品です。私はテレビで見たのですが、未見の方はぜひどうぞ。面白いですよ。たくさんのスターが出てきて、それぞれの事情を描き、ラストにパニックな状況とともにそれらが一件落着してゆく、という「グランドホテル形式」といわれる、70年代大作パニック映画特有の形式とはどんなものかが、このエアポートシリーズや「タワーリング・インフェルノ」なんかを見ると、よく分かります。パニック映画が派手な見せ場に頼る傾向が出てくる前の作品なので、ドラマ部分が意外にしっかり作られており、サスペンダーを語源とするサスペンスが言葉通り「宙ぶらりんな緊張感なんだな」と感じ取れます。それゆえちょっと古くさい感じもするんですけどね。
私にとっては大傑作
投稿日
2016/12/22
レビュアー
趣味は洋画
1970年代の幕開けは、ダントツの全米興行収入ナンバーワンに輝いた、この「大空港」。
猛吹雪で機能のストップした空港を舞台に、極限状態の中で様々な人々の不安と希望が交錯する。
リンカーン国際空港のゼネラルマネージャーであるベーカースフェルド(バート・ランカスター)は、空港の機能維持のため奔走していた。
実はアメリカ中西部を襲った猛吹雪のため、着陸したトランスグローバル航空のボーイング707型機が誘導路から脱輪し、積雪の中に車輪を落としてメイン滑走路を塞いでしまったのだ。
ベーカースフェルドはこの処理を、トランスワールド航空のベテラン整備士で保安主任のパトローニ(ジョージ・ケネディ)に任せる。
一方、離陸する707型機もいた。ローマ行のトランスグローバル航空2便である。
ヴァーノン・デマレスト機長(ディーン・マーチン)は、同僚機長のハリス(バリー・ネルソン)の定期テストのために、この便に乗務していた。
2便は猛吹雪をついて離陸したが、その後、大変な問題が発覚する。
失業中で精神を病んでいるD・O・ゲレロ(ヴァン・ヘフリン)という土木技術者が、自分の生命保険金を妻のイネス(モーリーン・ステイプルトン)に残すため、爆弾をアタッシュ・ケースに仕込んで搭乗しているというのだ。
機長のデマレストの必死の説得にもかかわらず、ゲレロはトイレで爆弾を爆発させてしまう。
機体は大破損を受け、機内の気圧低下によって、乗客たちは酸素不足に陥りはじめる。
果たして、2便は無事生還することができるのか...
この映画は単なる航空パニック映画ではない。
当時、ニュー・シネマが脚光を浴びていた時代に、いわゆる「グランドホテル形式」の手法を正々堂々とぶつけ、それが見事に評価されたのである。
家庭を顧みないベーカースフェルドは、妻シンディ(ダナ・ウィンター)と離婚寸前で、航空会社の地上勤務社員ターニャ(ジーン・セバーグ)と恋仲になっている。
デマレスト機長も妻サラ(バーバラ・ヘイル)がいるにもかかわらず、同じ2便のクルーでもある客室乗務員のグエン(ジャクリーン・ビセト)と関係をもっている。
そこに無賃搭乗常習犯の老女エイダ・クォンセット(ヘレン・ヘイス)や、ベテラン税関職員ハリー(ロイド・ノーラン)等を絡ませ、刻々と迫るエンディングに向けて、各々の人間模様を鮮明に浮かび上がらせている。
中でも保安主任のパトローニを演じたジョージ・ケネディの存在感が際立ち、滑走路を塞いだ機を、葉巻を加えながら移動させるシーンは、まるで機体に執念が乗り移ったかのようで素晴らしい。
ケネディは、この後、74年「エアポート’75」(ジャック・スマイト監督)でコロンビア航空の副社長役、77年「エアポート’77/バミューダからの脱出」(ジェリー・ジェイムソン監督)でジャンボ機製造会社役員役、79年「エアポート’80/コンコルド」(デヴィッド・ローウェルリッチ監督)でコンコルドの機長役を演じた。
どの作品も、本作と同じ「パトローニ」の役名で出演している。
そして、本作と上述の3本を加えた4作品のみが、「エアポート・シリーズ」なのである。
雪の舞う中、パイロット用のグレーのトレンチコートを着たディーン・マーチンと、ブラウンの厚手の作業ジャンパーを着たバート・ランカスターの対比が見事だった。
