東京湾炎上

藤岡弘が主演ということで見てみたが、現在のスリリングな展開に慣れてしまっているせいかあまりに緩慢なテロ集団じゃないか。
まあ１９７５年（昭和５０年）の作品でこのあたりは我慢したいが、あいかわらず丹波哲郎が説教じみていて正直辟易する。
良かったといえば藤岡のベットシーン、相手女優さんが結構官能的でした。そのくらいかな。

タンカーのシージャックものの作品。
爆発してしまったらどうなるかの映像が、円谷さんの特撮や
アクションシーンが、なかなか迫力があって良かった。
まあ普通。

　ストーリー
　日本国籍の大型タンカー、このタンカーには石油が満載されている。そんなタンカーに遭難者がゴムボートで近づいてきた。ゴムボートに乗っていたのはテロリストだった！銃器を持ったテロリストにタンカーを占拠され、途方にくれる船員達。しかし彼らはテロリストに無抵抗ではなかった。

　この映画、１９７５年の作品なのですが、まったくそんな古い作品には見えません。映像の手法だとか技術的なことを言えば確かに古いのですが、アイディアとしてはまったく色褪せていなくて、例えば踊る大捜査線で使えるんじゃなかろうかと思いました。

　船員として藤岡弘が、船長は丹波哲郎です。この辺りのメンバーが非常に熱く、藤岡がゲリラと戦うシーンなんかは、武道の達人同士のリアリティが凄まじく、見ていて引きつけられました。

　多少変な部分もありますが、全体的にリアルでテンポも良くて面白かったです。もし東京湾でタンカーが爆発したら！？のイメージ映像が、悲惨な映像なのに滑稽に見えてしまうのはご愛嬌ですかね。

　呼塚的評価：７５点、意外と結構面白かったです。テロリストの狙い、彼らの気持ちを理解する船員、考えさせられました。

オープニングの変な曲(売れない昭和歌謡？)で一気に見る気が
70%ダウン。
せっかく借りたのでがまんして本編へ突入。
8分目ぐらいの藤岡弘、 の回想のベッドシーンのBGMがしょぼ
過ぎでさらに10％ダウン。
10分目ぐらいでもう見るに耐えなくなり、特撮シーンだけ見よ
うとキャプチャースキップをする。やはりストーリーに絡ま
ない特撮は見てもさすがに面白くも何ともない。

24とか日本赤軍とかと同じくテロリストのクソ理論にはあきれ
てへそで茶を沸かしました。

バブル期にとにかくフィルムを消費する為だけに作ったので
しょうね。

何かの罰ゲームか、拷問用には使えると思います。

本作の評判の悪さは公開当時から知っていたので、何で他にもっといい作品がある東宝がこういった作品からDVDにするのか疑問だ。東宝得意の「日本沈没」「ノストラダムスの大予言」等の特撮モノに当時流行ったパニックモノを合体させて当てようとしたのだろうか。大昔の歌謡ドラマの様なイントロに愕然としてしまった。時代の変化をモロに露呈している、こういうタイプの映画を何でDVD化したのだろう。更に今の時代にこの特撮を見るのは怪獣ものならばその特異性で理解できるが一般ドラマとしては余りにイタすぎる。同時期の東映「新幹線大爆破」も特撮は確かにイタいが、あちらは人間ドラマとして骨組みがしっかり出来ていたからそういう部分に目をつぶっても見応えがあった。それでも本作を観ようと思ったのは当時ショーケンと並んで輝いていた水谷豊がテロリスト役で出ていたからで、興味はそれしかなかった。同じパニックものならば東宝もせめてもっと出来の良い「動脈列島」をDVD化してほしい。