女囚７０１号　さそり

この作品が公開されたのがおいらがまだ小学生だった頃です(^^ゞ。テレビでちょこっと見たことがありますが、親に見るなと制止された記憶があります（笑）。たぶん、女の裸が多かったり、結構エロいシーンがあったりしたからでしょう(^^ゞ。

どんな作品だったかほとんど記憶がなかったのですが、この作品はおもしろいです。もう男の欲望だけで作られたようなストーリーです（笑）。だから女性にはあまりお勧めできません(^^ゞ。ま、原作が漫画ということとやっぱり時代なんでしょうかね(^^ゞ。この時代の男達にはうけたんじゃないかと思います。何しろレイプ、リンチ、レズなんでもありですからね（笑）。

このシリーズなんと言っても主役の梶芽衣子さんを抜きには考えられないでしょう。原作の漫画を何度か見たことがありますがこの人以外に「さそり」はありえません。最近リメイクされたようですが梶芽衣子さんの魅力には誰も勝てないでしょう。とにかく目！目！目！です。彼女の目が最高なんです。綺麗な黒髪のロングヘアに綺麗な顔立ち。そして綺麗な目。もう最高です(^○^)。

とてもバイオレンス色が強い作品なのでリメイクしてもここまでは作れないと思います。

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オープニングの東映のロゴ、おなじみの岩に波濤がざばざばーんのバックにいきなり君が代。シュールである。実はこれ、映画のオープニングとロゴが重なっているだけなのである。現在のハリウッド映画によく見られる手法で、70年代とは思えない新しさである。
ガラスに顔ぶつける女優さん、ここ笑うところ？髪型まで変わってるし。（笑）
なにもない土だけの場所をなんの目的もなく掘らせたり、埋め戻させたりを繰り返すシーンがあるが、これは中国で政治犯に対して行う刑罰としてまことしやかに語られているエピソードである。核実験をして放射能だらけの砂漠をただひたすら掘り、埋め戻す。もちろん囚人は放射能に組織を侵され長くはもたないとされている。それを「さそり」に持ってくるなんて、すごいではないか。
食事どきに食器をいっせいに打ち鳴らすところは、「スケバン刑事」の作者もこの「さそり」を見たのかなあと想像した。多分見てると思う。
レズプレイのシーンはなかなかエロくてよかったよ。相手役の女優さん胸がむちゃくちゃキレイだし。
ところでいつも思うのだがこのシリーズの囚人服ナニゲにオシャレ。ひとりひとり背番号が入っていてなかなか手が込んでいるのである。アップのときよく見ると絞り染めっぽい。
・・・というかミニワンピの囚人服なんて男に都合よくできている。いや全編男の娯楽のための作品なんだけど、それをまったく隠さないところがいっそ清々しい、かも。

特典は予告編とフォトギャラリー。予告編は必見。

梶芽衣子の魅力全開の　怪作　です。
歌あり、ヌードあり、リンチあり、お色気シーンありで、
私（おっさん）には十分過分の内容でした。

ただ、昔の時代を知らない若い人には、ぶっとび過ぎてて
理解不能のおそれがあります。
１９７０以前の生まれの方、特に男性には、ほろ苦く懐かしい
青春のリビドーが蘇ってくるのではないでしょうか？

この時代に巣くっていた、暗い雰囲気やエロスやバイオレンス
体制への反抗、内ゲバやリンチなどが詰め込まれております。
女子刑務所という男なら１度は想像してみるシーンに
映像はサービスしてくれてます。（実際はありえないけど、、）

そして、なんと言っても　梶芽衣子　の魅力に尽きます。
この人の顔や目や髪の毛など、どれとっても７０年代という
気がして、おっさんにとってはたまりません。


梶芽衣子ファン、おっさん、７０年代ファンには珠玉の１本です。
そうでない人には、少々キツイかも、、、。



　　おっさん視点で　　７８点

　まあ低予算でもあるのだけれど、東映作品っていつもセットと美術が金をかけてないことが良く分かる。この作品も一目瞭然だが、それをものともせずパワフルな仕上がりになったのがこれ。どす黒くヒロインの恨みを原動力にしているので、一般の人が日本映画に対するイメージそのままに暗くて重たい内容だ。でもこの作品では暗くて重たいのが魅力になっていて、その暗さが梶芽衣子のクールビューティにぴったりくるのだった。彼女の冷ややかな美しさは、今の若手の女優に求められない個性だけど、今時の人は親しみやすい美人の方が受け入れられるのだから、彼女のような人は当分現れないのであろう。よく柴崎コウがたとえられるんだけど「さそり」シリーズのような硬質で冷ややかな表情
の性格をずっと演じていたら、今の時代ならあまり人気が出なかったのかも。私個人としては「バトル・ロワイヤル」で彼女を梶芽衣子とダブらせて観ていたので、そういう路線でいってほしかったのであるが・・・。

梶芽衣子がとにかくいい。彼女はこの作品で伝説の女優になった。
撮影手法も斬新で、深夜の映画館で衝撃を受けたことを思い出した。
バイオレンス度もかなり高く、間違ってもテレビ放映では
見られない作品。昔の東映は本当によかった。