2人は役のうえで、義兄弟だった。
そして、不安そうなモーリーン・ステイプルトンの表情は、演技とはいえ、忘れることができない。
ジョージ・ケネディの勇姿と、家に帰らない男の事情
投稿日
2012/01/09
レビュアー
みなさん(退会)
子供の頃から好きな作品だった。ジョージ・ケネディの勇姿に惚れ、ディーン・マーティンのプレイボーイ姿に憧れ、バート・ランカスターのような大きな男になりたいと願い、ジャクリーヌ・ビセットの壮麗な目にドキドキした。ヘレン・ヘイズのようなおばあちゃんがいたら楽しいだろうな、――なぁんて思ったりもした。
人間くさくて魅力的な登場人物を、ハリウッドスターが嬉々として演じている。「これぞ映画!」といった趣の一本である。
この後、『ポセイドン・アドベンチャー('72)』 が公開され、本作品のシリーズ第2弾である『エアポート'75('74)』が製作されると、同時期に公開された 『大地震('74)』とともに火付け役となり、パニック映画ブームが訪れる。パニック映画とは、今で言うところのデザスター・ムービーである。『ジャワの東('68)』 がパニック映画の始まりだとする方もいるが、私は本作品こそが原点だと思っている。オールスターキャストであること、人間ドラマとスペクタクル・シーンの融合具合い、キャラクタの設定や配置、物語の描き方など、必要な要素の原型が本作品に見られるからだ。大袈裟な言い方をすれば、後発のパニック映画の多くは、本作品をなぞらえていると言っても過言ではないだろう。
最近はTV放送されることもなくなったが、私が子供の頃、本作品は頻繁に放送されていた。勿論、放送枠に合わせて90分程度にカットされ、トリミング版だった。それでも私には十分だった。
TV放送を録音して丹念にCMをカットし、繰り返し聴いていたっけ。あの熱意で英会話の教材を聴いていたら、いま頃は英語がペラペラになっていたかも知れない。(笑) それくらい聴き込んだので、いまでも断片的だがセリフ(吹き替え)を覚えている。
今回、本作品を引っ張り出した理由は、DVDに収録された吹き替えを聞きたかったからである。もちろん、放送時にカットされた部分はオリジナル音声のままだったが、久しぶりに子供の頃に返ったような気がして懐かしかった。(DISCASが、吹替版を収録したバージョンを揃えているかどうかは知りませんので、悪しからず)
いまの過剰な描写の作品に較べたら実にのんびりしたものだが、面白さは到底およばない。確かにスペクタクル・シーンは映画の醍醐味だが、やはり主役は人間。演じる俳優の魅力があってこそだ。本作品は、当時台頭していたニューシネマに一矢報いるかのようにハリウッド渾身の一本だった。そのせいか、スターがスターの輝きをはなっている。同時にまた、観客もそれを望んでいた。自分たちが観たい映画は何なのか気付かせる作品だったと言えるだろう。
70年代は、オカルト映画やSF映画のブームもあったが、粗製乱造の果てにやがて消えてしまった。しかし、パニック映画だけは姿カタチを変えて、今も連綿と繋がっている。娯楽映画としての王道だからだろう。或る意味、『イントレランス('16)』 や『ポンペイ最後の日('35)』 なんかもパニック映画の系譜なのかも知れない。
時に、本作品の男性陣はなかなか興味深い。子供の頃はよく分からなかったが、D.マーティン演じる機長も、B.ランカスター演じる空港長も、トラブルの一夜が明けた後、妻のもとに帰らない。何てこった。(笑) 40年前のハリウッド映画としちゃ画期的と言えるかも知れない。
子供の頃は、滑走路を塞ぐように往生したジェット機を動かし、空港長から葉巻をひと箱まき上げて飄々と帰って行くG.ケネディがヒーローだった。しかし、いまは空港中のトラブルを一身に引き受けてジタバタしている空港長の方に感情移入できるのだから困ったものである。(笑)
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